電機メーカー営業への
転職知識

世界的に名が知られている総合電機メーカーから、得意の技術領域を持つ中堅電気機器メーカーまで、電機メーカー営業が活躍するフィールドは多岐にわたります。転職では、これら電機メーカー営業特有の特徴や採用の動向を踏まえたうえでアピールポイントをまとめ、転職の準備をすることが大切です。

Section01 電機メーカー営業の仕事内容

総合電機メーカーや家電メーカー、電子部品メーカー、エレクトロニクスメーカーなど、幅広い企業が「電気機器メーカー」に該当し、それぞれ独自の製品を開発・製造しています。電機メーカー営業は自社の製品の特徴や強みを十分に理解したうえで、顧客に対して営業活動を行います。

例えば、民生用電気機器を担当する営業であれば、顧客は家電量販店などになります。エンドユーザーに自社製品を購入してもらえるよう、売り場づくりも含めた提案を行っていきます。一方、産業用電気機器担当の営業は、工場やオフィスなどで使う電気機器を取り扱います。顧客が抱えている課題を理解したうえで、課題解決につながる製品の提案を行っていきます。

かつて、総合電機メーカーの多くがエンドユーザー向けの民生品に強みを持ち、大きなシェアを獲得していました。近年は、海外製家電の台頭により、民生用機器事業を縮小し、産業用電気機器のシェア拡大を図っている総合電機メーカーも少なくありません。

電機メーカー営業への転職を検討している方は、このような業界や企業の動向も見極めたうえで、転職活動を行うことが大切です。

Section02 電機メーカー営業への転職理由・志望動機

消費者にとって身近な民生品電気機器を開発・製造しているメーカーは知名度が高く、人気の就職先となっています。また、産業用電気機器も、優れた開発技術を有して確固たる地位を築いているメーカーがたくさん存在します。「最新の技術を採り入れた家電を、この手で売ってみたい」「ものづくりに興味がある」など、さまざまな理由から、電機メーカー営業への転職を志望している方がいらっしゃいます。

電機メーカー営業への転職で志望動機を書く際には、以下の二つの視点からまとめることをオススメします。

1.なぜ、電機メーカー営業なのか。

まずは、「なぜ、電機メーカー営業なのか」という視点から、転職の理由について考えてみましょう。電機メーカー営業としての経験を活かして、同業他社に転職したいのか。それとも、未経験だけれど、電機メーカー営業の仕事に興味があるのか。具体的な理由を提示すると、より説得力のある内容にできるでしょう。

2.なぜ、その企業で働きたいのか。

電機メーカー営業の仕事に就きたい理由が明確になったら、次は「なぜ、その企業に転職したいのか」を考えてみましょう。「前職では実現できなかったことを実現したい」「より大規模な案件に携わって、専門性を高めたい」など、「その企業に転職したい根拠」をわかりやすくまとめていきましょう。

3.これまでの経験を、どう活かせるのか。

そして、「これまでの経験で得た知識やスキルを、志望する企業でどのように活かしていけるのか」をアピールしましょう。

採用担当者は、数多くの求職者の志望理由書をチェックしています。採用担当者が「採用したい」と思えるような志望理由にするためにも、飾らず、自分の言葉で表現することが大切です。

Section03 電機メーカー営業は未経験でも転職可能？

未経験で電機メーカー営業に転職することは、可能です。電気機器メーカーへの勤務経験がない方でも、他の業界での営業経験があれば、転職に有利に働きます。

民生品の電気機器を扱うメーカーも産業用の電気機器を扱うメーカーも、顧客は量販店や企業などの「法人」になります。そのため、採用に関しては、法人の営業経験のある方がより有利になります。

ただし、気を付けていただきたいのは、応募する企業によって転職難易度が異なるということです。特にグローバル展開している大手総合電機メーカーは知名度が高く、新卒採用・中途採用共に人気です。そのため、大手総合電機メーカーの営業職に関しては、未経験の方が転職するのは非常に厳しく、「応募先企業の製品と親和性の高い製品の営業経験がある」「英語力に自信がある」などの強みをアピールするなどの戦略をもって転職活動に臨むことが大切です。

Section04 電機メーカー営業への転職で、
持っていると有利なスキル・資格

電機メーカー営業に転職するにあたって、必須となる資格はありません。スキルに関しては法人営業の経験や、営業経験を通じて身につけてきたスキルをアピールすると、採用の可能性が高まります。

また、電気機器メーカーの多くが独自の技術を持っており、電機メーカー営業は自社の技術も含めて製品の特徴をわかりやすく説明していきます。中には、技術営業的な役割を果たすこともあることから、技術系の職種に就いてきた方はその経験をアピールすることができます。理工系学部出身者も同様に、学生時代の専攻を転職先の事業内容に結びつけてアピールすることで、採用の可能性を高めることができるでしょう。

