更新日:2024/06/28
この記事のまとめ
不動産業界は、男性・女性を問わず活躍できる業界です。しかし不動産業界への転職を検討しているものの、自分には向いているのか、転職して後悔しないか不安な女性もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、不動産業界が男性・女性を問わずおすすめの業界であるといえる理由や向いている人の特徴、転職するメリット・デメリットを解説します。不動産業界への転職を検討しているのであれば、本当に自分に合った業界なのかを判断するためにも事前にチェックしてみてください。
目次
結論から述べると、不動産業界は女性の転職先としてはおすすめの業界です。仕事への適性があれば、男性・女性を問わず活躍できます。ただし、ひと口に不動産業界といっても多種多様な職種があるため、それぞれの仕事内容を正しく理解して自分に合った職を選ぶことが大切です。
自分が不動産業界に転職したいと考えていて、向いていると判断できるのであれば積極的に検討してみることをおすすめします。転職後は資格を取得したり成果を出したりすることで、キャリアアップや年収アップを実現しやすいのも魅力です。
不動産業界では職種によって担当する仕事内容が大きく異なるため、転職時は自分に適性がある分野や想定している仕事を担当できる職種を選ぶことが大切です。以下では、代表的な職種として「不動産開発」「不動産仲介」「不動産管理」「不動産販売」の4種類を紹介します。
土地の取得から完成した建物の販売・管理までを一気通貫して手掛けるのが「不動産開発」です。ディベロッパーと呼ばれることもあり、以下のビジネスを展開しています。
状況によっては、市街地再開発事業など大規模な開発を手掛けることもあります。事業によって完成した不動産の販売・賃貸・管理で収益を上げるビジネスモデルです。
不動産仲介は街中にある不動産店で働き、売主・借主と買主・貸主の間に入って契約締結をサポートする仕事です。土地と建物の売買契約だけでなく、賃貸物件の契約を仲介することもあります。
不動産店は街中に多数あるため、不動産業界の中でも比較的イメージしやすい職種といえるでしょう。ユーザーの要望をヒアリングして適切な物件を探したり、売主の依頼を受けて仲介広告を作成したりするのも重要な仕事です。
土地や建物などの不動産を所有する人から依頼を受け、管理に携わるのが不動産管理の仕事です。建物内部・外部の清掃や修繕など、不動産を長く使用するうえで欠かせない仕事を担当します。
賃貸管理であれば賃料の回収や契約の締結・更新、建物全体の維持・管理が主な仕事です。分譲マンションの管理組合から委託を受けて管理に携わる場合は、日常清掃や事務作業に加えて修繕計画の立案や工事の発注、理事会・総会への出席を担当することもあります。
自社で保有する不動産を他者に販売し、収益を上げるビジネスモデルを展開しているのが不動産販売です。売主と買主を結びつける不動産仲介とは異なり、自社が売主になる点が不動産販売の特徴といえます。
自社もしくはグループ企業が建設したオフィスビルやマンション、建売住宅などを販売するのが主な仕事です。中古物件を購入し、自社でリノベーションして販売する「買取再販住宅」と呼ばれるビジネスもあります。いずれの場合も、販売によって得た代金から利益を得るビジネスモデルです。
多種多様な職種がある不動産業界ですが、これから転職するのであれば不動産営業がおすすめです。日常生活で目にする機会が多い不動産店で働くことになるので、仕事をイメージしやすいでしょう。また、未経験者を積極的に採用している企業もあり、比較的転職しやすいのもメリットです。ただし、ほかの職種と同様に向き不向きがあるため、自分に適性があるのかよく考えてから決断しましょう。
これから不動産営業に転職しようと考えているのであれば、自分が本当に向いているのかよく考えてから決断することが大切です。以下では、不動産営業に向いている人に共通する3つの特徴を紹介します。複数の特徴に当てはまるのであれば、積極的に転職を検討するとよいでしょう。
売主と買主、貸主と借主の間に入って取引を仲介するのが不動産営業の代表的な仕事です。契約を成立させるには、相手が何を求めているのかをヒアリングして適切な物件を紹介する必要があります。販売業者に在籍して自社物件を販売するケースでも、買主が求める条件に適した物件を紹介する必要があることは変わりません。
そのため、綿密にコミュニケーションを取りつつ相手のニーズを理解できる人に向いています。コミュニケーションが得意な人、会話が好きな人に向いている職業といえるでしょう。
