「編年体式」「逆編年体式」の職務経歴書の書き方やポイントを紹介!|求人・転職エージェント

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更新日:2024/02/22

職務経歴書

「編年体式」「逆編年体式」の職務経歴書の書き方やポイントを紹介!

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この記事のまとめ

  • 就職活動をしてから現在に至るまでの成長過程やストーリー性を印象づけたい場合は「編年体式」
  • 直近の実績をアピールしたい場合は「逆編年体式」
  • 職務経歴書の書き方に自信がもてない場合は、家族や友人、転職エージェントに相談するのがおすすめ

「職務経歴書をどんなフォーマットで書けば良いかわからない」
「書類選考に通過しやすい職務経歴書の書き方が知りたい」
と、職務経歴書の書き方に頭を悩ませている方も多くいらっしゃるでしょう。

職務経歴書には、「編年体式」「逆編年体式」「キャリア式」と3つの書き方が存在します。

そこで今回は、「編年体式」「逆編年体式」を中心に、それぞれの特徴やメリット・デメリット、具体的な書き方例、書き方のポイント、テンプレートなどを紹介します。
今後転職を予定している方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

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職務経歴の書き方は3種類

職務経歴書には、主に「編年体式」「逆編年体式」「キャリア式」という3つのフォーマットがあります。どれが良いという決まりはありませんが、それゆえに「自分に合うフォーマットはどれか」と悩んでしまう方もいるでしょう。

ここでは、職務経歴書の3つのフォーマットについて、それぞれ詳しくご紹介します。

編年体式の特徴

編年体式とは、社会人としてのキャリアをスタートさせてから、これまでどんな仕事を経験してきたのかを、時系列に沿って書いていく方法です。履歴書と照らし合わせながら読むことができるため、見やすい形式となっています。多くの方にとっては編年体式がキャリアを整理して記載しやすく、おすすめのフォーマットとなります。

メリット

  • 過去から現在に向けて時間軸が進むため、現在に至るまでの経緯がわかりやすい
  • 新卒から同業界や同業種を経験している場合は、該当分野での成長過程が伝わりやすい

デメリット

  • 経験業界、職種が多様だったり点在したりする場合、キャリアの一貫性をアピールしづらい
  • アピールしたいプロジェクトや成果などの情報が埋もれやすい

逆編年体式の特徴

逆編年体式は編年体式の「逆」ですから、現在から過去へ向けて時系列で仕事の経験を書いていくことになります。このフォーマットが向いているのは、「現在の仕事内容と応募する仕事内容が似通っている場合」や、「社会人経験が長く書き込む事項は多いが、直近の経験をアピールしたい場合」となります。

メリット

  • 前職、または現職の情報を最初に記載するため、直近での取り組みや成果を見てもらいやすい
  • 最新の経験やスキル・取得資格から伝えられるため、採用担当者の関心を引きやすくなる

デメリット

  • 履歴書と時系列が逆になるため、職務経歴が多いほど採用担当者が混乱する恐れがある
  • 時系列が逆行するため、キャリアや成長過程のストーリーの理解・イメージがしづらい

キャリア式の特徴

たとえば、営業2年、庶務3年、また営業2年...といった経歴の場合、編年体式や逆編年体式で書くと、効果的にキャリアを伝えるのが難しくなります。そこで、職務経験を分野別にまとめて記入するのが、このキャリア式です。業務内容ごとに経歴をまとめるため、「やってきたこと」や「得意分野」が伝わりやすくなります。

このフォーマットが向いているのは、「転職回数が多い場合」や「技術職などスキルをアピールしたい場合」などになります。

以下の記事では、キャリア式の職務経歴書の書き方について、より詳しく解説しています。

「編年体式」「逆編年体式」の書き方例

ここでは、編年体式・逆編年体式それぞれの書き方例をご紹介します。いままで馴染みがなかった書式はもちろん、活用していた書式に関しても、今一度確認しておきましょう。

編年体式

編年体式では、社会人になってからの歩みを順序立てて伝えます。

職務経歴
2018年4月~2021年3月
●●株式会社
事業:家電製品の製造・販売
資本金:○万円
従業員数:○人
売上高:○万円
所属:販売部

業務内容:
・売り場での接客、販売
・売り場レイアウトの作成
・商品発注
・問い合わせ、クレーム対応
・修理受付対応
・アルバイトスタッフへの教育

実績:
・初年度売上トップを記録
・全社の売上成績最高2位を獲得
・同期の中で最も早い責任者昇格を達成

知識・スキル:
・Excelで関数やグラフを用いた在庫管理、売上分析

資格取得:
・2019年2月 家電製品アドバイザー(生活家電)取得
・2019年6月 MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)取得

