更新日:2024/06/28
この記事のまとめ
転職において資格は、自分のスキルや知識量を証明する手段として有効です。求人の中には特定の資格保有者を応募条件としているケースもあり、「資格がないと転職は厳しいのでは」と悩む方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、転職に資格が必要なのかを解説します。また、資格なしの20代後半の方へ向けておすすめの転職先や選考対策も紹介するため、転職を成功させたい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
教師や看護師など、世の中には資格が必要な職業もあります。しかし、転職すること自体に資格が必要なわけではありません。転職では、資格よりも実務経験や実績を重視される傾向にあるためです。
とはいえ、資格は自分のスキルを証明する手段として有効です。未経験の業種に転職する人は、経験者と比べてアピールできる実績や実務経験が多くありません。資格を取得すると一定の知識・スキルを有していることを証明できるため、未経験者でも選考を有利に進められる可能性があります。
「資格を取らないと転職がうまくいかないのではないか」と心配する人もいますが、20代後半は資格がなくても転職を有利に進めることが可能です。ここでは、「資格なし」の20代後半の方が転職を有利に進められる理由を2つ紹介します。
20代は若さゆえの将来性を期待され、ポテンシャル採用が狙えます。そのため社会人経験が浅く、スキルや資格がなくても転職を有利に進めることが可能です。将来性をアピールするには、「入社後にどのように活躍したいのか」「どのような人材を目指すのか」など、キャリアプランを交えながら伝えることが大切です。
20代後半はある程度社会人としての経験があり、基本的なビジネスマナーを身につけている点が強みです。企業側にとって20代後半の人材の採用には、入社後の研修コストを抑えられるうえに若くて将来性のある人材を確保できるメリットがあります。面接での入退室の仕方や話し方などで社会人としての素養をアピールするとよいでしょう。
20代後半は資格がなくても転職を有利に進められますが、若さに頼り切ってしまうと失敗する可能性があります。資格がない人は、仕事の選び方やスキルのアピールの仕方に工夫が必要です。ここでは、無資格の20代後半の方へ向けて転職を成功させるうえで重要なことを紹介します。
求人の中には、歓迎条件に特定の資格を記載しているケースがあります。たとえば、不動産業界であれば「宅地建物取引士」、金融業界であれば「ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)」などです。歓迎条件に資格が記載されている場合、有資格者は選考で有利になる傾向にあります。
無資格でも選考通過率を上げたいのであれば、資格が重視されない仕事を選ぶのはひとつのポイントです。とはいえ、資格やスキルを必要とされない仕事は、専門性の高い仕事と比べて給与や待遇が劣る場合があります。
資格取得は知識・スキルを証明するひとつの手段であり、「無資格=スキルがない」というわけではありません。資格以外の手段で自分の強みを証明できれば、選考を有利に進めることが可能です。
たとえば前職が営業職の場合、アポイント件数やノルマ達成率を提示すれば「営業スキル」を証明できます。Webライターであれば、自分が書いたWeb記事を見せれば「文章力」を伝えられるでしょう。資格がない場合には、それに代わる強みをアピールすることが重要です。
「強みが見つからない」「転職の成功確率を上げたい」ときには転職エージェントを利用するのがおすすめです。転職エージェントとは、人材を採用したい企業と求職者をつなぐ人材紹介サービスのことです。求職者は無料で利用でき、以下のようなサポートを受けられる点がメリットです。
資格がなくてもできる仕事は多くあります。しかし、どのような業界・職種を選べばよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは資格なしの20代後半の方へ向けて、おすすめの転職先を5つピックアップして紹介します。
営業職は、顧客に自社の商品やサービスを提案し、成約につなげる職業です。幅広い業界で必要とされており、未経験者や無資格者を積極的に採用する企業も多くあります。
営業職の魅力は、コミュニケーションスキルや調整力、マネジメントスキルといったどの仕事にも役立つ汎用性の高いスキルを習得できる点です。また、成果に応じてインセンティブを支給する企業も多く、自分の頑張りが数字となって表れる点も魅力といえます。
ITエンジニアは、システムやソフトウェアの設計・構築・運用に関わる技術者です。IT関連の仕事は専門性が高いものの、転職するために資格が必要なわけではありません。目まぐるしく発展しているIT業界ではITエンジニア不足が深刻化していることから、未経験者でも採用したいと考える企業は多くあります。
ITエンジニアへ転職する大きなメリットは、ITスキルを身につけられる点と将来性が高いことです。経験と実績が反映されやすい職種であるため、着実に高収入も目指せます。十分なスキルを身につければ、フリーランスへの転身や起業も可能です。
介護職は、高齢者や障がい者の身の回りのサポートを担当する職業で、無資格・未経験でも就業可能です。介護業界は高齢化の影響によって需要が増加しているものの、人手不足が深刻化しています。また、介護業界で働く人の年齢層は比較的高めであるため、20代の若手人材は貴重とされています。
介護職の魅力は、人の役に立っていることを実感できる点です。「ありがとう」「助かった」など、利用者から直接感謝の言葉をかけてもらえ、やりがいを実感できるでしょう。そのほか、経験を積んだり、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修といった研修を修了したりすれば、着実にキャリアアップできる点もメリットです。
カフェやレストラン、居酒屋などの飲食業界で働くのもおすすめです。飲食店での主な仕事は、接客と調理です。求人の応募条件に学歴や資格が求められることは少なく、基本的なコミュニケーションスキルがあれば転職できます。
