伊澤タオル株式会社 代表取締役 伊澤正司|求人・転職エージェント

使い心地にこだわった「タオルのグローバルスタンダード」創る事がミッション、
"売れるタオルとは何か"を徹底的に追求

伊澤タオル株式会社
代表取締役 伊澤正司

使い心地にこだわった「タオルのグローバルスタンダード」創る事がミッション、 使い心地にこだわった「タオルのグローバルスタンダード」創る事がミッション、
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住 所 東京本社・ショールーム 東京都渋谷区恵比寿西1丁目26-6、大阪本社  大阪府大阪市住吉区苅田1丁目10-13
URL https://www.izawa-towel.com/
伊澤タオル株式会社代表取締役 伊澤正司
アパレル会社を経て、1997年に先代から引き継ぐ形で当社社長に就任。従来のタオル業界には無かったオペレーション効率化、R&D機能の導入、業界外プレイヤーとの連携、EC展開等の様々な施策を導入し、毎期成長を通じて業界トップクラス企業に導くタオル業界のイノベーター。
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父からの最後の言葉「ギフト市場には手を出すな」が会社の指針に

私たち伊澤タオルは、タオルの製造と販売の会社です。また、小売企業をお客様としてOEM(受託生産)、ODM(受託設計生産)製品の提供を行っています。

伊澤タオルを創業したのは私の父です。タオルの生産地として有名な大阪の泉州に近い、社員が数人の小さなタオル会社で、社長の父が全てを仕切っていました。

私は、アパレル企業に就職をして業界の知識を学び、父の跡を継ぐために伊澤タオルに入社したのですが、しばらくして父は病に倒れ亡くなってしまいました。

私はまだ明らかに経験不足でしたが、跡を継ぐより他にありません。すると、取引先はみな逃げていきました。社長が亡くなり、経験もない若社長なので、伊澤タオルはいつ倒産してもおかしくない、危なくて取引できないと思ったのでしょう。

私は私で、父が亡くなったことに打ちのめされていました。あれだけ強くて怖くて大きな存在であった父が亡くなったことを受け入れることができなかったのです。
父は、私の妻に「いくらかの財産は残してあるので辛かったらタオルにこだわらず廃業しなさい」と言っていたようです。

当時のタオル市場は過渡期に差し掛かっていました。大手流通小売が直接工場と取引をするようになり、中間の卸業が苦しくなっていました。さらに、国内生産から中国などへの海外生産シフトが進み、タオル業界全体も苦しくなっていました。父はそのようなタオル業界の流れを読んで、妻に言葉を残したのだと思います。

私は伊澤タオルを継いだもののどうしていいかわからず、その後も伊澤タオルの低迷の時期は続きました。その時も頭から離れなかったのが、「ギフト市場には手を出すな」という父の言葉でした。

当時のタオル市場は贈答品需要が7割もありました。贈答品として選ぶときは、有名ブランドや高級そうに見えるタオルを誰もが選びます。ギフト市場の仕事ばかりしていると、高級そうに見せる事に頭がいってしまい、使い心地というタオルの本質的な品質がおろそかになりがちです。

父の言葉は「ブランドや見た目で選ぶギフトではなく、お客さんが自分で使うために自分で判断をして購入するタオルに専念しろ」という意味なのだと理解していました。

使い心地にこだわるタオルを追求、考え抜いた末に出てきたのが製造代行サービス

しかし、伊澤タオルのように「使い心地」というタオルの本質的な品質にこだわるタオル会社は当時ほとんどなかったのです。見た目がよくて高級そうに見えるタオルか、品質はともかく安いタオルしか売れない時代でした。ですから、伊澤タオルは低迷するよりなかったのです。

当時のタオル産業は、イノベーションが起こらない構造になっていました。大手流通小売とメーカーが直接取引をし、小売は価格を少しでも安くしようとします。メーカーは生産設備を効率よく稼働させることで製造コストを下げようとします。

