営業の仕事をしていると、思うような結果が出なかったり、顧客との商談が上手く進まなかったりなど、壁にぶつかってしまうこともあります。

「自分は営業職に向いていないので辞めてしまいたい」と思い悩んで、転職などを検討している方もいるのではないでしょうか。

この記事では、営業職に対しての向き不向きや、「転職したい」と思い立ったときに、まず考えるべきことについて解説しますので、いま抱えている悩みや不安に、向き合うヒントが見つかるかもしれません。

営業職の経験者が転職する際に人気のある職種についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

営業に向かないから転職したいと思った時に考えること

仕事を続けていく中で、「この仕事に向いていないのかもしれない......」と感じる瞬間は、多くの人に訪れるものです。

それは営業職だけでなく、どのような職業においても言えることではないでしょうか。

不向きであるという理由から、営業職を離れて転職したいと思った際に、まずは考えてみるとよいポイントについてご紹介します。

行動してから後悔しないよう、自分の気持ちと向き合ってみましょう。

なぜ営業に向かないと思うのかを考える

まずは自分が営業に不向きであると思う具体的な理由を探してみてください。

「なんとなく向いていないかも......」と感じている方は、その原因を分析することで、仕事を辞めるべきかどうかを冷静に判断できます。

悩んでいるときは、ネガティブな気持ちで心がいっぱいになるかもしれません。

しかし、それらの理由についてじっくりと考えることで、今後のキャリアプランが明確になります。

これまでの経験を活かして転職活動を成功させるためにも、適切なタイミングで行動できるようにしましょう。

どんな仕事に転職したいのかを考える

現在の仕事を辞めたあと、転職を希望する職種について具体的に考えることもおすすめです。

営業職を辞めたいと思う方の多くは、ノルマへの不満を抱えている傾向があります。

営業のスキルを活かせる職種の中には、厳しいノルマを設けていないものもたくさんあります。

自分の得意分野に転職することで、活躍のチャンスも広がるかもしれません。

興味のある職種を見つけたら、まずは詳しい業務の内容や必要なスキル、その業界の転職市場の動向についても情報収集してみましょう。

転職したい職種がはっきりと思いつかない場合には、興味のあることや、得意だと感じていることを基準に考えるのがポイントです。

営業での経験をポジティブに考える

営業が不向きだと悩んでいる方は、営業に対してネガティブなイメージが強いのではないでしょうか。

辞めたいと思ったときほど、これまでの経験を振り返ることは大切です。

身につけたスキルや積んできた経験、勉強してきたことを一度思い返してみましょう。

これまで学んできたことの中には、次の仕事に活かせるスキルがあるかもしれません。

営業での経験をポジティブに考えることは、転職を成功させるうえでも役立ちます。

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営業に向いているのはどんな人？

一人ひとりの特技や得意なことが異なるように、それぞれの職種においても、ある程度の「向き・不向き」があるのは仕方のないことです。

営業の仕事をつらいと感じている場合は、どのような人が営業に向いているのかを一度確認してみましょう。

ここからは、考え方や行動において、「営業向き」といわれる人の傾向をご紹介します。

人と関わるのが好きな人

仕事に限定せず、さまざまなシーンで人々とのコミュニケーションを楽しめる方は、営業に向いているといえるでしょう。

営業職は、人との関わりが特に多い職業です。

そのため会話を盛り上げたり、相手への気遣いができたりする人は、営業職にやりがいを感じられる可能性が高いといえます。

同僚や友人との会話はもちろん、はじめて会う人とのコミュニケーションを苦に感じない方も、営業職で力を発揮できる可能性が高いでしょう。

ポジティブ思考な人

考え方が前向きであり、多少のミスでは落ち込まないような方も、営業職に向いています。

仕事においてポジティブな精神を発揮できると、業務をスムーズにこなせますし、多少のトラブルも乗り越えられるでしょう。

「切り替えが早い」というと、「開き直っている」などとネガティブな捉え方をされることがあるかもしれません。

しかし、何かトラブルがあったとしても沈んだ気持ちを引きずることなく、自身を上手にコントロールして業務に支障をきたさないようにすることは、ビジネスマンとして大切なマインドです。

