更新日:2024/10/30
目次
システムエンジニアの仕事内容は、顧客が求めるシステムを作り上げ、稼働に導くことですが、1つのシステムを作り上げるための流れの中で、どの工程に関わっているかによって仕事内容は変わります。
システムエンジニアが担当する工程は、例えば以下などがあります。
これらの工程を踏まえ、SEの離職率について見ていきたいと思います。
厚生労働省の調査によると、2016年のIT業界の離職率は10.2%。一方で、入職率は12.7%となっています。
現状は入職したい方が多い状況ですが、なぜそれだけの方が辞めていくのでしょうか?
IT業界で転職を考える方の中で、特に多い職種がSEといわれています。
SEを辞めたい方の理由として挙げられるのは、「残業が多く、激務である」「給料や待遇に不満がある」「納期のプレッシャーに耐えられない」「ずっとパソコンに向かっているので疲れる」など、さまざまです。
また、中には「SEになったけれど、やっぱりWebデザイナーとして働きたい」といったポジティブな理由の方もいるようです。
SEから異業種への転職にあたっては、どのような職種・企業を選ぶかが転職に成功のカギだといえます。
間違った職種・企業選びをしないために、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
SEを辞めて、将来どのような仕事をしたいのかを明確にしておくことは、転職先選びの基本です。
この点をあいまいにしてしまうと、自分に合った職種や企業を選ぶのに迷いが生じ、なかなか転職活動がうまく進められなくなる可能性があります。
その企業で何がしたくて、何年後にどうキャリアアップしていきたいのかを明確にしておけば、採用担当者にもアピールしやすくなるでしょう。
自分にとっても採用する企業側にとってもプラスになるような転職をするには、自分の経験やスキルと相性のよい職種・企業を選ぶことが重要です。
そのためにはSEとして培ってきた自分の経験やスキルを洗い出して整理しておく必要があります。
異業種への転職では、「やってみたい」という憧れや「何となく楽しそう」といったイメージだけで職種や企業を選ぶのは避けたほうがいいでしょう。
その職種や企業のことをきちんと調べないままで転職すると、イメージとのギャップに「こんなはずでは......」と後悔をすることになりかねません。
また、企業風土や価値観が自分と合っているかどうか把握しておくことも大切です。
転職エージェントやインターネット、その業種や職種で働いている知人などから情報を得て、転職先としてふさわしいかどうか、自分がやっていけるかどうかを判断しましょう。
特に企業担当者と直接つながりのある転職エージェントでは、その企業の生の声を聞くことができます。
可能な限り活用するようにしましょう。
ここまでご紹介した3ポイントは、職種や企業を選ぶ際に欠かせない要素となります。
しかしながら、将来の明確化や経歴の洗い出し、そして何より、企業選びは自分一人で行うと間違った方向に進んでしまうことも少なくありません。
そこで利用してもらいたいのが転職エージェントであるマイナビエージェントです。
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SEから異業種への転職を成功させるには、面接で、異業種でも十分に対応可能であることを伝えられるようにすることが重要です。
以下のポイントを押さえておけば、面接官にしっかりとアピールできるはずです。
SEから異業種への転職面接では、「なぜ、この業種、この企業へ転職しようと考えたのか」、そして「SEとしての経験を活かして、どういった貢献ができるのか」をきちんと説明できるようにしておく必要があります。
面接官を納得させられるように、万全の準備をして面接に臨みましょう。
今やどの業種でもパソコンでの作業が当たり前になり、Webサイトを活用した企業活動が盛んになっているため、SEとしての知識やスキルはどの企業でも重宝される可能性が高いでしょう。
先ほど述べたように、自分の経験やスキルを洗い出し、転職希望先での業務に合わせてアピールできるようにしておきましょう。
SEとしての知識やスキルが役立てられることを面接でアピールするのは大切です。
しかし、異業種への転職では、それぞれの職種や企業での仕事に必要なスキルを積極的に吸収する意欲を見せることも欠かせないポイントとなります。
さらなる成長への姿勢を示すことで、面接官に自分の本気度をアピールするように心がけたいものです。
面接では、自分の能力やスキルを過大にアピールするのは控えるようにしましょう。能力以上のことをアピールして採用された場合、実際の能力を超えた仕事を任される可能性があります。
それでは、転職して早々ミスを犯して評価を下げることになりかねませんし、期待して採用してくれた企業を裏切ることにもなってしまいます。
自分ができることを存分にアピールして、もしも現状のスキルでは出来ないようなことを求められたとしても、「これから学んで習得していきたい」という意思を誠心誠意伝えることが重要です。
実際にSEは、どんなところに転職しているのでしょうか?
