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「GIF」を創りたい

株式会社GIFMAGAZINE
代表取締役社長/CEO 大野謙介

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「GIF」を創りたい 人々が直感で繋がれる
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「GIF」を創りたい
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住 所 東京都渋谷区神宮前6-10-11 原宿ソフィアビル2F
URL https://gifmagazine.co.jp/
株式会社GIFMAGAZINE代表取締役社長/CEO 大野謙介
1989年、福島県生まれ。2012年、横浜国立大学工学部卒。リクルート入社。2013年7月に「株式会社GIFMAGAZINE」を大学後輩の中坂雄平(CTO)と創業し、GIFプラットフォーム「GIFMAGAZINE」をリリース。世界中のチャットやSNSで頻繁に送り合われている「GIF」を通じて、絵文字やスタンプに続く「次世代ビジュアル言語の創造」を目指す。また「GIF」の芸術的側面とマスエンタメ側面(映画,アニメ)を両立した「新しいポップカルチャー」を創ることを目指している。
更新

超短尺映像の体験を通じて新たな言語・産業・ポップカルチャーを創りたい

私たちGIFMAGAZINE(ジフマガジン)は、GIF動画を配信しています。GIF動画をわかりやすく言うと3秒でループする映像のことです。

GIF動画の役割は2つあります。ひとつはコミュニケーションとしてのGIFです。私たちGIFMAGAZINEは、すでにLINEにGIFを提供しています。「ジフマガ」という名称で、LINEトークルームの「+」ボタンからスタンプ感覚でGIFを送信できる機能です。

もうひとつがメディアとしてのGIF動画で、世界中のGIFerが作った芸術的なGIF作品、また、アニメや映画、芸能事務所などのコンテンツホルダーの方と一緒に制作した公式GIF動画を配信しています。GIF動画の制作と広告配信が私たちGIFMAGAZINEのビジネスモデルです。

GIFというのは、インターネットの黎明期から存在する動画フォーマットで、世界中のSNSやチャットで閲覧されたり、スタンプのように送り合われています。スマートフォンが普及をし、通信環境もよくなって、動画を見る機会が増えていますが、スマホ環境ではトイレの中であるとか、移動中の電車の中という細切れ時間に動画を見ることが多く、短い動画をサクッと気軽に見るというスタイルが好まれるようになってきています。GIF動画以外にも、1分の料理レシピ動画など短い動画がマーケティングに用いられるようになってきています。

私は、小さい頃から自分で面白い作品を作って、人に見せるのが好きで、学生になるとおバカなウェブサービスを作っては公開するということをしていました。自分が面白いと思う作品をできるだけたくさんの人に届けたい。そのためには、面白いことが流通していく仕組みを知らなければならない。それを考えていくと、次第に、「なぜ人はコミュニケーションをするのか」と考え始めるようになりました。

GIFは世界共通のビジュアル言語

人類は誕生以来、さまざまなツールを使ってコミュニケーションをしてきました。音声、身振り手振り、狼煙など、そのツールの進化の歴史を調べていくと、3つの要素のいずれかが上回った時に、次のツールに移りかわることがわかりました。「速さと距離」「保存、つまり非同期コミュニケーションができること」「伝達できる情報の量」です。

この仮説が正しいとすると、次のコミュニケーションツールがどのようなものであるか予測できます。「速さと距離」は地球上ではこれ以上の改善が難しい。「保存=非同期」は紙からサーバーに変わり半永久的な保存は十分できている。しかし、相手に伝達できる情報の量、相手に誤解なく文脈や感情を伝えるという点では改良の余地がまだまだあると感じました。

LINEなどのチャットでは文字とスタンプなどの静止画像を中心にやり取りをしています。しかし、自分自身の感情をより豊かに、楽しく伝えていくには動画コンテンツが重要だと考えていました。しかし10秒~15秒の尺では伝えて内容を理解するまでに「速さ」を大きく阻害してしまい文字や画像を勝ることはできません。

改めてコミュニケーションコンテンツを歴史を追って見ていくと、静止画でない動きのある「動画」のコンテンツが1to1のコミュニケーションにスムーズに入ることができたのはフィーチャーフォンの「デコメール」や「動く絵文字」の体験ということがわかりました。

それは短編、ループ、クリックレス再生する映像体験です。まさにGIF動画が満たす体験でした。

中国語、英語、日本語あらゆる言語を話す人が、たった一つの同じGIFを見ることで、「こんにちは」「好き」「具合悪い」という気持ちを伝えることができます。GIFMAGAZINEがあることによって、新たな次世代のビジュアル言語が創られています。

