株式会社WACUL(ワカル)
代表取締役CEO 大淵亮平
住 所 | 〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-26-8 ユニゾ神田小川町三丁目ビル2F |
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業 種 | AIアナリスト |
URL | https://wacul.co.jp/ |
Webアクセス解析ツールである『Googleアナリティクス』と連携させ、初心者にもわかりやすい言葉で「Webサイトの改善方針」や「データ根拠」、「気になるページ調査」などをレポートするのが、当社が提供している人工知能(AI)を活用したサービス『AIアナリスト』です。
このサービスは無料でも使えるのですが、現在(2018年6月時点)、無料ユーザーだけでも約2万2000サイトの登録をいただいています。そして、その登録サイト数はそのまま当社が持っているデータの数ということになります。
データを数多く持っているかということは、そのまま分析の指標の精度も高くなりますし、約2万2,000サイトのデータを分析しながら、システムそのものを常にアップデートしていけることが当社の強みになっています。
AppleやGoogle、Facebook、Amazonはユーザーの行動データを大量に蓄積しているわけですが、われわれはそうしたユーザー側のデータに加えて、ユーザーを迎えいれる側である法人の意思決定の過程まで含めたデータも持っていることが大きな違いだと言えます。
また、業界やサイトのタイプ別に体系立てたノウハウ・知見を持っていることも強みと言えます。「こういう風にやれば勝ちパターンだ」ということをある程度把握した上で、約2万2,000サイトのデータからその勝ちパターンをアップデートするという仕組みができあがっているのです。
もともと弊社はコンサルティングから始めた会社でして、そのコンサルティングの経験からある程度「必勝パターン」が作れると言うことが分かり、その「必勝パターン」をAI化して、一般に広めて行こうとしている段階です。
今はまだ分析と改善方針の提案にとどまっていますが、最終的には自動でWebサイトや集客方法を改善することができるようにしたいと思っています。
イメージで言えば、わたしがあるECサイトにアクセスして、何も買わないまま3時間後にまたそのECサイトを訪れると、その時にはすでにWebサイトが改善されていて、3時間前に訪問したECサイトよりも商品を買ってもらいやすいようなものになっている、といった感じです。
ただ、改善といっても、クーポンを出すだけのようなものでは意味がないので、顧客を説得するストーリーそのものを変えていけるようにしていきたいのです。コンテンツを管理する仕組みや、どういうコンテンツにすればいいかを考える仕組みはすでに世の中にあるので、そういったものと当社のサービスをうまく組み合わせて行けば実現できると思っています。
当社はもともと7年ほど前に、Webコンサルティング会社としてスタートしました。Webマーケティングにはコンバージョンという指標があり、たとえば、BtoBの会社であれば問い合せや資料請求、ECサイトであれば商品購入、メディアサイトであれば会員登録など、目標をどれだけ達成しているかを見ていきます。
そうした具体的な数値を伸ばす契約で、達成できなければ返金するという、成果コミット型のコンサルティングをしていたのです。いわゆる大企業を中心に年に30社から50社程度との取引で、しっかりと成果を出してきました。
そのなかで自分たちがいちばん価値を生み出している部分は何かと考えたとき、「これぐらいの改善をすれば、こういうふうに数字が伸びる」という分析の部分だと結論付けました。
というのも、成果を保証しているので、あまり高い数字を言い過ぎると返金のリスクも大きくなりますし、逆に低すぎても営業提案ができなくなってしまうので、成果として期待できる数値を正確に見極めていくための分析がかなり得意になっていました。
そうした分析力そのものを弊社サービスの価値にすることで、もっと広いお客様に弊社のサービスを提供していくことができるようになるのではないかと考えるようになったのです。そこで3年ほど前に、それまで人がやっていたこと、人間の知見をAIに置き換えていこうと、いちからつくったのが、いまの主力商品である『AIアナリスト』です。
AIアナリストには、KPIをどうウォッチすればいいか、コンバージョンを高めるためには何をどうすればいいかという、いくつかの分析パターンがあります。
本来そうしたいくつもの指標は毎日追っていなければならないのですが、実際は大変な作業です。、そこで我々が考えたのが、そうした作業を自動化し、数値の傾向の変化をAIに気づかせて報告させればいいということでした。それもただ数値を追っていくのではなく、機械学習を使いながら、人間ではわからないような変化もいち早く気付けるようにしたところがポイントだと考えています。
こういった分析のAI化・自動化を通じ、もともと人で提供したときにかかっていた分析時間を大幅に削減することに成功しました。具体的に言うと大体1週間かかっていたものを2分でできるようにした形です。その分提供コストもグッと抑えることができました
