更新日:2024/03/19
この記事のまとめ
「40代女性の転職って難しいの?」
「40代女性が転職するために必要な対策が知りたい」
など、40代での転職に悩む女性もいるかと思います。
40代女性でも転職することは十分可能です。ただし、転職をより確実にするためには理解しておくべきポイントがあります。そこで今回は、40代女性の転職事情、求められるスキルや経験、成功するためのポイント、おすすめの職種などを解説します。40代での転職を検討している女性、興味を持っている女性はぜひ参考にしてみてください。
目次
40代女性向けの求人はパートや派遣社員などの非正規雇用が多い傾向にあり、正社員の割合は決して高くない状況です。育児や家庭生活が忙しくなる年代でもあるため、ライフスタイルに合わせて働ける非正規社員を選ぶ女性も多く見受けられます。
しかし、誤解しないでいただきたい点は、40代女性の正社員転職が不可能というわけではありません。たしかに20代の若手と比べれば、企業側から求められる経験やスキルは格段に上がります。昔と同じような手法、感覚で転職に挑んでは、内定獲得の可能性を狭めることになるでしょう。
したがって、40代女性が正社員転職を目指す場合は、約20年間積み重ねてきたキャリアを活かし、戦略を持って転職活動を進めることが成功の条件です。社会における40代女性のニーズを適切に認識し、20代ではなく40代の自分にしか提供できない価値をアピールできれば、転職成功に大きく近づけます。
40代の女性は、どんなときに転職をするのでしょうか。代表的な転職理由をご紹介します。
家庭でパートナーや子ども、あるいは親のサポートをしなければならず、仕事と家事を両立するために転職する女性もいます。40代となると、早ければ介護がスタートする可能性もあり、時短勤務ができる職場に転職する人も珍しくありません。
40代になると、20代・30代のように体力任せの働き方を維持するのは難しいでしょう。
さらに、家事と両立する場合は「仕事の帰りに夕飯の材料を買って帰りたい」など、生活と併せて日々の時間の使い方を考える方も多く、自転車通勤ができる距離の職場を選ぶと生活しやすくなります。
40代になると、子どもがいる女性も育児が以前より楽になり、自分の時間が生まれやすくなります。
「再び社会で思い切り働きたい」と労働に対するモチベーションが高まる方も多く、転職してキャリアアップを目指しやすい時期といえます。
40代は役職についてマネジメント業務に精を出す年代でもあります。
現職で思うような評価が得られず理想のキャリアアップができない場合は、転職してキャリアアップを目指すのも一つの方法です。
経験を積むに従って異動も起こりやすくなり、立場が変わって人間関係に悩む方もいます。
人間関係が悪化してしまうと、仕事のストレスは一気に増加してしまいます。転職して人間関係をリセットし、労働環境を改善するケースもあります。
年齢を重ねるほど転職は難しくなるため、40代で今後に生きる資格を取得したいと考え、資格取得しやすい仕事に転職するケースもあります。
50代以降になっても重宝される資格を取得できれば、今後も安心して働けるスキルが身につくでしょう。
40代女性に求められるスキルや経験は、大きく以下の3つに分類できます。自らのニーズを知ったうえで転職活動に挑めば内定獲得に大きく近づくことができるので、ぜひ意識しておきましょう。
40代女性の転職では、専門的な知識やスキルの有無が重要となります。働き方が多様化し、優秀な人材の確保が難しくなっている現代において、特定分野のプロフェッショナルはどの企業でも欲しい人材です。
また、知識やスキルの程度を見ることで、その人物が今までの社会人生活をどう過ごしてきたのかが垣間見えます。受け身の姿勢で何となくここまできたのか、何かを成し遂げようと自ら知識や経験を手に入れてきたのか、企業が応募者を見極める材料にもなるので、知識やスキルは積極的にアピールしましょう。
マネジメント能力の有無も、企業が40代女性に求める要素の一つです。
