転職活動の応募数は何社にすべき?成功者の平均応募社数や注意点まとめ|求人・転職エージェント

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更新日:2023/07/07

転職全般

転職活動の応募数は何社にすべき?成功者の平均応募社数や注意点まとめ

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この記事のまとめ

  • 転職成功者の応募数は平均10社程度であり、1社のみの応募で内定を獲得できる人は一握りしかいない。
  • 応募業種や転職活動の環境によっては、同時応募数を少なくしたほうがよい場合もある。
  • 時期によっては求人が少ない、条件に見合った企業がないこともあるが、条件を緩和することでさまざまな企業の魅力に気づける。

転職活動では複数の企業に同時に応募する人がほとんどです。とはいえ手当たり次第に応募しても、面接前の下調べや応募動機の作成、面接日時の調整などが煩雑になりすぎて、自分の首を絞めることになりかねません。内定をもらうために必要な応募数とは、一体どれほどのものなのでしょうか。

そこでこの記事では、応募数の目安をご紹介します。また、転職希望者は平均して何社に応募しているのか、気になる「周りの動き」もまとめました。

目次

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転職活動の応募数は平均何社?ベストな数は?

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株式会社マイナビが発表した「転職動向調査2022年版」によれば、転職者は活動期間を通じて平均32.6件の求人を閲覧し、平均8.4件に応募していることがわかっています。また、そのうち面接まで進んだ数は平均3.5件です。

じっくり企業研究をして絞り込み、納得できる1社に応募したいとはだれもが思うことですが、書類選考の通過率はおおよそ3分の1程度、面接の通過率はさらに2分の1程度になるといわれています。この数字が比較的正確であることは、上記の統計からも理解できるでしょう。

このような書類選考の通過率や面接の通過率から判断すると、内定獲得までの応募数目安は10社となります。とはいえ応募する企業の数は、「求職者がどの程度の切迫感を持って転職活動をしているか」「書類選考に通過しやすいか」といった個別の状況によっても異なるため、一概に「何社がベスト」とは言い切れないところがあります。

何らかの理由ですでに転職が決まっており、退職の期限が迫っているのであれば、ある程度多くの企業に応募して母数を増やす必要があるでしょう。逆に、在職中かつ「いいところがあれば転職したい」という方であれば、期限は気にせず希望に合った企業をじっくり吟味できます。

同時に何社まで応募していいの? 複数応募の際の4つの注意点

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転職活動で同時に応募する社数について、特別な決まりはありません。しかし、「とにかく母数を増やそう」と手当たり次第に応募すると、スケジュールを組むことが困難になったり、準備不足に陥ったりしてしまいます。ここで解説する注意点に沿って、自分に合った応募数を見極めましょう。

注意点1. 優先順位を明確にする

どの企業にもそれぞれ魅力があるのは当然ですが、じっくり比較・検討すると、志望度に差が出るでしょう。志望度に伴って企業に優先順位をつければ、面接の日程も容易に組めます

注意点2.余裕を持ってスケジューリングする

現職のトラブルなどで、やむを得ず転職先に面接日時の再調整を依頼する場合、基本的には1回までが限度です。面接の段階が進めば、企業側も役員などが面接官を担当するため、再調整が難しくなります。さらに、何度も日時の変更を依頼するという行為が相手企業を軽んじているように映り、「志望度が低いならほかの人に」ということになりかねません。

転職活動を早く終わらせたいからといってまとめて面接を入れるのではなく、ある程度余裕を持ったスケジューリングをすることが大切です。

注意点3.適切な応募数=入念な転職準備ができる数

手当たり次第に企業に応募してしまうと、1社あたりの転職準備にかけられる時間はそれだけ少なくなってしまいます。応募の際には「いかにして内定を得られるようにするか」ということを中心に考えて、企業研究や面接対策を入念に進めましょう。

応募数を増やした結果、企業研究や対策が中途半端になるような転職活動をしていては、内定を得るのも難しくなってしまいます。限られた時間の中で、十分に転職準備を進められる企業数が適切な応募数だと考えておきましょう。

注意点4.応募の数にこだわらない

応募数を増やすことは、転職活動をするうえでは確かに有利に働きます。しかし、選考は抽選ではないため、応募すればするほど採用率が高まるわけではありません。応募数そのものにこだわることは避けましょう。

転職を成功させるために大切なのは、企業の採用ニーズが自分の能力とマッチしている求人に狙いを定めて応募することです。そのためにも、企業研究を徹底したうえで応募する企業を絞り込み、マッチした人材であることを的確にアピールするための面接対策を実施しましょう。

応募数を多くしたほうがよい4つのケース

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応募したほうがよい企業の数は、転職を考えている方の事情によって異なります。業界や職種、どのような条件を重視するか、どのようなスキルを活かした転職がしたいのかといったことを踏まえて、応募数を検討しましょう。ここでは、応募数を多くしたほうがよいのはどのような場合かをご紹介します。

