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今までの『鍵』を根本から変え世界も変えたい、
その思いを実現したスマートロックを活用した
『Akerun入退室管理システム』

株式会社フォトシンス
代表取締役社長 CEO 河瀬航大

今までの『鍵』を根本から変え世界も変えたい、
その思いを実現したスマートロックを活用した
『Akerun入退室管理システム』 今までの『鍵』を根本から変え世界も変えたい、
その思いを実現したスマートロックを活用した
『Akerun入退室管理システム』
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住 所 東京都港区芝5-29-11 G-BASE田町15階
URL https://photosynth.co.jp/
株式会社フォトシンス代表取締役社長 CEO 河瀬航大
1988年、鹿児島生まれ。2011年、筑波大学理工学群卒業後、株式会社ガイアックスに入社。ソーシャルメディアの分析・マーケティングを行う。2013年にはネット選挙の事業責任者として、多数のTV出演・講演活動を行う。「facebook 知りたいことがズバッとわかる本(翔泳社)」執筆。2014年、株式会社フォトシンスを創業、代表取締役社長に就任し、スマートロックAkerunを主軸としたIoT事業を手掛ける。経産省が所管するNEDO公認SUI第1号として、15億円を調達するなど、IoTベンチャーの経営を担う注目の若手起業家。Forbes主催、Forbs 30 under 30 asia 2017にて、アジアを代表する人材として「ConsumerTechnology」部門に選出。筑波大学非常勤講師。
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趣味で始めたプロジェクトが大きな反響に、社会が求めていた『鍵』のIoT化

現在、当社がメインで提供している『Akerun入退室管理システム』ですが、これは入退室管理までできる法人向けのシステムです。

大がかりな工事の必要がなく後付けで導入できる入退室管理システムとして、なによりもクラウドで管理できるという点が、これまでの大手電機メーカーが手がけてきたセキュリティシステムとはコンセプトから異なる、絶対的な差別化ができているサービスになっています。

起業のきっかけとなったのは、友人同士で飲んでいたときに、鍵をなくした経験があるという話しから、そもそも「鍵って不便だよね」という話題で盛り上がったことからなんです。

家族や恋人に合鍵を渡すことの問題点から、スマートフォンで鍵が開いたらカッコイイよねという話しになり、じゃあ土日に趣味のプロジェクトとしてつくってみようということから、秋葉原で部品を買い集めたりして試作を始めました。

そのメンバーのひとりが、家事代行サービス会社で開発部門のトップで働いていて、2014年の夏に日本経済新聞の取材を受けたことが、事業化を進める大きなきっかけになったんです。

まだ、スマートロックという言葉もなかった頃ですが、取材の話のなかでスマートフォンと連動する鍵を使った家事代行システムも考えているという紹介をしたら、そのことがすごく大きくフィーチャーされて、ものすごい数の問合せが殺到したんです。
買いたい、事業提携したい、出資をしたいなどいろいろなお話をいただきました。

3Dプリンタで組み立てた試作品レベルで、起業もしていない段階だったのですが、なんかすごいことになったぞと。

どうやら鍵のIoT化は社会的な課題としても大きかったんだと気づいて、急きょ会社をつくり、量産化を目指そうということになったんです。

ただ、そこからは資金面も含めて、大変なことを乗り越えながら量産まで持って行きました。

新しい「ものづくり」に役立ったのは「ネット選挙」の経験

ハードウェアベンチャーの難しいところは、いきなりコンセプトだけで、ものがまったくない状態で数億円単位の資金を集めなければならないことです。

そこで役に立ったのは、以前に勤めていたガイアックスでの「ネット選挙」のコンサルティングの立ち上げに成功した経験でした。

ガイアックスはソーシャルメディアマーケティングなどを専門に手がける会社で、新卒で就職しました。入社3年目の2013年、参院選でネット選挙が解禁されるというタイミングで、社内でネット選挙のモニタリングとコンサルを行う事業を立ち上げたんです。

