更新日:2023/11/14
この記事のまとめ
一般的に、短期離職を繰り返すと転職活動の選考で不利になるといわれています。20代で2回目の転職を考えており、はたしてうまくいくのか不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、2回目の転職を控えているビジネスパーソンへ向けて、転職の難易度や失敗する人の特徴を解説します。また、20代で2回目の転職におすすめの仕事や転職を成功させるコツも紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
20代で2回目の転職は難しくありません。20代は若さゆえの将来性や柔軟性に期待できることから、転職市場において高い需要があるためです。ただし20代の若さであまりにも転職回数が多かったり、前職を短期間で辞めていたりすれば、企業側から採用を敬遠されてしまいかねない点に注意が必要です。
また、20代は未経験の業種であってもポテンシャル採用が狙える点もポイントです。30代や40代の転職では即戦力が求められる傾向にあるため、やりたい仕事があれば20代のうちに挑戦するのがおすすめです。
キャリア構築において貴重な20代の時期は、どのような仕事を選ぶかが重要です。しかし20代で2回目の転職だと、どのように仕事を選んだらよいのか分からない方も多いでしょう。ここでは、20代が知っておきたい仕事選びのコツを3つ解説します。
高いモチベーションを保ちながら充実感を持って働くには、自分の好きな仕事や情熱を注げる仕事を選ぶことが大切です。20代はポテンシャル採用が狙えるため、未経験でスキルがなくても、やりがいを持って働ける仕事を選ぶとよいでしょう。やりがいのある仕事に就ければ、自身を成長させながらキャリアを形成できます。
職場の雰囲気は働きやすさに直結します。求人情報に「アットホームな雰囲気」「チームワーク重視」などと記載されていても、実際に入社してみないと分からないことも多くあるでしょう。
求人票だけでなく企業のSNSや口コミをチェックしたり、可能であれば企業見学をしたりして、できる限り実際の職場の雰囲気を調べることが大事です。また転職エージェントを利用すると、職場のリアルな雰囲気について聞けることもあります。
長く働き続けるためには、将来性が重要です。転職を検討する際には業界や企業、職種、仕事内容などの将来性を考慮しましょう。
将来性を見極めるのは簡単ではありませんが、「AIやロボットに仕事を奪われないか」「社会的にニーズがなくならないか」「手に職をつけられるか」といった点を意識して分析することがポイントです。
転職を検討するにあたり、「自分に合った仕事が分からない」「安定して働ける仕事は何なのか」といった疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。ここでは、20代で2回目の転職におすすめの仕事を5つピックアップして紹介します。
営業職は自社の商品やサービスを顧客に提案して成約につなげる仕事です。ただし一口に営業職といっても、顧客は個人か法人か、扱う商材は有形か無形かによって営業スタイルは異なります。営業職には扱う商材に関する深い知識が必要となるため、転職先を探す際は自分が興味のある分野を選ぶとよいでしょう。
営業職の魅力は、コミュニケーションスキルや調整スキルといった汎用性の高いスキルを鍛えられることです。またインセンティブ制度のある企業へ転職すると、自分の努力次第で給与アップを実現できます。
ITエンジニアはシステムの設計や開発に携わる仕事です。IT業界は日々発展しており、ITエンジニアの需要も高まっています。未経験者を積極的に採用する企業も多いため、ITの知識やスキルがなくても転職可能です。
ITエンジニアの魅力は、「手に職をつけられる」「キャリアパスが豊富」「高収入を目指せる」「リモートワークやフレックスタイム制などの柔軟な働き方ができる」などいくつもあります。
高齢者や障がい者のケアをするのが介護職です。具体的には、利用者の送迎やおむつ交換、食事のサポート、レクリエーション活動などを行います。高齢化社会によって介護の需要は高いものの人手不足が深刻化しているため、未経験でも転職しやすい点がポイントです。
