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ライバルは「古い常識」。
クリーニングを"ネット化"した
「Lenet」で新しい日常をつくる

株式会社ホワイトプラス
代表取締役社長 井下孝之

ライバルは「古い常識」。
クリーニングを ライバルは「古い常識」。
クリーニングを
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住 所 東京都品川区西五反田7-20-9 KDX西五反田ビル 8F
URL https://www.wh-plus.co.jp/
株式会社ホワイトプラス代表取締役社長 井下孝之
2005年神戸大学工学部卒業。2006年神戸大学大学院中退後、独立を前提にエス・エム・エスに入社。人材紹介コンサル、経営企画、新規事業担当を歴任。起業に向けた勉強会で現在の経営陣と出会い、当社設立。
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ネット化により店舗経費をゼロにし、サービスの付加価値向上に充当

私たちホワイトプラスは、ネットクリーニングサービス「Lenet(リネット)」を主力事業にしています。Lenetは「宅配でお届けするクリーニングサービス」ですが、正確に言えば「クリーニングのネット化」です。一般的なクリーニングには店舗があって、宅配もやっているというところが多いのですが、Lenetは店舗を持っていません。注文から宅配の手配まですべてがインターネット上で完結します。注文後は、宅配会社がご自宅まで伺って依頼品をお預かりし、すべて当社が提携するLenetケアセンター(※)に配送され、一つひとつ検品をした上で、クリーニングをしています。

クリーニングのコストは、実は店舗の経費がかなりの部分を占めています。私たちはクリーニングの注文をすべてネット化しているため、店舗経費がかかりません。その分を、クリーニングの品質やサービスの利便性を高めることに充てています。

その一つが、「プレミアム便」というサービスです。Lenetのお客様は忙しく働く方が多く、一般的な宅配便の集配時間に対応できないケースが多かったのです。そこで、私たちは早朝・深夜の集配サービスを開始しました。エリア限定のサービスではありますが、お客様からは好評いただいています。
そしてもう一つが「プレミアム仕上げ」です。

たとえば人間の毛もシャンプーだけでなく、トリートメントを使うと髪質がよくなりますよね。それと同じように、衣類もクリーニングの際にトリートメントをしてあげると、着心地はもちろん、見た目もよくなり長持ちします。多くのクリーニング店ではこのような高品質の仕上げには追加料金がかかりますが、私たちはすべての衣類を基本料金のみで対応しています。
そのほかにも、シミ抜きや毛玉取りなどもすべて無料で行っています。通常はプラス数百円といった追加料金がかかるものを、私たちはサービスの一環としてすべて無料でやる。ときにはお客様が気づかないシミにも対応しています。こうして、「サービスの先回り」で高い品質を実現しています。

それでいて、一般のクリーニングよりも安い価格を提示できていると自負しています。それもすべて、店舗経費というコストが省けたことで、お客様にお支払いただいた料金をクリーニングの品質やサービス向上のために使うことができているからです。
パートナーとなっていただいているLenetケアセンターの方々にも、堅実な利益が確保できると喜んでいただいています。低料金でありながら、提携するパートナー側にも持続的に利益をもたらす仕組みを作ることができたと思っています。

(※)Lenetケアセンター:クリーニングをする工場のこと。

「お客様はどんなサービスを望まれているか」ということを考え抜いた結果が「Lenet(リネット)」

ホワイトプラスは、私を含めてIT関連企業出身の創業者3人が集まって起業しました。日常生活の中にテクノロジーの力でイノベーションを起こして新しい価値をつくり、世の中に残したい。それが「新しい日常をつくる」という創業時からのビジョンです。そのビジョンをもとに、ネット化が進んでおらず難しいと思われていたクリーニングに挑戦しました。

当時、クリーニングをネット化するというと「絶対に無理」という方がほとんどでした。
クリーニングは対面して初めて成立するビジネス、つまり「信頼ビジネス」と言われています。クリーニング店舗の受付担当者が変わると売上も変わると言われているほどです。そこで私たちは、その信頼ビジネスをネット化するために、はじめは実際のオペレーションを自分たちでやりながらネット化していきました。お客様の品物を自分たちで一つひとつ検品しながら、ときにはお客様に電話で確認し、クリーニングを行うケアセンターの方々と連携してサービスを作ってきました。
そこで見えたのが、先ほどもお話しした信頼のための「サービスの先回り」なのです。

お客様に向き合いながら、古い常識にとらわれずに潜在的に求められていることを先回りして提供していきました。クリーニングの業界経験がなかったからこそ、「お客様はどんなサービスを望んでいるか」ということをゼロから考え抜き、まったく新しいクリーニングサービスを構築することができたのです。それが、店舗を持たずにネットだけで完結するLenetです。

