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電力の世界をAIの力で革新、
持続可能なエネルギー社会の実現に挑戦

株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ
常務取締役 秋田智一

電力の世界をAIの力で革新、持続可能なエネルギー社会の実現に挑戦 電力の世界をAIの力で革新、持続可能なエネルギー社会の実現に挑戦
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住 所 東京都千代田区麹町3-7-4 秩父屋ビル
URL http://www.igrid.co.jp/
株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ常務取締役 秋田智一
広告会社勤務を経て2009年環境経営戦略総研(現㈱アイ・グリッド・ソリューションズ)入社。主に事業開発責任者として太陽光発電事業、電力供給事業を推進。2016年当社取締役エネルギープラットフォーム事業本部長。2017年分散型電源の推進を目的として㈱VPP Japanを設立し代表取締役に就任。
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省エネのコンサルティング事業であるエネルギーマネジメント事業、3.11が転機

私たちアイ・グリッド・ソリューションズは、電力に新しい価値を付加し、社会課題を解決しようとしている電力ベンチャーです。私たちアイ・グリッド・ソリューションズの主力事業は3つあります。エネルギーマネジメント事業、バーチャル・パワー・プラント(VPP)関連事業、電力供給事業の3つです。

2004年に創業した時は、エネルギーマネジメント事業が出発点でした。これは一言で言えば、省エネのコンサルティング事業です。私たちの主力顧客であった地域密着のスーパーマーケットでは、コスト削減が大きなテーマになっていました。しかし、電気代の削減にはなかなか目が向かない。1店舗で毎月数百万円という電気代を払いながら、それは税金と同じように支払わなければならないものとあきらめているようなところがあったのです。

そこで、私たちアイ・グリッド・ソリューションズは、電力の使い方を見える化をしました。30分ごとに電力使用量を測定し、グラフ化しそのグラフの変化に基づいて、省エネのコンサルティングをする。

電力使用量を見える化しグラフにしてみると、各店舗でばらつきが確認できますます。同じ店舗でも曜日によってばらつきがあります。そのような変化を分析して、適切な電気の運用ルールを作り、スタッフに実行してもらう。それが私たちアイ・グリッド・ソリューションズの最初のビジネスモデルでした。
このビジネスは確かなコスト削減施策として受け入れられて、気づけば契約先も3,500カ所を超えるようになりました。しかし、2011年3月11日に、東日本大震災が起きました。電力供給危機が起こり、節電とは次元の違う使用抑制が行われるようになりました。私たちのビジネスにとっては、逆風どころか風がぴたりと止んだ状態になったのです。

ビジネス的にはたいへん苦しい状況になりましたが、私たちアイ・グリッド・ソリューションズにとっては、この時期が自分たちの社会の中での役割、ビジョンを見つめ直すきっかけになりました。

売上や利益だけを追求していくのではなく、自分たちをインパクトカンパニーと位置付け、国難とも言える社会課題を解決し、持続可能なエネルギー社会を作っていくことに貢献をしよう。電力だけではない新しい価値を社会に提供していかなければならないと考えました。

省エネコンサルティングは、人工知能を活用した「エナッジ」というシステムに進化

エネルギーマネジメント事業を中心に、VPP事業、電力供給事業と事業領域を拡げていくことで、持続可能なエネルギー社会を作っていくことに挑戦をしています。

従来の省エネコンサルティングは、人工知能を活用した「エナッジ」というシステムに進化をしました。それまでは、人がコンサルティングをしていましたが、人工知能がどのような省エネ行動を取ればいいのかを事前に教えてくれます。ここには、コンサル時代の暗黙知が詰まっています。

エナッジが示す対応策は、現場の店舗スタッフに実行してもらわなければなりません。電気のスイッチをひとつオフにするだけでも、忙しいスタッフにとってみれば面倒なことです。それをどうしたら実行し、継続してもらえるか。そこでエナッジでは、ナッジ理論(実行するきっかけを与える行動経済学の理論)を応用しています。
まず、月間の目標値に対して、現在が達成ペースなのか、未達成ペースなのかが表示されます。そして、店舗の特性に応じて、その時に適切な対策、例えば「売場のエアコン 時間の間隔をあけて 段階的に起動しましょう」「事務所の照明 退店するときは 切り忘れに注意しましょう」などが表示されます。その対策を実行して、タップをすると自動的にポイントがつき、継続して行うと、どんどんポイントがついていく仕組みです。系列店舗のランキングなども表示されます。

