更新日:2024/10/22
この記事のまとめ
転職を成功させるには、志望動機を通じて自分を採用するメリットを応募先企業へ伝えることが大切です。しかしシステムエンジニアへの転職を目指すにあたり、志望動機をどう作成したらよいのかが分からずにお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、システムエンジニアへの転職を目指している方へ向けて、志望動機でアピールしたい内容や文章化する際のポイントを解説します。ポイントを踏まえたうえで志望動機を作成すれば、採用担当者に好印象を与えられて転職成功率を上げられるでしょう。
目次
企業側は応募者の志望動機から、人柄や性格、入社意欲、自社との相性などを見極めます。志望動機がどこにでも通用するような内容であった場合、入社意欲が低いと思われるでしょう。また志望動機と転職理由に一貫性がない場合や、本音で話していないと感じられる内容であった場合は人間性を疑われてしまいます。
未経験からシステムエンジニア(SE)へ転職する場合はアピールできる実績やスキルが乏しいため、熱意や意欲といった別の方向性でアピールしましょう。企業側が即戦力となる人材や長期的に働いてくれる人材を求めていることを念頭に置いたうえで、志望動機を作成することが大切です。
システムエンジニアとして転職をするための志望動機をいきなり書こうとするとまとまりのない仕上がりになりかねず、採用担当者にアピールできません。志望動機を書き始める前に書き方のコツやポイントをしっかりと理解し、志望動機に必要となる内容を箇条書きで洗い出しておくとよいでしょう。
まずは数ある職種の中からシステムエンジニアを選んだ理由を明確にしましょう。以下のように具体的に書き出すと効果的です。
システムエンジニアを目指そうと考えた具体的な理由が明らかになったら、その点を軸に志望動機を考えます。
システムエンジニアという職種を目指そうと思った理由に加えて、なぜその企業を選んだのかを明確に伝えることが大切です。
上記のように、同じ業界内であってもなぜその企業を志望するのかを挙げていきます。企業のWebサイトを参考にするなど、企業研究を入念に行いましょう。
システムエンジニアとして応募先企業に入社した後、何をしたいかよく考えることも大切です。どのような業務に就きたいのか、また、将来的にはどのような方向性を目指したいのかをできるだけ具体的にイメージして言語化します。
そのためには応募先企業の方向性や、どのような分野でのシステム開発に特化しているかなどを知っておく必要があります。そのうえで、入社後のビジョンを考えてみましょう。
応募書類に記入する志望動機には、自分がなぜ応募先企業に入社したいのかをアピールする目的があります。効果的にアピールするには、企業が求めている人材の特徴に自分が合致していることを伝えることが大切です。ここでは、IT業界未経験者・経験者それぞれが志望動機を通じて何をアピールできるのかを見ていきましょう。
IT業界での仕事が未経験であれば、専門的な知識やスキルをアピールすることは難しいでしょう。しかし、未経験者を積極的に採用する企業も増えています。そのような企業から期待されているのは、IT関連の知識よりも、応募者の伸び代やそれまでに培ってきた経験です。
これまでの社会人経験で身につけたチームを円滑にまとめられるマネジメントスキルや論理的思考力など、システムエンジニアの仕事に活かせるスキルや経験を具体的に洗い出してみましょう。また、未経験者は経験者に比べてアピールできるスキルが少ないため、やる気やモチベーションの高さを積極的にアピールすることも大切です。
IT業界でITエンジニアとしての実務経験がある方は、これまでの開発実績や経験業務、スキル、資格などを具体的に伝えましょう。
ただし、アピールポイントはいくつかに絞って伝えることが大切です。アピールポイントが多すぎると、強調したいポイントが伝わりにくくなります。企業側がどのような人材を求めているのかを把握し、伝えるスキルや知識を厳選しましょう。
実際に志望動機を書くときは、自分が伝えたい内容を相手が誤解しないように意識することが大切です。また採用担当者が読みやすいよう、志望動機は300文字程度にまとめるようにしましょう。
ここでは、システムエンジニアへの転職を目指している方が押さえておきたい志望動機の書き方のポイントを4つ解説します。4つのポイントを意識して文章を組み立てると、採用担当者に好印象を与えられる志望動機に仕上がります。
