【フォーマット付】複数社(2社以上)転職しているときの職務経歴書の書き方を徹底解説|求人・転職エージェント

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更新日:2024/02/21

職務経歴書

【フォーマット付】複数社(2社以上)転職しているときの職務経歴書の書き方を徹底解説

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この記事のまとめ

  • 2社以上の複数社において職務経験がある場合も、職務経歴書の書き方によって採用選考で不利にならず内定を獲得することは可能。
  • 職務経歴や習得スキルの特性と企業のニーズを突き合わせ、最も効果的な職務経歴書のフォーマットを選択することが重要。
  • トラブルにつながる可能性があるため、転職回数が多い場合、在籍期間が短い場合でも、職務経歴を省略したり偽ったりしない。

「2社以上転職している場合、職務経歴書はどう書けば良いのだろう」
「複数社の職務経歴を効果的にアピールするための職務経歴書の書き方が知りたい」
など、2社以上の複数社を渡り歩いてきたビジネスパーソンにとって、職務経歴書の書き方は悩むポイントかもしれません。

しかし、見せ方や書き方を工夫することで、2社以上の職務経歴をより魅力的にアピールすることが可能です。

そこで今回は、複数社の職務経歴をもつ方に向けて、適切な職務経歴書の書き方や注意点、フォーマットの種類などを解説します。今後3社目以降の転職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

目次

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職歴が複数社(2回以上)ある場合の職務経歴書の書き方

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職歴が2社以上ある場合に適した、職務経歴書の記入方法をご説明します。
数多くの会社に勤務歴がある方は、その回数をデメリットと思わずに自分のキャリアとして積極的にアピールするようにしましょう。

転職歴(職歴)はすべて記載する

「転職歴(職歴)が多いと転職活動に不利になる」と聞くと、職務経歴書に記入する職歴を少なく書きたくなるものですが、職務経歴書には正直にキャリアを記入しましょう

虚偽の記載をしても、年金や雇用保険の加入履歴から転職歴が発覚する場合もあり、そのような嘘が後から発覚したほうがもっと大変になります。

記入方法は分かりやすく簡潔に

職務経歴書は決まった書式がないため、過去の職歴をどのように書くかは自由ですが、読む側が読みやすいという点が一番大切です

3社以内程度の勤務歴であれば時系列ごとに記入していく方法が人事担当者にとっては見やすい記入方法です。4社以上で、その職務の内容が会社ごとに異なる場合には、職務内容ごとに職歴を分類して記入する方法もあります。

この方法の場合、時系列順での記載にならないので、人事担当者に「転職歴が多い」との印象を持たれにくい効果があります。そのほかにも、職務内容ごとに分類することによって「この人はさまざまな職務をこなしていて経験豊富だ」と思ってもらえるといったメリットもあります。

ご自分の職歴に合わせて自分を最もアピールできる方法で職務経歴書を記入しましょう。

退職理由はポジティブな内容で

退職の理由はなかなか書きにくいとは思いますが、必ず記入するようにしましょう。

その際は、「嫌だから」や「飽きたから」「疲れたから」などのようなマイナスな表現や消極的な理由ではなく、「キャリアアップのため」といったようなポジティブな理由を記述しましょう

また転職することによって、スキルや知識・経験など、自分の何かが向上している書き方にできるとより効果的です。意味のある転職を行っているという印象を与えることができ、転職回数がマイナス要素になりにくくなります。

強みなどアピールすべきポイントは明確に

強みやアピールポイントは明確に記入するようにしましょう。

人事担当者は職務経歴書からあなたの経験やスキルを読み取り、自社に貢献できる人材であるかどうかを判断しています。自分にしかない強みを職務経歴書でアピールすることによって、人事担当者にあなたの熱意を伝えることができます。

特に、アピールポイントは面接で深堀りされる可能性が高いため、実際に面接で聞かれることを想定したうえで書くと良いでしょう。

複数社(2回以上)ある場合の職務経歴書を書くポイント

ここでは、転職回数が多い場合の職務経歴書の書き方のポイントをご紹介します。

いままで身につけたスキルは明確に記載する

これまでの会社で身につけたスキルは明確に記載するようにしましょう。

身につけたスキルなどを明確に伝えることで、これまでのキャリアで何を得たのかを人事担当者にアピールすることができます。

企業によってアピールポイントを変える

職務経歴書を書く際は、必ずそれぞれの企業によってアピールポイントを変えましょう。

特に複数社転職をしている経験がある方は、これまでの企業で積んできたキャリアや経験が多くあると思います。転職を考えている企業がどんな人材を求めているかを考え、特にアピールしたいポイントに注力して書くと、「企業が求めている人材とマッチしている」とプラスの評価につながります。

複数社(2回以上)ある場合の職務経歴書を書く注意点

2回以上の転職経験があり、複数社での職務経歴をもつ応募者に対しては、はじめて転職する人とは異なる着眼点や基準によって選考されることが想定されます。以下3点の注意点を踏まえて職務経歴書の作成を進めていきましょう。