現在では、関西電力と協力をして、スーパーだけでなく、ドラッグストア、ホームセンターなど流通小売業のほとんどの業種でエナッジが利用できるように開発されています。さらに、ビジネスホテル用もほぼ開発が終わり、現在はオフィス用の開発を進めています。

「人工知能により電力を適切に融通し、持続可能なエネルギー社会を実現」

顧客であるスーパーの屋上などにアイ・グリッド・ソリューションズが太陽光発電設備を設置、余った電力は近隣地域で融通し、災害時は電力会社の送電施設が損害を受けても、VPPを保有する施設では電気が使える。秋田氏は、「地域の複数の発電施設をひとつのものとみなして発電することで、持続可能なエネルギー社会が実現できるのです」と話す。

エナッジによる節電は"適エネ"、再生エネルギーに転換することで環境への負荷減らす

私たちアイ・グリッド・ソリューションズは、エナッジによる節電は、省エネではなく、適エネと呼んでいます。単に使用量を減らすだけではなく、再生エネルギーに転換することで、環境への負荷を減らすことができるからです。
その要となっているのが、バーチャル・パワー・プラント(VPP)事業です。顧客であるスーパーの屋上などに、私たちアイ・グリッド・ソリューションズが太陽光発電設備を設置させてもらいます。ここで発電した電力はもちろんそのスーパーで使っていただきます。スーパーにとっては、電気が遠くからくるか近くからくるかの違いだけでしかなく、設備投資も不要です。このような発電設備をいくつも設置していき、将来的にはその地域の複数の発電施設をひとつのものとみなして、発電をするのがバーチャル・パワー・プラントです。

電力というのは、発電した量と消費する量が常にバランスしていなければなりません。それにはエナッジの人工知能により適切なエネルギー需給の管理・分析が必要であり、その先のVPP構築を可能とし、持続可能なエネルギー社会の実現へとつながるのです。

ビジネス上の売上や利益だけではなく、社会課題を視野に入れて事業を展開

電力業界というのは、ものすごく歴史ある古い業界ですが、今、100年単位の大転換点を迎えています。従来の電力会社は、総需要だけを見ていればよかった。しかし、現在では再生可能エネルギーなどの電源が登場して、需要と供給が複雑に絡み合うようになっています。電気は目に見えないので、使用量や発電量を情報として扱います。私たちアイ・グリッド・ソリューションズがやっているのは、複雑に絡みあう情報の複雑解を解いていくことなのです。
私たちアイ・グリッド・ソリューションズは5カ年計画を立てていて、2014年に売上420億円を目標にしています。その頃には、社員数は150名前後と倍増しているはずです。
実を言うと、現在の約80名の社員のうち、電力業界の出身者というのは1人もいません。私も以前は広告業界にいましたし、みな電力業界以外から転職してきました。だからこそ、新しい視点と発想で、電力事業に取り組めたのではないかと思います。そして、それがアイ・グリッド・ソリューションズという企業の強さになっていると思います。

私たちアイ・グリッド・ソリューションズが大切にしているのは、新規性とスピードの2つです。具体的には企画力と行動力と言ってもいいかもしれません。頭でっかちの企画を作る人はいりません。大変革が起きている電力業界の中で、チャンスをしっかりと捕まえて、新しい企画をいち早く実現していくことができる人を求めています。
そのためには、ビジネス上の売上や利益だけではなく、私たちが直面している社会課題の解決を視野に入れて行動できる人が合っていると思います。

私たちアイ・グリッド・ソリューションズはとても珍しい会社だと感じています。私たちのビジネスを成長させることが、CO2排出量を減らすという社会課題の解決に直結しているのです。明日の社会を自分たちが作るのだという志や熱量を持っている方に、私たちアイ・グリッド・ソリューションズに加わって欲しいですね。

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