更新日:2022/05/27
この記事のまとめ
電気業界の営業から転職を希望する場合の選択肢はいくつかあるでしょう。異業種・異職種に転身する方もいますが、営業職は続けて業界だけを変える方もいます。どちらにしろ、「現状に不満を感じている」「新しくやりたいことができた」といった理由で転職を考えているなら、転職先をじっくり検討する必要があります。
そこでこの記事では、電気業界の営業から転職する際のおすすめ業種や選び方を紹介します。培ってきたスキルや経験を整理し、転職先をよく知ることが満足できる転職の近道です。
目次
営業は商品・サービスの流通のために欠かせない職です。営業職は常に一定の人気があり、成績が良い営業パーソンは高収入が見込めます。
一方で、ノルマがきつかったり、専門スキルが身につきにくかったりする理由で、営業職を辞めたくなる方もいます。ここでは、転職先を探すきっかけになる代表的な理由を紹介します。
多くの営業職にはノルマが課せられることから、大きなプレッシャーを感じて辞めたくなる方は多いようです。
ノルマを達成したかどうかは評価に直接つながるため、営業職でい続ける限りプレッシャーに耐え続けなければなりません。この結果、心が折れてしまう方が一定数います。これは電気メーカーや電力会社のみならず、営業職に共通した理由です。
はじめはやる気に満ちていたものの、商品やサービスに興味を持てなくなるケースもあります。結果、勉強や資格取得に身が入らないうえ、クライアントの心をつかむトークができなくなります。商談が成立しなければ成績が下がり、報酬も下がり、やる気も下がるという悪循環に陥るでしょう。
電気メーカーの自社製品や電力会社のサービスは、専門的な知識が必要なものも多くあります。自社商品への興味を失うというのは致命的な理由かもしれません。
専門スキルがつきづらいことや、スキルアップがしにくいことも退職を考えるきっかけになっています。将来的な見通しが立たず、不安になる方も多いようです。勤続年数が長い方なら、なおさらでしょう。
さらに、ある程度の年齢を重ねて転職を迫られた際、「営業一筋」からの選択肢の幅は現在よりも狭いかもしれません。そうならないよう、いまのうちに転職して「スキルを身につけられる職」に就こうと考える傾向があります。
収入面に不満を抱くケースも見られます。ノルマや歩合給の制度があることから、月給の変動が大きいためでしょう。歩合給はやる気を促す起爆剤になり得ますが、営業成績が悪い方にとっては真逆の効果もあります。
将来にじっくり向き合ったとき、収入面の不安定さは軽視できません。結婚や出産を見据え、「いまより収入が落ちても安定しているほうがよい」と考える方もいます。
また、営業職にもインセンティブがない会社もあり、「モチベーションを維持できない」と転職先を探すのもよくあるケースのひとつです。
営業という仕事が自分に合っていないと感じた方は、キャリアをやり直す道を選ぶ傾向があります。「顧客とのやり取りが苦手」「コミュニケーション能力が乏しい」「外回りが体力的につらい」など、理由は人それぞれです。
営業職は商品・サービスを売り込む仕事のため、これらに苦手意識があると苦労も多いでしょう。結果、ノルマを達成できず、収入が不安定になり、心身共に疲れてしまいます。
電気業界の営業から転職する際に役立つスキルを紹介します。転職時に評価されるスキルを知っておくことで、有利に物事を運べるでしょう。
電気業界の営業を辞めたいだけで、営業の仕事自体が好きな方は、営業から営業への転職をおすすめします。転職後も身につけた営業スキルをダイレクトに生かせます。
営業には、クライアントのニーズに対する的確な対応力が求められます。また、現場とのやり取りに食い違いが生じないよう調整力も必要です。営業を経験している方はこれらのスキルが身についており、未経験者よりも有利です。
営業においてコミュニケーション能力が発揮されるポイントは、クライアントとの商談だけではありません。管理職に就いた場合は、プロジェクトリーダーや人材育成といった、マネジメント能力が求められます。結果、重要な役割を担う仕事が多くなるでしょう。特に30代以降の転職時に注目されやすい傾向があります。
若手の育成に積極的な企業なら、なおさらマネジメント能力を持った人材は必要です。営業スキルと同じで一朝一夕で身につくものではなく、評価ポイントが高いスキルといえます。
営業職ではありますが、電気業界では技術的な知識も大切です。電気関連の資格を取得していれば、専門知識を証明しやすいでしょう。「電気工事士」や「電気主任技術者」などが代表的な資格の例です。