「ねこ」「楽しい」「素敵」といった名詞、形容詞、形容動詞にどのようなGIFがあてはまるかというGIFの辞書が創られています。将来、チャットやスマートフォンがどう変化して行こうと、世界中の人が視聴覚をコミュニケーションの手段にしている限りは、ものすごく社会的な意義がある仕事をしていると感じています。

小さい頃から自分で面白い作品を作って、人に見せるのが好き

大野社長の発想の原点には、「自分が面白いと思う作品をできるだけたくさんの人に届けたい。そのためには、面白いことが流通していく仕組みを知らなければならない」という思いがあり、それを実現するために共同経営者の中坂CTOと作ったのが、GIFMAGAZINE(ジフマガジン)だ。写真は、ラインでのGIF配信イメージ。

小さい頃から自分で面白い作品を作って、人に見せるのが好き

新しいコミュニケーションを作るという100年、1000年の時間軸でも仕事をする

私たちGIFMAGAZINEは、新しい言語や文化を作っているのです。コミュニケーションに動画が使われていくのは必然。必然性があることなのだから、結果として絶対にビジネスにもなると思いました。ただ、この必然性がビジネスに接続されるまでは、苦労もしましたし、時間もかかってしまいました。それが今、ようやく軌道に乗り始めたところです。

もちろん、GIFMAGAZINEは株式会社ですから、1年、5年という時間軸の中で、収益を上げていくことも重要。しかし、同時にこれからの新しい言語、新しいコミュニケーションを作るという100年、1000年の時間軸でも仕事をする。そういう意気込みで仕事をしています。

現在、スタッフは20名。半分が制作を担当するディレクターやデザイナーです。その他は、コンテンツホルダーとコンテンツを共同企画するアライアンススタッフ3名、企業とコンテンツを共同企画する広告事業部3名、エンジニア4名といった構成です。

GIFMAGAZINEは、労働集約的な企業ではないので、社員数の規模拡大は積極的には考えていません。しかし、業務の領域を広げていくために、知識や経験を持った人に加わってほしいと感じています。

今、映画やアニメのコンテンツホルダーの方と共同してGIF動画広告を制作していますが、もっと広い領域のコンテンツホルダーの方ともコンテンツを作っていきたい。エンターテイメント業界に知見のあるプロデューサー、ディレクターの方に加わってほしい。

また、今後、国内外のコミュニケーションプラットフォームとの連携が増えていくので、英語や中国語が話せて、しっかりとしたグローバル交渉ができる方にも加わってほしいです。

またエンジニアでは、GIFを探す人、GIFを送る人、受け取る人の文脈に合わせて、簡単に適切なGIF動画を届けられる技術がとても重要です。人手だけでは無理、テクノロジーだけでも実現できない。人の感覚とテクノロジーを融合したようなプロダクトを開発しなければなりません。

大事にしているのは、その人にとって「楽しいこと」

私たちGIFMAGAZINEが大事にしているのは、その人にとって「楽しいこと」です。新たに加わっていただく方と人生の時間の内1分1秒をご一緒させていただくとするならば、その人の人生にとって、GIFMAGAZINEで働くことに意味があり、楽しいことであって欲しいと思っています。私自身は「新たなポップカルチャーを創ること」と理解していますが、必ずしも私と同じじゃなくてもいいですし、働く中で見つかるかもしれない。その人にとって意味があればいい。GIFMAGAZINEで働くことが、その人の人生に意義のあるものになることがいちばん大切だと思っています。

また、エンターテイメントに関わる仕事なので、社員はいつもハッピーな感覚の人が多いですし、加わってもらう方もハッピーな人がいいですね。楽しいものを作るのですから、作る人がハッピーじゃないと楽しいものができませんから。

私たちGIFMAGAZINEは、今までになかった新しいビジュアル言語を作っているという意気込みで仕事をしています。どれぐらいの将来になるのかはわかりませんが、人間のコミュニケーションはいずれテレパシーになると私は考えています。狼煙や太鼓などの原始的なコミュニケーションは、パピルスの誕生により"記録に残る"ものに進化し、さらに電話やインターネットの発明によって遠く離れた場所とのコミュニケーションも可能になりました。革新的な技術の登場により、コミュニケーションは進化してきました。もしも体内に視覚や聴覚の代わりとなる装置を埋め込めるようになれば、身体を動かさずともコミュニケーションができる世界が実現できるかもしれません。

その前段階として、複雑な感情をビジュアル言語化していく過程があると思っています。私たちGIFMAGAZINEは、100年後、1000年後の人が見ても意義ある映像コンテンツ、そして人々が直感で繋がれる新しい世界共通のビジュアル言語、そしてそこに関わるクリエイターの新たなポップカルチャーを創ります。「GIFが好き」という方はぜひGIFMAGAZINEで一緒に働きましょう。

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