介護職は社会的貢献度の高い仕事で、利用者やその家族から直接感謝の言葉をもらえる点が魅力です。介護福祉士やケアマネジャーの資格を取得してキャリアアップすれば、より安定したキャリアを築けるでしょう。介護業界は年齢層が高めで、20代の若い人材は頼りにされます。
販売職は店舗で商品を顧客に販売する仕事です。職場はスーパーマーケットや百貨店、家電量販店など多岐にわたります。
販売職はエンドユーザーと直接関わることから、コミュニケーションスキルや接客スキルを磨けます。また店舗で高い売り上げを残せば、店長やエリアマネージャーといったキャリアアップも可能です。店長クラスになれば経営スキルも磨けるため、より自身の市場価値を高められます。
製造職は工場で製品の加工や組み立て、検品などを行うものづくりの仕事です。基本的には生産ラインで黙々と作業をこなすことから、「ひとりで集中して仕事がしたい」「細かい作業が好き」といった方に向いています。
仕事の手順を比較的覚えやすく、早期活躍できる点が魅力です。また、自分が携わった製品を日常生活で目にしたときにはやりがいや充実感も得られます。製造職には「食品」「自動車」「医療関連」などジャンルがいくつかあるため、興味のある分野を選んでみてください。
20代で2回目の転職は成功しやすいといえますが、特定の条件下では採用が不利になる場合があります。転職に失敗する人の特徴を事前に押さえておけば、適切な対策が講じられて転職の成功確率を上げられるでしょう。ここでは、20代で2回目の転職に失敗する人の特徴を4つ紹介します。
前職の在籍期間があまりにも短いと、「またすぐに辞めるのではないか」と応募先企業から懸念されてしまいかねません。企業側はスキルがなくても長期的に活躍してくれる人材を求めているため、たとえ20代であっても早期離職の可能性がある人材の採用は避ける傾向にあります。
前職の在籍期間が短い場合は、きちんとした退職理由を説明し、企業側が抱える不安を取り除くことが大切です。長期的に働く意思があることもアピールしましょう。
未経験歓迎の企業もありますが、これまでに携わってきた業種・職種に関連性がなく、「一貫性のない転職」をしていた場合は、採用で不利になる場合があります。たとえば新卒で入った会社でITエンジニアとして働き、2社目が介護職、そして今回応募したのが販売職の求人といった具合です。
このように一貫性のない転職を繰り返していると、「自分に合う仕事が分からないのか」「また辞めてしまうのでは」と思われて採用を敬遠される可能性があります。またスキルや経験も積めず、自分の市場価値を高められません。
「給与が低かった」「上司と合わなかった」といったネガティブな退職理由を伝えると、「不平不満を並べる人」「責任感のない人」といったマイナスな印象を持たれます。退職理由が実際にネガティブな内容であっても、そのまま伝えるのではなく、以下のようにポジティブな内容に変換することが大切です。
志望動機がどの企業でも通用するような内容だと、「入社意欲が低い」「企業研究が不足している」と思われ、採用で不利になるでしょう。数ある企業の中から応募先企業を選んだ理由が含まれた志望動機になっていないと、入社意欲を伝えられません。
応募先企業がどのような事業を展開しているのか、競合他社に負けない独自の強みは何なのかを企業研究によって明確にし、志望動機と絡めることが重要です。
応募先企業の内定を勝ち取るには、書類選考や面接を突破する必要があります。20代で2回目の転職を成功に導くためにも、ポイントを押さえたうえで選考対策を進めましょう。ここでは、20代が2回目の転職を成功させるためのポイントやコツを紹介します。
短期離職を繰り返さないためには、キャリアプランを立てて転職の目的を明確にすることが大切です。キャリアプランとは理想のキャリア実現に向けた計画のことで、数年後や数十年後に自分がどうなっていたいかを明確にします。キャリアプランを立てて理想のキャリアが具体化すれば、それを実現するためにはどの企業を選べばよいのかが見えてくるでしょう。
転職の目的がはっきりすることで、転職先選びで迷いがなくなり、入社後のミスマッチも防ぎやすくなります。
転職では基本的に即戦力が求められるため、自分のスキルや経験が活かせる仕事を選ぶのがセオリーです。ポテンシャル採用によって未経験の業種にチャレンジできる20代であっても、よほどの理由がない限りは前職の経験が活かせる仕事を選ぶとよいでしょう。