FacebookやTwitterで政治家の街頭演説やテレビでの発言の評価がどのように扱われているかなど、ソーシャルメディアのデータを解析することで、インフルエンサーはだれで、どのようにキーワードが切り取られたり、どのタイミングでネガティブに変わっていったりということを、可視化してわかるようにする取り組みを始めたんです。

当時は、もちろん「ネットの専門家」や「選挙の専門家」はいましたが、その両方を結ぶ「ネット選挙の専門家」はいなかったんです。

どんな新規サービスを導入するかということまでは全然、決まっていなかったのですが、「ネット選挙が解禁される」ということに向けて、そもそも「ネット選挙はどういうものなのか」とか「どういう市場ができていくのか」、「どんなネット選挙ブランドが生まれてくるのか」といったことをどんどん発信していったんです。そうしたことがメディアでも取り上げられ、結果的に新しいマーケットをともに盛り上げていくという形になっていきました。

その結果、「ネット選挙に詳しいガイアックス」という定評に結び付き、発注先として選ばれるようになったのです。

つまり、まずは自社製品をつくることよりも、コンセプトや世界観をメディアと一緒につくっていく。その先に自社商品を入れていくという「新しい市場のつくり方」を勉強させてもらいました。

新規事業を始めるときにも、まずそうした発信をしていくことからアプローチしていくべきだと学んだのです。

『Akerun入退室管理システム』は、スマートロックを活用した法人向けのシステム

河瀬社長は、『Akerun入退室管理システム』について、「大がかりな工事の必要がなく後付けで導入できるシステムとして、なによりもクラウドで管理できるという点が、これまでの大手電機メーカーが手がけてきたセキュリティシステムとはコンセプトから異なる、絶対的な差別化ができているサービスになっています」と話す。

『Akerun入退室管理システム』は、スマートロックを活用した法人向けのシステム

世の中を変えて行ける製品として、どこよりも早く量産化するために

弊社を起業したときには、最初に古巣のガイアックスから2000万円を出資していただきました。ガイアックスにしてみれば、その2000万円で商品をつくってほしいと思っていたのでしょうが、その資金は投資ラウンドでいうシード資金として、大手PR代理店経由で記者会見を行い、こんな未来が開けますといった、スマートロックを用いた世界観を発表することにしたんです。

単なるガジェットで終わらせるのではなく、世の中を変え得る「驚異」のあるベンチャーだというブランディングを意識していました。

記者会見ではNTTドコモの役員の方にもプレゼンをしてもらい、ICTはどう変わって行くのかとか、三井不動産の重役の方に不動産事業はどう変わって行くのかという話や、LIFULLの社長にも賃貸ではどう活用されるのかといった話をしていただきました。

スマートロックやIoTによって世界がどう変わって行くのかということを提示した上で、最後にそれを実現するのが『Akerun Smart Lock Robot』ですという形でぼくが登壇する流れで、世界を変えていけるんだという文脈が醸成されていくように仕掛けていったんです。

結局、2000万円で量産化まではできないので、それをPRに投下することで、社会の期待値を醸成し、その結果「シリーズA」の資金調達として4.5億円の投資を呼び込むことにつながり、量産までこぎつけることができたんです。

ただ、前述しましたが、量産化までの苦労は大変でした。

鍵を後付けするためには制約も多く、日本中の鍵を買い集め、鍵について徹底的に研究しました。

どんなサムターンにもはまるため、細くつくらなければならないけれどモーターの位置との関係があったり、電池の消費量を抑えたいけれど開閉スピードも速くしたいというトレードオフがあるなかで、こだわりも大切にしました。

ベンチャーの商品として、世界でいちばん最初に後付けのスマートロックとして名乗りを上げたものの、追随する競合も現れてきました。

そのため、できるだけ早いタイミングで量産化してリリースをしたい、イノベーターとして『Akerun Smart Lock Robot』を浸透させていきたいという想いもあり、開発のスピードも大切でした。

結局、ものづくりのプロフェッショナルがこの仕様では2年はかかると言われたりもしていたところを、7ヵ月ほどに圧縮して量産化を実現させることができました。

「もの」ではなく、クラウドでの「サービス」としての『鍵』を提案

それだけ短い期間で量産化ができたのは『Akerun Smart Lock Robot』の本体にはミニマムな仕様だけを入れて、どう動かすかなどの細かい要素は全部サーバ側に持たせ、あとからアップデートもできるような仕組みにするなどの工夫をしたことが大きかったですね。