【ケース1】転職失敗のリスクを減らしたい

書類選考の通過率はおおよそ3分の1程度、面接の通過率はさらに2分の1程度とされています。そのため、12社への応募だけで内定を得るのは簡単なことではありません。

応募する企業の数を多くしておけば、第一志望に据えていた企業の内定が得られなかったとしても、改めてゼロから転職活動をやり直す必要がありません。また、複数の企業に応募することで転職活動に慣れ、徐々に自分らしく対応できるようになるでしょう。

ほかにも、選考を通じて、自分では強みだと思っていなかったスキルが企業から高く評価されていると気づく場合も少なくありません。このように、複数の企業に同時に応募しておくことは、転職に失敗するリスクを減らすことにつながります。

【ケース2】未経験業種へ転職したい

中途採用では基本的に、経験やスキルがあり、即戦力として働いてもらえる人材を採用したいと企業は考えています。その点、未経験の業種への転職を希望する場合は、キャリアや実績をダイレクトにアピールできません。ポテンシャルや将来性があること、前職の経験をその業種でどう活かして貢献できるかをアピールできるかが勝負どころです。

そういった「ポテンシャル」部分に期待してくれる企業に巡り合うため、未経験業種の転職を目指す場合には、できるだけ応募数を多くしたほうがよいでしょう。

【ケース3】さまざまな企業・業界を比較したい

転職活動において、綿密な情報収集や業界・企業の研究が大切なのは改めて言うまでもないでしょう。とはいえ周到な準備を進めていたつもりでも、実際に転職活動を進めていく中で、求人票や企業のホームページだけではわからなかった業界・企業の魅力や実情に気づくこともあります。

応募数を増やすことによって、面接でさまざまな企業の話を聞き比較検討できるでしょう。そのうえで、どの企業に入りたいかをしっかりと判断したい方は、できるだけ多くの企業に応募するのがおすすめです。

【ケース4】短期間で転職活動を終わらせたい

転職活動において内定の結果が出るまでには、意外と時間がかかるものです。応募数をできるだけ増やすことで、結果待ちの時間のロスを少なくできれば、転職活動を短期間で終わらせることにもつながるでしょう。

また、離職している方には、特に多めの応募をおすすめします。会社に勤めながら転職活動をするのに比べ、時間が割きやすいためです。

応募数を抑えたほうがよい3つのケース

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応募する企業数は、多いほうがよいというケースばかりではありません。以下に紹介するケースの場合は、応募数が多すぎるとかえって逆効果です。応募数を抑えることによって効果的な転職活動を行い、内定の獲得を目指しましょう。

【ケース1】転職の条件にこだわりがある

転職先選びにあたっては、給与・待遇、働き方などさまざまな条件があるでしょう。なかでも、「これだけは譲れない」というこだわりの条件がある方は、応募先の数を抑えるのが得策です。応募数を増やしてしまうと、条件へのこだわりがぶれてしまい、転職活動がうまく進まない可能性があります。

ただし、こだわりが強すぎるのも考えものです。少しでも条件に合わない企業を選択肢から外してしまうことで、応募先探しに苦労し、転職活動が長引きかねません。自分が転職に求めるものは何かを明確にしたうえで、応募する企業を選ぶようにしましょう。

【ケース2】現在と同じ業界・職種で転職を希望している

同じ業界・職種の企業に転職したいと考えている場合、業界や職種の事情、自分のスキルや経験をどうアピールすればよいかは十分にわかっているでしょう。このように転職先の解像度が高いケースでは、自分が転職を望んでいる企業数社に絞り込んで応募するのがおすすめです。

ただし、転職活動が順調に進まないケースは少なからず起こり得ます。そういった際に慌てることがないよう、応募先選びをする段階で事前に転職先候補をリストアップしておくのもひとつの方法です。

【ケース3】現在の仕事が忙しく転職活動の時間がとれない

転職を考えている方の中には、在職中に転職活動をしなければならないというケースも多いでしょう。仕事をしながら転職活動を進める場合、応募する企業数を増やし過ぎると、仕事にも転職活動にも支障が出かねません。現職の業務に追われ企業研究や応募書類の作成・面接対策などに十分な時間を割けない恐れがあるほか、スケジュールの調整も難しくなるでしょう。

また、あくまでも在職中である以上は、仕事に影響を及ぼすような転職活動は厳禁です。仕事をしながら転職活動をする場合は、できるだけ応募数を抑え、無理のない範囲で活動をするように心掛けましょう。

「複数応募型」と「応募数精査型」のメリット・デメリットまとめ

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複数の企業に応募したほうがよい「複数応募型」と、応募数を絞り込んだほうがよい「応募数精査型」には、それぞれ以下のようなメリット・デメリットがあります。これらを押さえたうえで、自分の考えに合った応募の仕方を検討するとよいでしょう。

