39歳では遅い?転職するメリットや成功するための7つのステップを解説|求人・転職エージェント

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更新日:2024/05/08

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39歳では遅い?転職するメリットや成功するための7つのステップを解説

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この記事のまとめ

  • 39歳の転職には、「実績やスキルのアピールが可能」「キャリアアップができる」「自分に合う転職先を見つけやすい」などのメリットがある。
  • 39歳で未経験職種へ転職するのはハードルが高いものの、業務に関連する資格を取得したり、ポータブルスキルをアピールしたりすることで転職成功率を上げられる。
  • 39歳の転職を成功させるには目的を明確にし、自己分析やスキルの棚卸しを徹底することがポイント。

40代に突入する前に仕事を変えてみたいと考えているものの、「39歳での転職はもう遅いのだろうか」となかなか踏み出せない方は多いのではないでしょうか。たしかに若手のほうが採用されやすい傾向にはありますが、実際に39歳で転職を成功させている方は少なくありません。

この記事では、39歳で転職するメリットや注意点、成功のコツなどを紹介します。転職活動を始める前に参考にしてみてください。

目次

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39歳での転職は遅い?

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厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、35歳~39歳での転職入職率は男性で7.7%、女性で10.7%です。男女ともに14%を超えている20代に比べると割合は低いものの、30代でも転職している方は一定数存在していることが分かります。

40代~50代になると、転職入職者は男性で5%前後、女性で10%以下とさらに減少します。転職を検討しているなら、40代を迎える前に行動に移したほうがよいでしょう。

参照:令和4年雇用動向調査結果の概況|厚生労働省

39歳の主な転職理由

同じく厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」をひもとくと、35歳~39歳の転職入職者が前職を辞めた主な理由は以下のとおりです(そのほか個人的な理由を除く)。

〈男性〉

  • 会社の将来が不安だった(15.4%)
  • 職場の人間関係が好ましくなかった(9.7%)
  • 労働時間、休日などの労働条件が悪かった(8.9%)

〈女性〉

  • 労働時間、休日などの労働条件が悪かった(13.4%)
  • 職場の人間関係が好ましくなかった(11.6%)
  • 給料など収入が少なかった(7.7%)

男女ともに、労働条件や職場の人間関係への不満から退職を検討する方が多いことが読み取れます。また男性の場合は安定して働ける職場を、女性の場合はワークライフバランスを求めて転職する方の割合が高い傾向にあります

参照:令和4年雇用動向調査結果の概況|厚生労働省

39歳で転職するメリットは5つ

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「39歳での転職は無謀なのではないか」と諦めてしまう方もいるでしょう。たしかに若手のほうがスムーズに転職できる傾向にはありますが、39歳には若手にはない強みがいくつか存在します。ここでは、39歳で転職するメリットを5つ紹介します。

これまでの実績やスキルをアピールできる

豊富な社会人経験を持つ39歳にはこれまでに培ってきたスキルや実績があり、転職時にアピールできる強みが20代や30代前半に比べて多いといえます。特に即戦力となる人材を求めている企業では高く評価されやすく、採用で有利になる傾向が強いといえるでしょう。企業側が求めている人物像とうまくマッチすれば、理想の企業へ転職できる可能性が高まります。

役職つきの転職などキャリアアップを目指せる

管理職として採用されるなど、これまでの実績や持っているスキルによってはキャリアアップを目指しやすい点も39歳で転職するメリットです。たとえばマネジメント経験がある方の場合、転職先の企業においてもリーダーや管理職などのポジションで活躍できる可能性が高くなります。

キャリアアップを狙って転職したい場合には、年功序列が強い企業ではなく、実力主義の企業を選択するとよいでしょう。またマネジメント経験がなくても、高い専門性やスキルを持っている方であれば、勤続年数が短くても早い段階で昇進や昇給を狙える可能性もあります。