WebコンサルやSEOコンサルとして大企業向けに人手をかけてサービス提供を行える会社はほかにもありますが、当社のサービスは、安い価格でも、レポートだけでなく質の高い改善の提案までを受けられるというところが強みになっています。コスト面の安さから、中小企業などでも気軽に導入できることが『AIアナリスト』の大きな特長と言えます。
人がやっていたこと、人間の知見をAIに置き換えていこうと一からつくったのが、いまの主力商品である『AIアナリスト』だ。
当社のエンジニアには、画面などをしっかりつくりこむWebプログラマーと、AI開発などを担当するデータサイエンティストの2職種があります。
いずれの職種とも優秀な人材を求めていますが、どちらかと言えば業界全体でもデータサイエンティストが少なくなっていますので、もっと来ていただけるようになるとうれしいですね。
現在、社員は取締役も入れて40人ほどで、エンジニアが管理者含め7~8名、あとは管理部門も含めたビジネスサイドになります。平均年齢は30歳弱ぐらいでしょうか。若い人たちが中心で、みんなかなり自由にのびのびとやっています。
働き方もフレックスに近い柔軟な勤務体系で、子育てしながら働いている女性社員もいます。また、今月は8時間勤務だけど、翌月は6時間勤務にしたり、自宅で作業をする週を設けたりするなど、かなり柔軟に働けるようにしていますので、そうした点を理由に入社を決めてもらえることも多いみたいです。
なぜそうした環境を準備しているかというと、純粋に優秀な方に生活環境問わず活躍する場を見つけてもらいたい、という思いがあるからです。優秀な方が育児や家事を理由に活躍の場が持てなくなるということは、社会的にも、もちろん当社にとってももったいないことだと思っていますので、自由な働き方をもっと推進していければ、と考えています。
一緒に働く方に求めることとしては、ふたつあります。ひとつめは当社の目指す社会の姿として、なんでも全て人間がやるのではなく、機械が得意なことは機械に任せて、自分たちの仕事はより興味があるところにフォーカスしていこうという理念、価値観に共感していただきたいということです。
ふたつめは、個人的に目標をしっかり持っている方、会社を利用して自分の経験やキャリアに活かしてやるぐらいに考えられる野心を持っている方に来てほしいですね。それぐらいの方のほうが、一緒に働いていて生産的な議論もできるし楽しく仕事ができると思います。
というのも、会社とそこで働くメンバーはある種、対等というか、フェアな関係ですし、経験やスキルという意味でも、給料以上に返せるものがあれば返して行きたいと思っているからです。
わたし自身も、この会社でチャレンジしていることは自分としても大きな経験になっていますし、知的好奇心がくすぐられることも多いです。そういう感覚を社員みんな一人ひとりが持ってくれればうれしいですね。
当社は『テクノロジーでビジネスの相棒を一人ひとりに』というビジョンを掲げています。世の中には、あまり詳しく知らないけれどもやらなければならない仕事が、とてもたくさんありますよね。そういう仕事をするのはすごく大変ですし、さらにそれがあまり興味がないことだったり、本当はだれかに相談したほうが楽だったりする仕事があります。
当社ではそういう仕事のデータを蓄積し、知見として開発していきながら、AIに落とし込むことで、ビジネス版のパーソナルアシスタントを創り出し、多くの人がもっと自分の興味を持てる領域に集中していく環境をつくる事を目指しています。
また、Webサイトはとくにそうだと思いますが、中小企業の社長様が直接自社Webサイトのデータを見ていたりすることがよくあります。その社長様がデータ分析の専門家というわけではないので、正しい判断ができるとは限らないし、本当に社長がやるべき仕事なのかもわからないですよね。
そういうなかで社長様の相棒として、当社の『AIアナリスト』が、こういう風にWebサイトを改善した方がいいとか、こういうデータを見ておいた方がいいということをアドバイスする存在になれればいいなと思っています。
この過程に人が大きく介在してしまうと、サービスの単価も上がってしまい、多くの人に届けるということが難しくなってしまうので、AIを使いながら、技術の力で解決していこうと考えているのです。
さらにその先には、「考えることの自動化」というか、AI化を進めることで、ビジネス全般に応用して行けるようになれればいい、と思っています。たとえばWebサイト以外でも、営業資料はこう直した方がいいとか、営業トークはもっとこう変えないといけないといったような事例は、いたるところにありますよね。
もちろん、いまはすぐにすべての仕事に対してAIが助言できるわけではなく、こういう助言でこういう結果が出るとか、最終的に成果が出たのか出なかったのかというデータを蓄積していっている段階です。将来的に機械で実現するために、いまは人の手を使いながらデータを集めるということをやっています。最終的には、先ほど述べたテクノロジーでビジネスの相棒を一人ひとりに対してつくっていきたいですね。
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