更新日:2022/05/30
この記事のまとめ
「電気工事業界の営業へ転職するためには資格が必要か」「転職で役立つ資格には何があるのか」といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。電気工事業界の営業へ転職するためには、どのような資格を取得すれば有利なのかを把握しておくことが大切です。
この記事では電気工事業界の営業の特徴について解説しつつ、転職で役立つ資格を7つ紹介します。電気工事業界への転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
電気工事業界の営業へ転職するために必須の資格はありません。ただし、電気工事に関連する資格を取得すれば専門的な知識を習得していることを証明でき、転職時にアピールできます。
また資格手当を支給する会社もあり、入社後の年収アップを期待できる点もメリットです。電気工事業界への転職を考えている方は、ぜひ資格取得を目指してみてください。
電気工事業界の営業への転職に役立つ資格には、電気工事士や電気主任技術者などさまざまあります。しかし中には実務経験が必要な資格もあるため、電気工事業界未経験者の方は注意しましょう。ここでは、電気工事業界の営業への転職でおすすめの資格を7つ紹介します。
電気工事士は一般財団法人電気技術者試験センターが実施している国家資格で、第一種電気工事士と第二種電気工事士の2種類あります。資格を取得することで電気工事に関する知識やノウハウを身につけられるほか、電気工事士法に定められた電気工事に従事できます。
電気工事に携わる方にとっては必須の資格ですが、営業においても身につけた知識は役立ちます。受験資格は必要ないため、積極的に取得を目指してみてください。
電気工事施工管理技士は、一般財団法人建設業振興基金が実施している国家資格です。資格を取得することで、電気工事における施工計画の作成や工程・安全・品質の管理、電気工事の監督ができます。そのため、独立したい方にも人気の資格です。施工に関する知識は営業職への転職時のアピール材料にもなります。
資格には1級と2級があり、学歴によって必要な実務経験が異なる点に注意しましょう。また、試験は第一次検定と第二次検定に合格する必要があります。
電気主任技術者は一般財団法人電気技術者試験センターが実施している国家資格です。資格を取得することで、発電所や変電所、工場などの受電設備や配線に関する電気設備工事の保安監督ができます。取り扱う電圧によって、第一種・第二種・第三種に分かれています。
第一種と第二種には一次試験と二次試験があり、第三種は一次試験のみです。受験資格はないため、ぜひ取得を目指してみてください。
電気通信主任技術者は一般財団法人日本データ通信協会が実施している国家資格です。資格を取得することで、電気通信ネットワークの工事や運用、維持を監督できます。資格は「伝送交換主任技術者」と「線路主任技術者」の2種類あり、監督できる範囲が異なります。
取得を目指して勉強することで、電気通信システムや設備管理、電気通信に関する法令の知識を身につけることが可能です。受験資格はなく、学歴や実務経歴によって科目免除できる場合もあります。
技術士(電気・電子)は公益社団法人日本技術士会が実施している国家資格です。資格を取得することで、電力エネルギーや情報通信、電気設備に関する幅広い知識が身につけられます。
試験には一次試験と二次試験があります。一次試験は学歴や実務経験に関係なく受験可能ですが、二次試験を受けるためには一定の実務経験を積まなければならない点に注意が必要です。
消防設備士は一般財団法人消防試験研究センターが実施している国家資格です。資格を取得することで消火器やスプリンクラー設備といった消火設備・警報設備・避難設備などの設置工事、点検整備を実施できます。消防設備士免状には甲種と乙種の2種類あり、甲種は工事整備対象設備の工事・整備・点検ができ、乙種は整備・点検ができます。
乙種は受験資格がなく誰でも受験可能ですが、甲種は乙種の取得など一定の受験資格が必要です。
電気取扱者は労働安全衛生法によって定められた特別教育のひとつで、厚生労働省が認可しています。低圧・高圧・特別高圧と区分されており、学科と実技の講習を修了することで取得可能です。
労働災害防止を目的としており、充電電路や充電電路の支持物の敷設・点検・修理・操作といった業務に従事する際には特別講習の実施が義務づけられています。事業所や各教育センターで受講でき、18歳以上であれば誰でも取得できます。
電気工事業界の営業に求められる能力は、「課題を発見できるスキル」「ヒアリングスキル」「ロジカルシンキングスキル」の主に3つです。顧客の課題や悩みを引き出し、解決できるプランやサービスを提案しなくては成約につながらないため、これらのスキルを積極的に身につけましょう。
ここでは、電気工事業界の営業に必要なスキルについて詳しく解説します。
電気工事業界の法人営業をする場合、企業が抱えている悩みや課題を発見できるスキルが求められます。電気工事はインフラや事業の効率化に影響することがほとんどです。工事費用も高額となるケースが多いため、顧客も導入には慎重となるでしょう。企業が抱えている真の課題を見つけられなければ、商談に進むことすら難しいといえます。
営業には、顧客の話をじっくりと聞き、悩みや課題を引き出すヒアリングスキルが求められます。自社の商品を一方的にアピールするのではなく、顧客が話しやすい場の雰囲気をつくり上げて隠れたニーズをくみ取り、要望に応じた提案をすることが重要です。
成約につながるかどうかは、ヒアリングスキルにかかっているといっても過言ではありません。また、会話を通して顧客とのコミュニケーションが円滑となり、信頼関係も構築されるでしょう。
顧客の悩みや課題を引き出せたら、次は課題を解決するサービスやプランを提案します。その際に欠かせない能力が、自社のサービスが必要な理由を論理的に説明する「ロジカルシンキングスキル」です。
ロジカルシンキングスキルを磨くためには、物事の因果関係を正しく把握し、言葉や数字を適切に扱うことがポイントです。
電気工事業界の営業先は個人ではなく、官公庁や民間企業などの法人がほとんどです。主な仕事内容は既存の取引先からの問い合わせ対応で、ときには定期的に訪問して電気工事を受注する場合もあるでしょう。
そのため、営業を通じて顧客と長期的な信頼関係を構築していきたい人に向いている仕事といえます。また営業職といっても、電気工事関連の資格保有者を求めている会社もあるため、電気工事に関する知識を意欲的に学べる人も適しているでしょう。
電気工事に関する資格は難易度の高いものが多く、簡単に取れるものではありません。そのうえ試験は年に何度も実施されるものではないため、一度の受験で確実に合格できるよう、綿密な勉強スケジュールを立てる必要があります。ここでは、資格を取得するための勉強方法について詳しく解説します。
電気工事業界で役立つ資格にはさまざまな種類がありますが、基本的に国家資格が多く、試験の難易度も高いため計画的に勉強することが大切です。
年に一度しか試験が実施されない資格もあるため、捻出できる時間と合格に必要な時間とをすり合わせ、綿密な勉強スケジュールを立てて勉強しましょう。
資格試験では過去問の類似問題がしばしば出題されます。そのためできるだけ多くの過去問を解けば、問題の出題傾向を把握できるでしょう。
資格によっては、過去問が公式サイトに掲載されている場合もあります。まずは取得したい資格の公式サイトを確認してみましょう。頭にインプットされるまで何度も解くことをおすすめします。
電気工事業界の営業に転職するために必要な資格はありませんが、電気工事関連の資格を取得すれば知識を証明でき、転職時にアピールできる材料となります。資格取得を目指す場合はスケジュールをしっかりと立て、とにかく過去問を何度も解くことをおすすめします。
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