営業で好成績をあげられる方の多くは、上昇志向が強い傾向にあります。

指示されたことだけではなく、自ら工夫して行動できる方は、営業職で実績を出せる可能性が高いでしょう。

向上心や行動力のある人

営業職では、売り上げやノルマ達成への意欲が強く、業務に対して向上心を持つことが大切です。

そのため決められた目標に対して、達成を目指して試行錯誤ができる方は、営業職に向いているでしょう。

また、頭で考えるだけでなく、実際に行動に移せる力も必要です。

周囲の指示を待つのではなく、最善の方法を考えて行動できる人も、営業職が向いているといえます。

営業に向かない人の特徴は？

営業に苦手意識を持っている方は、営業職に向いていないのかもしれません。

実は営業に向かない方には、いくつかの特徴があります。

もちろん個人差があるため、これから挙げる項目に当てはまるからといって、必ずしも不向きである、というわけではありません。

しかし、営業に向かない人の特徴を頭に入れておくことは、今後のキャリアプランを立てるうえでも役立ちます。

転職すべきかどうかを検討する際には、自分がどの程度当てはまるのかを確認してみましょう。

人付き合いや会話が苦手な人

人とコミュニケーションをとるのが苦手な場合は、営業に向いていないかもしれません。

営業職は、コミュニケーションスキルが特に重要視される職業です。

クライアントとのやりとりはもちろん、職場内での会話も大切な仕事のひとつだといえます。

もしもクライアントが苦手なタイプであっても、割り切って上手く交渉を進めなければなりません。

自分を上手に売り込むためのコミュニケーションがとれない場合、営業における楽しみを見出せない可能性があります。

ストレスを溜め込みやすい人

営業は、人間関係やノルマに関しての悩みが多い職種です。

毎月決められたノルマをクリアするのは、簡単なことではありません。

全力で仕事にあたっても、ノルマを達成できないこともあるでしょう。

ノルマを課せられていることは、ストレスの原因になるといえます。

たとえばノルマを設けているがゆえに、売上の差で社内のパワーバランスが変化し、職場に行くこと自体がストレスになるケースも珍しくはありません。

そのためストレスを溜め込みやすいタイプの方や、気持ちの切り替えが苦手な方は、営業に不向きだといえます。

落ち込みやすい人

日常において感情のコントロールが苦手である場合、営業で力を発揮できない可能性があります。

営業という仕事は、クライアントと顔を合わせてコミュニケーションをとる機会が多い職業です。

ときにはクライアントから、心ない言葉をかけられることがあるかもしれません。

そんな時でも感情を上手くコントロールし、冷静に対応する力が必要になるのが、営業職の特徴です。

そのため自分のミスや失敗に落ち込みやすい方は、営業が向いていないといえます。

プライドが高い人

自分自身や仕事にプライドを持って日々の業務にあたるのはよいことです。

しかしプライドが高すぎる場合には、営業に不向きかもしれません。

営業は多くの人と関わりを持つため、注意や助言を受ける機会も多い職業です。

好成績を残すためには、周りの助言を受け入れる素直さも必要でしょう。

「自分のやり方が第一」といったプライドを捨てられない方や、厳しい指摘や苦言に対して反発してしまうような方は、営業成績を思うように伸ばせない可能性もあります。

競争心がない人

ライバル会社や同僚に対して、負けたくないという気持ちが弱い場合、営業職にはあまり向いていない可能性があります。

営業職は、会社の売り上げに大きく貢献する仕事です。

営業の成績が、企業の売り上げに直結しているといっても過言ではないでしょう。

そのため営業職は、成績を出すことで評価を受けます。

仕事において競争心を持てない方や、成果にこだわらずに仕事がしたいと思う方は、営業という仕事にやりがいを感じられないかもしれません。

スケジュール管理が上手くできない人

営業職に限らず、ビジネスマンとして非常に重要視されるのが、スケジュール管理能力です。

業務の目標を達成するためには、日ごとや週ごとにスケジュールを適切に管理する必要があります。

スケジュールを立てるのが苦手な方や、目標達成というゴールから逆算して必要な行動の積み重ねができない方は、営業職には向かないといえます。

また、顧客とのアポイントや納期管理も信頼関係を構築する上でとても大切なので、時間にルーズな方も営業には不向きでしょう。

レスポンスが遅い人

顧客対応が遅い人は、営業に不向きだといえます。

顧客の信用を得るためには、レスポンスの速さはとても重要です。

受けた電話をかけ直すのが遅かったり、顧客からのメールになかなか返信なかったりといったことを繰り返すと、顧客からの信用は失われていきます。

社外だけでなく、上司の要望やチーム内での連絡事項に対するレスポンスの早さも、周囲から評価されるポイントです。

