更新日:2023/10/06
この記事のまとめ
SE(システムエンジニア)は、第二新卒者からの人気が高い転職先のひとつです。業務に携わるにあたって高いスキルや最新のIT知識が求められる職種ですが、未経験からの転職は可能です。未経験からSEへの転職を成功させるためにも、新卒にはない強みやSEに活かせる経験・スキルを積極的にアピールしましょう。
この記事では、未経験の第二新卒がSEに転職するメリットや必要な事前準備について解説します。転職を成功させるコツも紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
主に新卒から3年以内を指す第二新卒の転職先として注目を集めている職種のひとつが「SE」です。また、企業側も第二新卒を求めている傾向にあるため、業務経験がない場合でも積極的にチャレンジしてみるとよいでしょう。ここでは、SEに関心を抱く第二新卒が多い理由や企業側が第二新卒に注目する理由について解説します。
第二新卒者がSEを希望する理由は、「新しい技術を取得できる」「これまでの経験をIT業界で活かしたい」などさまざまです。また、SEとして働いていた方が「もっと自分のスキルを活かせる会社で働きたい」「下請けのシステム設計や開発より上の工程を経験したい」など、スキルアップのために転職する例もあります。SEの求人は流動性が高いため、第二新卒でも活躍できる機会が多い職種といえます。
SEはシステム開発や設計、テストなど開発全般を行う職種であり、IT系の企業から重宝される存在です。
採用において、第二新卒を積極的に求める企業は少なくありません。その理由として、短期間とはいえ社会人経験があり、基本的なビジネスマナーが身についていることが挙げられます。また、新卒のSE採用が激化している就職戦線にあって、第二新卒は比較的獲得しやすいと考えられていることも企業が注目する理由といわれています。
未経験であっても、第二新卒者はSEへ転職しやすい傾向にあります。その理由として、SEの人材不足が挙げられます。ITはさまざまな業界で注目されているにもかかわらず、スキルのあるSEが足りていないのが現状です。そのため研修制度を設けるなどの対策を講じ、スキルアップを期待して未経験の第二新卒者を積極的に採用する企業も増えてきています。
SEは、情報システムの開発現場で顧客の要求から仕様を決定し、大まかな設計をするまでの上流工程を担う職業です。また、プロジェクト全体を管理し、円滑に進めるマネージャーの役割も求められます。
SEの業務の内容は企業やプロジェクトによっても異なりますが、一般的には次のようなものが挙げられます。
開発するシステムにおいて行うべきことを計画し、それに沿ってITエンジニアがスムーズに開発していける環境を作ることが重要です。[an error occurred while processing this directive]
SEへの転職を検討している場合は、求められるスキルや適性を知っておく必要があります。たとえば、基本的なITスキルは入社前に取得しておくと安心です。ほかにも、SEにはコミュニケーション能力や精神力が求められます。ここでは、SEに必須となるスキルや適性について詳しく紹介します。
第二新卒のSE志望者に求められるスキルは知識やエンジニア経験です。SEがプログラミングを行うケースは多くありませんが、要件定義やシステム設計を行ったり、プログラマーとのやりとりを円滑に行ったりするうえでプログラム言語に関する知識が必要です。
研修が充実している企業では入社後に知識を身につけることも可能ですが、専門性の高い知識であるため、転職前に学んでおいて損はありません。
国家試験である情報処理技術者試験のひとつ「基本情報技術者試験」の合格を目指すのもおすすめです。基本情報技術者試験はIT技術者の登竜門と位置づけられている資格で、SEに求められる基礎的な知識を網羅的に習得できます。
SEには、コミュニケーション能力も求められます。SEはプロジェクト全体の管理を行うため、社内外を問わず、多くの人と関わります。特に外部の顧客と折衝しながらシステムを開発していくには、顧客に難解なシステムを分かりやすく説明する能力や、相手の要望をくみ取る能力も必要です。
体力や精神力がある方も重宝されます。開発中のシステムが納期に間に合いそうにないときなどは、残業や休日出勤も珍しくありません。逆に考えれば、「知識やキャリアに自信がない」第二新卒の方も、体力や集中力に自信があれば転職成功率を上げられるでしょう。
第二新卒がSEとして働くうえでの喜びは、やはり自分が開発したシステムが完成した瞬間にあります。ひとつのプロジェクトを多くの人とともに成功させたときの感慨はひとしおです。