志望動機の冒頭では、「なぜ応募先企業に入社したいのか」という結論を簡潔に記載しましょう。「金融機関向けの大規模システムを開発している貴社でスキルを発揮して活躍したいと思い、志望いたしました」のように明確に書くと伝わりやすくなります。
結論を先に示す文章の書き方として代表的なのが、PREP法です。「結論(Point)」「理由(Reason)」「具体例(Example)」「結論(Point)」という流れで文章を組み立てることで要点が明確になるため、志望動機を書くときにも役立ちます。
続く部分では、結論に至った理由を記します。「前職で培ったスキルを活かし、最先端の技術を駆使して業務を効率化するシステム開発に携わりたい」「チームでシステムを組み上げるシステムエンジニアの仕事がしたい」など、応募先企業を選んだきっかけやシステムエンジニアを目指す理由を伝えましょう。
自分が習得しているスキルを利用したプロダクトに力を入れているなど、自分と企業の共通点に関連する理由があれば説得力が高まります。
志望動機に関連するエピソードを盛り込むと、選考担当者は応募者がどのような人材なのかイメージしやすくなります。可能であれば、エピソードとしてこれまでの実績を数値化して盛り込めると効果的です。
「社内システムをクラウド化した結果、ハードウェア管理にかかる時間を80%削減して業務効率化に貢献できた」など、自分の取り組みがどの程度の成果につながったのかを記しましょう。なお、ここで記入するエピソードは冒頭で伝えた「結論」に直結するものにすることが大切です。
最後に、入社後にやりたいことを簡潔に伝えましょう。「Pythonプログラミングのスキルを活かし、AI開発に率先して携わりたいと考えています」のように、何ができるのかを記します。
自分がやりたいことと企業が力を入れている分野に共通性があると、企業側にとって魅力的な人材に映るでしょう。さらに、活躍するためにどのような努力をするつもりなのかについても触れると、より効果的です。「プロジェクトマネージャーとして活躍するため、マネジメント業務に率先して携わって経験を積みたいと考えています」のように、目指したいキャリアの方向性を含めて伝えましょう。
長期的にシステムエンジニアとして活躍するには、さまざまなスキルが求められます。以下では、システムエンジニアとしての業務に欠かせない3種類のスキルを見ていきましょう。IT業界は日進月歩であるため、いまのスキルレベルに満足せず継続的に学習し続けることが大切です。
システムエンジニアと聞いてプログラミングスキルが重要であると考える方は多いのではないでしょうか。しかし、実際の業務ではプログラミングに限らず、IT全般に関する幅広いスキルが求められます。
ソフトウェアやハードウェアに関する知識、OS・ミドルウェアを扱うスキル、セキュリティーに関するスキルなど、IT関連のスキルは多種多様です。いずれも短時間で習得できるものではないため、転職前後を問わず日常的に勉強する時間を確保しましょう。
IT業界でトレンドになっている技術は大きく変化することも多いため、常に最新情報を取り入れることも大切です。
システムエンジニアの実務をスムーズに進めるには、ロジカルシンキング(論理的思考力)も欠かせません。ロジカルシンキングは物事同士の論理的なつながりを考え、仮説検証や問題解決に活かす思考スキルです。
システムエンジニアとして働いていると、企画や設計に携わることがあります。要求に応じて最適なシステムがどのようなものかを考え、要件定義書に落とし込むにはロジカルシンキングが必要です。
また、システムの開発中やリリース後に何らかの不具合が発生した場合、原因追究と改修を実施します。その際には現象から不具合の原因を追究して改修方法を定める必要があり、ここでもロジカルシンキングが大切です。
システムの開発は単独ではなく、チームで進めるものです。システムエンジニアとして働くと、チームを管理したり、発注元と打ち合わせしたりするケースもあります。
関係各所とスムーズにコミュニケーションを取り、チームを動かすには高いヒューマンスキルが欠かせません。ヒューマンスキルは円滑な人間関係を構築・維持するのに必要なスキルの総称で、コミュニケーションスキルやヒアリングスキル、ネゴシエーションスキルなどを含みます。
上記のスキルは短期間で高めるのが難しいため、日頃からヒューマンスキルを高めるように意識するとよいでしょう。