1.キャリアに一貫性がない場合

複数社の職務歴がある場合、それぞれまったく別の職種を担当していたケースもあるでしょう。そのため、仕事の内容に一貫性がなく、「特定分野でプロとして即戦力になる力があるか」ということについて疑念を持たれる可能性もあります。

このような疑念を持たれないためには、いままでのキャリアで得たものを詳細に職務経歴書に記入することが重要です。いままでの就業内容から自身の能力面にフォーカスし、転職先にどのように貢献できるかをしっかり考えて記載していきましょう。

「異なる職種に従事した経験があるからこそ、いままでの人脈やキャリアを転職先の企業で生かすことができる」「なんにでも積極的にチャレンジでき、自分のものにしていける」という具合に前向きな印象を与えるような書き方を心がけてください。

職務経歴書は自分をアピールしていくものなので、どんな職歴であれ、積極的に前向きな記載をしてくことが大切です。

2.在籍期間が短い場合

複数社の職務経歴のなかには、短い在籍期間で退職に至ったケースもあるかもしれません。さまざまな事情があったにせよ、在籍期間が短い職務経歴は一般的にネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。

したがって、採用担当者の懸念事項を払拭させるような説明が必要です。たとえば、当初提示されていた雇用条件とかけ離れた労働環境だった場合は、そのまま伝えても問題はありません。ただし、いくら自らに非がない内容でも、一方的に企業側を非難するような発言は慎みましょう。

自己都合による退職の場合は、原因や反省点、今後に活かしたい点などを明確に伝えます。自分の至らなさから退職に至ってしまった場合でも、上記を認識できているか否かで採用担当者があなたに感じる期待値は大きく変わるでしょう。

また、たとえ在籍期間が短くても、一貫性のある経験やスキルを積んでおり、それらをアピールできれば、高評価につながる可能性が高まります。

3.職歴が多すぎて枚数が多くなる場合

転職回数が多いほど記載内容の全体量が増加するため、職務経歴書の枚数も多くなります。しかし、あまりにページ数が多いと採用担当者に選考の負担をかけることになり、最後まで目を通してもらえなくなるリスクもあるでしょう。

したがって、職務経歴書に盛り込む内容は厳選し、重要なポイントを簡潔に伝えられるような工夫が必要です。そのためには、自らが採用担当者の立場に立ち、どのような情報を記載すべきか客観的に判断する必要があります。

職務経歴書は、情報量が多ければ良いとは限りません。むしろ、情報過多で重要なポイントが伝わらない可能性もあるため、記載事項の取捨選択を適切におこないましょう

自分が意図する形で作成できているか不安な場合は、作成した職務経歴書を第三者に読んでもらい、どのような印象を抱くか意見をもらうのもおすすめです。

職歴欄の正しい書き方については下記記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

職務経歴書のフォーマットは3種類

職務経歴書の書き方には、一般的には3つの形式があります。それぞれ、特徴と書き方が異なるため、自身の経歴や書きやすい形式を選択するようにしてください。
職務経歴書の書き方について、それぞれのフォーマットとともにご紹介します。

1.編年体式

自身が経験してきた職務内容を、時系列に沿って記載していく最も一般的な形式です。
履歴書と照らし合わせながら見ることができ、書く側にも読む側にも親切な形式といえるでしょう。

一方で、転職回数が多い場合はその数が目立つ形式でもあるため、注意が必要です。

(※古い経歴から記載します)
20○○年○月~20○○年○月
株式会社■■
業務内容:企業の採用支援および、転職サイトの運営
資本金:○○万円
売上:○○億円
従業員数:○○名
営業職として、新規顧客の開拓に従事。○年で○社、○万円の受注を達成。

20○○年○月~20○○年○月
同社・企画制作部に異動
求人原稿の作成や、サイト運営業務に携わる。取材件数○件以上、記事執筆本数○件。

20○○年○月~現在
株式会社■■
業務内容:企業の採用支援ツールの作成およびWebマーケティングのコンサルティング
資本金:○○万円
売上:○○億円
従業員数:○○名
クリエイティブディレクターとして、各種制作物の企画立案・制作進行業務に従事。

メリット

  • 時間軸が過去から現在に推移するので、違和感なく読んでもらいやすい
  • 現在に至るまでの遍歴が時系列になっているためキャリアの意図を説明しやすい

デメリット

  • 職務経歴の中間に位置する企業での経験をアピールしづらい
  • 応募先企業のニーズや特色にあったアピールがしづらい

2.逆編年体式

編年体式とは逆に、自身のキャリアを直近のものから順に記載していく方法です。
転職先で使えるスキルや職務経験を前職で養えている場合、即戦力であることをアピールできるため、この書き方がおすすめです。

