仕事と育児を両立している方をワーママやワーキングマザーと呼ぶことがあります。やらなければならないことが多いために忙しくなりやすい立場ですが、転職してキャリアアップしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ワーママが転職するときのコツや転職を成功に導くために意識したいポイントを紹介します。ポイントを押さえたうえで転職活動を行えば、自分の希望に合った職種・企業に転職できる確率を高められるでしょう。

ワーママが転職する3つの理由

子育てと仕事を両立しようとすると、プライベートな時間が大きく削られることがあります。加えて、転職しようとすれば、そこに転職活動や転職が決まった後の退職・入社手続きなどが重なります。

転職後も事務手続きや新しい仕事・環境に慣れるまでの心労が加わり、心身が疲弊する場合があるでしょう。それでも、ワーママたちが転職を希望する理由には、次のようなものがあります。

• 長時間労働で仕事と育児の両立が難しい！
• やりがいがある仕事を任されたい！
• 子どもが小さいうちは子育てを優先したい

実際に子どもが生まれると、出産前に思い描いていたビジョンや計画が崩れてしまう場合もあるでしょう。出産後の選択肢としては、主に「子育てと仕事のバランスを取りたい」「子育てを理由に仕事を犠牲にしたくない」「仕事より子育てを優先したい」が挙げられます。各タイプが転職を希望するきっかけとなるのが、上記に挙げた3つの理由です。

ワーママの転職で陥りがちな4つの失敗とは？

転職活動を通じて企業から内定をもらったものの、いざ入社してからミスマッチに気づくケースは少なくありません。ここでは、転職で陥りがちな4つの失敗例を紹介します。失敗例を教訓とし、満足のいく転職を目指しましょう。

1.焦って転職してしまった

ワーママの転職に限らず、事前の企業・業界研究をおろそかにしたまま転職すると、「職場環境がイメージとは違っていた」など、結果的に転職前より悪い状況になりがちです。できるだけ計画的に転職を考え、十分な準備期間を持つことが大切です。

2.育児支援だけにこだわってしまった

ワーママにとって、子育て支援制度の有無は転職する際の重要なポイントといえます。しかし、子どもは確実に成長していきます。

子どもの成長に合わせて段階的に転職しようと考えている場合は別ですが、もし転職先で長く働きたいと考えているのであれば、育児支援制度だけではなく、それ以外の労働環境もしっかりチェックしておきましょう。

3.実際の職場をしっかりチェックしていなかった

育児支援制度の充実を掲げている企業でも、その制度が現場で活用されていなければ、まさに「絵に描いた餅」です。

求人条件と実際の現場の状況が違っていることは、残念ながら少なくありません。実際の職場でワーママが数多く活躍しているか、育児支援制度がしっかり活用されているのかといった情報収集をしっかり行いましょう。

4.勤務条件の優先順位を明確にしていなかった

まずは自分の中で転職理由をしっかり考え、勤務条件に対する優先順位をつけることをおすすめします。譲れない部分を明確にして転職活動をすると、ミスマッチを防ぎやすくなります。

ワーママの転職でおすすめのタイミング

ワーママが実際に転職するときには、向いているタイミングと向いていないタイミングがあります。スムーズに転職するには、以下のタイミングで転職を実行するとよいでしょう。

• 近いうちに妊娠や出産を予定していないとき
• 子どもを取り巻く環境がある程度安定したとき
• 配偶者が転職を予定していないとき

妊娠や出産を予定しているとイレギュラーな事態が発生しやすいため、転職活動を思うように進められないことがあります。子どもの環境が変わるときも、問題が発生しやすいため落ち着いて転職活動に取り組みにくくなりがちです。

一方、配偶者と同時に転職活動を進めると、環境が大きく変わって家庭に大きな影響が出る可能性があります。そのため、できるだけ環境が安定しているときに転職活動を進めるのがおすすめです。

ワーママがキャリアアップする2つの方法

転職しようと考えるきっかけは人それぞれですが、その中のひとつがキャリアアップです。そこでここでは、キャリアアップしたいと考えている方が意識したい2つのポイントを紹介します。まずは自分がどのようなキャリアを目指しているのかを明確にしたうえで、ひとつずつ考えるとよいでしょう。

在籍中の企業でキャリアアップを目指す

在籍している企業で自分が望んでいるキャリアプランを実現できそうなときは、無理に転職する必要はありません。

一例として、システムエンジニアがプロジェクトマネージャーを目指している場合を考えてみましょう。在籍中の企業でプロジェクトマネージャーに挑戦できるキャリアパスが用意されていれば、転職しなくてもキャリアアップを実現できる可能性が高いといえます。

まずは、在籍中の企業でどのようなキャリアパスが開かれているかを確認するとよいでしょう。社内公募制度が運用されていれば、積極的に応募するのもおすすめです。

望んでいるキャリアパスを提供している企業に転職する

在籍中の企業が用意しているキャリアパスを調査した結果、望んでいるキャリアアップを実現できないと気づくこともあるでしょう。そのようなときは、キャリアアップを実現できそうな企業に転職を検討することをおすすめします。

職場環境が合っておらず、働きにくいと感じている場合も同様です。望んでいるキャリアパスを実現できる企業や働きやすいと感じる企業に転職するとよいでしょう。 転職先を探すときは、企業研修をきちんと行って自分が求めるものを提供しているか考えるのが成功にいたるコツのひとつです。