「システムエンジニアに転職して後悔しないだろうか」などと迷っているのであれば、まずは自分にとって適性がある職なのかを考えてみましょう。システムエンジニアへの適性が高い方に共通する主な特徴は、以下のとおりです。
自分が上記の条件に該当しているのであれば、システムエンジニアの適性があると判断できます。該当していない項目が多い場合は後悔を防ぐためにも、転職するか慎重に判断したほうがよいでしょう。
志望動機の書き方やポイントが分かっても、実際どのように志望動機を作成したらよいか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。システムエンジニアの志望動機は、未経験者と経験者で書き方のポイントが異なります。ここで紹介する例文を参考に、オリジナルの志望動機を作成してみてください。
【例文】
飲食店向けのシステムに強く、クライアントのニーズを捉えて使いやすいシステムを数多く提供する貴社で活躍したいと思い、志望いたしました。前職では飲食店の店長として勤務しており、在庫管理や勤怠管理のシステムを利用していました。汎用化されたシステムでは使いにくい部分も多く、様々なカスタマイズを行いました。
結果として分かりやすくなったものの、他店舗と共通化できなかった部分も多く、「最初から利用用途に合わせてカスタマイズをしたシステムを導入できたらさらなる業務の効率化を図れる」と思うこともありました。そこで、自ら開発側に回れないかと思い、IT業界への転職を決意しました。
IT関係の実務経験はありませんが、現在は基本情報技術者試験合格のために勉強しているところです。入社後は、飲食店の現場の知識・接客で得たコミュニケーション能力を活かし、クライアントの希望を丁寧にヒアリングして提案をまとめるシステムエンジニアとして活躍する所存です。
未経験でIT業界に興味を持ったきっかけや、やりたいことが分かりやすくまとまっています。また、前職の経験をどのように活かせるのかという部分を明確にしていて、入社に向けて勉強を進めている点を伝えているのもポイントです。
【例文】
私はシステムエンジニアとして業務系のシステム開発に携わってきました。しかし、プロジェクトの規模が大きいこともあり、基本設計は別のSIerが行い、私たちは詳細設計以降のプロセスを担当していました。
私はシステムエンジニアとしてキャリアを積んだ後、プロジェクトマネージャーになりたいと考えていますが、現職では上流工程を経験できないことから転職を決意しました。
貴社はプライム案件がほとんどで、システム開発の工程を一貫して担っていると伺っております。また貴社は鉄道運行管理システムや携帯電話通信網システムといった社会インフラを支えるシステムだけでなく、金融分野のシステム開発など幅広く取り組んでいる点にも魅力を感じております。
採用いただけましたら、働きながらプロジェクトマネージャー試験やITストラテジスト試験の合格を目指し、いち早くプロジェクトを統括できるスキルを身につけ、貴社に貢献していきます。
経験者は、自分が過去に何をしてきたかを伝えることが大切です。経験者ならではのキャリアビジョンを明確に示しましょう。
一口にシステムエンジニアといっても、企業によって役割や業務内容は異なります。そのため、志望動機を作成する際には応募先企業に合わせた内容にすることが大切です。ここでは、応募する企業別にシステムエンジニアの志望動機の例文を紹介します。
【例文】
貴社を志望した理由は、どのような業界においてもきめ細かな要望に応えてシステム開発に取り組まれている姿勢に魅力を感じたためです。これまではプログラマーとしてシステム開発に携わってまいりました。システムエンジニアの補佐という立場で、クライアントのフォローなども経験しております。
しかし現在の立場での限界を感じ、システム開発のスタート時点からクライアントと密に関わり、より役に立てるシステムエンジニアを目指したいと考えるようになりました。
私はクライアントとの対話を得意としています。今後は、システムエンジニアとしての知識と技術を身につけながら、クライアントに満足していただけるシステム開発に貢献していきたいと考えています。
会社を志望した理由と、なぜ転職する必要があるのかが前向きな言葉でまとまっています。前職で類似した仕事を担当している場合は、転職理由をきちんと説明することが大切です。同じような仕事をしている場合、「採用してもまた転職するのではないか」と思われる可能性があるためです。
【例文】
介護業界においてITシステムの活用に力を入れている貴社の取り組みに感銘を受け、志望いたしました。前職では、システムエンジニアとして一連のシステム開発業務及びマネジメント業務を経験してまいりました。
