履歴書に書く「現在に至る」「以上」の意味とは?ケース別の記入方法を解説|求人・転職エージェント

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更新日:2024/03/13

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履歴書に書く「現在に至る」「以上」の意味とは?ケース別の記入方法を解説

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この記事のまとめ

  • 「現在に至る」は職歴に関して使う言葉で、現在も同じ企業で働いていることを示す。
  • 「以上」は学歴と職歴を書き終えたことを表す言葉であり、その後に文章を続けて書くのはNG。
  • 履歴書に「現在に至る」や「以上」の文言を記入していれば、採用担当者に誤解を与えることなく情報を伝えられ、よい印象を与えられる。

履歴書に使われるフレーズに「現在に至る」や「以上」があります。しかし意味を理解しないまま使うと、採用担当者に誤解を与えてしまったり、マナーを知らない人というマイナスの印象を与えてしまったりしかねない点に注意が必要です。

そこでこの記事では、履歴書に書く「現在に至る」「以上」の正しい意味や使い方をケース別に解説します。転職を成功させるために押さえておきたい履歴書以外のポイントも解説しているので、参考にしてみてください。

目次

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履歴書に書く「現在に至る」「以上」の意味

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履歴書を作成する際、「現在に至る」と「以上」という言葉を同じように使っている人は少なくありません。しかし2つの言葉は意味合いが異なるため、履歴書を作成する前に違いを押さえておきましょう。ここでは、「現在に至る」「以上」の意味と使い方について解説します。

「現在に至る」は在職中の意味

「現在に至る」は、現在もその企業で働いていることを示します。そのため、履歴書の職歴に記載する最後の企業でいまも働いている「在職中」にのみ使います。すでに退職している場合には使用できません。

たとえば、「○○株式会社システム開発部」に在籍しながら転職活動をしているとします。この場合には「現在に至る」と記入します。なお、「在職中」というフレーズを「現在に至る」と同じように使うことも可能です。ただし、「在職中」と「現在に至る」は併用できません。

また、「現在に至る」は職歴に関してのみ使う表現です。仕事を辞めてから大学などへ入学し、在学中に転職活動をする場合は、最終学歴に「現在に至る」という言葉は使用しない点に注意が必要です。

「以上」は記載終了の意味

「以上」は「これ以上書く内容はない」という意味の定型文です。在職中や離職中、就業経験がないなど、どのケースであっても職歴の最後には「以上」と記載するのがルールです。これには履歴書の学歴・職歴に書き漏れがないことを示すと同時に、書き足しを防止する意味もあります。

そのため、「以上」と記載した後には何も記入しないことを覚えておきましょう。現在の状況など補足情報を記載する場合には、「以上」の前に記入します。

職歴があるのに、最終学歴の後に「以上」を書くのも間違いです。「以上」は学歴と職歴の両方を書き終えてから記入しましょう。

履歴書の「現在に至る」と「以上」の書き方

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履歴書には書き方のルールがあります。ルールにのっとった書き方ができれば、選考時に常識があるというプラスの印象を与えられるでしょう。採用担当者に「書類作成に向いている」「細かな配慮ができる」と思ってもらえる可能性もあります。ここでは、「現在に至る」と「以上」の書き方を記載例とともに解説します。

「現在に至る」と「以上」を書く場所

履歴書には、企業名を記入した後に改行してから左寄りで「現在に至る」、再び改行して右寄りで「以上」と記載します。ただし、行が不足している場合は同じ行に記載しても問題ありません。

職歴が多すぎて最後の行まで使ってしまった場合には、その最後の行に「現在に至る」と「以上」を書くこともあります。

【記入例】

職歴
20○○年 〇月 株式会社〇〇入社
営業部 営業一課に配属
現在に至る
以上

【行が足りない場合】

職歴
20○○年 〇月 株式会社〇〇入社
営業部 営業一課に配属
現在に至る                           以上

職歴
20○○年 〇月 株式会社〇〇入社
営業部 営業一課に配属    現在に至る            以上

在職中の記入例

ここからはケースごとに記入例を紹介します。まずは在職中に転職活動を行っているケースです。在職中の場合は現在働いている企業名を記入した後に、「現在に至る」または「在職中」と記載します。「現在に至る」は改行し、「在職中」は改行せずに記載するのがポイントです。最後に「以上」と書いて完成です。