また、新しい知識を身につけられることもメリットのひとつです。第二新卒のSEは、キャリアのある先輩や新卒の方とともに開発をしながら、次々と新しい知識や技術を習得できます。こうした過程をとおして、自らの成長を実感できることを喜びと感じる方も多いようです。
SEには専門的な知識が必要となるため、未経験から目指すのは大変なのではないかと考える方もいるでしょう。しかし未経験で社会経験の少ない第二新卒者がSEを目指すメリットは多いため、ここで紹介するポイントに魅力を感じるようであれば転職先の選択肢として検討してはいかがでしょうか。
IT技術は、日々更新されています。SEへ転職すると最新のIT技術や新しい知識に触れられ、それをすぐ仕事へ活かせます。新しい分野に興味があり、未経験のことへも次々と挑戦していきたい方にとっては、SEの仕事を通じて大きなやりがいを感じられるでしょう。
どの企業に就職してもSEの収入が比較的安定している点は大きなメリットです。マイナビエージェントの「職種別平均年収ランキング」によると、システムエンジニアの平均年収は443万円です。
また20代の平均年収が395万円、30代が505万円というデータからは、経験年数や実績を積み重ねると年収アップが期待できる点が読み取れます。またリモートワークも可能な職種であるため、働きやすさを実感しやすい点もメリットです。
ITエンジニアの中でもSEの求人数は比較的多く、働き口の選択肢が幅広い点もメリットといえます。業界自体が人手不足に陥っている状況にあるため、社員の定着率を上げるべく働きやすい環境整備に注力している企業もあります。自分の理想とする雇用条件で働ける可能性が高い職種といえるでしょう。
IT業界は流動的な傾向にあり、比較的新しい企業が多い点が特徴です。そのため、年功序列など昔ながらの風習にとらわれない自由な社風を掲げている企業は少なくありません。立場にかかわらずに発言しやすい環境が整備されている、柔軟な働き方を選択できるなど風とおしのよい職場で働ける点はメリットといえます。
IT業界は実力主義の企業も多く、年齢にかかわらずキャリアアップを目指しやすい環境が整っています。そのため、努力次第でキャリアを磨いたり年収アップを目指したりできる点もメリットだといえます。将来的にいまより規模の大きい企業への転職を目標にする、独立してフリーランスで働くなど、理想の働き方も検討できるでしょう。
SEはやりがいを感じやすく、安定した年収も魅力の職種ですが、その分大変だと感じる部分もあります。たとえば、SEは残業が多い傾向にあるといわれています。締め切りやクライアントの急な依頼変更などによってタイトなスケジュールとなることがあるためです。
また、常に最新技術を勉強し続ける必要があるため、「仕事よりもプライベートを充実させたい」と考える方にとってはSEの仕事が負担に感じる可能性もあります。
SEの実務経験がある中途採用者に比べて、未経験の第二新卒者は選考時にアピールできる要素が多くはありません。未経験からSEへの転職を成功させるためにも、事前準備を徹底しましょう。ここでは、SEへ転職する際にやっておきたい準備について紹介します。
企業によっては、未経験の第二新卒者を対象に研修制度を設けている場合があります。しかし、基本的なパソコン操作については「知っているもの」として割愛されるケースがほとんどです。パソコンの知識が少ない方は研修自体についていけない恐れがあるため、入社前にある程度パソコンスキルを学んでおくとよいでしょう。
未経験でSEに挑戦する場合、基本的なIT用語をインプットしておくと業務に慣れるまでのスピードが格段に上がります。参考書を読んでまとめていく作業でも知識は身につけられますが、IT関連の資格取得を目指して学習を進めると、転職の際に有利に働くことがあります。初心者は、ITパスポートや基本情報技術者試験、MOSといった資格取得から目指してみるとよいでしょう。
未経験からSEへの転職を検討している場合は、独学だけでなくプログラミングスクールに通うのもひとつの方法です。プログラミングスクールに通うメリットとしては、以下が挙げられます。
未経験の場合、経験者に比べて採用選考時に苦戦してしまうこともあるでしょう。就職についても相談できるスクールに通えば、希望する雇用条件を満たしている企業を紹介してもらえます。またスクールに通って知識を身につけたことをアピールすれば、転職成功率アップにもつながるでしょう。
SE未経験の第二新卒者の場合、スキルや社会経験のある中途採用者に比べると採用枠が少ない可能性があります。その中で採用を勝ち取るには、求人の探し方や採用選考時のアピールを工夫する必要があります。ここでは、転職を成功させるための3つのコツについて紹介します。