選択肢は大きく分けると
「同じSEという職種で働き方を変える」
「親和性の高い他のIT業種に転職する」
「これまでの知識やスキルが活かせる異業種へ転職する」の3つがあります。
以下でそれぞれについてご紹介します。
SEという仕事に不満はないが働き方に不満があるような場合は、同じSEでも働き方を変えてみるのがおすすめです。
たとえば、中小SIerからの転職先としては、大手SIerや社内SE、フリーランスとして独立などの道があります。
プロジェクトマネジメントの力をつけたいなら、上流工程を担当する大手SIerへの転職がおすすめです。
大手SIerは求人自体が少ないため転職は簡単ではありませんが、年収アップにも期待できます。
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社内SEの場合、仕事は既存システムの運営や管理が中心となります。
顧客対応がほぼなく、タイムスケジュールもそれほど厳しくないので、客対応のストレスや納期に追われた長時間労働を改善したい方に向いています。
求人も比較的多く、業種によっては客先常駐で培った業界知識を活かせる場合もあり、人気の転職先のひとつです。
フリーランスになると、顧客を探すのが大変と思われがちですが、案件を紹介するWebサイトなどもあるので、スキルによっては十分に業務を行うことができます。
また、顧客からの信頼を得て多くの案件を受けるようになれば、高収入も期待できるでしょう。
SEとしてのスキルや経験を活かせる道としては、Web系のエンジニアやWebデザイナー、ITコンサルタント、SIerの営業など、他のIT業種への転職があります。
Web系の企業とは、Facebook、X(旧Twitter)などの「SNS」や、GREE、DeNAといった「ソーシャルゲーム」、Amazon、楽天などの「ECサイト」など、Webサービスを開発し、運営しているところをいいます。
エンジニアは、こういった企業でシステム開発などを担う方のことです。
Web系のエンジニアは高いプログラミングスキルを求められるため、SEといってもコードをあまり書かずに仕事をしてきた方であれば、仕事上でかなり苦戦しそうです。
もしかしたら、経験不足とさえ言われてしまうかもしれません。
しかし、コードを得意としてきた方であれば、とても重宝されます。これまでの仕事を振り返り、企業の期待に応えられるかどうか、判断したほうがよさそうです。
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Webデザイナーは、SEとしてのスキルとは直接関係はありません。
ただし、「元々デザインに興味があり、やっぱりこっちをやってみたいと思った」などの理由で転職する方は一定数いるようです。
特に、ほとんどの企業が自社のWebサイトを持っている現代、Webデザイナーの需要は多く、フリーランスとしても成り立つので、魅力があるようです。
ITコンサルタントは「企業の課題を明らかにした上で、助言や提案を行ってその課題を解決する」のが仕事であり、システム開発の流れの中でいえば、上流工程を担当するSEより一段上の工程に関わる仕事です。
顧客の話を聞いて課題を明らかにするコミュニケーション能力、解決方法を提案するプレゼンテーション能力、プロジェクト全体を管理する能力などが必要とされるので、SEとして上流工程を担当したことがある方は経験を活かせる職種でしょう。
SIerの営業は、クライアントの悩みを聞き出し、問題解決のために効果的なシステムを提案して、システム開発を受注するのが仕事です。
クライアントと直接やりとりする仕事なので、高いコミュニケーション能力が必要とされますが、SE経験があるからこその提案やフォローができれば、強力な武器となるでしょう。
異業種への転職は「キャリアが無駄になる」と思われがちですが、IT業界の外にもSEとしての知識やスキルを役立てられる職種はあります。
転職先の業界は様々ですが、職種としては次のようなものが人気です。
SEの仕事は、クライアントとのシステムに関するやりとりが主ですので、コミュニケーション能力が高い方が多いといわれています。
営業職といっても自動車、保険など、扱う商品やサービスはさまざまですが、SEとして培ったコミュニケーション能力は、どのジャンルでも存分に発揮できるでしょう。
IT機器販売などIT関連の会社に入社し、SEで身に付けた知識を生かした営業をされる方もいるようです。
特にこういった企業では、これまでのIT知識が重宝されるかもしれません。
事務職は、データ入力や文書作成、資料作成など、パソコンにふれる機会は非常に多いので、スキルが無駄になることはありません。
場合によっては、会社のWebサイトの管理やIT担当を任される場合もあります。
年収は他の職種に比べれば少なめですが、その分残業も少なく、定時で帰れることも珍しくありません。
連日の長時間勤務がストレスであった場合などには、特に魅力が大きい選択肢です。
前述したように、ほとんどの企業が自社でWebサイトを持っていたり、システムを使用していたりすることが多いので、SEをはじめ、IT経験者を求める声は多く、幅広い職種で重宝される傾向があります。
SEから異業種に転職する場合、面接時には、入社後の明確なビジョンを伝えることが大切です。
採用担当者は、あなたのSEとしてこれまで培った知識を自社でどう活かせるのかを探っています。
ですから、これまでの経験や知識をアピールするだけでなく、その経験や知識を使って、その会社でどのような活躍ができるのかをアピールしてください。
とはいえ、企業が求めるのは何より人間性です。
SEとして培ったコミュニケーション能力や体力、精神力があれば道は開けるでしょう。
異業種への転職は、難しいと考える方も多いようですが、実際、そのようなことはありません。
事実、多くの方が転職を成功させています。
むしろ、これまでの経験や知識を生かした上で、新しい自分を発見できたといった、喜びの声も聞かれます。
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