更新日:2022/05/12
不動産営業は「きつい」「転職が多い」というイメージを持たれやすい仕事の一つですが、なぜそのようなイメージを抱く方が多いのでしょうか。そこには、営業ノルマやプライベートな時間を確保する難しさなど、さまざまな理由が存在します。
ここでは、不動産営業がきついと感じる理由や転職のポイントについて紹介します。
目次
不動産営業の仕事内容は「不動産賃貸仲介」「不動産販売」「不動産販売仲介」の3つが主です。
不動産賃貸仲介は、賃貸マンションやアパートに入居を検討している人や賃貸オフィスの契約を考えている企業とオーナーの間を取り持ち、契約に結びつける仕事です。
不動産販売は、自社が所有している不動産物件を個人に向けて販売します。ノルマが課せられることも多く、契約までには比較的高いハードルがあります。
不動産販売仲介は、自社ではなく個人や企業が所有する不動産の買い手を見つけて仲介する仕事です。不動産を売りたいと思っている人を探し、買いたいと思っている人との間を取り持って契約に結びつけるのが主な役割です。
不動産営業は「きつい」と言われがちですが、なぜきついと言われてしまうのでしょうか。
営業に営業ノルマを課している企業は少なくありませんが、不動産営業においてもノルマが設定されているケースが一般的です。不動産は一件ごとの単価が非常に高く、顧客にとっては高額な買い物になります。
そのため購入には慎重になりやすく、少額商品のように簡単に購入に至ることはなかなかありません。にもかかわらず毎月決められた件数のノルマが課せられることからハードルが高く感じられ、きついと感じる方が多いようです。
不動産営業では給与体系に成果報酬型を採用している企業が少なくありません。ノルマを達成できれば高額な収入が期待できますが、固定給がそれほど高くない企業であれば給与が不安定となり、それが理由でつらさを感じる方も多いようです。
不動産営業は労働時間が長い傾向にあり、早朝から深夜までハードワークが続くことも十分に想定されます。新居を探す人が多い繁忙期にはさらに多忙を極めるため、肉体的なきつさを感じやすくなります。
ここ数年は反響営業が増える傾向にありますが、特に販売においては飛び込みによる営業手法が根強く残っているのも不動産営業の特徴です。見ず知らずの個人を訪問して営業しなければならないため断られる可能性が高く、契約につながらない時期が続くことで精神的に参ってしまうほか、訪問自体がプレッシャーとなってしまう方も少なくありません。
不動産を購入しようと考える人は平日の昼間は会社で働いていることが多いため、平日の夜や土日、祝日に営業活動を行うケースが必然的に多くなります。土日祝に働くことに抵抗がある方にとってはきつさを感じてしまいますし、顧客から問い合わせがあれば夜の時間帯でもプライベートの時間を犠牲にして対応しなければなりません。本来休日であるはずの日も満足に休めなくなってしまうなど、プライベートな時間が取りにくいことに辛さを感じる方もいます。
不動産営業に限った話ではありませんが、家の購入は一生で一番大きな買い物ともいわれるぶん厳しいクレームを受けるケースもあります。そうしたクレーム対応が続くことで精神的に参ってしまう方もいるでしょう。
上記の理由を踏まえ、不動産営業に向いていない人の特徴や傾向を考えてみましょう。あとで「転職するんじゃなかった」と思うようなことがないよう、自分に当てはまらないかしっかりチェックしてください。
不動産営業は一件ごとの金額が大きい仕事ですが、訪問件数と比較すれば決して成約率が高いとはいえません。どんなに優秀な営業であっても数えきれないほど断られながら受注を獲得しているのが実態です。失敗するたびに必要以上に落ち込んだり、周りの視線や評価を気にしたりしてしまう人には向いていないといえます。
ノルマを達成できるかどうかによって収入が大きく変動する不動産営業は、安定志向が強い人にとっては不安に感じられるかもしれません。高額でなくても安定した給与を貰いながら働きたいと考える人にとっては不向きな仕事だといえるでしょう。
長く営業の最前線で活躍するには体力も必要となりますので、年齢に応じたキャリアアップを視野に入れて働くべきでしょう。そのためには明確なキャリアプランを描いておくことが重要です。目標があいまいで将来のビジョンを持てていない人は、不動産営業を続けていくのはむずかしいかもしれません。
不動産営業のどのような部分をきついと感じるかは人それぞれです。営業の方法を工夫したり考え方を転換させたりすることでうまく続けていける方もきっといるでしょう。もし不動産営業を続けたいのなら、なぜきついと感じるのか、やりがいを感じながら働けているかなど、今一度自分を見つめ直してみることも必要です。
それでもやっぱり続けていくのが厳しいと感じた場合は、思い切って転職を検討するのも選択肢の一つです。新しい環境に身を置くことで気持ちが安定したり、いままで気づかなかった自分の能力を発揮できたりする場合もあります。
不動産営業からの転職を決意したら、転職活動を始める前に確認しておきたいポイントがいくつかあります。その3つのポイントについて解説します。
転職した先で自分が何をしたいのかを自己分析し、自分の中の目標を明確にしましょう。採用担当者は確かなビジョンを持って働ける人材を歓迎します。目標が曖昧なままだと、面接の際に「目標がない人なのだろうか」と判断されてしまう可能性があります。
転職先の業界や企業について徹底的に分析し、なぜその業界を志望するのか、志望先の企業でなければならない理由はどこにあるのかをはっきりさせておくことも大切です。採用担当者に「どこでもよかったのではないか」と思われてしまわないよう、志望先に対する熱意を自分なりの形で伝えられるように準備しましょう。
不動産営業にきつさを感じる方の中には、みなし残業によって残業手当がない状態で長時間労働を強いられる状況やプライベートな時間を取れない状況を変えたいと思っている方も多いはずです。転職先で同じ状況に陥らないためにも、転職先の残業手当や休暇制度がどうなっているのかを十分に調べてから転職活動に臨むことが大切です。
転職活動を行う際は、自分一人で求人を探すよりも転職エージェントを活用したほうが効率的かつ効果的に理想の転職先を見つけることができます。
マイナビエージェントでは、転職希望者一人ひとりの個性や希望にマッチした求人を紹介するとともに、志望動機の作成や面接対策など、求職者が不安に感じやすい点をプロのエージェントの視点でしっかりサポートします。転職をご検討の際はぜひマイナビエージェントにご相談ください。
就業時間やノルマなど、さまざまな側面から厳しい労働環境に置かれることの多い不動産営業。続けていくのがむずかしいと感じ転職を決意する方は決して少なくありません。
厳しい環境に長く身を置くことは体力面だけでなく精神面にも大きなダメージをもたらします。安易な転職は決しておすすめはできませんが、あなた自身が限界を迎えてしまう前に周囲に相談するなどしながら転職を検討しましょう。転職を決断したら、転職エージェントのサポートを借りるなどしながら準備を進めることをおすすめします。
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