更新日:2023/08/29
この記事のまとめ
未経験の業界・職種への転職は簡単ではありません。経験者よりも採用を有利に進めるためには、ポイントやコツを押さえて転職活動に臨む必要があります。
そこでこの記事では、未経験の業界・職種への転職を成功させるポイントや注意点を解説します。未経験でも転職できるおすすめの職種を5つピックアップして紹介しているため、転職先選びで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
未経験の業界・職種への転職は難しいといわれていますが、業界・職種によっては未経験者を積極的に採用している企業もあります。未経験からの転職成功率を上げるためにも、ポイントを押さえたうえで転職活動を進めましょう。ここでは、未経験の業界・職種への転職事情と年代別の転職のポイントを紹介します。
未経験者を採用している企業の求人情報には、「未経験者可」「経験不問」などと記載されています。そのような企業の場合は充実した研修制度や教育プログラムが用意されているケースが多いため、現時点では未経験者であっても入社後に業務に必要なスキルや知識を習得できます。未経験の業界・職種にチャレンジするときは、そういった求人を狙うとよいでしょう。
未経験者でも積極的に採用している業界として、サービス業界や介護業界などが挙げられます。
ただし、応募する際には仕事に対する熱意や学習意欲をアピールすることが重要です。なぜその職種や業界に興味を持ったのか、どのように成長・貢献していきたいのかを伝えられるようにしましょう。
20代の場合は、業務未経験であっても若さを活かしたポテンシャル採用が狙えます。20代はまだキャリアの初期段階であり、成長意欲や学習能力が高い時期です。スキルや経験がなくても、柔軟性があって新しい環境や業務に対して素早く適応できる人材を企業は求めているため、仕事への熱意や成長する意欲をうまくアピールできれば採用を勝ち取れるでしょう。
また、若年層の採用は長期的な雇用を見込んで行われる形が一般的です。企業は若手社員に成長の機会やキャリアパスを提供し、将来のリーダーやエキスパートとして育つことを期待しています。
未経験の業界・職種への転職は、一般的に年齢が上がるほど採用のハードルが上がります。30代、40代の場合はポテンシャルよりも実務経験やスキルが問われるためです。
しかし、ポータブルスキルをアピールすれば未経験の業界・職種でも転職を成功させやすくなります。ポータブルスキルとは異なる業界・職種でも通用するスキルや経験のことで、リーダーシップスキルやマネジメントスキル、コミュニケーション能力、問題解決力、分析能力などが含まれます。
ポータブルスキルをアピールするには、自身の経験や実績を具体的に示すとともに、スキルが業務にどう活かせるのかを明確に伝えることが重要です。
未経験の業界・職種への転職は、慎重に検討する必要があります。自分の能力が発揮できるかどうかが未知数なためです。ここでは、未経験者が転職先を選ぶ際に意識しておきたい4つのポイントを紹介します。入社後のミスマッチを防ぐためにも、事前に確認しておきましょう。
転職先を決める際は、将来的なキャリアについても考えることが大事です。「給与が高い」「興味がある」といった目先のことだけでなく、「転職することで理想のキャリアが築けるか」を意識しましょう。たとえば、「将来的な起業に向けて経営が学べる企業を目指す」「ITコンサルタントになるため、まずはシステム開発の実績が積める企業に入社する」などです。
もし将来の方向性が決まっていない場合は、転職を機にキャリアプランを設計しましょう。キャリアプランを立てると転職活動に軸が生まれ、今後の行動指針が明確になります。
充実感を持って働くには、仕事のやりがいが重要です。どのような部分にやりがいを感じるかは人それぞれのため、まずは転職先の業務内容の確認をおすすめします。意欲的に業務へ取り組みたいと感じる仕事であれば、やりがいを抱きやすいでしょう。
また、転職先に成長できる環境が整っているかどうかもポイントです。新しいスキル・知識を身につける機会やキャリアアップの道が用意されているかを確認してみてください。自己成長が期待できる環境では、やりがいを感じやすいでしょう。
転職はそう何度も繰り返せるものではありません。転職して長く働くためにも、業界や職種の将来性を見極めることが大事です。将来性を見極めるのは簡単ではありませんが、今後成長が見込まれる業界や分野、新たな技術・トレンドに関連するポジションなどに着目するとよいでしょう。
また、大手企業や歴史のある企業などを選択するのもひとつの方法です。業績は黒字が続いているか、AIやロボットに代替できなさそうな職種かを確認するのも有効です。
