30歳での転職は遅い?転職市場の状況と自身の市場価値を高めるポイント|求人・転職エージェント

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更新日:2024/05/08

転職全般

30歳での転職は遅い?転職市場の状況と自身の市場価値を高めるポイント

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この記事のまとめ

  • 30歳になると即戦力としての活躍が期待されるため、未経験職種への転職が難しくなるのは事実。
  • 30歳でも、これまでのキャリアや経験を活かせる職種を選ぶと転職を有利に進められる。
  • 未経験職種への転職を検討している30歳の方は、未経験者の採用に積極的な業界を選ぶことがポイント。

転職市場においては、20代の若手人材の価値が高いといわれています。そのような情報を耳にしたことで、30歳になった自分は有利に転職できないのではないだろうかと不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、30歳からの転職は本当に遅いのか、より有利に転職活動を進めるにはどのようにすればよいのかを紹介します。自分のスキルや経験を活かせる職を選べば転職しやすいため、事前に確認しておくとよいでしょう。

目次

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30歳での転職は遅いといわれる主な理由

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なぜ30歳になってからの転職は遅いといわれることがあるのでしょうか。主な2つの理由を紹介します。詳しい理由を知れば、30歳になったことが転職において不利に働くとは言い切れないことが分かるでしょう。転職を検討している方は、自分の市場価値を正しく判断するためにも、転職市場の様子や評価基準を正しく理解しておくことをおすすめします。

未経験職種への転職が難しくなるため

多くの企業は、豊富な経験やスキルを持つ30歳の転職者に対して即戦力としての活躍を期待しています。そのため、経験やスキルを活かせない未経験職種への転職は難しくなるのが実情です。未経験職種にチャレンジしたい方にとっては不利な状況といえるでしょう。

一方で、キャリアアップを目的としており、スキルや経験を活かせる職種を目指す方にとっては有利な環境です。自分がどのような方向性で転職したいと思っているのかによって、30歳になってからの転職が遅いかどうかは異なります。

ポテンシャルをあまり重視してもらえなくなるため

企業側が30歳の転職者の採用・不採用を判断する場合、ポテンシャルはあまり重視されない傾向にあります。入社後はすぐにビジネスの最前線で主力として活躍し、自社の業績に貢献してもらいたいと考えているためです。

一方、20代の人材を対象にした選考では将来の伸び代に期待するポテンシャル採用が行われています。そのため、スキルが不足していても採用に至りやすい20代と比較すると、30歳の転職は難しいといわれることがあります

30歳になってから転職するメリット

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20代と30歳になってからの転職を比較した場合、メリットになるポイントもいくつかあります。自分の転職目的や企業に求める条件が以下で紹介する3つのポイントに該当するのであれば、比較的有利に転職できるでしょう。ここでは、30歳で転職するメリットを紹介します。

経験や習得したスキルを活かしてキャリアアップできる

これまでの実務経験を通じて習得したスキルを活かしてキャリアアップできる点は、30歳で転職するメリットです。特に同業種・同職種への転職をメインに検討しているのであれば、比較的キャリアアップしやすいでしょう。

一例として、現職である程度のマネジメント経験を積んでいれば、その経験を活かしてマネージャーにキャリアアップできます。専門的なスキルを有しているのであれば、その分野のスペシャリストを目指せるでしょう。

ミスマッチを予防しやすい

30歳にもなると、これまでに積んできた経験を基に今後のキャリアプランややりたいことが明確になっているでしょう。そのため、自分が望むキャリアプランを実現するにはどのような方向性で転職活動を進めればよいかが分かります。

キャリアプランが定まっていれば転職先に求める条件も明確になるため、企業選びに失敗してミスマッチに悩むリスクを減らせるのがメリットです。転職における大きなリスクのひとつであるミスマッチを回避しやすいのは、豊富な経験を積み重ねてきた30歳ならではのメリットといえるでしょう。

年収アップ・待遇改善を目指しやすい

十分なスキルを有している状態で転職することで、年収アップや待遇改善を目指せる点もメリットです。20代に比べて30歳の転職者は社会人経験が長い分、武器にできるスキルや実績が多い点が特徴です。そのため、スキルや実績を高く評価してくれる企業に入社すれば年収アップや待遇改善を実現しやすいでしょう。

年収アップや待遇改善を目的とする場合は、培ってきたスキルをアピールしやすい同職種への転職を検討することをおすすめします。

30歳になってから転職するデメリット

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30歳になってからの転職にはいくつかのメリットがある反面、見逃せないデメリットもあります。状況によっては20代のときよりも転職が難しくなるため、十分に注意しましょう。