そこにイノベーションが起きて、革新的な製造方法が登場すると、小売は価格を上げなければならなくなります。工場は生産設備を追加したり、稼働率が下がることで製造コストがあがったりして困ってしまうわけです。

従来の商習慣、従来の製法の中で、いかにコストを下げ、自分達の利益を増やすかという事だけに努力を注ぐ膠着状態になっていたのです。

これは、タオルをお使いになるお客様を無視した、消費者不在のよくない状態だと思いました。しかし、伊澤タオルは社員数人の小さな会社なので、状況を変えるような力はありません。そこで伊澤タオルでもできることを必死に考え抜いた末に出てきたのが、製造代行サービスというビジネスでした。

流通小売はPOSデータなどから、必要な生産数を細かく指定してきます。2万5600枚作ってほしいというような発注をしてきます。ところが工場にしてみるとこれはとても難しい注文なのです。

タオルというのは紡績、織り、染色など細かい工程があり、製造設備は非常に高額 になります。よって製造ロットのマッチ、アンマッチだけとっても製造コストは飛躍的に変わってくるのです。もちろん伊澤タオルのノウハウはそれだけに留まらず製造効率化システムの詳細は多岐にわたるのですが、これがタオル業界における大きなアドバンテージになっている事は間違いありません。

したがって小売側では最安値で商品が手に入ることになります。工場への出荷価格、代行手数料等を全て透明化して商談を進めていくと、次第に業界の中で認められていき、ようやく伊澤タオルは成長する環境を得ることができるようになりました。

「製造手法そのものを組み直せば新しい技術を使っても製造コストは低下」

伊澤社長は、タオルの本質的な品質を向上させるための研究を始めた結果、「新しい技術を使うことを前提として製造手法そのものを組み直していけば、新しい技術を使っても、以前よりも製造コストがむしろ下がることを発見した」と話す。

使い心地にこだわった「タオルのグローバルスタンダード」創る事がミッション

事業が軌道に乗ると、タオルの品質を高めるためにさらなる研究開発を開始

伊澤タオルが軌道に乗り始めて、すぐに手がけたのがR&D=研究開発でした。父の言葉に従って、タオルの本質的な品質を向上させるための研究を始めました。大阪府立産業技術研究センターで計測機器を借り、タオル生地の物性研究から始めました。すると素人なりにいろいろなことがわかってきました。

タオル業界というのは、こういう研究開発に消極的な業界だったのです。新しい技術が登場するとその技術を使いこなすために追加の設備と手間がかかるため、製造コストがあがってしまうからです。既存の製造手法は変えないままで新しい技術の工程を上乗せするような形で使おうとするので、手間とコストが増えてしまうのです。

新しい技術を使うのであれば、その技術を使うことを前提として製造手法そのものを組み直していけば、新しい技術を使っても以前よりも製造コストがむしろ下がるのです。これは私にとっては大きな発見でした。

新しい技術を導入して製造手法を組み直すことで、製品の質が良くなり製造コストも下がるのです。新しい技術を導入すればするほどいいタオルが安く作れるようになるのです。

それから京都工芸繊維大学や信州大学繊維学部の繊維の専門家の先生たちとの産学連携も始まりました。専門家の知見を得たことによりイノベーションがどんどん加速しました。

そこから、コンビニ大手様にフェイスタオルをODM提供、Amazonでは「タオル研究所」というブランドで販売を始め、品質がよくて安いという評判をいただいて現在も売れ続けています。

2013年に大手コンビニ様で発売を始めたフェイスタオルは、それまでのノウハウをすべて注ぎ込んで、他社であれば500円以上で販売されているフェイスタオルと同等の品質のものを400円で販売しました。すると面白いことが起きるのです。他社が伊澤タオルの品質や価格設定に寄せてくるのです。

