更新日:2025/01/31
この記事のまとめ
転職活動をするにあたり、避けて通れないのが面接です。応募企業への入社意欲がどれだけ高くても、面接を通過しなくては内定を手にできません。転職の面接は複数回行われますが、それぞれの通過率はどのくらいなのでしょうか。
この記事では、転職の面接通過率と通過率を上げるコツを解説します。負担をかけすぎない理想の応募数も紹介するため、これから転職活動をはじめる方もぜひ参考にしてみてください。
目次
転職面接の通過率は、選考段階によって大きく異なります。マイナビエージェントのデータによると、書類選考の通過率は約30%、一次面接は約30%、最終面接は約50%です。
100人が応募した場合、書類選考を通過するのは30人、一次面接を通過するのは9人、最終的に内定を獲得できるのは4~5人程度です。しかし、これは平均的な数値のため、応募する企業や職種などでも変わります。
転職を成功させるには、適切な社数に応募し、自身の環境に合わせて無理なく進めることが大切です。対応しきれないほどの数を応募して、面接を通過する前にパンクしてしまわないよう、調整しながら進めましょう。ここでは、転職活動における応募社数の目安や複数社応募の際の注意点を解説します。
転職で応募する企業の数は、10社以上が望ましいでしょう。しかし、最適な数は人によって変わります。転職を急いでいるか、仕事と並行して転職活動をするかなど、自身の環境に合わせて応募する数を調整することが大切です。無理のない範囲で、優先順位の高い企業から応募しましょう。
転職活動において応募数に制限はありませんが、複数社に同時応募する際は注意が必要です。複数応募のメリットは転職活動が早く終わること、内定獲得率が上がること、さまざまな企業を比較できることなどが挙げられます。
一方、応募数が多すぎると1社当たりの準備時間が減り、面接対策や企業研究が不十分になる恐れがあります。また、面接の日程調整が難しくなる点もデメリットです。
大切なのは、応募企業の優先順位を明確にし、無理なく進められる範囲で応募することです。まずは志望度の高い企業から応募し、そのフィードバックを次の選考に活かしましょう。
転職活動をスムーズかつ短期間で終わらせるには、1社ずつ応募するより複数社に応募するのが得策です。しかし、転職活動に使える時間が少ない場合や条件にこだわりがある場合はその限りではありません。
転職活動に使える時間が少ないのに複数社に応募すると、面接対策が不十分になるだけでなく、在職中の仕事にも影響が出ます。条件にこだわりがある場合、応募数ばかり考えて、条件がぶれるかもしれません。10社というのはあくまでも目安と捉え、自分の希望や環境に合う最適な応募社数を見極めましょう。
内定を獲得するには、一次面接を通過しなくてはなりません。次のステップへつなげるためにも、一次面接の目的や質問内容を把握しておきましょう。
ここでは、一次面接の目的や企業による通過率の違い、一般的な質問内容を解説します。第一印象から好感度の高い受け答えを心がけることで、一次面接の通過率を上げられるでしょう。
一次面接は、書類選考の後に行われる最初の面接です。採用担当者が面接を行い、基本的なビジネスマナーやコミュニケーション能力、志望動機、職務経歴を確認します。応募者の受け答えから、その企業への定着性や活躍の可能性を見極めるのが目的です。
一次面接では自社に合う人材であるかが重視されるため、身だしなみや態度、言葉遣いなどの基本的なビジネスマナーを徹底することが大切です。志望動機や自己PRは事前に準備し、誠実で好感の持てる人柄をアピールしましょう。
一次面接の通過率は企業によって大きく異なります。人手不足の企業や高いスキルを求めない企業、人柄重視の採用を行う企業では、一次面接の通過率が高くなる傾向があります。反対に、一次面接の通過率が低くなるのは、専門的なスキルが必要とされる業界や業種、応募者が多い企業です。
企業の採用倍率や求められるスキルをリサーチすることで、ある程度の通過率を予測できます。しかし、採用担当者によい印象を与えられるかどうかは準備次第となるため、企業に合わせた対策が大切です。
一次面接で質問される内容は、「自己紹介」「転職理由」「志望動機」「自己PR」「逆質問」の5つです。自己紹介では名前や経歴、スキルを簡潔に述べます。転職理由は転職に至った経緯です。企業にとって重要な項目となるため、詳細に聞かれる傾向があります。志望動機は「なぜこの企業を選んだか」「何に興味を持ったか」を伝えます。
自己PRで伝えるのは、自分の強みやこれまでの実績、スキルです。逆質問では、応募者から採用担当者に質問をします。これらの質問に備え、事前によく練習しておくことが一次面接突破の鍵となるでしょう。
面接での質問の意図を理解し、適切に回答することが転職面接の通過率アップにつながります。ここでは、自己紹介・転職理由・志望動機・自己PRをはじめとした6つの定番質問の意図と、それぞれの回答のコツを紹介します。 すぐ答えられる質問とすぐ答えられない質問が分かれば、面接対策もスムーズになるでしょう。
自己紹介は、応募者の人となりや適性を見極めることに加え、緊張をほぐすために行われます。あいさつと氏名から始め、経歴と現在の業務を簡潔に述べましょう。アピールしたい強みやスキルを織り交ぜると、後に続く自己PRがしやすくなります。
詳細な話はそれぞれの項目でしっかりと伝えるために、自己紹介は3分程度にまとめるのが理想です。第一印象を左右する大切な要素となるため、事前によく練習しておきましょう。
転職理由は「現職を辞めたい理由」と「転職によって叶えたい希望」の2つの観点から答えるのがポイントです。採用担当者はあなたが入社後に定着し、活躍できるかを見極めようとしています。