仕事に対する熱意や意欲を持ち続けるには、自身が居心地のよい社風の中で働くことが重要です。社風が自身の価値観や働き方と合致している場合、仕事に対するモチベーションが高まり、より満足度の高いキャリアを築けるでしょう。
ただし、社風や職場の雰囲気は実際に入社してみないと分からないケースがほとんどです。まずは企業のHPやSNSなどを注意深く確認してみてください。また転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーから職場のリアルな雰囲気を聞けることがあります。
未経験の業界・職種にチャレンジしたいと思っても、「どのような転職先が自分に合っているのか分からない」方も多いのではないでしょうか。ここでは、未経験でも転職可能かつ人気の職種を5つピックアップして紹介します。気になる職種があれば、ぜひ転職を目指してみてください。
ITエンジニアは情報技術に関連するソフトウェアやシステムの開発、運用、保守などを担当する職種です。ITエンジニアといっても、SE(システムエンジニア)・プログラマー・インフラエンジニアなど、いくつか種類があります。
IT業界は急速に成長しており、常に新しい技術やサービスが求められています。ITエンジニアの需要は高く手に職がつけられるため、将来性が高い点が魅力です。ITエンジニアはITに関する専門的な知識が必要ですが、人手不足が影響して未経験者も積極的に採用している傾向にあります。IT業界に興味のある方、パソコンの操作が得意な方は選択肢のひとつとして検討してはいかがでしょうか。
WebデザイナーはWebサイトのデザインを設計する職種です。コーディング・プログラミングをして、クライアントの要望に応じたWebデザインを構築します。Webデザイナーの魅力は需要の高さです。インターネットの普及に伴い、企業や個人がWeb上で存在感を示すために、魅力的なデザインを求めるニーズが高まっています。
また、柔軟な働き方ができる点もおすすめポイントです。Webデザイン業界はフレックスタイム制やリモートワーク制などを導入している企業が多く、ワークライフバランスを向上しやすいといえます。
WebデザイナーになるにはWebデザインの専門知識が必要ですが、スクールや書籍などが豊富にあるため未経験でも習得が可能です。少しずつスキルを習得し、最初は副業から始めてみるのもよいでしょう。
介護職は介護サービスが必要な高齢者や身体障がい者に対し、日常生活のサポートをする仕事です。具体的には、入浴や食事、排せつなどの身体介助、レクリエーション活動の企画、薬の管理、健康チェックなどを行います。
高齢化社会の進展に伴い、介護職の需要は年々増加しています。人手不足のため未経験者でも転職先を見つけやすく、キャリアアップのチャンスも豊富です。また介護職は利用者やその家族と直接関わる仕事であり、人との触れ合いに対してやりがいを感じられる点も魅力として挙げられます。
営業職は商品やサービスの提案・販売を行う職種です。商品やサービスを購入・導入する利点をクライアントへ説明して販売するだけでなく、顧客が抱えている課題を解決するための提案も行います。
営業職は未経験者でも給料を上げやすい点がメリットです。営業職のほとんどが成果に応じたインセンティブが支給されるため、実力次第で収入を上げられます。また、営業成績の向上や売上目標の達成によるやりがいを感じられる点も魅力です。コミュニケーションスキルに自信のある方や人と話すのが好きな方はぜひ目指してみてください。
事務職は、書類の整理やファイリング、データの入力作業、電話対応などの事務作業を担当する職種です。事務職といっても、「一般事務」「営業事務」「IT事務」「金融事務」などいくつか種類があります。
事務職には、比較的残業が少なくワークライフバランスを実現しやすい、デスクワークがメインで体力面における負担が少ないなどの魅力があります。また、業務を通じてオフィススキルやビジネススキルが身につけられる点も魅力といえます。
求人に「未経験者可」「学歴・経歴不問」と記載されていたとしても、実は一定の業界・職種経験などが求められるケースも少なくありません。未経験からの転職を目指す際には、求人情報に記載された「未経験」の意味をしっかりと把握しておくことが大切です。ここでは、未経験者可の求人へ応募する前に注意しておきたいポイントを2つ紹介します。
求人に記載される「未経験」は、以下のように大きく3種類に分けられます。