実は、サービスをスタートしてから黒字化するまでは3年かかりました。当時、創業者3名の給料は月5万円。それでも会社の資金はどんどん減っていく。正直、つらくなかったというと嘘になります。でも、リピートして使ってくださるお客様が着実に増えていたので、お客様に求められているという手応えは感じていました。ある時、依頼品の中に「なかなかお店に行けないのでとても助かっています。頑張ってください」と書かれた手紙とキャンディーが入っていたこともありました。

こうして必要としてくれるお客様がいるのだから、これは世の中になくてはならないサービスにしなくてはならない。今は苦しいけど、きっとお客様が増えて必ず黒字化もできる。新しい日常をつくって、世の中に価値をもたらすことができると、お客様からの手紙を見ながら確信したのを覚えています。

『すべての衣類を基本料金でプレミアム仕上げする「Lenet(リネット)」』

井下社長は「Lenet」の特徴について、「お客様から指摘されてからやるのではなく、常に先回りのサービスをすることが重要です。私たちはシミがあれば言われなくても無料でとる。毛玉があれば言われなくても無料でとります」と話す。

『すべての衣類を基本料金でプレミアム仕上げする「Lenet(リネット)」』

ゆくゆくはファッションやアパレル領域にも新しい価値を提供する

Lenetの未来は、単なるクリーニングサービスにとどまりません。そもそもクリーニングは日常を彩るファッションの一部という側面があります。お気に入りの服をクリーニングし、それを着て出かける時の高揚感などは、クリーニングが持つ本質的な価値の一つではないでしょうか。その側面から、ゆくゆくはファッションやアパレル領域においても新しい価値を提供したいと考えています。たとえば、アパレルメーカーや販売店が持つデータは、どの服がどれくらい売れたかというものですよね。一方でLenetは、クリーニングに出されている服のデータから、どの服がどのくらい着られているかというデータを持つことができます。これらのデータを活用すれば、ファッションの世界に新しい価値を提供できる可能性があると考えています。

また、将来的には世界展開も視野に入れています。ネットサービスの多くは、米国や中国で生まれて、日本に入ってきます。でも、私たちがLenetを始めた当時は、まだクリーニングのネットサービスはありませんでした。その後に、米国や英国でクリーニングのスタートアップが登場したんです。つまり、ネットクリーニングは日本発のサービスと言えます。日本のクリーニングは品質も生産性も高いと言われていますから、日本発のサービスとしていずれ世界に広めていきたいですね。

古い常識にとらわれず、「のびしろ(WhiteSpace)」で戦える人と仕事をしたい

現在はLenetを主力事業としていますが、ホワイトプラスはクリーニング専業企業ではありません。ビジネスの軸は「生活(リアル)×テクノロジー」です。
そのビジネス軸に沿って、「新しい日常をつくる」ビジョンのもとに、昨年は「生活手帖」というハウスクリーニングの比較・予約サービスを開始しました。

キッチンやエアコンなどのハウスクリーニングサービスは、ネットで検索しても情報が整理されておらず、比較サイトはあるものの価格比較が中心で、接客品質や作業品質などトータルのバランスで選べるサイトがありませんでした。そこで私たちが立ち上げたのが「生活手帖」です。サービス内容や口コミ評価、価格を総合して比較し、予約まで完結できるサイトにしました。現在はハウスクリーニングのみですが、今後はさまざまな生活サービスを取り扱い、Lenetに次ぐホワイトプラスのもう一つの柱の事業に育てていきたいと考えています。

現在、ホワイトプラスの従業員数は約60名です。エンジニア、デザイナー、マーケティング、カスタマーサポートのほかに、Lenetケアセンターの生産管理を支援する部門があります。現場を担当している部門があることが、他のIT企業とは少し違う面白さかもしれません。当社のビジネスモデルは、社員数と売上が比例するものではないため、急速に人員を増やすことは考えていませんが、私たちのビジョンに共感し、共に会社を作っていきたいという方を通年で採用しています。

これから「新しい日常をつくる」ために加わっていただきたいのは、私たちのバリューに共感できる人です。古い常識にとらわれず、自分の「のびしろ(White Space)」で戦える人。そして、「気づいたらすぐに行動(From You)」ができ、「心遣いで仲間を笑顔にする(All Happy)」ことができる人です。

当社ではチームで仕事をすることを重視しています。イノベーションは、一人の天才が起こすものではなく、チームがあって実現できるものだと思っています。多様な価値観の人が集まり、みんなでぶつかり合いながら磨き上げていくことでイノベーションが生まれると信じています。

私たちの本当のライバルは「古い常識」です。それは自分たちの中にあるもの。自分たちの古い常識を超えられるかどうかは自分次第だと思っています。ホワイトプラスで新しい価値観を作る仕事をしてみたいという方は、ぜひ私たちに声をかけてください。

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