年収アップの可能性が期待できる

39歳での転職の場合、即戦力としての活躍が期待されたり、役職につくことができたりすると年収アップにつながることがあります。実際、厚生労働省の「令和5年上半期雇用動向調査結果の概況」によると、35歳~39歳で転職した方のうち約4割が「年収が上がった」と回答しています。

これまでに積み上げてきた実績やキャリアを適切に評価してくれる実力主義の企業へ転職すると、年収アップが期待できるでしょう。

参照:令和5年上半期雇用動向調査結果の概況|厚生労働省

自分に合う転職先を見つけやすい

39歳は10年以上の社会人経験を持っており、自分の性格や強みを十分に分析できる方が多いでしょう。そのため20代や30代前半に比べると、自分に合う転職先を見つけられる可能性が高くなります。今後のキャリアビジョンを具体的に考えている方も多く、長期的な視点で転職先を検討することもできるでしょう。転職後のミスマッチが起こりにくく、早期退職のリスクを抑えられる点は39歳で転職するメリットです。

40代よりも転職に成功しやすい

企業によっては、中途採用の年齢を30代までとするなど制限を設けていることがあります。そのため、1歳の差とはいえ、39歳は40代に比べて応募できる求人数が多く、採用につながる可能性が高いと考えられます。

40代での転職では競争率が上がり、採用されるには高いスキルを求められる場合も増えます。特に未経験に近い職種へ転職する場合は、1日でも早く転職活動を始めるようにしましょう。

39歳で転職する際の注意点

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39歳の転職にはこれまでの実績をアピールできる、自己分析が正確でミスマッチが起こりにくいといったメリットがありますが、注意しなければならないポイントもいくつかあります。39歳での転職を失敗しないためにも、ここで紹介する注意点を念頭に置いたうえで転職活動を進めましょう。

条件に合う転職先が見つからない可能性がある

39歳では、20代や30代に比べて自分の求める条件を満たす転職先が見つからない可能性が高くなります。30代後半に入ると、応募できる求人数自体が少なくなる傾向にあるためです。特に人気のある企業や職種は競争率が高く、長いキャリアを積める若手を積極的に採用している場合も少なくありません。39歳での転職は、想像以上に難航しかねない点を頭に入れておく必要があります。

未経験職種への転職は難しい

39歳の転職では即戦力を求めた中途採用が多い傾向にあるため、未経験職種への転職は難度が上がります。また未経験職種へ転職した場合、年収が下がってしまうリスクがある点にも注意が必要です。未経験職種へ挑戦したい場合にはやる気やポテンシャルだけをアピールするのではなく、事前に資格を取っておく、少しでも前職のスキルを活かせる職種を選択するといった対策が必要といえるでしょう。

転職活動は長期戦になりやすい

39歳の転職は、20代や30代前半に比べると転職活動期間が長引く恐れがあります。企業側も、39歳の人材を採用するにあたって慎重になるためです。時間がかかるという前提でいたほうが、焦ることなく気持ちに余裕を持って転職活動を進められるでしょう。

ただし時間をかけすぎてしまうと40代に突入してさらに転職が難しくなってしまう可能性があるため、タイムリミットをある程度設けておくことをおすすめします。

39歳の転職を成功させる7つのステップ

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39歳での転職は20代のように「少し気になったから応募してみよう」と軽い気持ちで挑むとなかなか成功しにくいものです。しかし成功のコツを押さえることで、効率よく理想に近い転職先を見つけられる可能性が高くなります。ここでは、39歳での転職を成功させるコツを紹介します。

1.転職の目的を具体的にしておく

転職理由が曖昧なまま転職活動を始めると、理想の転職先を見つけるのに苦戦してしまいます。まずは転職の目的を明確にし、面接時にもうまく伝えられるようにまとめておきましょう