不動産にはさまざまな商品があります。そのため、相手が必要としているのはどのような物件かをよく考えて積極的に提案することが成果を上げるコツのひとつです。
居住用不動産を例にすると、どのエリアを希望しているのか、一戸建てとマンションのどちらを検討しているのか、予算や特に重視する条件は何かなどを考えて適した物件を提案します。予算やエリアなどの関係で希望どおりの物件を探すのが難しいときは、適切な代替案を提案するのも不動産営業の仕事です。
日々の業務では、突発的な出来事が発生したり急いで対応しなければならなくなったりすることもあります。顧客から連絡を受けたときや優良物件の買取で他社との競争に負けたくないときなど、すぐに動かなければならないこともあるでしょう。
売り上げにつなげるには、状況を適切に判断して臨機応変に対応することが必要です。状況に合わせて即座にスケジュールを調整できるなど、柔軟に対応できる人は不動産営業に向いています。
一方で、以下で紹介する2つの条件に該当するのであれば、不動産営業への適性は低いと考えられます。転職してもミスマッチに悩む結果につながるリスクがあるため、本当に自分が目指したい職なのか、長期的に働き続けられるのかを確認しましょう。
不動産業界にはさまざまな職種があるため、営業職への適性が低いと判断したのであれば、別の職種を検討してみることをおすすめします。
不動産営業は取引の仲介や自社で所有している不動産の販売で利益を上げます。仲介業者・販売業者のどちらで働くかによってビジネススタイルは異なるものの、顧客がいることには変わりありません。
そのため、成約につなげるには顧客の都合やニーズに合わせて商談をセッティングしたり物件を案内したりする必要があります。個人を相手にしていれば、週末や休日に忙しくなることもあるでしょう。
自分のスケジュールを調整して顧客に合わせなければならないことも多く、柔軟性が求められます。自分のペースで働きたいと考えている人にとっては、厳しい環境です。
不動産に限らず営業職全般に共通するポイントではあるものの、成約につなげるにはヒアリングを通じて知った顧客のニーズに適した物件を探し出し、積極的に提案することが必要です。
もちろん、顧客の意思を無視して無理に提案するものではありません。しかし、本当に顧客に適した物件であっても自信を持って提案できなければ不安感を抱かせてしまい、成約につなげるのは難しくなります。そのため、自ら進んで提案できる人でなければ不動産営業として活躍するのは難しいでしょう。
営業職として不動産業界に転職するメリットを以下にまとめました。自分にとって魅力的だと感じるのであれば、転職を検討してみてもよいでしょう。
不動産営業は成果主義の世界で、コンスタントに成果を出し続ければ年収アップを実現できるのは大きな魅力です。未経験者を採用している企業も多く、異業種転職を検討している人にも向いています。転職後に宅地建物取引士などの資格を取得し、キャリアアップを目指すとよいでしょう。
居住用不動産を扱う企業で働けば、飛び込み営業が少ないのも魅力です。ただし、土地活用営業や投資用不動産営業などは積極的に飛び込み営業をしているケースが多いため、転職時は扱う商材もきちんとチェックすることをおすすめします。
不動産営業への転職を検討しているなら、後悔を防ぐためにもデメリットも事前にチェックしておきましょう。代表的なデメリットには以下のようなものがあります。
特に個人を対象に営業している企業であれば、顧客の都合に合わせて週末や休日に忙しく働くケースも多いでしょう。プライベートを優先したい人や家族と予定を合わせたい人には厳しい環境です。
成果主義が基本であるため、十分な成果が出せなければ年収アップは見込めず、逆にダウンする可能性もあります。不動産営業への転職を検討しているのであれば、厳しいポイントも多いことを意識しておきましょう。
これから不動産業界へ転職するにあたって、将来性の有無が気になる人も多いのではないでしょうか。長期的に働くには、将来有望な業界を選ぶことが大切です。
以下では、不動産業界全体の市場規模やこれまでの推移、将来の予測を紹介します。転職してから後悔したり短期間で再び転職しなければならない状況に陥ったりしないためにも、事前に確認しておきましょう。
国土交通省の「国土交通白書2023」によると、不動産業の売上高は全産業の3.4%を占めています。不動産業を営む法人数も全体の12.8%(令和3年度)を占めるなど、日本における重要な産業のひとつです。