2021年4月~現在
●●株式会社
事業:家電製品の製造・販売
資本金:○万円
従業員数:○人
売上高:○万円
所属:法人営業部

業務内容:
・新規顧客獲得のための営業活動
・既存顧客のサポート業務
・受注管理業務
・データ分析
・プロモーションイベントの実施

実績:
・入社初年度に新規契約獲得数トップを獲得
・既存顧客満足度前年度15%増
・プロモーションイベントの実施により、発売後1週間で販売目標を達成

知識・スキル:
・Word:見積書作成
・Excel:関数(VLOOKUP・IFなど)を用いたデータ分析
・PowerPoint:提案書作成(社内・社外)

資格取得:
2021年10月 営業士検定上級取得

自己PR:
私は、異なる2つの職種を経験してきましたが、一貫して相手のニーズを汲み取る力を身につけ、強化してきました。

いずれの仕事でも、いかに顧客の課題解決や要望反映に向けた製品を提案できるかが重要でした。そのため、日頃から顧客との密なコミュニケーションを心がけ、より強固な信頼関係の構築を目指してきました。同時に、競合他社を含めた製品知識を身につけ、それぞれの顧客に最適な製品を提案できるスキルを高めてきました。

これらの経験や身につけたスキルは、貴社で働くうえでも重要なものであると感じています。

職務要約:
■■大学を卒業後、大手家電量販店を全国展開する株式会社●●に入社しました。季節家電売り場をメインに担当し、入社1年目には新卒者の中で売上トップを記録。2年目には全国6位、3年目には全国2位を獲得したことで、同期の中で最も早く責任者に昇格しました。

3年前、現職である国内家電メーカーの●●株式会社へ転職し、法人営業に従事しています。家電量販店で培った知識や営業スキルを活かし、入社1年目から営業成績トップを獲得できました。入社3年目の現在はマネジメント業務にも携わり、若手の育成にも尽力しています。

逆編年体式

逆編年体式では、直近の経歴から過去に遡る形で記載していきます。

職務経歴
2021年6月~現在
■■株式会社
事業:経営者向けコンサルティング業務
資本金:○万円
従業員数:○人
売上高:○万円
所属:営業部

業務内容:
・クライアントからのヒアリング
・マーケットや企業の調査と分析、課題の抽出
・経営戦略プランの策定
・経営者の意思決定の支援

実績:
・入社1年目:個人目標120%達成、新人賞受賞
・入社2年目:売上●円、新規契約数●件を記録、社内MVPを獲得
・業務効率化を図った結果、前年比5%の経費削減にも成功

知識・スキル:
・ビジネスプロセス策定に求められる的確な分析力
・クライアントの課題を的確に捉える洞察力
・クライアントの課題を解決に導く提案力

資格取得:
2022年10月 中小企業診断士取得

2019年4月~2021年6月
株式会社■■
事業:保険業
資本金:○万円
従業員数:○人
売上高:○万円
所属:営業部

業務内容:
・電話やメール、訪問による新規顧客獲得
・既存顧客へのフォローアップ
・提案書、見積書の作成
・顧客、契約情報の管理

実績:
・新規アポイント数●件/月
・新規契約獲得数2年連続トップ10入り
・予算達成率●%達成

知識・スキル:
・Word:見積書、報告書などの一般的なビジネス文書作成
・Excel:関数やピボットテーブルを用いたデータ分析、管理表作成
・PowerPoint:提案資料作成

資格取得:
・2020年8月 ファイナンシャルプランナー2級取得

自己PR:
私は、2つの職務経験を通じて課題発見力や提案力を身につけました。

顧客はそれぞれ、人には言いづらい複雑な事情や苦悩、一筋縄ではいかない問題を抱えています。私は、それらの問題に対する最適な課題解決案を提案するために、「どうしたら課題の本質を見極められるか」「どうしたら相手の本音を引き出すことができるか」といったことを常に意識してきました。正解が顧客ごとに異なる、非常に難しい仕事でしたが、目の前の顧客にとって最善の方法を提案できるよう、多くの実践をこなしながらスキルを磨いた結果、上記のような実績が得られました。

課題発見力や提案力のスキルは、業界や職種を限定せず、ビジネスパーソンとして有効なビジネススキルだと思います。貴社の業務においても、いままで身につけたスキルを存分に発揮し、貢献できる人材になりたいと考えています。