その結果、データを全部クラウド上に置いておくため、入退室の履歴なども全部クラウドで管理できるようになり、勤怠管理などに使うことも可能になったのです。

また、時間限定の鍵を発行することもできるので、たとえば新しくアルバイトの人が入社したときにはシフトの時間しか鍵が開かないようして、土日や夜間は入れないような鍵を発行することも可能です。

そうしたクラウドでのサービスを法人向けに提供することができるとわかり、法人向けの入退室管理システムを提供するためにスマートロック『Akerun Pro』の開発をおこないました。現在の『Akerun入退室管理システム』はレンタルモデルとして初期投資ゼロで、月額制で使うことができます。

それまでの入退室管理システムは基本的に買い切りで、自前でサーバを構築して、ネットワークの配線を行い、ドアの工事なども必要なため、100万円程度の費用が掛かっていました。

大企業はともかく、中小企業では導入することが難しい状況でした。そこで登場したのがスマートロックを活用した『Akerun入退室管理システム』だったのです。貼り付けるだけで入退室管理もでき、プライバシーマークやISMS(情報セキュリティマネジメントシステム認定)も取得できますので、いますごい勢いで売れています。

また、IoT製品としてシステムも常にアップデートされていますし、スマートロックのなかのファームウェアのプログラムも遠隔で更新することができるので、つねに最新のセキュリティレベルを維持しながら、安定したサービスを提供していけることも、レンタルモデルならではの強みとなっています。

ところで、『Akerun入退室管理システム』というのはサービス名ですが、社名の『Photosynth』は「光合成」を指す『Photosynthesize』から取っています。

光合成は中学の理科でも習ったように、光を当てることで無機物から有機物をつくりだす機構です。

弊社も、鍵や扉など、あらゆる無機的なものが有機的につながっていくように、人やものが情報でつながることで、新しい価値をつくって行く存在になりたいという意味を込めているんです。

将来的には『Akerun』事業に匹敵する、さらに超えるような事業を30年で3本ぐらい、10年に1本ぐらいは手がけて行きたいと考えています。

ただ、どんなことでも一度やったことは社会を変えて行くまでやりきらければ意味がないと思っていますので、いろいろな新規事業に進出するというよりは、まずは、私達が描いた世界観を実際のカタチにと落とし込むところまで徹底的にやっていきたいです。

『鍵』というのは広い意味での『認証』の手段ですから、鍵を開けるという行為はもちろん、決済やポイントカード、メンバーズカードなど、財布のなかや肌身離さず持ち歩くようなものは、すべてクラウド化できると考えています。ひとりOne IDですべてがシームレスにできる世の中を実現させたい。

安心安全がいちばんですから、実際にセキュリティの国際基準を手がけたエンジニアに入社してもらったりもして、セキュリティレベルはつねに上げて行けるように心がけています。

私達はセキュリティを扱う会社であり、さらに上場を見据えていることもあるので、組織としても、もっと安定感のある経営を目指しています。

そのための中核となるようなメンバーを採用していきたいと思っています。

いまは正社員で60名程の組織で、開発部、営業、カスタマーサクセスの3部門で、各15名程度が在籍しています。それ以外にも、マーケティング、経営管理部のメンバーも、それぞれの専門性を生かして活躍しています。

会社としては、初期の20名ぐらいまでのメンバーは紹介などで関係者も多いのですが、以降は一般的な求人やヘッドハンティングのような形で入社していただいています。

求める人物像で言えば、会社のマインドとしても掲げている3つの要素を重視します。まず、「未来志向」が強い人、ふたつめが「Greater Challenges」と言っていますが挑戦心をもって変化を楽しんでしまえる人、そして「自責」の姿勢を持ち、主体的に動き成果にこだわり徹底的にやり切っていける人です。そんな人と一緒に取り組んで行きたいですね。

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