また40歳を目前にした転職においては、今後のキャリアプランについて問われる可能性も高くなります。20代のように「挑戦したい」「スキルを磨きたい」といった自分主体な理由だけでなく、企業に対してどのように貢献していきたいのかも伝えたほうが、即戦力としての活躍を期待できる人材として好印象を与えられるでしょう。

2.自己分析を徹底する

39歳での転職では、理想とマッチする求人を見つけるのに時間がかかります。そのため、自己分析を徹底し、自分に合う転職先の特徴や条件を具体的に洗い出しておきましょう。たとえば、「残業は少ないほうがよい」「給与面を重視したい」など働き方に関する内容や、「資格取得をサポートしてくれる」「実力主義が強くモチベーションを保ちやすい」といった企業に求める条件などです。

希望条件をなるべく具体化しておくことで転職の方向性が明確になり、転職活動をスムーズに進められる可能性が高くなります。

3.スキルや実績を整理しておく

39歳の転職はこれまでに獲得したスキルや実績が重視される傾向が強いため、選考時にアピールできるよう整理しておくとよいでしょう。転職活動を長期化させないためには、自分の市場価値を正確に理解し、企業が求める人材とマッチしているかどうかを見極める必要があります。

未経験職種への転職を希望する場合も、アピール材料は少しでも多く準備しておいたほうが採用につながりやすくなります。どの職種でも活かせるスキルや能力を持っていないか振り返ってみましょう。

4.家族や同居人に転職について相談する

転職先によっては給与や休日、勤務地などが変わってそれまでの生活スタイルが一変する可能性があります。そのため、転職活動を始める際は事前に家族や同居人に相談しておきましょう

特に年収が大幅に下がってしまうなど転職に伴うデメリットはあらかじめ理解してもらっていたほうが、転職後にトラブルに発展するリスクを軽減できます。またメンタル面をサポートしてくれるなど、転職活動時に心強い存在になってくれる場合もあるでしょう。

5.退職する前に転職活動を行う

39歳での転職活動は、長期化する傾向にあります。そのため収入面での負担を考えずに済むよう、退職する前に次の転職先を探したほうがよいでしょう。退職後の転職活動がうまくいかないと、気持ちが焦ってしまい自分に合わない転職先へ妥協して入社してしまう可能性があります。

働きながらの転職活動は大きな労力が必要ですが、会社都合や心身の健康上の問題などどうしても退職しなければならない理由がない限りは同時進行で転職活動を進めましょう。

6.転職先の条件は絞りすぎない

20代や30代前半の転職に比べて、39歳での転職では求められる条件が多かったり求人数が少なかったりと理想の転職先を探すのに時間がかかります。そのため、転職先の条件はあまり絞りすぎないほうがよいでしょう。年収や勤務形態、社風など自分が転職先に求める条件に優先順位をつけ、該当する企業は積極的に応募してみるなど広い間口で検討することも大切です。

特に未経験職種への転職の場合、希望に合う企業はなかなか見つからない可能性が高いといえます。転職を成功させるには、ある程度の妥協が必要なケースもあると考えておきましょう。

7.転職エージェントの利用も検討する

20代や30代前半に比べると、39歳での転職は思うように進まず行き詰まってしまう可能性が考えられます。少しでもスムーズに理想に近い転職先を見つけるためにも、転職エージェントの活用を検討してみましょう

転職エージェントを利用すれば、自分の希望に近い企業を紹介してもらえるだけでなく、応募書類の添削や面接対策などのサポートも受けられます。ひとりで転職活動を進めるよりも転職成功率を上げられる点がメリットです。

39歳での転職で求められるスキル

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39歳の転職では、企業にとって即戦力となる人材が重宝されるケースが多いといえます。ここでは、業種を問わず即戦力につながるスキルを3つ紹介します。自分に該当するスキルがある方は、選考時に積極的にアピールしてみましょう。