【在職中の記入例】

職歴
20○○年 〇月 株式会社〇〇入社
営業部 営業一課に配属
現在に至る
以上

職歴
20○○年 〇月 株式会社〇〇入社
営業部 営業一課に配属 在職中
以上

離職中の記入例

離職中は「現在に至る」や「在職中」を使いません。職歴を記載した後は、最後に「以上」と書いて完成です。

【離職中の記入例】

職歴
20○○年 〇月 株式会社〇〇入社
営業部 営業一課に配属
20○○年 〇月 一身上の都合により退職
以上

退職予定の場合の記入例

在職中ですでに退職が決まっている場合は、退職予定日を記入することをおすすめします。いつ頃入社できるのかがはっきりしていれば、企業側も採用戦略を立てやすくなるためです。

【退職予定の場合の記入例】

職歴
20○○年 〇月 株式会社〇〇入社
営業部 営業一課に配属
現在に至る(20○○年〇月〇日付けで退職予定)
以上

職歴
20○○年 〇月 株式会社〇〇入社
営業部 営業一課に配属 在職中(20○○年〇月〇日付けで退職予定)
以上

履歴書の「現在に至る」の使用に迷う5つのケース

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履歴書を作成するにあたり、「現在に至る」を使用してもよいのか迷う状況もあるでしょう。そこでここからは、ケース別に「現在に至る」の使い方を解説します。状況によっては、使えないことがあるので注意が必要です。

1.有給休暇を消化している場合

退職届を出した段階で有給休暇の日数が残っている場合には、退職の際にすべて消化できます。これは労働基準法で認められた労働者の権利です。最終出社日の翌日からが有給休暇の消化期間となり、有給休暇が終わると「退職」です。

有給休暇の消化期間に転職活動を行う場合には、在職中として履歴書を作成します。有給休暇を消化していることをあえて書く必要はありません。職歴の後に「現在に至る」か「在職中」と続け、退職予定日を記載しましょう。

2.最終職歴がフリーランスの場合

フリーランスとして働いている場合にも、基本的には会社員と同じように記載します。現在もフリーランス、または個人事業主として働いているのであれば「現在に至る」を使えます。副業としてフリーランスで働く場合には、本業の後に「在職中」、フリーランスについて記載した後に「現在に至る」と記入すればよいでしょう。

すでにフリーランスとしての仕事を終えている場合には、開業届を出している事業であれば「廃業」、開業届を出していない場合には「活動停止」と記載し、「現在に至る」は書かずに「以上」で終えます。

3.派遣やアルバイトの場合

新卒でなければ、派遣やアルバイトとして一定期間働いた場合にも職歴に記載します。ただし短期間であれば、記載する必要はありません。現在も派遣やアルバイトとして働いているのであれば、「現在に至る」を使えます。副業の場合も同様です。

なお、派遣の場合には「○○(派遣元)より△△(派遣先)に派遣」というように、派遣元企業と派遣先企業の両方を記載するようにしましょう。

4.仕事をしながら学校に通っている場合

仕事をしながら大学院や専門学校などに通っている場合は、「在学中」と「在職中」であることを履歴書に分かりやすく記載します。学歴欄に現在の年・月で「在学中」と記入すると、通学していることを伝えられます。卒業間近であれば「卒業見込み」と記しましょう。職歴欄には「現在に至る」と書き、仕事を続けていることも示します。

【仕事をしながら学校に通っている場合】

学歴
20○○年 〇月 〇〇大学院 入学
20○○年 〇月 〇〇大学院 在学中
職歴
20○○年 〇月 株式会社〇〇入社
営業部 営業一課に配属
現在に至る
以上

学歴
20○○年 〇月 〇〇大学院 入学
20○○年 〇月 〇〇大学院 卒業見込み
職歴
20○○年 〇月 株式会社〇〇入社
営業部 営業一課に配属
現在に至る
以上

