在職中に転職活動をするときの職務経歴書と履歴書の書き方|求人・転職エージェント

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更新日:2021/09/13

職務経歴書

在職中に転職活動をするときの職務経歴書と履歴書の書き方

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転職活動は、必ずしも退職後に行うとは限りません。収入が途絶えるリスクや、無職の期間が長引くリスクを避けるために、在職中に転職活動を行う方もいるでしょう。このようなケースでは、職務経歴書や履歴書の職歴欄の書き方に注意する必要があります。
ここでは、「退職」と書くわけにはいかない在職中の書類作成についてまとめました。

目次

在職中の職歴には定型文がある

退職してからの転職活動の場合、履歴書には以下のような職歴を書くことになります。

2017年4月 ◯◯株式会社入社
2019年3月 一身上の都合により◯◯株式会社退職
            以上

一方、現在もその職場に勤めている場合は、「退職」と書くことはできません。この場合は、「現在に至る」または、「在職中」という書き方をしましょう。

2017年4月 ◯◯株式会社入社
       現在に至る
            以上

2017年4月 ◯◯株式会社入社 在職中
            以上

一方、職務経歴書の場合は、書式によって在職中の場合の書き方も変わります。フォーマットに合わせて記載しましょう。
「入社・退社」という書き方はせずに、「◯◯年×月~現在」というように、在職期間を示す形で期間を示すケースが多く見られます。

<例1>

2015年4月~2017年3月 ××株式会社


2017年4月~現在 ◯◯株式会社



<例2>

【○○株式会社】(在職期間 2017年4月~現在)



なお、市販の職務経歴書の中には、履歴書の職歴欄のように、表ではなく、いくつかの行に書き連ねていくタイプのものもあります。
その場合は、履歴書と同様に「現在に至る」という表現を使うこともできます。

<例3>
【職務経歴】
◯◯株式会社(2017年4月~現在)
 資本金:◎◎円
 売上高:△△円
 従業員数:■■人
 業種:●●業

・所属歴
 2017年4月××部に配属
 2018年4月△△部に転属

●業務内容
 ~~

現在に至る
以上

フリーランスやアルバイト、有給消化中の職歴の書き方

アルバイトの場合や有給消化中の場合でも、基本的な職歴の書き方は変わりません。「在職中」または「現在に至る」という表現を使いましょう。
有給休暇中であったとしても、退職していない以上「在職中」という扱いで問題ありません。

ただし、派遣社員の場合は少し注意が必要です。企業側が知りたいのは、どこの派遣会社から派遣されているかということよりも、どこに派遣されて、どのような仕事をしていたかということです。
そのため、職歴欄にも、派遣元ではなく派遣先の企業について書くことになります。この場合、派遣期間が残っているケースに限り、「在職中」という扱いになると覚えておきましょう。

反対に、派遣会社への登録を抹消しておらず、派遣社員として登録したままだったとしても、今現在派遣されていないのであれば、「在職中」という扱いにはなりません。
職歴を書くときも、最後に派遣された派遣先について記入し、派遣契約の終了日に「派遣期間満了のため退職」となります。

なお、フリーランスの場合は、「入社」という形で職歴を書くことがありません。履歴書の職歴欄や職務経歴書には、いつ独立したのか、どのような仕事をしているのかについて書くことになります。この場合でも、今現在その仕事を続けているのであれば、「現在に至る」を使います。

「在職中」と「現在に至る」の使い分けについては、明確な決まりはありません。しかし、どちらか迷ったときは、「現在に至る」を使っておくのが無難です。

退職日が決まっている場合の職歴の書き方

退職予定日が決まっている場合は、「現在に至る」や「在職中」の後に、「2019年9月退職予定」といった形でスケジュールを書き添えます。
退職予定日を明記しておくことで、先方がスケジュールを組みやすくなるからです。これは、履歴書でも職務経歴書でも同様です。

採用担当者にとって、「いつから働けるのか」というのは、重要なポイントです。せっかく採用したにもかかわらず、現在の職場が退職を認めずに、入社スケジュールが後ろにずれてしまったというようなことがあると、企業活動に影響が出てしまうでしょう。退職予定日を書くことで、「いつ入社できる予定なのか」をはっきりさせることができます。

ただし、「自分ではこの日に辞めるつもり」といったあいまいな情報を書いてしまうと、後々のトラブルの原因になります。退職日について、現在の職場としっかり話し合いができており、予定日が確定している場合のみ書くようにしてください。

連絡がとれる時間帯や方法を明記する

在職中の転職活動では、日中に連絡をもらっても電話をとれない場合があります。そういうときは、履歴書の本人希望欄に、連絡がつきやすい時間帯や希望の連絡方法について明記しておきましょう。

選考結果や面接の日時、入社日の打ち合わせなど、応募先の企業と連絡をとることは幾度もあります。採用担当者に無駄な労力をかけさせないためにも、また、自分自身がスムーズに転職を進めるためにも、連絡手段や時間について、事前に認識のすり合わせをしておくことが大切です。

相手企業に負担をかけない工夫をしよう

在職中の転職活動では、相手先の企業の採用担当者にかかる負担をできるだけ減らす努力をすることが大切です。
自分自身の退職予定日や、連絡がつきやすい時間帯などを伝えることは、「自分のスケジュールに相手を合わせようとする勝手な行為」ではなく、「企業に対して自分の予定をあらかじめ伝え、スムーズに採用してもらうための工夫」です。

履歴書や職務経歴書の言い回しを気にすることも大切ですが、実務上、必要な気遣いを忘れず、効率の良いやりとりができるようにしましょう。

執筆・編集

荒木 雅人

株式会社マイナビ所属。アドバイザー歴4年。会計士や税理士等の士業の方から管理部門まで幅広く担当。ゴールではなくスタートになる転職をご支援すべく、お一人お一人の立場やその先を見据えたご提案を心がけています。

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