たとえば、企業が業界未経験者を募集対象としている場合、職種経験が求められる場合があります。反対に、職種経験はなくても業界経験を求めている場合もあります。このように「未経験者可」の求人へ応募する際には、求人情報や企業の採用ポリシーに注目しながら、自身の経験や能力がどの程度求められているのかを確認することが大切です。
企業が未経験者を募集する背景や意図を理解しておくことも大切です。優秀な人材であれば未経験でも採用したいと考える企業は少なくありません。また、異業種の経験を持った人材を採用することで、社内に新しい風をもたらしたいと考える企業も存在しています。
一方で、人手不足を未経験者の採用によって解消したいと考える企業も存在する点に注意が必要です。新規事業を始めるために人材を求めていることもありますが、離職率が高いケースでは仕事内容が厳しかったり、職場環境が悪かったりする可能性があります。未経験者可の求人に応募する際には企業研究を徹底し、慎重に判断しましょう。
未経験の業界・職種への転職は簡単ではありません。経験者よりもアピールできる部分が少ない未経験者は、コツやノウハウを押さえて転職活動を進めることが大切です。ここでは、未経験からの転職を成功させるためのポイントを5つ紹介します。
未経験者はアピールできる経験が乏しいため、資格を取得してスキルや知識があることを証明するのがおすすめです。資格を取得することで成長意欲やモチベーションもアピールできます。
資格は取得に向けて勉強中であっても履歴書に記載できるため、いずれ取りたいと考えている資格があれば、転職活動をしながら取得を目指してみてください。ただし、転職先と関連性のない資格はアピール材料にはならないため注意しましょう。
転職先を検討する際には、業界・企業研究を入念に行い、理解を深めることが大切です。企業理解を深めることで、「思っていた会社ではなかった」というミスマッチを防ぎやすくなります。また、業界・企業研究は志望動機作成や面接時にも役立ちます。
志望動機作成においては、応募先企業の特徴や他社にはない強みなどを盛り込む形が基本です。しかし業界・企業研究が不十分だと、どの企業にも通用するような内容になってしまい、入社意欲の低さを疑われてしまいかねません。
企業側は、未経験者の採用に対して慎重になる傾向にあります。未経験者は業務に慣れるまでの学習期間が必要であり、研修やトレーニングなどの育成コストもかかるためです。また、早期離職の可能性も経験者より高いといえます。
そのため、転職理由はポジティブかつ具体的な内容とし、入社意欲の高さと長期的に働く意思を示すのがポイントです。「上司と合わなかった」「給料が低かった」などネガティブな転職理由はマイナスなイメージにつながるためNGです。
未経験の業界・職種に興味を持った理由を具体的なエピソードを交えながら伝えることで、説得力を持たせられます。
転職活動を在職中か離職してから行うかを迷う方も多いでしょう。転職活動を在職中に行うメリットとしてブランク(離職期間)が生まれない、収入が途切れないことが挙げられます。ただし、働きながらの転職は肉体的・精神的な負担もかかりやすい点に注意しましょう。
一方、離職してから転職活動に臨むメリットは心身ともにリフレッシュできる、転職先が決まったら即入社できることです。しかし、スムーズに転職先が決まらないと焦りが生じやすくなります。妥協して転職先を決めた結果、ミスマッチに悩まされる可能性も否めません。
転職活動を在職中か離職してから行うかは、それぞれのメリットやリスクを把握したうえで状況に合わせて選択しましょう。
転職活動はひとりでも進められますが、転職エージェントのサポートを受けると転職の成功率を上げることが可能です。転職エージェントは広範な求人情報を持っており、未経験者向けの求人案件も多く取り扱っています。また応募書類の添削や面接対策など転職活動を広くサポートしてくれるため、働きながらの転職活動でも負担なく進められるでしょう。
未経験の業界・職種への転職はハードルが高く、多くの不安を抱えることもあるでしょう。未経験からの転職を成功させたい方は、ぜひマイナビエージェントへご相談ください。
マイナビエージェントでは、未経験者の転職を成功に導くサポートを提供しています。担当のキャリアアドバイザーが未経験でも応募可能な求人の紹介や応募書類の添削、面接対策などをとおして、新たなキャリアを構築するお手伝いをします。転職活動に関するお悩みや疑問点の相談のみでも無料でご利用いただけます。
未経験の業界・職種へ転職する際は、「未経験者可」「経験不問」と記載された求人を狙うのがおすすめです。また求人選びでは、理想のキャリアが実現できるか、やりがいを感じられそうかなどにも着目しましょう。
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