複数応募型

〈メリット〉

  • いろいろな企業を比較して、転職先を選べる
  • 転職活動を通して、企業の新たな魅力に気づくことがある

  • 転職活動を短期間で終わらせられる可能性が高まる

  • 転職活動の中で自分の新たな強みに気づく機会を得やすい

〈デメリット〉

  • 第一希望の企業の内定が出る前に、ほかの企業の内定の回答期限が来るといったケースが起こり得る

  • 在職中に転職活動をする場合には、仕事に支障が出る可能性がある

応募数精査型

〈メリット〉

  • 自分がこだわっている条件に合った企業への転職がしやすい

  • 仕事をしながらでも、無理なく転職活動を進められる

〈デメリット〉

  • 応募数を絞り過ぎると、なかなか内定がもらえず、転職活動が長引く可能性がある

  • 転職活動を通して企業の魅力を知る機会が減り、結果として転職先選択の可能性を狭めることになりかねない

転職の応募に関するQ&A

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ここでは転職の応募について、寄せられることの多い質問に回答します。応募のタイミングや同時応募数の目安など、気になることはこちらのQ&Aでチェック。疑問を解消したうえで、転職先への応募をスムーズに進めましょう。

Q.応募のタイミングにベストな時期はあるの?

一般的に転職は、企業の採用活動が活発化し求人数が増加する、23月と89月がおすすめだといわれています。ただし、多くの転職希望者が動き始める時期でもあるため、競争率が少し落ち着きつつも企業の採用意欲は高いといわれる45月の応募を狙うのもおすすめです。

また、転職を成功させるためには、応募数や時期だけでなく、応募するタイミングも考える必要があります。複数の企業から内定をもらった場合は、比較検討したうえで転職先を決めます。しかし、応募のタイミングが開きすぎると、最初に内定をもらった企業への回答期限後に別の会社の内定が出るというケースも起こり得ます。

比較検討できないまま内定を受けるかどうかを選択せざるを得ない状況を避けるため、複数の企業に応募する場合は面接のスケジュールなども考慮して、応募のタイミングを検討するとよいでしょう。

Q.何社まで同時に応募できるの?

転職活動において、同時に応募できる数に制限はありません。よい企業が見つかれば、見つかった数だけ自由に応募できます。

ただし、手当たり次第に応募しては、応募書類を丁寧に作り込む時間がなくなってしまいます。同時応募数は、転職活動に支障のない範囲に留めましょう。在職中の転職活動であれば、1度に2、3社への応募が目安です。

Q.求人があまりに少ない場合はどうすればよい?

部分的に自分の希望や条件には当てはまらず応募先として考えていなかった企業にも、試しに応募することを考えてみましょう。むやみやたらと応募先を増やす必要はありませんが、「この企業はある程度希望に沿っているものの、この点においては希望に合わない」「大手に行きたいからこの規模の企業は応募しない」など、絞り込んでいた条件を少し緩和することで選択肢が広がります

また、実際に転職活動を進めていく中で、求人情報だけではわからなかった企業の魅力に気づくこともあるでしょう。

転職エージェントを利用して「質」の高い転職活動を

内定を勝ち取るためには、書類選考、一次面接、二次面接、最終面接......といくつかの関門を突破していかなければなりません。そのため、転職活動では一回一回の状況に合わせた対策が必要です。そのような時に強い味方となってくれるのが、「転職エージェント」です。

応募する企業を決めたら、まず初めに履歴書や職務経歴書を作成します。書類を作成するときに大切なのは、その企業の採用担当者が「会ってみたい」と思う書き方ができるかどうかです。

しかし、何社にも応募するとなると、応募する企業の数だけ対策を考えなければならず、それにかかる時間も膨大になってしまうでしょう。このようなときにも転職エージェントを利用すれば、より応募企業に合った内容や好印象を与えられるアピールの仕方などを丁寧にアドバイスしてくれます。

また、転職エージェントでは、転職希望者に対する面接対策を実施。模擬面接などを通して、採用担当者にアピールすべきことをきちんと表現できているかを確認してくれます。身だしなみや声のトーンなど、見た目の印象についてもアドバイスしてもらえるのも嬉しいメリットです。

このように、転職エージェントを利用することによって転職活動の質を高められれば、書類選考や面接の通過率アップが期待できます。マイナビエージェントは、求職者と企業のマッチング力の強さや徹底したサポート体制など、ほかの転職エージェントにはない強みが豊富です。ぜひ、マイナビエージェントを活用して、満足できる転職を目指しましょう。

まとめ

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転職活動を進めるうちに、「もっとよい条件の企業があるのでは?」「自分にとってこの企業がベストなのかな?」と不安に思う瞬間は、誰にでもあるでしょう。そうしたときに比較検討をするためにも、応募数は多めがおすすめです。

もしも、「面接の日程調整が難しそうで同時応募に踏み出せない」と悩んでいるのなら、マイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントでは転職先探しのサポートだけでなく、面接の日程調整まで代行できます。企業研究や面接対策に集中して、効率よく転職活動を進めましょう。

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執筆・編集

樋口 裕次郎

株式会社マイナビ所属。エージェント歴6年。西日本の製造業領域の採用支援を行っております。アドバイザーとしては、機械・電気・ソフト関連のエンジニア様の転職支援を得意としております。

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