営業職を続けるなら不要に思えるかもしれませんが、同業界や類似する業界に転職した場合はおおいに生きる可能性があります。具体的な工事費用や期間、方法などに対する質問にも答えやすくなるでしょう。保守やメンテナンスなど、技術系の仕事がしたい場合はダイレクトに役立ちます。
転職の理由は営業という職種にあるのか、電気業界にあるのか、自分の中で答えを出しましょう。そうすることで自ずと選択肢が絞れるはずです。ここでは、考えが整理できていない方向けに、「同職種で選ぶ場合」「異職種を選ぶ場合」「異職種を選ぶ場合」に分けておすすめの転職先の一例を紹介します。
営業としての働き方を特別つらいと思っていない場合、再び営業職に就いてよいでしょう。転職時にほかの職種を調べ、改めて営業のやりがいに気がつくケースもあります。その意味では、転職してから後悔しないために、営業職の魅力について再確認することも大切です。
営業から営業への転職は、過去のスキルや経験が直接役立てられます。ほかの職種よりも良い意味で変化が少ない転職になるでしょう。
営業から離れ、まったくの異職種を選ぶ方もいます。たとえば、事務職やコンサルティング職、販売職などです。いずれの現場でも、営業で培ったコミュニケーション能力や調整力を十分に生かせるでしょう。
未経験の職種にチャレンジすると「転職活動で苦戦するのではないか」と思うかもしれませんが、ケース・バイ・ケースです。営業はビジネスマンとしての総合力が身につく職種のため、知識・スキルを生かせる職種はたくさんあります。
IT・Web業界、自動車メーカー、医療機器メーカーは、今後も需要が見込める業種として人気です。電気業界の営業で培ったコミュニケーション能力やマネジメント能力を十分生かせるでしょう。
まったくの畑違いに転職するのは苦労を伴いますが、異業種から転職して活躍している方は多くいます。研修期間を設けている企業は少なくないため、向上心を持って挑むことが大切です。
ノルマや営業成績といった営業の性質に疲れた方の中には、電気業界内での独立を選ぶ方もいます。安定した給与からは遠ざかってしまいますが、自由に時間をマネジメントできます。
技術者としての能力を身につければ、営業や仕入れだけでなく施工ができる点が強みです。電気工事士として独立するために最低限必要なものは、「第2種電気工事士の免状取得+3年の実務経験」と「各都道府県知事への電気工事業者登録」です。
ただしイージーな選択肢ではないため、転職してさらなるキャリアアップを果たした後にチャレンジするという考え方もあります。
営業から転職する際、どのような業種や職種が自分に向いているか正確に把握できる方は多くありません。特に未経験の職種への転職を考えている方にとって、転職後の仕事が自分に合っているかの見極めは困難です。
電気業界で営業として働いてきた方は、以下のポイントを押さえることで転職をより順序よく進められるでしょう。
電気業界でどのような経験をし、また何が転職に生かせるか整理しましょう。交渉事や納期管理、マーケティングといった営業の業務を通して培った経験は、転職後にも役立ちます。
人材のマネジメントスキルのように、職種を変えたとしても営業時の経験が応用できる機会もあります。強みを理解したうえで自分の言葉にすることは、転職時に真っ先にしたい作業です。
自分の強みの把握とともに、転職先の情報をよく調べることも大切です。転職先をより知ることで、いままでとは違う視点から物事を判断できます。
前職の退職理由にも注目しましょう。退職理由を深掘りすれば、それを解決できる転職先を探せるようになります。
なお、退職理由を形容する際のワードチョイスには気をつけてください。マイナスすぎる言葉を並べ立てると「不平不満が多い人」と見なされかねません。
転職活動は退職前に行いましょう。準備をしたからといって、必ずしもすべてが順調に進むとは限りません。予想した期間よりも転職活動が長くなることもあるでしょう。
転職活動に苦戦すると、経済的な負担も大きくなります。仕事に就いていない期間が長引くことで、新たなトラブルを招くかもしれません。退職前からはじめることで経済的、社会的な不安要素を排除できます。
電気業界の営業はやりがいの多い仕事ですが、給与体系や仕事内容に不満を感じている方もいます。退職したいのであれば理由を明確にし、転職先ではそれが解決するのか、よく整理したうえで転職活動に臨みましょう。
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