職務要約:
現在、コンサルティングファームにてコンサルティング業務に従事しています。入社1年目には個人目標を120%達成し、社内新人賞を受賞。入社2年目の昨年は、売上●円、新規契約数●件を記録し、社内MVPを獲得しました。

現職に転職する以前の2年間は、大手保険会社にて営業職に従事していました。顧客満足度を最重視して業務に取り組んだところ、2年間を通して営業成績トップ10に入る成績を残すことができました。そこで培った提案力や課題解決力は、現職のコンサルティング業務においても大いに役立っていると自負しています。


編年体式・逆編年体式に共通する職務経歴書の書き方のポイントについては、以下の記事も参考にしてみてください。

職務経歴書を記入する際のポイント

職務経歴書のフォーマットが決まったら、あとは自身のこれまでを振り返りながら、各項目を埋めていきます。
職務経歴書の書き方は自由といっても、「タイトル(職務経歴書)」「氏名」「日付」「職務要約」「職務経歴」など、必ず入れるべき項目はあります。

ここでは各項目をどのように埋めれば良いのか、そのポイントをご紹介します。

「職務要約」のポイント

職務経歴書にタイトル、氏名、日付を書いたら、次は職務要約です。これは、職務経歴の詳しい内容を簡潔にまとめたもので、小説でいうと「あらすじ」にあたります。実はこの職務要約が職務経歴書のキモとなります。というのも、どんなに詳細に職務経歴が書いてあっても、最初はここしか見ない採用担当者が多いといわれているのです。

内容としては、現在の職場に至るまでの会社名、勤続年数、業務内容を簡潔にまとめます。文量でいえば、せいぜい3〜4行程度です。ダラダラと書いていては、要約の意味がありません。さらに、新しい職場への意欲をさりげなく付け加えてまとめれば完璧といえるでしょう。

「職務経歴」のポイント

職務経歴を記入する前に、まずは一つの会社ごとに、入社から退社までの部署、仕事内容などを書き出していきましょう。ここで大切なのは、あまり伝えたくないキャリアでも正直にリストアップすることです。

思い出せない場合は、過去の手帳、スケジュール帳などをチェックします。また、携帯やパソコンの過去メール、写真なども良い手掛かりになります。

記入した会社が異業種だったり、ネットにあまり情報がなかったりという場合は、どんな企業なのか、採用担当者にわかってもらえない場合も想定されます。簡単で構いませんから、「業種」「事業内容」「従業員数」「売上高」などを書き添えるようにしましょう。

「知識・スキル」のポイント

エンジニアやクリエイティブ、あるいは事務職などでは特に、知識・スキルのパートが重要です。職種によっては、ここが採用のポイントとなる場合があります。記入の際には、具体的に使えるツール、ソフトウェア、開発言語、環境、語学力などを書き込みましょう。

「パワーポイントは顧客先への提案で日常的に利用しました」「英語はTOEIC670点で、海外とのやりとりは難なくこなせます」といったように、どの程度の知識やスキルなのかが伝わるような形が理想的です。

「資格取得」のポイント

資格取得の項目では、応募先企業の業種・職種に関連がある資格を記載します。就職活動の経験がない方、実務経験が少ない第二新卒の方でも、資格取得をアピールすることでポジティブな印象を与えられます

「自己PR」のポイント

キャリア豊富な社会人の場合は、「職務経歴」そのものがウリになりますが、社会人経験が浅い場合、重要になってくるのが「自己PR」です。「自分で自分のことを言うのはどうも...」という気持ちもわかりますが、ここは新しい仕事を得るのが目的です。積極的に意欲や姿勢をアピールしましょう。

職種別の書き方のポイントやテンプレートを紹介

ここまで解説したように、職務経歴書には編年体式・逆編年体式・キャリア式と3種類のスタイルがありますが、必ずこの型でなければいけないといったようなものはありません。しかし、書くと良いポイントをおさえ、テンプレートを用いることで、スムーズに作成できます。ここでは、職種別にその一例をご紹介します。

職務経歴書の書き方については、以下の記事も参考にしてみてください。

エンジニア

エンジニアの場合、単に「エンジニアとして●年の経験があります」と伝えても、使用言語やOSは会社により異なるので、一概に能力を測れません。実力の指標となるテクニカルスキルを職務経歴書に盛り込みましょう

また、どのようなプロジェクトにどの工程で携わったかという点も、選考時に注目されるポイントです。「この人物を採用したらどのような活躍が期待できるか」を採用担当者がイメージしやすくなるので、しっかり記載することが大切です。