今後は少子高齢化の進む昨今において、自身のスキルをより社会のために活かしていきたいと考えております。貴社の目指している医療と介護のスムーズな連携を実現するシステムの開発のため、これまでの業務知識、開発スキルを活かし、事業に貢献していく所存です。
応募先企業が扱うシステムに興味を持った理由が明確に書かれているため、この企業に就職したい理由が伝わります。また前職の経験から、採用担当者に「即戦力として期待できそう」という印象を与えられる点もよいでしょう。
【例文】
高齢者向けのITサービスに特化した貴社で活躍したく、志望いたしました。
私自身、高齢の父母がおり、思うように外出できない不満を聞いていました。そこで実家にビデオ通話できる環境を整えたところ、孫と話せる機会が増え、とても喜んでいます。便利なシステムを世の中に提供することで、私の父母に限らず多くの高齢者に喜んでもらえるのではないかと思うようになりました。
前職ではシステム開発の部署で新規システムの設計・開発を8年間行っていたため、この開発スキルを活かして貴社に貢献していきたいと考えます。
スタートアップの企業の場合は、特に会社への理解と意欲が重視される傾向にあります。大手ほど労働環境が整っていないケースもあり、意欲がないと続かないと考えられるケースが多いためです。
上記の例文では応募先企業に興味を持っていて、活躍したい理由が自分の経験ベースで語られています。意欲が選考担当者に伝わりやすく、効果的です。
システムエンジニアの志望動機では、気をつけたいワードがいくつか存在します。無意識で使ってしまうと、採用にマイナスな影響を与える恐れがあるため注意しましょう。ここでは、システムエンジニアの志望動機で注意したほうがよいワードを4つ紹介します。
「チームワークを活かした仕事をしたい」という理由でシステムエンジニアを志望する方は多くいます。しかし、チームワークはどの仕事でも活かせるため、システムエンジニアに特化した志望動機にはなりません。
志望動機ではチームワークに言及せず、システムエンジニアでないとできない内容を伝えるようにしましょう。そのうえで、付加的な要素としてチームワークを重んじた業務の進め方ができる点を伝えるのはアピールポイントとして効果的です。
手に職をつけられる仕事もシステムエンジニアには限らないため、要注意です。また、会社側へどう貢献したいかを伝えない限り「会社のお金で勉強したい人」という印象を与えてしまう可能性があります。志望動機では、企業にどのように貢献できるのかなど、企業側が応募者を採用するメリットを伝えることが大事です。
「貴社で成長したい」「貴社で学びたい」といったワードは成長意欲や熱意があるように思われますが、志望動機では避けたほうがよいでしょう。会社は仕事することで利益を生み出す組織であって、学校のように勉強する場ではないためです。
企業側は即戦力となる人材を求めているため、「成長したい」「学びたい」といった姿勢は受け身であると捉えられてしまいかねません。成長意欲を示すことは大事ですが、主体的に学習していく姿勢をアピールしましょう。
志望動機を書く際には、システムエンジニアの仕事内容を明確に理解しておきましょう。志望動機の主旨と企業からのニーズにずれがないよう、いま一度理解を深めることが大切です。
システムエンジニアは、システム開発において開発工程のスタートからシステム完成後の保守・運用までの業務を担うことが求められます。プログラミング自体はプログラマーに任せる場合もありますが、システムの要件定義や設計、運用などには技術的な知識が不可欠です。ここでは、システムエンジニアの実際の仕事内容を流れに沿って解説します。
クライアントが現在抱えている問題点や、システムによって解決したいこと、実現したいことなどをヒアリングします。予算に関してもこの時点で聞き取ります。
ヒアリングした内容に基づき、どのようなシステムを開発していくのかを開発期間や費用などと一緒に、クライアントとすり合わせをしながら決めていきます。
要件定義の段階でハードウェアやOS、データベースソフトウェアといったシステムの動作環境も選定します。システム全体の方向性を定める重要なプロセスです。
要件定義ができたら、開発するうえでの土台となる基本設計を決めます。システムにどのような機能を組み入れ、操作方法をどのようにしていくのかなどの骨組みを構成します。