飲食業で働くメリットは、接客スキルや調理スキルを磨ける点です。世の中には多くの飲食店があるため、接客スキルや調理スキルを身につければ、市場価値の高い人材になれます。また、店長やエリアマネージャーになれば、マネジメントスキルや経営スキルも習得できます。
建築業とは、家屋やマンション、商業施設などの建物を建築する業種のことです。人々の生活に欠かせない「インフラ」に関わる産業であることから、安定した需要があります。しかし、人手不足が深刻化しており、未経験者でも採用したいと考える企業は多くあります。
建築業の魅力は、自分が携わった建築物が形として残ることです。自分が建築した建物が何十年も形として残り続け、地図にも載ります。自分の成果を目にする度に、誇らしい気持ちや達成感を得られるでしょう。
20代は若くてポテンシャル採用が狙えるとはいえ、選考対策が不十分であれば転職は成功しません。しかし、転職経験が少ない方の場合、どのように選考対策すればよいのか悩んでしまうのではないでしょうか。ここでは20代後半の無資格者に向けて、転職成功率を上げる選考対策を紹介します。
自身の学歴や職歴を記載する履歴書の中でも重要となる項目は「志望動機」です。志望動機欄には、求人に応募した理由や自分のアピールポイントなどを200文字〜300文字程度で記載します。
志望動機がどの企業でも使い回せる内容だと、企業側の印象には残りません。他社にはない志望先企業の特徴や強みを盛り込みつつ、応募の背景を具体的に記載するのがポイントです。無資格・未経験であっても、入社意欲の高さが伝わる志望動機であれば、転職は有利に進められます。
職務経歴書とは、これまでの業務経験や仕事で身につけたスキルなどを記載する書類です。転職では履歴書とセットで提出を求められることがあります。職務経歴書は履歴書と違って明確なフォーマットや記載ルールがなく、人によって書き方や見栄えは大きく異なります。ライバルと差別化できる書類であり、丁寧に作成するほど好印象を与えることが可能です。
職務経歴書を作成するポイントは、自分を採用するメリットが伝わるように具体的に記載することです。実績や経験年数などを書き込む際は数字を用いましょう。アピールできる実績がない場合は、どのように業務に取り組んできたのか記載して、仕事への前向きな姿勢を伝えるのがポイントです。
書類選考に通過した後は、面接が行われるのが一般的です。面接対策の基本は、以下の3つが挙げられます。
新卒と違って社会人経験のある20代後半は、ビジネスマナーを厳しく評価されます。鏡を見ながら練習するか、スマートフォンで録画するなどして、話しているときの自分の表情や受け答えの仕方をチェックするとよいでしょう。
アピールできる実績やスキルが乏しい場合は、資格を取得するのもおすすめです。履歴書には勉強中の資格も記載できます。志望する業界・職種でいずれ必要となる資格がある場合は、転職活動と併行して取得を目指すとよいでしょう。
資格取得に向けた熱意が伝われば、成長意欲が高いことをアピールでき、転職が有利に進む可能性があります。ただし、勉強していない資格を偽って履歴書に記載するのはNGです。面接で「どのように勉強していますか」「なぜその資格を選んだのですか」などと深掘りされた際に答えられず、かえってマイナスな評価をされてしまいます。
スキルを習得する方法として資格取得は定番であり、効果的です。しかし、資格試験は「年に1回」など開催日が限定されていることもあるほか、難度によっては多くの学習時間を要するケースがあります。
スキルを習得する方法は資格取得以外にもあるため、状況に応じて検討してみてください。ここでは、資格の取得以外にスキルを習得する方法を4つ紹介します。
書籍・動画コンテンツで独学してスキルを習得する方法があります。資格取得のためにスクールへ通うよりもお金がかからず、自分のペースで無理なく続けられる点がメリットです。
しかし、難しい問題や不明点があった際に自分の力で解決する必要があり、挫折する可能性があります。また、独学だとモチベーションを維持するのも容易ではありません。独学が難しい場合には、後述するセミナーやスクールの受講を検討するとよいでしょう。
特定のスキルやノウハウに関するセミナーや勉強会に参加するのも手です。プロの講師による実践的なアドバイスを受けられるほか、セミナー限定の有益な情報を手に入れられることもあります。
セミナーや勉強会を通じて人脈を広げられることもあり、仕事の紹介につながるケースもあります。オンラインで参加できるセミナー・勉強会もあるため、ぜひ探してみてください。
独学が難しい場合は、スクールに通うのがおすすめです。特にITエンジニアやクリエイターなど専門性が必要な分野は独学だと挫折しやすいため、学習ジャンルによってはスクールのほうが向いている場合があります。また、就職・転職を支援しているスクールもあり、転職活動の負担を軽減したい人にも最適です。
ただし、スクールは費用がかかってしまう点やマイペースに学習ができない点がデメリットとして挙げられます。可能であれば独学でスタートし、難しい場合はスクールを検討するとよいでしょう。
公的職業訓練(ハロートレーニング)は、希望する仕事に就くために必要なスキルやノウハウを身につけられる公的制度です。受講料は無料で設定されていることが多く、スクールと同様に講師から指導を受けられます。状況によっては、就職・転職を支援してくれることもあります。
しかし、受講条件を設けているケースもあり、誰でも利用できる制度ではない点に注意が必要です。また、スクールと違って自由に受講日を設定できない場合もあります。
「無資格で特にアピールできる実績がなく、転職できるか不安」「自分に合った求人を紹介してほしい」といった20代後半の方には、マイナビエージェントの利用がおすすめです。マイナビエージェントは幅広い業界・職種の求人を取り扱っている転職エージェントです。
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転職は資格がなくても可能です。特に20代後半は資格やスキルよりも将来性が選考の基準となることが多いため、入社意欲や成長意欲を効果的に伝えられれば転職を有利に進められます。また、資格が重視されない仕事を選ぶのもポイントです。
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