5.仕事を辞めて学校に通っている場合

仕事を辞めて学校に通っている場合には学歴の最終行が職歴の最終行よりも時間的に後になりますが、気にする必要はありません。学歴には「卒業見込み」と書き、「現在に至る」は使わない点に注意が必要です。職歴は「一身上の都合により退職」などが最終行で、「以上」で締めくくるとよいでしょう。

【仕事を辞めて学校に通っている場合】

学歴
20○○年 〇月 〇〇大学院 入学
20○○年 〇月 〇〇大学院 卒業見込み
職歴
20○○年 〇月 株式会社〇〇入社
営業部 営業一課に配属
20○○年 〇月 一身上の都合により退職
以上

履歴書に「現在に至る」や「以上」を書き忘れたら?

「現在に至る」や「以上」の書き方は、採用担当者にとって最重要事項ではありません。書き忘れが原因で書類選考に落ちることはないでしょう。ただし、「現在に至る」を書き忘れると在職中であることが採用担当者に伝わらず、誤解を招いてしまうケースがあります。契約書など重要書類を扱う職種への転職を希望する場合には、適性を疑われてしまうかもしれません。

履歴書の書き方ひとつでネガティブな印象を与えてしまうこともあるため、マナーやルールはしっかりと守って慎重に記入するようにしましょう。

転職成功のポイントは履歴書以外にも!

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「現在に至る」や「以上」の書き方は、転職の合否を大きく左右する要素ではありません。転職を成功させたいのであれば、ここで紹介する3つのポイントを事前に押さえたうえで適切な対策を講じることが大切です。ポイントごとに注意点を解説します。

担当採用者の印象に残る書類作成

履歴書や職務経歴書の出来は、書類選考の結果を左右します。採用担当者が見ているのは、企業の求めるスキルを保有しているか、ビジネスマナーにのっとった記載がされているか、分かりやすく一貫性のある内容にまとめられているかといった点です。

正確に書くだけでは十分ではありません。印象に残る書き方、人物像がイメージできるような書き方が重要になります。ひとりで作成すると間違いに気づきにくいため、完成したら友人や転職エージェントなど第三者に見てもらうのも有効です。

自分の強みをアピールする面接対策

書類選考を突破したら、次は面接です。面接では身だしなみや服装、あいさつ、立ち居振る舞いといったマナー、言葉遣い、表情などあらゆる要素をチェックされます。

よくある質問を想定して答える練習をしておくことはもちろん、企業研究に基づいた強みのアピール、履歴書や職務経歴書の内容と調和した受け答え、自分自身の言葉で熱意を伝えることなど、押さえておきたいポイントは多岐にわたります。万全の面接対策が、転職を成功に導く大切な要素となるでしょう。

自分に合った転職先選び

転職成功のポイントは、自分に合った転職先を選ぶことです。企業の求める人物像と自分の強みがマッチしていれば、おのずと成功率は上がります。そのためには、自分の強みを理解しておくこと、企業がどのような人材を求めているのかを見極めることが重要です。

とはいえ、ひとりで企業研究を行い、自分に合った転職先を見つけ出すのは簡単ではありません。そこでおすすめなのが、転職エージェントの利用です。転職エージェントは転職希望者の強みを見極め、その強みを必要とする転職先を紹介してくれます。自分の強みが分からない人でも、一緒にキャリアの棚卸しを行い、強みを見つけ出してくれるため安心です。

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まとめ

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履歴書の定型文ともいえる「現在に至る」というフレーズは、在職中にのみ使える表現です。「以上」は学歴と職歴の両方を書き終えたことを表す言葉であるため、「現在に至る」とは使い方が異なります。言葉の意味と使い方、書き方を理解しておけば、ビジネスマナーにのっとった履歴書を作成できるでしょう。

転職を成功させるには、マナーをわきまえているだけでなく、説得力があり印象に残る履歴書作成が必要です。転職のプロであるマイナビエージェントでは、書類選考を突破できるよう書類作成をお手伝いしています。登録は無料です。ぜひご利用ください。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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