SEとしての転職を目指している場合は、求人情報の中から「第二新卒可」「未経験可」といった条件で絞ってリサーチしてみるとよいでしょう。ただし未経験者を募集している企業でも、実際には研修制度が整っていない可能性があります。資格取得のためのサポートの有無や、社内研修がどの程度行われているかなどについても具体的にリサーチしておくと安心です。
SE未経験の第二新卒者は、SE経験のある中途採用者に比べて実績が少ない傾向にあります。そのため、これまでに培った職歴やスキルの中でSEに活かせるものがあれば積極的にアピールしましょう。コミュニケーション能力や交渉力、忍耐力などはSEにとって必要なスキルだとされています。また基本的なIT資格があれば、SEとして働いた経験がなくても選考に有利に働く可能性があります。
第二新卒が転職活動をするうえで大きなライバルとなるのが新卒です。知識やスキルだけでなく、新卒にはない社会人経験をアピールして差をつけましょう。
さらに即戦力を求める企業側は、第二新卒はビジネスマナーがあって当然と考えています。言葉遣いや電話対応など、社会人として最低限のマナーは身につけておきましょう。
社内SEとは、自社内におけるシステム開発や運用、管理に携わる職種です。第二新卒を対象とした求人も増えている傾向にありますが、待遇のよい企業の場合は倍率も高くなるため、選考前の準備が欠かせません。ここでは、第二新卒から社内SEになる方法について解説します。
社内SEは、社内でパソコンのトラブルシューティングを行ったり、システムを開発したり、マネジメントを行ったりする仕事です。SEの中には下請け業務など待遇のよくない環境で働いている方も多いため、待遇のよい社内SEを目指す方も少なくありません。実際、新卒でSEだった方が第二新卒で社内SEに転向する例も多く見られます。
ただし、その分倍率が高いのも実情です。第二新卒が社内SEになるためには、やはりプログラミングスクールなどで知識や経験を身につけておくことが大切です。
社内SEの求人はどのようにして探したらよいのでしょうか。現在SEとして働いている方は、効率的に求人を探せるIT系に特化した転職エージェントの利用をおすすめします。IT業界を熟知した転職エージェントは企業の採用担当者に応募者のスキルを的確に伝えてくれるからです。
また、社内SEの業務内容は企業によって異なるため、内部の方でないと分からないものです。その点、企業の採用担当者とパイプのある転職エージェントであれば、転職活動における企業ごとの傾向と対策もアドバイスしてくれるでしょう。
SE未経験の第二新卒の方は、プログラミングスクールなどで研修を受け、その旨を転職エージェントに伝えることが大切です。
SE未経験可の社内SEの求人はありますが、SE経験者のほうが選考で有利になる可能性が高くなります。しかし、第二新卒は経験や実績よりもやる気やポテンシャルなどが重視されます。社内SEになりたい理由や仕事への意欲をしっかり転職エージェントにアピールすることで、企業の採用担当者の目に留まりやすくなるでしょう。
今後、IT業界はさらなる成長が見込まれており、第二新卒で異業種からSEを目指す方も少なくありません。未経験からの転職を成功させるためには、事前準備を徹底することが大切です。
SE未経験の第二新卒者の場合、社会人としての経験も浅くSEとしての実績も少ないため、理想の企業へ転職できないのではないかと不安になっている方も多いのではないでしょうか。しかし自分の強みを十分にアピールし、資格取得でスキルを磨くなどの準備を徹底すれば、採用してもらえる可能性は十分あります。
マイナビエージェントでは、SEを目指したい第二新卒の方へ向けて求人の紹介や面接のアドバイスなどを行っています。「SEへの転職を成功させたい」と考えている方は、ぜひ一度ご相談ください。
最新のIT技術に触れられる、収入が安定しているといった理由から、第二新卒者でSEを目指す方は多い傾向にあります。しかし未経験からSEへの転職を成功させるには、業務に必要なスキルを磨いたり、自分の強みを十分アピールできるように準備したりといった工夫が必要です。
マイナビエージェントでは、未経験からSEを目指したい第二新卒の方の転職活動を全面的にサポートいたします。どのように志望動機を書けばよいかが分からない、面接では何をアピールすれば効果的なのかを教えてほしいといった方は、ぜひマイナビエージェントをご活用ください。
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