続いて、さまざまな機能を実装するために必要な詳細設計を実施します。この段階で開発に携わるプログラマーなどに共有する要件定義書・仕様書を作成します。システムをさらに細分化していき、実際にどのような処理で動かしていくプログラムにするのかを決めます。
実際にシステムが完成したら、設計どおりに動作するかどうかテストします。パーツごとに正確に動作するかを確認する単体テストに始まり、パーツ同士のデータの受け渡しなどが正常に行われるかを確かめる結合テスト、実際の運用と同じ環境での動作を確認するテストと段階ごとに確認していきます。
システムが完成したら、運用が始まります。定期的なメンテナンスやトラブル対応、アップデートなどの保守作業も、基本的にはシステムエンジニアの仕事です。
運用後に不具合が生じたら、まずはシステムエンジニアがエラーの原因を探ります。エラーの状況が分かったらプログラマーに修正を依頼するか、状況によってはシステムエンジニアが自ら修正することもあります。
システムエンジニアは、所属する企業によって大きく2つの種類に分かれます。システムエンジニアを目指すにあたって、どのように働きたいのかを判断するためにも事前に知っておきましょう。
SIerをはじめとした受託開発企業に所属するシステムエンジニアは、クライアントごとにプロジェクトを組み、システムの設計・開発を進めるのが主な業務です。プロジェクトによっては、携わる期間が数ヵ月から年単位にわたるものもあり、クライアント先に常駐して開発する場合もあります。
クライアントの業種やニーズも多様なため、プロジェクトごとに必要とされる知識や技術、スキルも異なります。そのため、受託開発企業のシステムエンジニアはさまざまなパターンの経験を得られます。
さらに、所属する企業規模によっても業務内容が異なります。たとえば、大手SIerだとマネジメント業務の比率が大きくなることがほとんどです。コンサルティング業務やクライアント企業のシステム構築に必要な業務分析が主な仕事となるためです。
中規模や小規模のSIerとなると、大手SIerから受注した案件の割合が多くなります。そのため、客先常駐型での開発が主な業務になりやすいでしょう。一方で、小規模プロジェクトなどの依頼であれば中規模・小規模のSIerだけで、マネジメントから開発業務まで担当する案件も存在します。
システムエンジニアになって、主にマネジメント業務をしたいのか、受注した案件の開発を中心とした仕事がしたいのかを明確にしておきましょう。会社規模によって中心となる業務が異なるため、転職先を考える際に、企業の規模も参考にする必要があります。
社内システムエンジニアは他企業からの依頼を主とするSIer系のIT企業とは異なり、勤務している企業の安定的なシステム運用が主な業務です。社内の各部署からの要請で、システムを設計・開発したり、既存のシステムの保守・リニューアルを担当したり、新規事業の立ち上げに伴うシステムの設計・開発を進めたりします。
社内システム関連のヘルプデスクのような業務もあり、社内で発生したシステムエラーや従業員のパソコントラブルの対応なども任されることもあります。社内システムエンジニアを在籍させている企業はIT業界ではないことが多いため、ITリテラシーが高い人材を求めている傾向にあります。ITシステムの導入・改修やベンダーとの窓口対応ができる人材の需要が高まっています。
社内システムエンジニアは人気の雇用形態です。自社の社員という利点から、「残業が少ない」「休みが取りやすい」「同僚が仕事相手なので感謝されやすい」といった理由が大きいといえるでしょう。ただし、プロジェクトごとに案件が変わるSIerとは異なり、同じ職場で働き続けることになります。
システムエンジニアへの転職を目指すにあたり、志望動機には入社したいと思った理由と活かせるスキル・経験、転職後にやりたい仕事などをバランスよく盛り込むことが大切です。また、システムエンジニアにはIT関連のスキルやロジカルシンキング、ヒューマンスキルなどが求められます。転職を少しでも有利に進めたいのなら、積極的にスキルの習得・向上に努めましょう。
志望動機の書き方で悩んでいる方は、早い段階でIT業界に強いキャリアアドバイザーが在籍しているマイナビITエージェントにご相談ください。マイナビITエージェントでは、一人ひとりのスキルや経験をヒアリングし、選考時に適切なアピールができるようにサポートいたします。
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