なお、電気機器メーカーのなかには、TOEICを昇格要件に含んでいる企業が少なくありません。そのため、TOEICで高スコアを持っていると転職に有利に働く可能性があります。

Section05 電機メーカー営業の年収

マイナビエージェントでは、電子・電気機器メーカーの平均年収を調査しています。平均年収は466万円で、これを年代別に見ていくと、20代で376万円、30代で493万円となっています。男女別では、20代男性が384万円、20代女性が355万円、30代男性が519万円、30代女性が389万円となります。

メーカー全体で比較すると、電子・電気機器メーカーの平均年収は2位、比較的高いのが分かります。また、電子・電気機器メーカーの72％の方が一度転職した経験があり、「転職により年収がアップした」と答えた方は58％となっています。これらの結果から、転職により年収アップを実現できる可能性が高いことが伺えます。

Section06 電機メーカー営業への転職・求人情報

Section07 電機メーカー営業への転職成功事例

Section08 電機メーカー営業への転職に関するその他お役立ち情報

電機メーカー営業から
異職種への転職知識

電機メーカー営業での経験を活かして異職種に転職するのであれば、これまでの経験で得た知識やスキルを志望する業界でも活かせることをアピールすることが大切です。
ここでは、電機メーカー営業からの転職先や、異職種への転職で活かせるスキル・資格などを紹介します。

Section01 電機メーカー営業からの転職先

例えば全国に営業拠点がある大手総合電機メーカーの場合、営業職は全国転勤の可能性があります。数年単位で転勤するケースもあり、「転勤のない仕事に就きたい」という理由から転職を考える方がいらっしゃいます。また、家電など量産品を扱う営業は既存のお客様に商品提案をする「ルート営業」がメインになります。そのため、スキルアップに限界を感じて、転職をされるケースもあります。

転職先としては、以下の職種が考えられます。

企画・マーケティング職

商品の企画を立案したり、市場調査を行う企画・マーケティング職は、電機メーカー営業と親和性の高い職種です。「お客さま目線」や「数字を分析する力」を活かすことができます。人気の高い職種なので、こまめに求人をチェックし「未経験可」の求人があったらぜひチャレンジしてみましょう。

コンサルタント職

コンサルティングファームに勤務するコンサルタント職も、転職先としてオススメです。特に戦略系のコンサルティングファームでは、企業の経営課題と向き合い、事業戦略や新製品の開発戦略、マーケティング戦略などを提案していきます。電機メーカー営業として培った経験を活かすことができるでしょう。

このほか、未経験でも転職しやすい職種として、販売職や事務職、ITエンジニア、介護職などがあります。

マイナビ営業エージェントでは、異職種への転職を志望されている求職者様に、マーケティング職や営業企画職などをご紹介した事例が数多くあります。異職種への転職を考えているのであれば、お気軽にマイナビ営業エージェントにご相談ください。

Section02 電機メーカー営業から異職種への転職理由・志望動機

電機メーカー営業から異職種への転職を成功させたいのであれば、志望動機のまとめ方も一工夫したいところです。以下のポイントに沿って、志望動機をまとめていきましょう。

まずは、皆さんがこれまでどのような仕事に就き、どのような経験をしてきたのか、振り返ってみましょう。すると、身についた知識やスキル、強みなどが見えてきます。そのうえで、志望する職種について調べます。なぜ異職種に転職したいのか、なぜ志望する会社に転職したいのかという視点で調べていくことがポイントになります。最後に、これまでの経験で得た知識やスキルを、志望する業種や転職先でどのように活かせるかイメージし、志望動機にまとめていきましょう。

Section03 電機メーカー営業が異職種に転職する際に活かせるスキル・資格

電機メーカー営業の経験を通じて身につけてきたスキルは、その多くが他の業界でも活用できるものです。

顧客のニーズをいち早く正確にキャッチし、ニーズにマッチした商品を提案してきた経験により、コミュニケーション力や提案力、プレゼンテーション力が身についています。また、長きにわたって顧客とより良い関係を築いてきたことから、関係構築力も評価の対象となるでしょう。加えて、電機メーカー営業は顧客の訪問日時やアプローチの方法、提案資料の作成、日々のスケジュール管理などを、自らの判断で考え、行動していきます。そのため、異職種の転職においては、計画性もアピールすることができるでしょう。

Section04 電機メーカー営業からの転職・求人情報

Section05 電機メーカー営業から異職種への転職成功事例