現職への不満だけを語るのではなく、新しい環境で実現したい目標や意欲を前向きに伝えましょう。また、志望動機との整合性も大切です。転職理由を通して人となりや仕事への姿勢が問われていると意識して、誠実かつ論理的に答えましょう。
志望動機を聞く採用担当者の意図は、志望度や入社意欲の高さ、入社後の定着性、入社後の活躍を見極めることです。 単に企業理念に共感するだけでなく、事業内容や社風を踏まえ、なぜこの企業を選んだかを具体的に説明しましょう。
応募企業について正しく理解しているかも重要なポイントですが、経験やスキル、キャリア目標との関連性を明確に示すことも大切です。転職理由と関連づけながら、一貫性のある話を意識しましょう。
自己PRを求める意図は、自社が求める経験・スキルを持っているか、自社の風土・カルチャーにマッチしそうか、入社後に成果を出せそうかを見極めることです。
アピールできるものをすべて伝えるのではなく、応募企業で活かせる強みやスキルを厳選して伝えましょう。また、実績や達成したことを具体的なエピソードと一緒に示すことも大切です。「この人なら活躍してくれそう」と思わせることが、自己PR成功の鍵となるでしょう。
キャリアプランや将来のビジョンを聞く意図は、応募者が中長期的な視点で成長する意欲があるかを見極めること、自社のキャリアパスと応募者の希望が合致するかを確認することです。
面接では、将来的にどのようなポジションを目指しているか、そのためにどのような経験やスキルが必要だと考えているかを具体的に述べましょう。キャリアプランを伝える際のポイントは、転職理由や志望動機とリンクさせることです。
面接の最後に逆質問の機会があるのは、応募者の企業理解度や熱意を見極めるためです。応募者から質問するのは恐れ多いと感じるかもしれませんが、ひとつだけでも質問しましょう。
効果的な逆質問は、企業のビジネスモデルや競合との差別化ポイント、社風、社内制度に関する質問です。Webサイトで調べられること、福利厚生や待遇については、印象を悪くする可能性があるため控えましょう。
転職の面接で高い通過率を獲得するには、入念な事前準備が欠かせません。最も大切なのはよく聞かれる質問への回答を用意することですが、対面である以上、話し方や表情も重要なポイントです。ここでは、面接本番に向けて実践したい対策を4つ紹介します。本番に向けてしっかりと準備しましょう。
一般的な転職の面接時間は30分〜1時間です。質問されてから考えていると時間が足りなくなるため、質問への回答を事前に用意しておきましょう。
面接の質問は企業により変わりますが、自己紹介や志望動機、転職理由はどの企業でも聞かれます。聞かれる質問を想定してそれぞれの要点を簡潔にまとめ、きちんと話せるように練習しておきましょう。
自信のない話し方やだらしない姿勢は、採用担当者の印象を悪くします。面接では背筋をしっかりと伸ばし、適度なアイコンタクトを心がけましょう。早口や小さな声は相手が聞き取れないため、明瞭でゆっくりとしたスピードで話すことが大切です。
緊張が伝わるような表情よりも笑顔のほうが印象はよくなりますが、不自然な笑顔は好ましくありません。柔らかく明るい表情が作れるように、鏡を見ながら練習しておきましょう。
転職面接で企業への熱意や意欲を効果的に伝えるには、自己分析を行い、キャリアビジョンを明確にすることが重要です。 まず、自分の強みやスキル、価値観を整理してそれらを言語化します。そのうえで、志望企業の事業や求める人材像を踏まえ、自身の目指すキャリアをマッチングさせましょう。
志望企業でどのようなスキルを身につけ、どう成長していきたいのか、具体的なビジョンを持つことで入社への強い意欲が伝わります。自己分析とキャリアプランを明確にすることで説得力が生まれ、面接でのアピール力が高まるでしょう。
思うように面接対策が進まない場合、転職エージェントを活用しましょう。転職エージェントを利用する大きなメリットは、模擬面接をはじめとした面接対策のサポートを受けられることです。
質問への受け答え、身だしなみや話し方など、自分では気づけない具体的な改善点をアドバイスしてもらえます。また、キャリアアドバイザーの面談を受けることで、自分の強みやキャリアプランも明確になります。効果的な表現方法や文章構成が分かれば、面接の通過率も上げられるでしょう。
転職の面接通過率を上げるには、質問に対する事前準備を行い、採用担当者に熱意と意欲を伝えることが大切です。「効果的な文章の作り方が分からない」「気持ちをうまく言葉にできない」という方は、マイナビエージェントにご相談ください。
マイナビエージェントでは、各業界の転職市場に精通した専任のキャリアアドバイザーが一人ひとりに合った面接対策を提供します。模擬面接のほか、企業ごとの受け答えのポイントもお伝えし、面接通過に向けてしっかりとサポートします。
転職の面接通過率は、一次面接が約30%、最終面接は約50%です。内定に近づくには一次面接を突破しなくてはならないため、まずは一次面接の対策をしっかり行いましょう。 面接を通過するには、よくある質問の回答を用意するだけでなく、話し方や表情、姿勢も整えなくてはなりません。
自分だけで準備することに不安がある方は、マイナビエージェントにご相談ください。転職のノウハウを豊富に持つキャリアアドバイザーがあなたの悩みに向き合い、面接対策をサポートします。
面接
転職の最終面接通過率を上げるポイントとは?よく聞かれる質問と回答例も紹介
面接
【例文あり】面接で長所・短所を聞かれたら?答え方のポイントやNG例も紹介
面接
面接の自己紹介で意識したいポイントとは?ケース別の例文や含めたい内容