(※直近の経歴から記載します)
20○○年○月~現在
株式会社■■
業務内容:企業の採用支援および、転職サイトの運営
資本金:○○万円
売上:○○億円
従業員数:○○名
企画営業部の営業主任として、新規開拓営業および新人教育に従事。
新規契約数○本で部内新記録を達成。チーム目標連続達成記録○ヵ月に貢献。

20○○年○月~20○○年○月
株式会社▲▲
業務内容:企業の採用支援ツールの作成およびWebマーケティングのコンサルティング
資本金:○○万円
売上:○○億円
従業員数:○○名
企画・マーケティング担当として、各種広告物の製作を経験。
メーカー、商社、ITなど、さまざまな事業形態への理解を深める。

メリット

  • ビジネスパーソンとして最も成熟しているであろう直近の職務経歴をアピールできる
  • 上記に伴い、応募先企業の志望理由に説得力をもたせやすくなる

デメリット

  • 成長過程やキャリアのストーリー性をアピールしづらい
  • アピールしたい経験や習得したスキルが過去であるほど採用担当者に見つけてもらいづらい

3.キャリア式

自身の職務経歴を、時系列ではなく職務分野別にまとめた形式の書き方です。
「これまでどのような経験をし、どのようなスキルが身に付いているか」ということを伝えやすい形式のため、転職回数が多い方や、幅広い知識やスキルを必要とする仕事に応募する際に有効です。

■IT技術関連
20○○年○月~20○○年○月
株式会社■■
業務内容:スマートフォンアプリやオンラインゲームのシステム開発
資本金:○○万円
売上:○○億円
従業員数:○○名
プログラマーとして勤務。
使用言語:Java、C++、PHP

20○○年○月~20○○年○月
株式会社▲▲
業務内容:WebサイトやSNSなどのインターネットサービスを開発
資本金:○○万円
売上:○○億円
従業員数:○○名
ネットワークエンジニアとして勤務。
使用言語:C、JavaScript、ASP

■営業関連
20○○年○月~20○○年○月
株式会社●●
業務内容:携帯電話やスマートフォンの通信サービスを提供
資本金:○○万円
売上:○○億円
従業員数:○○名
企画営業職として勤務。新規開拓営業および企画提案業務に従事。


キャリア式の履歴書作成についてのポイントは、以下の記事も参考にしてみてください。

メリット

  • 企業の括りにとらわれず、スキルや経験をグループ化して、より印象づけることができる
  • 経験の厚みやスキルの熟練度をアピールしやすい

デメリット

  • 限られた領域の職務経験のみだと内容が冗長化するリスクがある
  • 時間軸が一方向ではないためトピックの前後関係がわかりづらくなる

転職回数が多いと転職に不利になる?

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転職回数が多いことと採用選考の合否は、必ずしも関連があるとはいえません。応募する業界や職種によって、複数社の職務経歴が不利になることもあれば、まったく重要視されないケースもあります。

また、同じ企業でも、募集時期や募集経緯によって求める人材像が変わるケースも見られます。そのため、転職回数が多いから転職に有利・不利というのは一概に断定できないでしょう。

大切なのは、応募先企業が今回の採用活動でどのような人材を求めていて、自分がどのように貢献できるかをいかに伝えられるかという点です。

以下の記事では、転職回数が多い場合に取るべき対策について解説しています。

マイナスなイメージを与えてしまう理由とは

ただ、やはり複数社の職務経歴に対してマイナスなイメージを持つ企業もあるのが事実です。理由としては、採用担当者が応募者を採用した未来をイメージし、懸念すべき事柄があるためです。

まず最も懸念されるのが、「自社も早々に退職してしまうのではないか」という点です。たとえば、大学卒業後3年間で3回転職歴がある方は、1年に1回職を変えていることになります。
そのような応募者の職務経歴書を見た際に、採用担当者は「うちも同じように1年程度でやめて転職しそう」と懸念を抱く可能性が高まるでしょう。

加えて、2社以上の職務経歴がある応募者に対して、「我慢があまりできない人」と捉える採用担当者もいます。
ストレス耐性が弱そうだと判断されれば、ノルマや目標を遂行できるのか、クライアントの要望やクレーム対応がこなせるのかなど、実務内での懸念事項が浮き彫りとなる恐れがあります。

これらのことを不安視されないためにも、職務経歴書において前向きな退職理由を記載しておくことが大切です。

まとめ

職務経歴書は採用選考において重要な役割をもつ書類であり、工夫次第で採用担当者に好印象を与えられるツールでもあります。複数社の転職経験をネガティブに捉えず、どのような職務経歴書を作成すれば自分を最も良い形でアピールできるか考えてみましょう。

採用担当者の中には、職務経歴の多さをマイナスに評価する方もいるかもしれません。しかし、採用担当者の視点を想像してみることで、ネガティブな印象を払拭できるような職務経歴書の完成に近づきます。

この記事を参考に、自身のアピールポイントを伝えることができる職務経歴書を作成してみてください。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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