更新日:2024/11/26
インフラエンジニアは、IT系エンジニアの中でも未経験者から始めることのできる職種といわれています。
インフラエンジニアの経験を積んだその先のキャリアパスとして、さらに専門性を高めたスペシャリストやプロジェクトマネージャーなどを目指す方法が考えられます。
また、ほかの分野のシステムエンジニアに転職して、さらにキャリアアップを目指す方法もあります。
ここでは、インフラエンジニアの経験の活かし方についてご紹介します。
目次
システムエンジニアの中でもITインフラを担当する人のことを、インフラエンジニアと言います。
一般的にインフラというと、電気、水道、ガス、道路、鉄道など、社会の基盤となるものを指します。
一方で、IT業界におけるインフラとは、ネットワークを通じてデータや情報のやりとりができる環境のことを指します。
電気や水道がストップすると困るように、現代ではネットワークに不具合が生じると生活に支障をきたすほど、ITインフラは人々の生活にとってかけがえのないものになっています。
そこで、安心してネットワークを使用できるよう、快適な環境を整備するのがインフラエンジニアの仕事なのです。
インフラエンジニアの業務は扱う対象によっても細分化されており、ネットワークを扱うのはネットワークエンジニア、サーバーを扱うのはサーバーエンジニアの仕事です。
サーバーを目的地とするなら、ネットワークはユーザーとサーバーをつなぐ道路のようなもの。
ネット環境を維持するためには、どちらも欠かすことのできない重要な仕事です。
インフラエンジニアはシステムエンジニアの中でも、そうした分野に特化したITエンジニアなのです。
インフラエンジニアについて詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください
クライアントにヒアリングを行い、要求に最適な仕様のシステム開発を行うことがシステムエンジニアの主な役割です。
システムエンジニアはプログラマーの上位職であるため、開発だけではなく、上流工程と呼ばれる「要求分析・要件定義」「基本設計」「詳細設計」「テスト」なども業務範囲になります。
企業規模によっては業務範囲が異なるので、進捗管理だけでなく、予算や人員管理などのマネジメント業務も行っているシステムエンジニアもいます。
システムエンジニアについて詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
インフラエンジニアの転職では、文系も理系も関係なく採用している企業が増えています。
そのため、現在インフラエンジニアとして活躍している方の中には、もともとは未経験だったという人も少なくありません。
未経験から始めた方もステップアップを考える時期になったときに、どのような方向性があるのかを見ていきましょう。
インフラエンジニアの仕事の中には、実際にクライアントに機器を持ち込み、組立てや取り付けを行い、ソフトウェアのインストールから設定までを行う構築作業もあります。
こうした業務により、ITエンジニアとしての基本的な技術を学ぶことができるのも、インフラエンジニアのメリットです。
また、インフラエンジニアは、ITエンジニアとしての基本的な知識やスキルを習得するのに有利な職種であるため、未経験からシステムエンジニアを目指そうという人に向いている職種といえます。
若手のインフラエンジニアであれば、そうした構築工程や、システム・回線が正常に動作しているか保守監視する運用業務を経験しながら、設計や開発のフェーズなどの上流工程を任されるようになっていきます。
そして、プロジェクトをマネジメントする立場へとステップアップしていくことも可能になります。
その後のキャリアパスとしては、さらに専門性を極めてスペシャリストになる道や、プロジェクトマネージャー(PM)やプロジェクトリーダー(PL)などの管理職に進む道があります。
インフラ分野以外のシステムエンジニアに転職するという道もあります。
チャレンジできるものとしては、現在、需要が急速に拡大しているアプリケーションエンジニアなどがあります。
もちろん、インフラ系の仕事のやりがいは大きいですが、アプリケーションなどの開発ではクリエイティビティを発揮しやすく仕事の自由度も高いなど、また違ったやりがいを感じることができるかもしれません。
システムエンジニアの将来性については、こちらをご覧ください
いざ、別の分野のシステムエンジニアに転職しようとしたときに、気になるのは他の分野ではどんなスキルが必要となるのかということでしょう。
そこで、一般的なシステムエンジニアに必要となるスキルを列挙します。
こうしたシステムエンジニアに必要なスキルは、対象とするシステムが違っていても、インフラエンジニアの仕事でも身に付けることができます。
システムエンジニアは、プログラミングについての高度なスキルが求められないこともありますが、プログラミングのスキルや理解があれば、実際に作業にあたるプログラマーとのコミュニケーションがスムーズに行えます。
次に、システムエンジニアが行う、立ち上げから終了までの基本的なプロジェクトの流れを見ていきましょう。
このように、プロジェクトを進めていく仕事は、インフラエンジニアでも他のシステムエンジニアでも基本的には同じです。
つまり、システムエンジニアに転職した場合でも、インフラエンジニアの経験を十分に活かすことができるのです。
近年のIT市場の拡大に伴い、システムエンジニアの不足に悩まされている開発現場も少なくありません。
そんな中、最近では未経験者の採用が新卒・中途ともに拡大しています。
また、文系や理系、女性や男性など性別も関係なく、さまざまな人がシステムエンジニアへの転職に挑戦しています。
未経験者でも採用するという流れの背景には、システムエンジニアに高いコミュニケーション能力や語学力などが求められていることも要因としてあります。
システムエンジニアの仕事は、キャリアが上がっていくにつれ、人と向き合って対話をしながら進める仕事が増えていきます。
未経験でも採用される人の中には、そういったコミュニケーション能力が評価されている人も数多くいます。
とはいえ、まったくの未経験でシステムエンジニアとなった人は、入社してから実務と並行して、ITに関する基礎知識やプログラミング言語を勉強する必要があります。
最新のIT技術は日々進歩しており、休日も資格取得のために勉強するなどの努力が欠かせないのも事実です。
その点、インフラエンジニアとしての勤務経験がある方は就職してからも有利です。
企業にとっては教育に時間をかける必要がなく、即戦力となる人材であるからです。そのため、インフラエンジニアの経験が採用においては高い評価となります。
さらに、経験があるからこそシステムエンジニアとして今後どんなことをしていきたいのか、未経験者よりも明確にアピールすることもできるため、採用される可能性は高くなります。
インフラエンジニアとして積んできた経験を、自信を持って採用担当者にアピールしましょう。
インフラエンジニアは、拡大するネット社会を陰で支えるという社会的に責任の大きな仕事です。
インフラエンジニアとしてのスキルをさらに伸ばしていくことも大切ですが、その経験をシステムエンジニアとして活かせる道もあるということも覚えておきましょう。
また、最近では、IT業界以外でも社内SEの需要が高まっています。
リモートワークを導入するIT企業が増えていて、協力会社の担当者と連絡が取りにくかったり、いままで通りのパフォーマンスを出せる方は少なくありません。
そのため、システムやインフラの事が分かる人材の需要が高くなっています。
職種は変えずに、業界を変えるキャリアスライドもできるようになってきています。
「エンジニアとして今後どのような未来を実現したいのか?」「もっと自分の力を活かせる場所があるのではないか?」と思ったら、新たな挑戦のために「転職」という選択肢も考えてみましょう。
しかし、業界が変わると常識も大きく変わるので、専門用語や仕組みを説明する際に、別の言葉で言い換えられるようにしておく必要性がでてきます。
特に転職時の選考で、どれだけスキルをアピールしても伝わらなければ意味がありません。
そのような事にならないように、転職エージェントが存在しています。
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