マネジメント経験

39歳で豊富なマネジメント経験がある人材は管理職としてチームをけん引してくれることが期待できるため、企業側から求められる可能性が高いでしょう。実際に30代後半を対象とした求人においては、管理職としての採用を前提にしているケースもあります。リーダーとしての実績がある、チームをまとめる立ち位置で働いていたという経験は積極的にアピールしてみるとよいでしょう。

業界で役立つ資格や経験

業界で役立つ資格を持っている場合は即戦力として活躍できるイメージを企業側へ与えられるため、採用につながりやすくなります。たとえば希望する転職先がIT企業の場合は、ITパスポート試験や基本情報技術者試験などの合格を目指すとよいでしょう。

未経験職種へ挑戦するときも、業務に関連する資格を取得していればある程度知識が身についていると判断され、採用される確率を上げられます。また前職での経験が活かせると判断された場合にも、採用されやすくなります。いままでに得た知識やスキル、実績などを積極的にアピールすると、ほかの応募者との差別化を図れるでしょう。

高いコミュニケーション能力

39歳での転職の場合、即戦力としての活躍を期待されるケースが多々あります。そのためコミュニケーション能力が高く、すぐ新しい環境になじめて実力を発揮できる人材は重宝されるでしょう。

コミュニケーション能力は、ポータブルスキルの一種です。ポータブルスキルとは職種に関係なくさまざまな環境で発揮できるスキルのことで、指導能力や課題解決能力なども該当します。未経験職種へ挑戦する場合でアピールできる資格や実績が少ないときには、ポータブルスキルを強調するのも有効です。

39歳で転職したほうがよい人の特徴

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39歳は20代や30代前半のように理想の企業へスムーズに転職できるケースは少なく、転職できたとしても「前職のほうがよかった」と感じる場合もあります。そのため、いまの職場での悩みを明確にし、自分にとって本当に転職が必要なのか正確に判断することが大切です。ここでは、39歳で転職したほうがよい方の特徴について紹介します。

現在の職場で改善されない悩みを抱えている

職場の方針と自分の考えが合わなかったり、スキルアップできる環境が整っていなかったりなど、現在の職場では改善されない悩みを抱えている場合は39歳でも転職を検討するとよいでしょう。

人間関係で悩んでいるケースでは部署の変更で解決することがあるため、一度人事課や上司に相談してみてください。ただし「相談できる上司がいない」「人間関係がストレスで心身に不調が起こっている」場合は、我慢せずに転職を考えたほうがよいといえます。

新しく挑戦したいことがいまの職場では実践できない

挑戦したいことが明確にあり、現在の職場では実践できない場合にも転職を検討したほうがよいでしょう。たとえば、別の職種に挑戦したいといったケースです。

前職での実績を活かせない企業への転職は難航するリスクが高いといえますが、意欲の強さや明確な志望動機をはっきり伝えることによって、ネガティブな理由での転職に比べて企業側によい印象を与えられるでしょう。転職までに業務に関する知識を増やしておく、キャリアプランを具体的に考えておくといった対策が必要です。

39歳での転職を成功させたい方はマイナビエージェントへ!

39歳での転職活動は、ひとりで進めるよりも転職に詳しいプロからアドバイスを受けたほうがスムーズに進む可能性が高くなります。マイナビエージェントでは、「39歳でも転職してよかった」と思えるよう、理想に近い企業を紹介したり、面接対策のアドバイスを行ったりなど転職活動を全力でサポートいたします。働き方に悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

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39歳での転職を成功させるためには、前職でのスキルを活かせる職種をターゲットにしたり、自分が実現したい目標を明確にして方向性をしっかり定めたりするとよいでしょう。20代や30代前半に比べて長期化する可能性が高いため、時間がかかるものだと気持ちに余裕を持って活動を進めることも大切です。

マイナビエージェントでは、39歳での転職が成功するようにサポートいたします。自分のキャリアを活かせる求人を紹介してほしい、転職活動のアドバイスがほしいといった方は、お気軽にご相談ください。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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