そのため、こまめに連絡を返すのが苦手な方は、営業は向かないでしょう。

営業職から異職種へ転職する際のコツ

営業以外の職業に転職しようと考えている場合には、これまで培ってきたスキルや知識を活用できる職種を検討するのがおすすめです。

たとえばサービスを販売するマーケティングや、営業で関わりのあった業界は、営業職から転職しやすい職業だといえます。

もちろん、これまで未経験の新たな領域で頑張ることや、自分の好きな業界に転職することもひとつの方法です。

しかし、ある程度知見のある業界や職種に転職することで、現在のキャリアやスキルが活き、ステップアップしやすくなることも覚えておきましょう。

営業が向かないと感じた人におすすめの職種5選

上記でご紹介した項目をチェックして、やはり自分には営業が向いていないと感じた場合には、転職を検討してみるとよいでしょう。

ここでは、営業からの転職で人気の高い職種をピックアップしました。

営業とは業務内容がまったく異なる職種であっても、これまでのスキルや知識を活かせる職業はたくさんあります。

転職したいという気持ちがある場合には、まずは営業からの転職でおすすめの職種をチェックしてみましょう。

転職で人気の高い「事務職」

事務職はデータ入力や書類作成、ファイリングなどのデスクワークが中心となる職種です。

企業によって業務内容は異なりますが、基本的には社内でのコミュニケーションが多い傾向にあるでしょう。

そのため営業職で身につけたコミュニケーション能力を活かして、社内での仕事をスムーズに進められる可能性が高いといえます。

また事務職は数字やデータを扱うことも多いので、数字に強い方にも向いているのが特徴です。

数字の強さを活かせる「経理」

数字を使う仕事に自信がある方は、経理への転職もおすすめです。

経理は、会社のお金を動かす職種です。

会社の利益や資産を管理する部署であるため、企業経営においては非常に大事なポジションだといわれています。

具体的には、仕入れや経費などに関わるお金の流れの管理や、社員の給与支払いのための計算や手続きなどが主な業務内容です。

税金の計算をしたり、決裁書を作成したりすることも経理の仕事で、ときには経営陣への提案を行う場合もあるので、やりがいのある仕事だといえます。

販売の戦略を立てる「企画・マーケティング」

業務を遂行する上で営業の経験を活かせるのが、企画・マーケティングへの転職です。

企画・マーケティングは、新商品開発のための情報収集や、商品戦略を練る職業です。

企画では、消費者や利用者のニーズを捉えることが大切だといえます。

そのため営業で身につけた「顧客の声」を把握するスキルが役立つでしょう。

またマーケティングでは、リサーチを含め、さまざまな情報の収集や分析を行ないます。

多くの情報から販売戦略を導き出す場面でも、営業の経験が活かせるかもしれません。

高い安定性がある「公務員」

離職率が低いといわれる公務員は、安定性を求める方におすすめの職種です。

公務員は、ノルマに追われる営業とは働き方が異なり、課題となるタスクをひとつずつ正確に遂行するスキルが求められます。

またワークライフバランスがとりやすく、休暇が充実していることも魅力のひとつでしょう。

営業職のスキルを活かしたいのであれば、窓口業務などがおすすめです。

窓口業務では、相談者としっかりとコミュニケーションを取って問題を解決するスキルが必要とされます。

そのため営業で培ったトーク力などを、存分に活かせる職種といえるでしょう。

キャリアを積み上げられる「ITエンジニア」

さまざまな仕事が存在するITエンジニアも、営業からの転職におすすめの職種です。

ITエンジニアは情報技術者とも呼ばれ、主にコンピューターを扱う技術者を指します。

具体的な職種としては、システムエンジニアやプログラマーなどがありますが、事業内容やプロジェクトによっては顧客とのやりとりを行うケースもあるため、営業でのコミュニケーションスキルを活かせる可能性もあります。

まとめ

営業が自分に向いていないと悩んでいる方は、まずは向いていない理由と向き合うことが大切です。

苦手意識を感じることや、ストレスになっている部分を知ることは、今後のキャリアプランを立てるうえでも役立ちます。

営業の経験を活かせる職種も多いため、今後について冷静に考える時間を作ることが大切です。

マイナビエージェントでは、幅広い業界・職種の求人を豊富に扱っていますので、一人ひとりに最適な求人をご紹介できます。

これまでのスキルや知識が活かせるような転職をしたい、など転職活動をするうえでの希望や悩みをご相談ください。

マイナビエージェントのキャリアアドバイザーが、丁寧にヒアリングいたします。

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