以下では、30歳になってから転職する場合のデメリットと直面しがちな問題について解説します。事前に状況を分析し、どの点が自分にとってデメリットになるかを考えてみるとよいでしょう。

スキルが不足していると転職が厳しくなる

30歳の転職者に対して企業側が期待しているのは、即戦力としての働きです。そのため、業務に必要なスキルが不足していると採用されにくくなります。いままでの経験・スキルを活かしにくい職種に転職する場合が代表的な例です。

また、同職種の転職であっても応募先企業が求めるスキルレベルに達していなければ選考を突破するのは難しいといえます。ルーティンワークがメインの仕事を担当していた場合や異業種転職を何度か繰り返していて十分なスキルを培えていない場合、30歳になっていることがデメリットになりかねません。

年収ダウンのリスクがある

厳しい選考を突破して異業種・異職種への転職を実現したとしても、年収がダウンするケースがある点に注意が必要です。30歳でも、人手不足などで未経験者の採用に積極的な職種を選べば未経験職種に転職できます。

しかし未経験職種への転職ではこれまでのキャリアがリセットされるため、年収水準を維持するのが難しくなる点に気をつけましょう。異職種転職を検討している方は、年収がダウンするリスクを受け入れられるか考えることが大切です。

転職活動が長引く可能性がある

自分のスキルレベルや転職先の職種、転職市場の様子など、状況によっては転職活動自体が長引く可能性があります。難しいといわれる異職種転職を検討しているケースや、人気が高い職種を目指す場合が代表的な例です。

転職市場が買い手市場になっていて、ひとつの求人に対して応募する人材が多い場合も競争率が高まり、転職活動が長引きやすいといえます。焦って転職先を決めて後悔するリスクを避けるためにも、可能な限り時間には余裕を持って行動するようにしましょう。

30歳での転職は遅い?成功に導く6つのコツ

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ここからは、30歳の転職を成功に導く6つのコツを解説します。これまでの経験やスキルを活かして有利に転職するには、ポイントを押さえたうえで転職活動を進めることが大切です。30歳で転職を検討している方は、事前に確認しておくことをおすすめします。

同業種・同職種でのキャリアアップ転職をメインに考える

30歳の転職者には即戦力としての活躍が期待されていることを踏まえると、基本的にはこれまでに培ってきたスキルや経験を活かせる同業種・同職種での転職を検討するとよいでしょう。特に年収アップを目指している方は、同業種・同職種でのキャリアアップを目標にするのがおすすめです。

「これまでの営業経験を活かせる企画職を目指す」「ITエンジニアの経験を活かせるプロジェクトマネージャーを目指す」など、キャリアアップの方向性を定めると転職の軸が明確になるでしょう。

転職で役立つ資格を取得する

自分のスキルレベルを客観的に証明する目的で資格を取得するのもひとつの方法です。経理職であれば日商簿記検定2級以上、介護職であればケアマネジャーなど転職先で高く評価される資格を取得するとよいでしょう。

また、目指す職種によっては宅地建物取引士や電気工事士など、特定の資格がなければ働けないこともあります。そのような職種への転職を検討しているのであれば、転職活動をスタートする前に取得するのがおすすめです。

マネジメントスキルを強化する

30歳の転職者に対して、マネージャーとして管理業務に携わることを求めている企業もあります。また、マネージャーへの転職はキャリアアップしたい方にとって代表的な選択肢です。

そのため、マネジメントスキルを習得・強化することを意識しましょう。具体的には、転職前からリーダーやマネージャーに挑戦することによってマネジメントスキルを強化できます。リーダー・マネージャーとして働くチャンスが訪れたら、積極的にチャレンジすることでスキルアップが可能です。

退職前に転職活動をスタートする

状況によっては転職活動が長引く恐れがあるため、退職前に転職活動をスタートするとよいでしょう。特に異業種転職を目標としている場合などは時間がかかる可能性が高く、経済的な困窮を防ぐためにも働きながら転職活動をすることをおすすめします。

働きながら転職活動に取り組んでいれば、資金面の理由などで急いで転職先を決めなければならない状況に陥りにくくなるでしょう。自分のキャリアプランを実現できる業界・企業探しにも時間をかけられます。

一方、転職活動に充てられる時間が減るデメリットがある点には留意する必要があります。効率よく転職活動を進めるためにも、転職エージェントなどをうまく活用するとよいでしょう。

未経験者を積極的に採用している業界を目指す

異業種への転職を検討しているのであれば、未経験者の採用に積極的な業界を選ぶのがおすすめです。30歳になってからの異業種転職は20代に比べて難度が高いとされているものの、未経験者の採用に積極的な業界を選べば比較的スムーズに転職できます。

