株式会社ピースオブケイク 代表取締役CEO 加藤貞顕|求人・転職エージェント

プロからアマチュアまでクリエイターが
集う街をネット上につくりたい、
その思いから生まれた『cakes』&『note』

株式会社ピースオブケイク
代表取締役CEO 加藤貞顕

プロからアマチュアまでクリエイターが
集う街をネット上につくりたい、
その思いから生まれた『cakes』&『note』
プロからアマチュアまでクリエイターが
集う街をネット上につくりたい、
その思いから生まれた『cakes』&『note』
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住 所 東京都渋谷区道玄坂1-19-9 第一暁ビル6F
URL https://www.pieceofcake.co.jp/
株式会社ピースオブケイク代表取締役CEO 加藤貞顕
1973年新潟県生まれ。大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。アスキー、ダイヤモンド社に編集者として勤務。『英語耳』(松澤喜好)、『投資信託にだまされるな!』(竹川美奈子)、『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』(藤沢数希)、『スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学』(吉本佳生)、累計発行部数280万部を記録した『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海)や、『評価経済社会』(岡田斗司夫)など、ベストセラーを多数手がける。2011年株式会社ピースオブケイクを設立。『ゼロ』(堀江貴文)、『ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち』(川上量生)、『マチネの終わりに』(平野啓一郎)などの編集を手がける。2012年、コンテンツ配信サイト『cakes(ケイクス)』をリリース。2014年、クリエイターとユーザーをつなぐウェブサービス『note(ノート)』をリリース。
更新

シュリンクする出版業界、ネット上でコンテンツを流通させる仕組みが必要

もともとはダイヤモンド社で、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』など、書籍の編集をしていました。

編集というのは書籍をつくるだけじゃなくて、売ることまでが仕事です。

書店に営業に行くこともありますが、マーケティングやPR、メディアミックスで映画をつくったりすることまで含めて、“書籍を売る”ことが、編集者の仕事の半分ぐらいを占めています。

書籍のマーケット自体はシュリンクしていて、1996年のピーク時に2.6兆円だったのが、いまは約1.3兆円と半分にまで落ち込んでいます。

それに対して、インターネットの市場は確実に大きくなっています。電車の中でもスマートフォンを見ている人がほとんどですよね。

そこでインターネット上でコンテンツをパブリッシュして、マーケティングをして、さらにお金もちゃんと稼げる、という仕組みをつくっていくことが、クリエイターの世界で必要になっているのです。

ただ残念ながら、今のインターネット上には、そういう仕組みが確立されていません。

書籍でしたら、取次や書店という流通やファイナンスの仕組みがあり、それで出版社は成り立っているのですが、インターネット上にはそうした仕組みがないので、まずそこをつくることから始めなければなりません。

また、仕組みだけでは意味がなくて、インターネットにあったコンテンツをつくる必要が同時にあります。

こうした問題点を解決する必要があったので、ピースオブケイクという会社をつくりました。

そういう思いを具体的にアプリケーションとしてどうつくるかを考えた結果、『cakes』や『note』の開発につながっていきました。

電子書籍は"閉じた"印象、オープンでインタラクティブな仕組みとは?

ダイヤモンド社にいたときに『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』の電子書籍アプリもつくっているんです。App Storeでも1位になるほどよく売れたんですが、出版社内で電子書籍に取り組むことの難しさも感じました。

そこでわかったのは、電子書籍は既存の書籍の電子化には使えるけれど、これからのコンテンツ販売の本流になるのは難しいのではないかということです。

それは実際にスマホを見ているときに、電子書籍を読んでいる時間と、それ以外の情報を見ている時間と、どちらが長いかを見れば明らかです。

電子書籍は、ユーザインタフェースが「閉じて」いますよね。わざわざ開けないと見られない。だから課金しやすいのですが、インターネットの良さは、オープンでインタラクティブな点にあります。電子書籍はインターネットの良さを活かしきれないと思うんです。

さらに、流通とビジネスをKindleストアやApp Storeなどに依存することで、マーケティングの方法が限られてしまうという面もあります。

この2点において、電子書籍はコンテンツビジネスの将来を担うものではないと感じたので、新しいやり方が必要だと考えました。

そこで、どうやってコンテンツを届けるのがいちばんいいかを考えると、コンテンツのデータはHTMLで、ウェブベースで提供されるべきだろうと。ただ、その場合は大きな課題が二つありました。ひとつ目は、ウェブはオープンでインタラクティブであるがゆえに、お金を得る仕組みがないんです。

ふたつ目の課題は集客です。ウェブは、お客さまと継続的で長期的な関係が築きにくいことです。この2点を解決する仕組みとして、『cakes』や『note』の仕組みを考えました。逆に言えば、この二つの課題を解決することで、ウェブがコンテンツのファイナルアンサーになれると思ったのです。

理想とする世界は、プロからアマチュアまで同じ場所にいて、全員が同じ場所にコンテンツを発表でき、ジャンルも多種多様で、読者もさまざまなコンテンツを求めて集まってくる。そういう場所で人とコンテンツをマッチングしていけるプラットフォームが理想だと考えたのです。

でも、そんなスーパープラットフォームはいきなりつくれないので、出版社での人脈や経験を活かして、プロの作家をはじめ、BtoCサービスとして始めたのが『cakes』です。

インターネット上には、きちんと編集されたコンテンツが少ないこともあり、そうしたコンテンツにお金を払って読んでもらう、という文化をつくらなければ始まらないということでスタートしました。

まずはしっかりとした作品づくりと、それを発表する場所をつくって、課金サイトとして定着させた上で、CtoCの仕組みづくりをしていく必要があるということを考えていました。