令和4年度における既存住宅の成約件数は17万4,000件でした。前年と比較すると6.5%減ではあるものの、市場規模はおおむね横ばいで推移しているのが実情です。
不動産業界の将来性を考えるに避けてとおれないのが、「空き家問題」「所有者不明土地問題」「人口減少」の3つです。空き家の中には所有者が分からなかったり、買い手が見つからずに放置されていたりと売買に支障が出ているものもあります。相続登記を義務化する法律が施行されるなど、所有者が不明な不動産を減らす取り組みが実施されているものの、どの程度の効果があるかは不透明です。
また、人口が減少すれば不動産の需要も低下し、将来的に影響を受けて市場が縮小する可能性も考えられます。不動産価格の上昇が続くエリアと下落を続けるエリアとの二極化が指摘されていることも考えると、今後の動向には注視する必要があるでしょう。
これから不動産業界への転職を検討しているのであれば、ミスマッチや後悔を防ぐためにもきちんと準備しつつ自分に合った職種・企業を探すことが大切です。以下では、不動産業界への転職を成功させるためにできる4つのことを紹介します。できる限りの準備を整えたうえで転職活動を進めるとよいでしょう。
不動産業界内には多種多様な職種があるため、自分がどの職種を目指すのかを明確に定めましょう。一例として、不動産開発と不動産営業、不動産管理では業務内容が大きく異なります。
そのため、まずはそれぞれの職種がどのような仕事を担当するのかを具体的に調べましょう。できるだけ詳しい情報を入手した状態で、自分に適した職種がどれかを考えます。その後、具体的な企業選びに進めばミスマッチのリスクを大きく減らせるでしょう。
転職を検討しているのであれば、日頃からスキルアップに励むことも必要です。一例として、不動産営業として働きたいのであれば、コミュニケーションスキルや提案力を高める必要があります。
上記のスキルは、すぐに習得できるものではありません。長期的な取り組みが必要になるため、転職前から意識することをおすすめします。転職したいと思うようになったら自分が目指す職種でどのようなスキルが求められているかを確認し、日頃からスキルアップに励みましょう。
「より有利に転職したい」「効率的に年収アップを実現したい」と考えているのであれば、不動産業界で評価される資格を取得するのもひとつの方法です。転職に役立つ具体的な資格には以下のようなものがあります。
上記の中でも、宅地建物取引士は売買契約時の重要事項説明や重要事項説明書への記名などの独占業務があるため、重要度が高い資格です。不動産業界でキャリアアップしたいと考えているのであれば、積極的にチャレンジするとよいでしょう。
不動産業界に転職したいと考えたら、できるだけ早く転職エージェントに相談することをおすすめします。転職エージェントは転職活動をサポートするプロであり、業界内の様子や内部事情などを詳しく把握しています。
そのため、早い段階で相談すればキャリアの棚卸しや転職先の紹介、選考対策などさまざまな分野のサポートを受けられ、転職を成功させやすくなるでしょう。ひとりで転職活動を進めるよりメリットが大きいため、転職を成功させたいなら転職エージェントを活用するのがおすすめです。
これから不動産業界に転職しようと考えているものの、どの転職エージェントに相談すればよいかで悩んでいる人はぜひマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントでは転職回数・年代・志望業界に合わせてきめ細やかな転職サポートを提供しています。
各業界に精通したキャリアアドバイザーがヒアリングや転職先の紹介、選考対策を一気通貫して提供しているため、有利に転職したい人はぜひお早めにご相談ください。
不動産業界には不動産開発や仲介・管理など、さまざまな職種があります。転職を検討しているのであれば、自分に適した職種・企業に転職するためにも特徴を念入りに調査して転職先を選ぶことが大切です。
自分ひとりで転職活動を進めるのが難しいと感じているのであれば、早い段階でマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントには不動産業界に強いキャリアアドバイザーも在籍しており、一人ひとりの希望や経験をヒアリングして後悔しない転職を実現できるようサポートします。
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