40代の中堅を採用したい企業の多くは、マネジメントを担えるコア人材が欲しいという思惑を持っています。決して大所帯でなくても、チームをまとめてきた経験があれば積極的にアピールしましょう。
その際は、「この人物は自社にどのように貢献し成果をもたらしてくれるのか」という点を採用担当者にイメージしてもらうことが必要です。具体的な数字やエピソードを用いて伝えるようにしましょう。
企業が40代女性に寄せる大きな期待は、「即戦力として活躍してほしい」という点に尽きます。20代の若手社員と一緒に営業のいろはを研修することは、企業側は想定していないことが多いでしょう。
企業は40代女性に、今まで培った経験やスキルを活かし、自ら考え自走できる存在であってほしいと望んでいます。そのため、短期で成果を出せるだけのスキルや実績をアピールすることが重要です。
40代女性がより確実に正社員転職を成功させるために押さえるべきポイントを7つご紹介します。ポイントを押さえておくことで、応募先企業への魅力的なアピールが実現します。一つずつ実践していきましょう。
40代の転職活動に限った話ではありませんが、活動をはじめる際には目的を明確にすることが重要です。
40代女性である自分が転職によって何を実現したいのかという点が認識できないと、ミスマッチを招くリスクがあります。最悪の場合、再び転職活動をしなければならないかもしれません。
仕事のやりがい、給与などの待遇、プライベートとの両立など、転職の目的と実現したい将来を具体的に描けるようにしましょう。
40代女性の転職に限りませんが、キャリアを棚卸しして、自らの強みとなる資格やスキルを整理しておくことが重要です。どのようなスキルを習得し成長したのか、どのような成果を出して会社に貢献してきたのかを言語化しておくと、応募書類や面接で無駄なく的確なアピールができます。
なお、40代女性の転職は、未経験の業界・職種の求人を狙うより経験がある領域のほうが成功の可能性が高まると覚えておきましょう。
実務経験がなくても実務に活かせる資格を取得している場合は、選考に有利に働くことが期待できます。どうしても就きたい仕事がある場合は、関連する資格を取得してから転職活動をはじめるのも一つの手段です。
一方、資格取得にあてる時間や労力がない場合は、転職活動の基本である自己分析などの面接対策に注力しましょう。40代女性として企業のニーズに合致したアピールができれば、無資格でも内定獲得は不可能ではありません。
応募先企業の選定にあたっては、必ず業界の市場調査や情報収集を行いましょう。精度の高い情報を集めるほど、自分の適性や理想に近い求人と出会える可能性が高まります。
さらに、実際の採用面接に挑むうえでも、業界の傾向を理解していることはプラスに働くでしょう。政府や企業が公式に公開している媒体はもちろん、女性や40代以降の転職事情に特化した情報サイトもあります。幅広い視点で情報収集するように意識しましょう。
業界を俯瞰して捉えられるようになったら、応募先企業の分析と研究も徹底的に行いましょう。企業分析・研究なくして転職活動の成功はないといっても過言ではありません。
40代女性の場合は、今までに習得した知識や経験を活かした、より深い分析・研究が求められます。ただ見聞きした情報を引用するのではなく、自分なりの解釈を述べられると、採用担当者から一目置かれる存在となれるでしょう。
正社員を採用するときは、「マナーや礼儀をわかっているか」「信頼できるか」など、人柄の面を重視されます。正社員を採用するのは企業にとってもリスクがあり、選ぶのも慎重になるからです。第一印象を決める身だしなみやマナーにも気をつけましょう。ぱっと見のイメージが悪いと挽回するのは大変です。髪色や服装のマナーには十分に配慮しましょう。
転職面接に関する服装マナーについてはこちらのページをご覧ください。
転職活動の基本中の基本ですが、応募書類や面接対策には万全を期しましょう。
特に40代女性の場合、完成度の高い応募書類を作り込む必要があるため、書類選考は大きな関門といえます。
