更新日:2024/09/05
この記事のまとめ
コンサルティング業界は高いコミュニケーション能力やビジネススキル、扱う分野の知識が求められます。そのため第二新卒はコンサルティング業界への転職が難しいのでは、と思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、第二新卒の強みを活かしつつポイントを押さえて転職活動に臨めば、コンサルティング業界への転職も可能です。
この記事では第二新卒に向けてコンサルティング業界の転職事情について解説します。転職を成功させるポイントや注意点も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
コンサルティング業界と聞くと、「豊富なスキルや経験が必要なのでは」と思う方も多いのではないでしょうか。コンサルティング業界に転職するのは簡単ではありませんが、第二新卒・未経験であってもポイントを押さえれば転職可能です。ここでは第二新卒に向けた、コンサルティング業界の転職事情について解説します。
一般的に第二新卒は、新卒入社してから3年以内に転職活動を行うビジネスパーソンを指します。第二新卒は4年制の大学を卒業していても25歳前後で、新卒とそれほど年齢が変わらず、若さを活かしたポテンシャル採用が狙えます。また第二新卒は前職を早期退職していることから、企業の価値観や色に染まっていないため、柔軟に社風を受け入れられる点も強みです。
また、コンサルティング業界は中途採用に積極的です。前職が営業職、あるいはコンサルティングファームに活かせる分野の経験があれば、転職を有利に進められるでしょう。
第二新卒は短期間とはいえ社会人経験があり、一定のビジネスマナーが身についている点が強みです。企業側はビジネスマナー研修を行う必要がなく、教育コストを抑えられるメリットがあります。特にコンサルタントは顧客から信用を得るためのビジネスマナーが重視されるため、第二新卒で一定のビジネスマナーが備わっていれば新卒よりも有利に転職を進められるでしょう。
コンサルティング業界と一言でいっても、会社によって行う業務はさまざまです。ここでは、主なコンサルティングファームの種類をまとめてみました。
戦略系コンサルティングファームは、多国籍大手企業や官公庁に対して、経営戦略、新規事業戦略、M&A戦略などのコンサルティングを行います。
企業の業務プロセスやオペレーションプロセスに対してコンサルティングを行うのが、業務系・IT系コンサルティングファームです。主な施策としては、業務系のITシステムの導入などが一般的です。大手ファームでは、経営戦略についてもコンサルティングしています。
人事コンサルティングやシンクタンク、財務アドバイザリー、監査法人系コンサルティング、事業再生系コンサルティングなど、ジャンルに特化したコンサルティングファームが多数あります。
コンサルティング業界にはさまざまなジャンルのファームがありますが、どのコンサルティング業界でも求められる共通の人物像があります。未経験の第二新卒の場合は「ポテンシャル採用」といい、特に人物重視で採用が進められるため、下記の要件をきちんと押さえておきましょう。
コンサルタントは問題を解決するために、論理的な思考力が求められます。
コンサルタントはクライアントの持つビジネスの課題に対し、問題がどこにあるのかをヒアリングする必要があります。また、施策の実施段階では、大きな変化を嫌がるクライアント社内の人を説得する必要が出てくることもあります。
コンサルタントの仕事場は主にクライアントの企業内であることが多く、クライアント企業の社員を納得させる仕事ぶりを見せなくてはなりません。短期間でクライアントよりも深い業務知識を得て、適切にアドバイスをするためには、かなりのハードワークが求められるでしょう。
第二新卒は社会人経験や若さを活かした柔軟性がある点が大きな強みです。しかし、企業によっては第二新卒に対してネガティブなイメージを持っている場合も少なくありません。ここでは、第二新卒がコンサルティング業界へ転職する際の注意点を2つ紹介します。
基本的に転職先を選ぶ際は自分のスキルや経験を活かせる職場を選ぶのがセオリーです。しかし、第二新卒でコンサルティング業界未経験の場合は、前職の経験が活かせない可能性があります。職歴でアピールできる部分がなければ、学歴や保有資格で自分の強みをアピールしていくことが大切です。
仮に入社できても、新卒と同様に業界の知識やコンサルタントとしてのスキルを一から学ぶ必要があります。コンサルティングファームには「金融」「IT」など特定の分野に特化した企業もあるため、前職と関連性がある企業選びも重要となるでしょう。
第二新卒は前職を早期退職した事実があることから、「すぐに辞めるのではないか」と企業側は懸念するでしょう。そのため前職の退職理由を注意深く聞かれる場合があります。企業が抱える不安を払拭できるよう、退職理由は長期的に働く意思や入社意欲をアピールできる内容にすることが大切です。
第二新卒は転職の経験がないため、どのように転職活動を進めたらよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。転職活動は就職活動とは違い、学校側からのサポートはなく基本的には自分で計画を立てて進めていく必要があります。コンサルティング業界への転職を成功させるためにも、ここで紹介する3つのポイントを押さえておきましょう。
退職理由が「人間関係がうまくいかなかった」「思っていた仕事ではなかった」といったネガティブな理由である場合、ポジティブな内容に変換して伝えましょう。ネガティブな退職理由をそのまま伝えてしまうと「同じ理由で辞めるのではないか」「責任感のない人」とマイナスな印象を与えてしまいます。
「人間関係がうまくいかなかった」といった退職理由の場合は、「コミュニケーションを重視する会社に転職したい」などと表現を変えてみてください。ポジティブに退職理由を伝えることで、入社意欲の高さや長期的に働く意思をアピールできます。
第二新卒の退職理由で多く挙げられるのが企業とのミスマッチによるものです。ミスマッチを防止するためには業界・企業研究が重要です。一度社会人を経験している第二新卒は、新卒時よりも深い企業研究が行えるでしょう。コンサルティング業界の「トレンド」「求められる人物像」「将来性」など、求人情報だけでは読み取れない情報を自分の手で調べてみてください。
業界・企業研究を入念に行うことで自分に合った転職先を見つけられるだけでなく、志望動機作成や面接での逆質問にも役立ちます。
転職活動は就職活動とは違います。「第二の就職活動」として、新卒と同じ気持ちで選考に臨むことは避けましょう。第二新卒は新卒よりも、ビジネスマナーや前職で培ったスキル・経験、仕事への向き合い方を注意深く見られます。
特にコンサルティングファームの面接では「ケースインタビュー」と呼ばれる、特定のシチュエーションを想定したディスカッション形式の面接を行うことがあります。一般的な面接とは異なる対策を立てることが大切です。
第二新卒として未経験でコンサルタントを目指す場合は、事前の下調べや信頼できる転職エージェントからの情報収集は必須といえます。コンサルティングファームの種類によって、必要とされるスキルや資格、好まれるタイプ、受けのよい志望動機も異なります。
中には面接だけでなく長時間の筆記試験を行うファームもあるため、できる限り多くのサポートを得て選考に臨みたいものです。
コンサルティング業界はハードワークが求められますが、給与水準も高くステータスがあり、短期間で大きく成長できる業界です。信頼できる転職エージェントとともに、コンサルティング業界を目指してみてはいかがでしょう。
コンサルティング業界では高いコミュニケーション能力やビジネススキル、業界の知識が求められ、転職を成功させるのは容易ではありません。しかし、第二新卒は若さを活かしたポテンシャル採用が狙えるほか、一定のビジネスマナーがあることもアピールできます。ポイントを押さえて転職活動に臨めば選考を有利に進められるでしょう。
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