おすすめは同業界同職種の転職ですが、同業界異職種や異業界同職種の転職も選択肢に加えてみてください。たとえば「IT業界の営業」から「IT業界のITエンジニア」、「保険業界の営業」から「自動車業界の営業」などです。
短期離職を繰り返してしまう原因で多いのが「思っていた仕事ではなかった」「職場の雰囲気が合わなかった」といった入社後のミスマッチです。ミスマッチは入念な企業研究によって防げる可能性があります。企業研究する際は、以下を意識して調べてみてください。
転職は企業側と応募者のニーズが合致したときに成功します。企業側の求める人物像を知らないまま選考に臨んでも、効果的なアピールはできません。極端な例ですが、企業がITのスキルを持った人材を求めているのに対し、応募者が介護のスキルをアピールしても意味がないでしょう。
また、自分の強みを複数アピールするのも効果的ではありません。一番訴求したい強みが伝わりにくくなるため、企業側が求める人物像と関連性が深いスキルに絞ってアピールしましょう。
企業側は長期的に活躍してくれる人材を求めています。そのため選考時に入社後のビジョンを伝えると、長期的に働く意欲を示せるほか、自分を採用するメリットもアピールできるでしょう。
入社後のビジョンが具体的であるほど、企業研究を徹底していることを評価されます。ビジョンを伝える際には、「3年後には管理職に就いてチームを統率したい」「10年後にはプロジェクトリーダーとして現場の進行管理を任せられるよう精進したい」など具体的な数字を用いるとよいでしょう。
2回目の転職は転職回数としては少ないほうで、まだまだ転職活動におけるノウハウやコツをつかみきれていないことが多いでしょう。そこで、ハローワークや転職エージェントといった転職支援サービスを受けるのがおすすめです。転職経験が少ない場合でも、ポイントを押さえて効率的に転職活動を進められるでしょう。
ハローワークや転職エージェントは求人の紹介をはじめ、応募書類の添削や面接のアドバイスなど幅広く転職活動を支援してくれます。無料で利用できるため、気軽に問い合わせてみてください。
20代はまだ年齢が若いため、一度転職を失敗してもリカバリーできます。ただし転職を繰り返すと将来的なキャリアに悪影響を与える可能性もあるため、「今回の転職が最後」といった心構えで臨むとよいでしょう。ここでは、20代が2回目の転職で注意したいポイントを2つ紹介します。
未経験の仕事へ転職する場合はこれまでに培ったスキルや経験を活かせず、新卒と同様の収入になる場合があります。収入がどの程度下がっても問題ないか、きちんと考えておくとよいでしょう。
ただし、未経験の仕事でも業界全体の給与水準が高い場合は収入が上がる可能性もあります。仕事選びは条件面だけでなく、働きやすさや将来性など総合的に検討するとよいでしょう。
仕事を辞めると、心身ともにリフレッシュした状態でじっくりと転職活動できるメリットがあります。しかし転職活動が長期化すればブランク(離職期間)が生じ、採用が不利になる可能性は否めません。
退職してから転職活動をするのであれば、スケジュールをしっかりと立てて計画的に進めましょう。また、複数社へ同時に応募するのもおすすめです。
2回目の転職は、前回の経験を活かしてさらに理想のキャリアに近づくための重要なステップです。20代で2回目の転職を成功させたい方は、ぜひマイナビエージェントをご活用ください。
マイナビエージェントでは、転職市場に精通したキャリアアドバイザーが転職活動をサポートします。キャリアプランの作成もサポートしているので、転職の方向性が定まっていない方も一度お問い合わせください。
20代は若さゆえの将来性を評価されるため、2回目の転職であっても採用される確率は高いといえます。しかし前職の在籍期間が短かったり、退職理由がネガティブだったりすると採用を敬遠される可能性もあるため注意しましょう。
転職活動をどのように進めたらよいか分からない方、転職の成功確率を上げたい方は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。各業界に精通したキャリアアドバイザーが、あなたに合った求人を紹介し、転職を成功に導きます。
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