更新日:2022/05/27
この記事のまとめ
電気工事は社会を支えるやりがいのある仕事です。電気工事を請け負う関連企業には、電気設備工事会社と電気通信工事会社があります。営業職の立場で電気や通信に携わりたいと考える方の中には、志望動機の書き方に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、電気関連企業の営業職に転職したい方に向けて、採用担当者に伝わる志望動機の書き方を紹介します。電気関連企業への転職を少しでも有利に進めたい方は参考にしてみてください。
目次
電気関連企業の営業職へ転職する際には、志望動機を書く前にやるべきことがあります。転職を成功させるには、充実した内容の志望動機が必要です。自分語りではなく、その企業を志望する理由が伝わる内容でなければなりません。ここでは、伝わる志望動機を書くために必要な準備を紹介します。
志望企業の研究は、志望動機を書く前の大事な作業のひとつです。企業研究の目的は、志望企業と自分の考えが一致するポイントを明確にすることです。志望企業を知らないまま志望動機を書いても、採用担当者に響く内容にはなりません。充実した志望動機を作るために、企業を深く理解することから始めましょう。
電気関連企業の顧客の多くは法人ですが、個人をメインとする企業もあり、希望する企業の顧客が個人か法人かを知ることが重要です。また、販売する商品により電気系商社・電気系メーカー・電気工事会社に分かれます。自分が目指す営業スタイルを把握するためにも、営業相手や扱う商品・サービスの理解が大切です。
営業職の仕事内容への理解も必要です。営業職は企業により業務内容が異なり、法人相手か個人相手かによっても営業手法が変わります。新規顧客の獲得や既存顧客へのアフターサービスも必要で、交渉力やコミュニケーション力があると評価されるでしょう。
志望動機の目的は、企業が求める人物像と一致するかどうかを判断することです。自分を知るには、自己分析をして長所や特徴を把握しましょう。自己分析の結果を生かし、企業に貢献できることを志望動機に記載します。
自己分析ができていない志望動機は、単に企業のよい点を挙げるだけになってしまうため注意が必要です。
転職するにあたり、資格があると有利です。電気関連の資格があればベストですが、営業に役立つ資格はほかにもあります。資格は取得する努力をした証になるため、すべてリストアップしましょう。
単に資格を生かしたいと伝えるのではなく、保有資格を業務でどのように生かして企業に貢献できるかを伝えることが大切です。
採用担当者は、ありきたりな志望動機ではなく本音を知りたいと考えています。本音を伝えるには、自分の言葉で伝えるスキルが必要です。また、企業が重視していることを理解しなければなりません。ここでは、企業が重視していることを紹介します。
営業職は成果や実績が数値で見えるため、目標は明確な数値で表されます。数値化された目標は、好調であればモチベーションにつながりますが、プレッシャーにもなります。
数値目標に追われる毎日を過ごし、結果が評価や給与に影響する厳しさを知らなければなりません。厳しいプレッシャーに耐えながらも、結果を出したいと考える前向きな姿勢が求められます。
業務でトラブルが発生した場合、状況の把握と冷静かつ柔軟な対応が求められます。ときには相手の話を聞き、本心から求めている内容をくみ取ることも必要です。
聞き取るスキルやトラブルの対処スキルがある人は、困難な状況でも逃げ出さない責任感から社内の信頼も得られます。企業にとっても大きなプラスとなるため、前職で体験したトラブルがあれば、解決までのプロセスを具体的にアピールしましょう。
志望動機を書く際に押さえておきたいコツは、「営業職に就きたい理由を書くこと」「入社後にどう貢献できるかを書くこと」「相手に伝わる読みやすい文章を書くこと」の3つです。どれほど立派な経歴でも、志望動機が読みにくいと転職の熱意が伝わりません。コツを押さえて、熱意が伝わる志望動機を書きましょう。
電気関連企業に限らず、どの業種でも営業職は未経験者が転職しやすい傾向にあります。営業職に求められる相手の話を聞く力やコミュニケーション力は、業種に縛られずに身につけられるためです。
このことから営業職への転職は比較的ハードルが低く競争が激しいため、営業職に就きたい理由を明確かつ意欲的に伝える必要があります。
営業職は、顧客のために自社の商品やサービスを提案する仕事です。営業職の志望動機では、企業に対していかに自分自身を売り込めるかが重要といえるでしょう。
企業は自社にプラスとなる人材を求めています。そのため、志望動機では入社後に企業でどのように貢献できるか、営業職として自分を採用するメリットを述べましょう。企業が入社後の姿をイメージできれば、より評価しやすくなります。また、入社後のメリットで文章を締めくくり、志望意欲の高さをアピールすることも大切です。