面接対策も怠らず、徹底的に行いましょう。また、質問に対する回答内容を熟考するのはもちろんですが、40代のビジネスパーソンらしい立ち振る舞いが求められます。服装や髪型、メイクなども、40代女性らしい落ち着きを意識しましょう。
転職経験が少ない場合や、自分の主観のみでの選考対策に不安を感じている場合は、転職エージェントに相談しましょう。
転職エージェントとは、転職全般に精通するプロフェッショナルです。履歴書・職務経歴書など応募書類の添削や面接対策、企業との調整・交渉などを、求職者に代わり担ってくれます。
また、求職者の希望と適性を踏まえた求人を紹介してくれるので、40代女性でもスムーズな転職活動が実現します。
転職先に悩んでいる人に向けて、40代女性の転職におすすめの職種をピックアップしてご紹介します。
女性雇用数が多い事務職は、40代の女性も大いに活躍できる職種です。
時短勤務などワークライフバランスも保ちやすく、自分の生活や体を考慮した働き方ができるのも魅力だといえます。多くの職場で求められるため、事務職から事務職への転職もしやすいでしょう。
営業職は幅広い業種でニーズがあるため、40代女性でも転職しやすい職種です。
扱う商材によって求められる人物像は変わってきますが、人生に大きなインパクトを与える保険や不動産業界では、人生経験豊富な40代女性の営業職が重宝されています。
営業職は成果に応じて給与アップも期待できる仕事なので、バリバリ稼ぎたい40代女性にはおすすめの仕事といえます。
システムエンジニアやプログラマー、デザイナーなど、IT系職種も40代女性が活躍できる領域です。専門性が高く経験者採用が顕著な業界ではありますが、近年のIT化や技術革新の影響で、IT人材は不足しています。
IT系の職種は、働く場所・スタイルにとらわれず自由な働き方が実現しやすいため、手に職をつけつつ自由に働きたい40代女性におすすめです。
保険会社に所属し、家庭や会社などを回って契約の募集・勧誘などを行う保険外交員は、40代女性に適した職種です。さまざまな人と一対一でコミュニケーションするため、経験豊富で気遣いができる女性に適性があり、40代女性が歓迎されやすい傾向があります。
会計/経理職も40代女性が活躍しやすい職種です。社内で複数の部署と連携しながら着実に処理する能力が求められるので、視野が広くマルチタスクが得意な女性に向いています。
また、経験者が優遇されるため現場経験があれば他社への転職がしやすいです。
介護職は人手不足なので、年齢不問で採用されやすい職種です。人のお世話をするので、ホスピタリティの高い女性に適しており、今後に役立つ資格取得もできます。これからニーズが増す職種でもあり、職には困らないでしょう。
現在の売り手市場も後押しし、40代女性の転職は十分に実現可能です。現職を辞めるには勇気がいるかもしれませんが、きちんと準備をして計画的な転職活動をすれば、今よりも働きやすい仕事が見つかる可能性は高いでしょう。
限られたチャンスをより確実につかむためには、転職エージェントの活用を前向きに検討すべきです。転職エージェントのなかでも「マイナビエージェント」は6万件を超える求人数を誇り、求職者一人ひとりに最適なサポートを実施するプロ集団です。
さらに、キャリアアドバイザーは業界ごとの専任制なので、普通では手に入らない深い情報を入手することもできます。業界を熟知したキャリアアドバイザーの知見のもと、より自分に合った求人を紹介してもらえるのも大きな魅力です。
40代女性の転職活動は、いかに戦略的に進められるかが重要です。プロのサポートを借りながら効率的に転職活動を進めていきましょう。
40代女性の転職は、決して簡単とはいいきれません。しかし、40代だからこそ身につけている経験やスキル、知見など、応募先企業へ貢献できる人材だとアピールできれば、内定獲得はぐっと近づきます。
まずは40代女性に求められているものや自分が提供できる価値を整理し、計画的に転職活動を進めていきましょう。
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