具体的には、以下のような項目を盛り込むと良いでしょう。

例)
・プロジェクト名
・概要
・担当フェーズ
・実績
・環境開発
・開発規模

営業職

営業職とはひと言でいえば「ものを売る仕事」ですが、業界や商材は非常に幅広いため、どの立場で誰に向けて何の商品を売ってきたかを職務経歴書で明確に伝える必要があります。

また、どのような営業スタイルや手法で成果を出してきたのかも、応募先企業が知りたいポイントです。営業職は数値を用いたアピールが容易なため、積極的に記載するようにしましょう。以下のような項目を設けると効果的です。

例)
・担当業務
・取扱商品
・担当地域
・担当顧客の簡単な情報
・営業スタイル
・実績
・実績を得るために工夫した点

ものづくり・メーカー

ものづくり・メーカーでは、設計や研究開発、生産管理、品質管理など、業務領域が多岐に渡るため、企業が求める役割も千差万別です。したがって、自分の専門性をいかに具体的かつわかりやすく伝えられるかが重要です。

専門性の高い職種も多いため、人事担当者が該当分野に精通していない可能性もありますが、必要以上にかみ砕く必要はありません。配属先責任者に理解してもらえるような構成・内容を心がけ、最低限、以下の項目を記載しておきましょう。

例)
・担当製品
・担当フェーズ
・使用ツール
・開発環境
・プロジェクト規模

販売・サービス

販売・サービス職の職務経歴書で大切なのは、具体的な売上実績と売上につなげるために実践した顧客への働きかけです。数値化できる売上金額や件数、顧客満足度など、アピールにつながるものは積極的に記載しましょう。

また、店長や責任者を経験している場合は、マネジメント経験も重要な評価ポイントとなります。実績や実績を裏付ける行動について、より具体的かつ詳細にアピールすることが重要です。以下の項目で行動や実績を明記し、応募先企業での働きをイメージしてもらえるようにしましょう。

例)
・担当売場、商品
・ターゲット層
・実績
・工夫した点

※店長の場合
・店舗月平均売上
・実績の根拠や考察
・スタッフの採用や育成

職務経歴書の書き方で悩んでいたら

ある程度自由であるがゆえに、職務経歴書の書き方に悩んでしまう方もいるかもしれません。

そんな中で、すべての方に共通して守るべきポイントは、「A4サイズ2~3枚にまとめること」です。長すぎる職務経歴書は、一目で採用担当者の読む意欲を失わせます。読み手にストレスを与えない職務経歴書を作成することが重要と心得て、要点をコンパクトにまとめましょう。

もし、自分の職務経歴書に自信がもてない場合は、以下2点の解決策も試してみましょう。

家族や友人に意見をもらう

家族や友人など身近な人に職務経歴書を見てもらい、意見をもらいましょう。気心が知れた関係性だからこそ、良い部分にも悪い部分にも率直な意見をくれるはずです。気恥ずかしいと感じる方もいるかもしれませんが、自分をよく理解してくれている存在からの意見はきっと役立つはずです。

転職エージェントを活用する

書類選考の突破をより確実にするためには、転職エージェントの活用もおすすめです。転職事情に精通する転職エージェントに相談することで、第三者かつプロフェッショナルの意見を取り入れた職務経歴書を作成できます。

マイナビエージェントでは、応募する職種に詳しいキャリアアドバイザーが担当となり、その職種に適した職務経歴書になるよう適切なアドバイスをする「添削サービス」を行っております。書類審査に応募する前に、「無料転職支援サービス」よりぜひご相談ください。

まとめ

職務経歴書には、「編年体式」「逆編年体式」「キャリア式」という3種類の書き方があります。職務経歴の内容やキャリアをどのように見せたいかによって、最適な書き方は一人ひとり異なることを理解しておきましょう。
書類選考通過の確率を高めるためにも、今回の内容を参考にしながら、自分にとって最適な職務経歴書をぜひ作り上げてください。

満足度総合NO.1 ※2024年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 転職エージェント 第1位満足度総合NO.1 ※2024年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 転職エージェント 第1位

執筆・編集

マイナビエージェント編集部

マイナビエージェント編集部では、IT業界・メーカー・営業職・金融業界など、様々な業界や職種の転職に役立つ情報を発信しています。マイナビエージェントとは、業界に精通したキャリアアドバイザーが専任チームで、あなたの転職活動をサポートします。多数の求人情報の中から最適な求人をご紹介します。

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