自分が思い描いているキャリアプランを実現できそうな業界の中に未経験者の採用に積極的な企業が含まれているのであれば、優先的に検討するとよいでしょう。

これまでに築いた人脈を活かす

企業によってはより優秀な人材を採用する目的で、リファラル採用をはじめとした人脈に基づく採用活動に取り組んでいるところがあります。リファラル採用は既存社員の知り合いを紹介してもらって採用につなげる手法です。転職者にとっては、知人を介して企業の情報を得られるため、ミスマッチが起こりにくい点がメリットです。

これまでのビジネスを通じて人脈を広げていれば、友人や知人・ビジネス仲間を通じて転職の話を持ち掛けられる可能性があります。リファラル採用では好条件を提示されることが多く、キャリアアップにつながりやすい点も魅力です。

30歳の異業種転職におすすめの業界

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いまの業界に将来性を感じられなかったりやりたいことができなかったりするなどの理由で、異業種転職を検討している方におすすめの業界を4つ紹介します。いずれも未経験者を積極的に採用しており、30歳になってから異業種転職を目指す方にとって魅力的な業界です。興味を持てそうな業界があれば、積極的にチャレンジしてみるとよいでしょう。

IT業界

多くの企業でIT技術を活用していることもあり、IT業界は継続的に発展を続けています。しかし人手不足に悩んでいることもあり、未経験者を積極的に採用している企業は少なくありません

ただし、ITエンジニアとして働くにはプログラミングスキルやデータベーススキルなどの専門的なスキルが必要です。未経験からIT業界への転職を実現するには、自分でスキルを学んでから転職活動に取り組む必要があります。プログラミングスクールに通うなどして学習し、基本的なスキルは最低限習得しておきましょう。

介護業界

介護業界も全体的に人手不足に陥っていることから、未経験者を積極的に採用しています。介護職は要介護者の生活をサポートする職種です。人の役に立っていることが実感でき、やりがいのある仕事でもあります。

しかし、心身の負担が比較的大きい点はデメリットとして挙げられます。重労働なだけでなく、人手不足に起因する長時間労働に陥るケースも少なくありません。介護職に興味を抱いたら、まずは具体的な仕事内容を調べ、自分に適性があるかを考えましょう。適性があると判断したら、積極的に目指すとよいでしょう。

運輸業界

物流を支える運輸業界は、慢性的な人手不足と輸送量の増加で多くの働き手を必要としています。そのため、30歳の未経験者でも比較的転職しやすい環境です。労働時間の規制強化や少子高齢化の進行により、さらに働き手が不足するのではないかと予測されています。

運輸業界は、ドライバーの適性がある方やひとりで働くのが好きな方にとっておすすめです。すでに準中型・中型・大型免許のいずれかを取得している方であれば、より有利に転職できます。普通免許しか保有していない方は、取得支援制度を設けている企業を選ぶと転職しやすいでしょう。

公務員

30歳から中央省庁や地方公共団体で働く公務員を目指すのも現実的な選択肢です。公務員になるには採用試験に合格する必要があります。採用試験の受験資格のひとつに年齢制限が設けられているのが一般的であるものの、30歳~35歳を上限に定めている職種もあるため、30歳でも公務員に転職することは可能です。

まずは自分が目指す職種の年齢条件を確認し、30歳でも採用試験を受けられるかチェックすることをおすすめします。受験できることを確認したら、試験対策を徹底しましょう。

30歳の転職をマイナビエージェントが丁寧にサポート!

より有利かつ効率的に転職活動を進めたいと考えている30歳の方は、できるだけ早い段階でマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントには、各業界の動向や転職市場の様子を熟知したキャリアアドバイザーが在籍しており、一人ひとりの転職目的を実現するためのサポートを提供しています。

30代の転職も多くサポートしてきた実績があり、同業種・異業種いずれの転職を検討している方にとってもおすすめです。キャリアアドバイザーとの面談を通じて転職の軸を明確に定めたうえで、転職活動を進められます。

まとめ

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30歳になると20代のときとは異なり、転職先で即戦力として活躍することを求められます。そのため、同職種転職では有利になりやすいものの、異職種転職では不利になるのが一般的です。同職種でのキャリアアップ転職を基本にしつつ、異職種転職を目指すのであれば未経験者の採用に積極的な業界を選びましょう。

どのような方向性で転職するとしても、有利に転職活動を進めたいとお考えならできるだけ早い段階でマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントでは、きめ細やかな転職サポートを提供しています。IT業界やメーカーなど、目指す業界に特化した転職サポートも可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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