そのような考えで始めた『cakes』ですが、今では50社以上の出版社に活用していただき、プロの作家も1000人ほどが参加するまでになりました。

そういうふうに、クリエイターと読者やファンがひとつの場に集まる仕組みをつくったところで、最初にやりたいと思っていたプロからアマチュアまで集うプラットフォームとして『note』を始めました。現在4年目ですが、実際にプロからアマチュアまで、ジャンルもかなり多様なクリエイターに使ってもらえる形で広がってきています。

従来の書籍より文章量が少なく、大きさもスマホと同じ『スマート新書』

『note』ではクリエイターの出口を増やして行くためのさまざまな施策を行っており、その一つが、いままでの書籍より文章量が少なくて、大きさもスマホと同じぐらいの『スマート新書』。「こうした出口が増えて行けば、自分が面白いと思ったことを『note』に書くことで評価されたり、お金を得られたり、書籍にしたりできます。」(加藤氏)

スマート新書

「誰もが創作を始め、続けられるようにする」ために

やりたいことが、もともとデジタルだったわけではありません。

アナログかデジタルかというより、クリエイターが届けたいと思っている何かを、誰かに渡すまでが出版や編集のもともとの役割で、そのために今必要なのが、いまはデジタルの仕組みつくりだからこれをやっています。

当社のミッションは、「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」という事です。インターネットで発表したら終わりではなくて、より多くの人に、継続的に見てもらえるようにすることを目標としています。

創作を“始める”ところまでは、すでにインターネットによってかなり達成されているのですが、創作を“続ける”ことは難しくて、いくつかの要素が必要になります。まず、人に見てもらい、それで反響を得る必要があります。

たとえば、書籍になったり、賞を獲得したりして、次へのチャンスが生まれることや、お金が得られることも大事です。それらがセットになってはじめて、クリエイターが継続的に活躍できる場が生まれると思うのです。

そうした環境を実現するために、『note』ではクリエイターの出口を増やして行くためのさまざまな施策を行っています。その一つが、いままでの書籍より文章量が少なくて、大きさもスマホと同じぐらいの『スマート新書』です。また、出版社や作家エージェント、マネジメント会社28社とパートナーシップ契約を結んで、『note』で人気コンテンツを創った人をデビューさせるということも行っています。

出口が増えることで、自分が面白いと思ったことを『note』に書けば評価されたり、お金を得られたり、書籍にしたりできます。そうしたクリエイターのホームグラウンドになれるような場所をつくっていきたいのです。

クリエイターのホームグラウンドと言いましたが、ホームグラウンドが集まるとどういった場所になるかというと、クリエイターの街ができるんです。その街の雰囲気を僕らはすごく重視していて、クリエイティブで前向きでポジティブな空間であることが重要と思っています。だから、そういう雰囲気づくりは意識してやっています。

そうした雰囲気をつくるのはサービスのアーキテクチャで決まるところが大きいですね。例えばネットは、悪口とかフェイクニュースなどで殺伐とした雰囲気が漂うことがありますが、なぜそうなるかというと、これは広告でマネタイズするというアーキテクチャが関係しているんです。

つまり、広告モデルというのは、なるべく安く、たくさんのページビューを稼いだ人が儲かる仕組みです。質の高いコンテンツを創作するのと、悪口とかフェイクニュースを書くのとどちらが簡単かというと後者なわけです。広告モデル自体が悪いわけではないんですが、それしかお金を稼ぐアーキテクチャがなくて、みんながそこに最適化しすぎると、結果的に殺伐とした文化が生まれてしまうということなんだと思います。

それならば、その逆をやればいいと考えました。例えば、『note』では人をほめると得をする仕組みになっています。小さなことですが「スキ」という機能があり、これって読者が作者に「小さな愛」を伝える行為なんですよね。

さらに「スキ」を押されるとお返しのメッセージを返せるようにもなっていて、例えば、ゆうこすさんが書いている記事で「スキ」を押すと「ゆうこすも好き」とか「あ~押したな~好きだよ!」「すきすきすき」などのメッセージが返ってきます。ゆうこすさんがあらかじめ設定してくれてるんですね。

これ、読者としては、ちょっとした事ですが、かなり嬉しいですよね。ポジティブなコミュニケーションをすることで、互いに得をするようなアーキテクチャを随所に設けているのです。

新しいことにチャレンジしたい人にとって魅力的な職場

当社は、開発系のメンバーが半分以上で、その他は主にコンテンツ系のメンバーになっています。このふたつの職種は、ものをつくっているということが共通しています。管理系のメンバーも1~2割くらいいますが、会社の8~9割の人員がクリエイターというのは弊社のカラーを決めてますね。ただ、仕事もどんどん増えているので、現在では総務、経理、人事などの管理系も含めてさまざまな職種の採用を行っています。

もちろん技術面にはいちばん力を入れているので、エンジニアの採用にはすごく力を入れています。新しい技術にもいろいろチャレンジンしているので、そういうことに興味がある人にとっても当社は魅力的だと思います。

そしてもちろん、コンテンツの流通にいい仕組みがないという事を解決したいと思ってくれる人にとっては、やりがいがあると思います。

どんなひとを採用したいかというと、視線とか目標を共有できるひとですね。コンテンツの新しい流通の仕組みをつくって、文化を盛り上げたいという目標を共有できる人がいいですね。テクノロジーで解決したい人もいれば、コンテンツの編集で解決したい人もいるでしょう。それぞれが異なるところから、この場所がいま面白いんじゃないかなって思ってくれて、力を発揮したいと思う人が来てくれると嬉しいですね。

経営陣の仕事でいちばん大事なのは、みんなが仕事が面白い!という状態にすることだと思います。もちろん福利厚生なども重要ですが、仕事が面白くてしかたがないような環境を整えることが、最も大切なのではないでしょうか。

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