ワーママの転職活動で気をつける3つのポイント

ワーママに限らず、転職活動は容易なことではありません。しかし、多くの方が転職を成功させていることも事実です。そこでここでは、転職活動で気をつけるとよい3つのポイントを紹介します。

1.ワーママが働くことに理解のある企業を探す

どのような転職理由であっても、やはりワーママが働くことに理解のある会社であるかどうかは外せない要素です。

• 育休や時短勤務の制度が整っているか
• 実際に育休・時短制度が活用されている企業か
• 女性管理職が一定の割合でいる企業か
• ワーママが多く在籍している企業か
• 厚生労働省が子育てサポート企業と認定した企業に与える「くるみんマーク」を取得しているか

上記のような点をしっかり見極めて、企業を選びましょう。

2.子育て中であることや、時短の希望を最初から伝える

転職の際にマイナス要素になる可能性があるからと子育て中であることを隠して応募しても、いつかは相手に伝えなければいけない状況になることもあります。

もし、子育て中であることを理由として採用を断るのであれば、その企業はワーママが働きやすい環境ではない可能性が高いでしょう。そこで、履歴書などの応募書類に子育て中であることを記入しておくのもひとつの方法です。

これは、採用後に時短勤務などを希望する場合も同様で、こちらも履歴書などに書き添えておくことで、転職後のトラブルを防げます。

3.できること、できないことを面接できちんと伝える

一口に子育て中といっても、夫が育児に協力的か、両親の支援が受けられるのかなどによって、置かれている状況は大きく異なります。子育て中の転職の場合には、面接で子育てに関係することを聞かれることがあり得ます。

子育てに関する質問をされたときに、採用されたいあまりに「大丈夫です。何でもできます」と答えてしまうと、実際に働き始めたときに職場に迷惑をかけてしまいます。

「残業は◯時までできます」「事前に残業が分かっていれば、シッターサービスなどを利用できます」というように、できること、できないことを事前にしっかりと伝えておくことが大切です。

単に「できます」「できません」と伝えるだけではなく、具体的な理由を相手に伝えられるようにしておきましょう。

ワーママの転職を成功させるために押さえておきたいポイント

後悔する転職を防ぎ、自分に合った企業を探すために意識したい4つのポイントを紹介します。いずれもワーママに限らず、転職を検討しているすべての方が意識したい内容です。実際に転職活動をスタートさせる前に確認しておくことで、転職の軸を明確に定められます。

キャリアアップできそうな企業を探す

転職でキャリアアップを目指すのであれば、自分のスキルや経験を高く評価してくれて上位職種にチャレンジできる環境が整っている企業を探しましょう。さらに、職場環境が整っていて意欲的に働けそうな企業を選ぶとより働きやすくなります。

まずは自分がチャレンジしたい職種がどのようなものかを明確に掲げてから、転職先の職種や具体的な企業を選ぶことが大切です。

転職によって実現したいことを明確にする

どのような目的で転職するか、何を実現したいのかを明確にすることも転職を成功させるコツといえます。転職目的は、以下のように人によってさまざまです。

• 新しいことにチャレンジできる環境を求めている
• 育児と仕事を両立しやすい職場環境を求めている
• 時短勤務制度が整っている企業を探している

「転職で確実に実現したいこと」と「可能であれば実現したいこと」を明確にし、優先順位を定めて転職先を選ぶとよいでしょう。

自分のスキルや熱意、意欲をアピールする

求人に応募して選考を受けるときは、自分がこれまでに培ったスキルや転職後に活かせる経験、意欲、熱意をアピールしましょう。一例として、システムエンジニアとしてのキャリアがあり、エンジニアをはじめとした技術職へのキャリアアップを目指しているのであれば、転職後に活用できる専門的なスキルや携わったことがあるプロジェクトの経験を伝えられます。

中途採用では即戦力として活躍するうえで十分なスキルや経験を有しているかが問われるため、説得力がある仕方でアピールすることが大切です。

転職エージェントを活用する

転職活動を進めるのが難しいと感じていたり、思ったように進まなくて困っていたりするのであれば、転職エージェントを活用しましょう。転職エージェントにはそれぞれの業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しており、内情を把握しているからこそできる効果的なアドバイスを受けられます。

応募書類の添削や面接対策といった選考対策を受けられるのもメリットです。ひとりでは転職活動を思うように進められずに困っている方は、積極的に転職エージェントを活用するとよいでしょう。

マイナビエージェントはワーママの転職を丁寧にサポート！

信頼できる転職エージェントを探している方は、非公開求人を含めて多数の求人を取り扱っており、ワーママの転職も手厚くサポートしているマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントにはそれぞれの業界ごとに実情を深く知っているキャリアアドバイザーが在籍しており、より実践的なサポートを受けられます。

転職回数や年代など、一人ひとりの状況に応じて適切な転職サポートを提供します。ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

一口にワーママの転職といっても、その目的はキャリアアップやワークライフバランスの改善など人によって異なります。そのため、転職の軸となるポイントを明確にしてから転職活動に取り組むことが大切です。

実際に転職したいと思っているのであれば、信頼できる転職エージェントと二人三脚で転職活動に取り組むとよいでしょう。マイナビエージェントでは、各業界の特徴や企業の内情に精通したキャリアアドバイザーがベストな転職をサポートします。

書類添削や選考日程の調整、面接対策といった転職を有利に進めるためのサポートが手厚いのも特徴です。転職を検討している方は、ぜひ一度マイナビエージェントにご相談ください。