Baseconnect株式会社
代表取締役社長 國重侑輝
住 所 | 京都府京都市中京区壬生神明町1−5 |
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URL | http://company.baseconnect.in/ |
私たちBaseconnectは、データベースを作る会社です。現在、企業情報のデータベース「Musubu」を構築して、無料契約を含め約3万社の企業でご利用いただいています。
私たちBaseconnectのミッションは、世界中のデータをつなげ、ダイレクトに必要な情報にアクセスできる世界を実現することです。その第1歩として、データベースを構築することから始めています。
例えば、今、お昼ご飯を食べるのにレストランを探すとき、多くの人がグーグル検索などで「渋谷、ランチ」などと調べます。でも、関連するウェブページやまとめサイトが出てくるだけで、間接的にしか探すことができません。一方で、「食べログ」などの飲食店検索サービスを使えば、ダイレクトにレストラン情報が出てきます。
つまり、データが構造化され、整理されたデータベースであれば、ダイレクトに検索ができるわけです。私たちBaseconnectは、企業情報という領域に限定したデータベースの構築から始め、その領域を広げていきながら、最終的には、どんなナレッジでもダイレクトに検索できる世界を実現しようと考えています。
Musubuは、分かりやすく言うと、会社版の「食べログ」です。営業職の方が売り先になる企業をリストアップしたい。そういう場合に、例えば「渋谷、従業員100人以上、出版事業」と検索すれば、それに該当する企業情報がリストアップされます。
多くの営業職の方が、今まで、このような業務に「会社四季報」を基礎資料として使われていると思いますが、会社四季報は、あくまでも上場企業の3000社から4000社の情報がまとめられているだけです。
一方で、私たちのMusubuは、100万社を網羅し、未上場企業も網羅しています。日本には登記簿ベースでは約430万社の会社がありますが、そのうち、活発に活動している会社は100万社から150万社だと言われています。なので、Musubuは実質的にほぼすべての会社情報をカバーしていると言えると思います。
このデータベースを作るのは簡単ではなく、50工程ぐらいが必要になります。私たちBaseconnectは"情報製造業"なのです。1日の生産能力は最大で3000件程度。つまり、会社四季報級のデータベースを1日で1つ作るぐらいの生産能力を持っています。
私たちBaseconnectは創業3年で、社員数は25名。そのうちの半分は、デザイナー、エンジニアといったクリエイティブチームで、残りの半分がビジネスチームです。さらに製造ラインにフルタイムアルバイトが約400名、パートタイムが300名。総勢700名ほどの企業になります。IT企業として見たら、ものすごく人数が多い会社に見えますが、製造業として見たらものすごくコンパクトな会社です。
この製造ラインを構築するのに、ものすごくコストがかかりました。起業環境が整い、投資を得られやすくなった今でなければ起業できなかったと思います。1件のデータを作るのに1000円のコストがかかるとしても、100万件なら10億円です。
私たちBaseconnectは、最初の資金調達に恵まれたので、データベース製造に乗り出すことができました。しかし、お金を燃料に情報を製造するようなビジネスで、普通のスタートアップやリスクを取りにくい大企業が参入しづらい領域。データ製造の金型を作成したり、テクノロジーを駆使した製造オペレーションを作るのは難しく、この参入障壁の高さが、私たちBaseconnectの大きな強みになっています。
國重社長は、学生の頃、世界に貢献する仕事がしたくて、国連の事務総長になりたいと本気で考えていたが、自分のスキルを磨くため、IT企業に飛び込んで”修行”し、プログラミングやコンサルティングのスキルを働きながら身につけていったという。
私は、学生の頃、世界に貢献する仕事がしたくて、国連の事務総長になりたいと本気で考えていました。しかし、当時の自分を振り返ってみると、英語が話せるぐらいで、その他のスキルは何もない。これでは何も成し遂げることができないと思い、当時はインターンという言葉もありませんでしたが、自分でIT企業に飛び込みで交渉して、勝手にインターンとして働かせてもらいました。そこで、プログラミングやコンサルティングのスキルを働きながら身につけていきました。インターンというより、「修行」という言葉の方が合っていると思います。
その後、スタートアップスタジオを起業しました。インキュベーター事業で、サービスを作りたい学生と一緒になってビジネスを構築して、世の中に送り出す事業です。そのスタジオで30ほどの事業を作りました。
でも、それはビジネスというよりも、プロジェクトでした。何十というサービスをリリースする中で、これをいつまで繰り返すのだろうという気持ちになってきました。
ビジネスを構築している間はものすごく面白い。でも、事業がある程度軌道に乗ると、今度は事業継続を考えなければなりませんし、会社としてもきちんとした組織にしていかなければなりません。その段階になると、私は途端に興味を失ってしまうのです。