売れる製品を作ると、市場が寄ってくるという現象が起きるようになりました。つまり、伊澤タオルが製造したフェイスタオルが標準品=スタンダードになりました。

グローバルスタンダードをつくり、世界中の市場が寄ってくる状況をつくり出す

伊澤タオルの現在のミッションは、「タオルのグローバルスタンダード」を作ることです。日本にはタオルのスタンダードはまだありません。世界中の先進国を回ってタオルのスタンダードを探しましたが、海外にもありません。

ですから、伊澤タオルがグローバルスタンダードを作って、世界中の市場が寄ってくるような状況を作り出すことが目標です。

スタンダードを作るというのは、考え方としては難しくなく、世の中で最も数が売れればそれがスタンダードになるのだと思っています。ですから、伊澤タオルは「売れるタオルとは何か」を突き詰めていきます。

しかし、実際にスタンダードを作るのは簡単ではありません。1万枚の人気商品、5万枚のヒット商品を改善しただけでは1,000万枚売れるスタンダードにはなりません。最初からスタンダードを作ることをねらって研究開発をしていく必要があります。

タオルの特性というのは、主に吸水性、肌触り、耐久性、ケバ落ちなどがあります。生地は綿100%であり、天然の植物素材です。この4つの特性すべてを百点満点にすることはできないと思っています。吸水性をよくすると肌触りが悪くなる、肌触りをよくするとケバが落ちやすくなるという関係にあるからです。

4つの特性のうち1つが百点満点というタオルは私達の先輩が作っています。しかし、両立させることができない。そのため、タオル生地の物性を徹底研究して、4つの特性のうち2つあるいは3つを百点満点にする技術開発を進めています。

日本のスタンダードタオルと米国のスタンダードタオルには違いがあると言われています。日本では薄くて、小さくて、軽いタオルが好まれます。米国では厚くて、大きくて、重たいタオルが好まれます。日本のタオルは手拭いにルーツがあって、干して乾かす、米国のタオルは乾燥機で乾かすからだと言われています。しかし、今では日本でもマンションに住み、乾燥機を使う方も増え、厚くて大きくて重たいタオルが好まれるようになってきています。グローバルスタンダードのタオルを開発することは充分に可能だと思っています。

タオルの世界市場は、工場出荷価格で約1兆円。10年以内にグローバルスタンダード品を普及させ、世界市場の2割、2,000億円の売上を達成することが目標です。この目標達成のためには、現在の伊澤タオルの全ての部署で人が足りません。私は、売上1億円に社員1人という概算をしています。すると、伊澤タオルは現在社員数85名ですが、10年以内に2,000人規模の会社になります。もちろん、目標を実現するにはM&Aなどを活用していくことになるので、伊澤タオル1社で2,000人規模になることはなくても、グループとしてはその規模になります。

また、伊澤タオルは7割近くが女性社員です。私自身、男女比を考えたことはなくて、優秀と思える人を採用していたら、結果として女性が多くなったということにすぎません。その結果、女性が働きやすい職場になっていると思います。

採用基準も難しく定義はしていません。私が大切にしているのは、ただ一つです。「うまくいかないことを人のせいにしない人」です。学生の時は正しいやり方で物事を行えば必ずうまくいく環境が用意されています。しかし、現実の世の中はそうではありません。正しいやり方をしてもうまくいかないことの方がはるかに多いのです。それを誰かのせいにしていても何も前に進みません。どうやったらうまくいくのだろうと考え、実行していくのが仕事です。そこができている人であれば、伊澤タオルでは必ず活躍してもらえます。

伊澤タオルはタオルに徹底的にこだわっています。仕事に対しても製品の品質に対しても妥協は絶対にしません。また、社員が妥協することも許しません。私たち伊澤タオルの製品は、お客様が毎日使う製品ですので、お客様に対して責任があり、業界の中で現在の地位を与えていただいているのですので、業界に対する責任があるからです。大きな責任感を感じています。

社会人としての覚悟を持ち、仕事に対して責任感を持てる人に伊澤タオルに加わっていただきたいと思っています。

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