読みやすい文章でなければ、どれほど熱意のある志望動機でも採用担当者には伝わりません。結論を先に書くことや長すぎない文章にまとめること、誤字脱字の確認をすることがポイントです。
文章は、結論が先にあると自分の主張が相手に伝わりやすくなります。結論の直後には、その主張をする理由を述べます。また、文字数が決められていなければ、400文字~500文字程度が読みやすい長さの目安です。長すぎる文章は何を言いたいのか主張がぼやけてしまい、あまり好まれません。
下書きが終わった段階で、誤字・脱字や文字の大きさといった見た目をチェックします。箇条書きを利用したり改行してコンパクトにまとめたりすると読みやすくなります。
未経験者と経験者では、志望動機を書く際のポイントが異なります。経験者は自身にできることをできる限り具体的に伝えましょう。一方、未経験者は自分と企業の接点を考え、志望動機には何としても入社したい気持ちを書くことが重要です。ここでは、未経験者と経験者の志望動機の書き方を紹介します。
未経験の場合、電気関連企業で働きたいという熱意を書きます。前職が電気関連に近い職業であれば表現の幅は広がりますが、そうでなければアピールできるポイントは社会経験です。
たとえば、飲食店や販売スタッフとして接客業の経験があると、営業でも生かせるコミュニケーション能力をアピールできます。企業が求めているものと自分の経験を照らし合わせ、志望動機に反映させましょう。
電気関連企業での実務経験があり、営業に転職する場合、電気関連に携わって得た実績やスキルを書きます。実績には役職や具体的なエピソードがあると説得力が増します。
電気工事士の経験があれば、前職で培った経験を思い出して箇条書きしましょう。それらの実績やスキルを生かして、どのように転職先の企業に貢献できるかアピールします。
志望動機の書き方やコツを押さえたら、実際に志望動機を書いてみましょう。以下は電気関連企業に転職するときの志望動機の一例です。自分の言葉や経験に置き換えて、オリジナリティ溢れる志望動機を作成しましょう。
【例文】
私は人々の生活に欠かせないインフラで、全国に豊かな生活をもたらす企業を軸に転職活動を進めています。貴社は他社よりも安全にいつでも電力を供給できるよう供給エリアを全国に網羅しています。単に電力を供給するだけでなく、安心して暮らせる未来を作りたいと考え志望しました。
前職ではお客さまだけでなくその先のエンドユーザーの要望までサービスに反映し、お客さまからも好評を得られました。この経験を貴社の営業に生かせると考えています。
例文では、転職を希望する企業の強みや特徴を挙げ、他社との違いを明確にしています。他社と差別化した内容を含めると、企業に対する志望度の高さが際立つでしょう。
志望動機には書かないほうがよいこともあります。具体的には、給料や待遇面、受け身な内容です。どれほど営業スキルが優れていても、志望動機に不適切な表現があれば、採用担当者の心は開けません。すでに志望動機を書き終えている方は、NGな内容になっていないかチェックしてみましょう。
たとえ本音でも「有給取得率が高いため」「給料が高いため」といった給料や待遇面について書くことには注意が必要です。
転職先を選ぶ際に給料や待遇面を比較するかもしれませんが、志望動機に気持ちをストレートに書くことは適切ではありません。採用担当者に「さらに給料や待遇面がよい会社が見つかれば、辞めてしまうかもしれない」と不信感を与えるためです。
面接で退職したきっかけとして伝える程度であれば問題ありませんが、志望動機ではその企業での将来設計といった仕事に関わる内容を伝えましょう。
志望動機の内容が受け身と思われることも避けなければなりません。企業が求める人材は能動的で戦力となる人材です。「学ばせていただきたい」という言葉は丁寧で謙虚に見えますが、企業には受け身で消極的な印象しか残りません。
ほかにも、「ノウハウを学びたい」「研修制度が充実している」といった表現も注意が必要です。ただし、積極的な表現ができればネガティブな評価は避けられます。「ノウハウを学びたい」は「スキルやノウハウを学び、担当する業務に尽力いたします」と能動的な表現に変えましょう。
転職を成功させるには、志望動機の書き方が重要です。何の準備もなく書き始めるのではなく、まずは自己分析や企業研究をしましょう。分かりやすく熱意のある内容であれば、採用担当者の印象に残ります。
電気関連企業の営業職への転職にあたり、志望動機の書き方に自信が持てない方はマイナビ営業エージェントにご相談ください。経験豊富なキャリアアドバイザーが第三者の目線で、採用担当者にアピールできる志望動機の書き方をサポートします。
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