恋愛などと同じように何人もの人と付き合っていると(たくさんの事業を立ち上げていると)、そろそろ1人の人と結婚をしたいと考えるようになったのです。3年ぐらいで登れる小さな山はたくさん登ってきました。でも、一生をかけても、登れるのか登れないのかわからない大きな山に挑戦したくなったのです。
そして自問自答の結果、たどり着いたのが「次世代の検索」という大きなテーマです。人間がいちばん使いやすい会話というインタフェースで、どのようなナレッジについてもダイレクトに教えてくれる。そういう「次世代の情報検索」の世界を実現したくなりました。
「知る」「調べる」というテーマは、一時的に流行しているテーマではなく、人の根源的な欲求に基づくテーマです。この頂上が見えない大きな山に挑戦したい。一生をかけても頂上にたどり着けるかどうかわからない登山に挑戦したい。一生飽きない事業をやりたい。
そんな欲求に答えてくれる山がBaseconnectでした。
そこで、まずは領域を限定したデータベースの構築から着手をしています。企業情報については、ほぼ完成に近づいたので、次は事業所、工場、病院、人物、部署など、営業職の方が売り先を探すのに役立つデータベース展開を進め、マネタイズを図りながら、データベースの領域を広げていく戦略です。すでに、ナレッジデータベースとして活用することを見越して、データベースの構造設計をしています。
私たちBaseconnectは、自律分散協調型の組織です。全員が同じ目的に向かって、定められたルールに従って、自律的に動く組織です。ですので、私たちBaseconnectには「上司が命令する、指示する」という概念はありません。社員全員で、目的を共有し、何をするかは各自が自分で考えて行動します。
これは、特に珍しい組織構造だとは思っていません。例えば、日本は、総理大臣が頂点にいるピラミッド構造ではありません。総理大臣がすべてのことをトップダウンで決定しているのではなく、人や企業がエコシステムの中で自律的に動いています。政府はその器とルールを作っているだけです。
なぜ、私たちBaseconnectがこのような自律分散協調型組織にしているか。それはスケールを志向しているからです。トップダウンのピラミッド構造では、数万人の組織が限界です。私など人としての器が小さいので、過去の経験ではトップダウンの階層型組織だと300人を率いるのが限界だと感じています。それを超えると、組織が制御できなくなり、私自身が組織全体のボトルネックになってしまい、組織の成長が止まってしまうのです。社長の器が会社の器だとよく言いますが、あれは本当で、多くの組織のボトルネックは社長や経営陣の器と成長速度です。
このようなボトルネックを解消することを目的に設計したのが、自律分散協調型組織です。各人が自律的に行動してもらい、周囲と協調しながら動く。そこに必要なのは、目的の共有といくつかのシンプルなルールだけです。
現在、必要としている人材は、デザイナー、エンジニア、プロダクトマネジメント、コーポレートマネジメントです。私たちBaseconnectは、学習能力を重要視しているので、学習能力が高い人であれば、既存スキルは特に問いません。スキルは学習して身につけてもらえばいいと考えています。
ただ、最も重要なのは、私たちBaseconnectの自立分散協調型組織に合う人というのが絶対条件になることです。自律性のある人かどうかを、採用の時は、いちばん重要視します。自律性のある人というのは、自分で自分をマネージメントできる人のことです。多くの人が、他人にマネージメントしてもらわないとパフォーマンスを発揮できていません。「上司に言われたからやる」「普通はそうすることになっているからやる」ではなく、なぜやるのかを考えて行動できる人を求めています。
そういう自律的な人は、自分の軸を持っています。他人を軸に行動している人は、他人からどう評価されるかを気にして、自分の行動を決めてしまいがちですが、自分の軸を持っている人は、周囲から助言をもらいながら自分で考えて行動します。しかも、いい結果を出すために、自然に周囲と協調もします。
自律的な人かどうかは、「なぜ、そう行動したのか?」と尋ねてみれば、すぐに分かります。他律的な人は「上司からそう言われたから」「そうやるものだと昔から決まっているから」「会社がそういう方針だから」と答えますが、自律的な人は行動を選択した理由を目的を達成する手段として説明することができます。
私たちBaseconnectは、会社の目的を「世界中のデータをつなげ、ダイレクトに必要な情報にアクセスできる世界を作ること」と明確にしています。また、社内ではチームごとに目的を明確にしています。入社するときには、その目的に対して、入社される方にどういう役割を求めるのかということはしっかりと相談をさせていただきます。入社後に具体的に何をするかは本人の意思を尊重します。
そういう働き方にやりがいを感じて、私と一緒に頂上の見えない山に登ってみたいという方に、私たちBaseconnectに加わっていただきたいですね。
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