更新日:2024/03/07
この記事のまとめ
「アルバイト経験は履歴書に書くべき?」「履歴書の職歴欄にアルバイト経験をどう書けばよいかわからない」
学校を卒業後、アルバイトとして働いた経験のある方は、転職活動の際にこのような悩みを感じるかもしれません。
アルバイトの職歴は、履歴書にすべてを書く必要はありません。ただ、書いた方がよい職歴と書かなくてもよい職歴があるためそれらの違いを理解しておく必要があります。
そこで今回は、履歴書の職歴欄に書いた方がよいアルバイト経験、書かなくてもよいアルバイト経験、パターン別の書き方、職務経歴書や自己PRの書き方、アルバイト経験を書く際のポイントや注意点などを解説します。
履歴書の職歴欄への正しい書き方を理解して、アルバイトから正社員へのキャリアアップを実現させましょう。
目次
履歴書とは、就職・転職活動の際に、自分の経歴や現状を相手に提示するために用いられる書類です。
具体的には、名前・生年月日・住所・電話番号・メールアドレスなどの基礎情報、学歴や職歴、保有免許や資格などのスキル面の情報に加え、応募先企業への志望動機などを記載します。応募先企業の採用担当者は、履歴書の情報をもとに、応募者の人物像の大枠を理解します。
顔写真を含めた履歴書の情報は、採用担当者が応募者に対する第一印象を形成するための重要な材料です。就職・転職活動の選考ステップをクリアしていくために、履歴書の内容は正確に記載し、応募先企業へのアピール材料を盛り込むようにしましょう。
履歴書の職歴欄には、正社員や契約社員、派遣社員、業務委託などの経歴を書くのが基本です。つまり、アルバイト経験については書かないのが一般的だと認識されています。
しかし、上記は必ず守るべきルールというわけではなく、状況によってはアルバイト経験を書いた方がよいケースもあります。書いた方がよいアルバイト経験と、書かなくてもよいアルバイト経験の一例は、以下のとおりです。
■書いた方がよいアルバイト経験
■書かなくてもよいアルバイト経験
上記を参考に、自分のアルバイト経験は書いた方がよいものか、書かなくてもよいものか検討してみましょう。
履歴書の職歴にアルバイト経験を書く際の基本ルールをご紹介します。職種を問わず共通するポイントなので、必ず把握しておきましょう。
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アルバイト先の会社名は正式名称で記載しましょう。特に店舗で勤務していた場合、「店舗名はわかるけれど会社名は曖昧」ということも多いので、雇用契約書やホームページなどから企業名の正式名称を調べておくようにしましょう。
履歴書の職歴には、アルバイトで担当していた業務内容についても記載します。「○○業務に従事」などと端的にまとめるのが最適な書き方です。補足が必要な場合は、面接で採用担当者に直接伝えるようにしましょう。
正社員と同様、アルバイト経験の場合も、履歴書の職歴欄には在籍期間と現在の状況を記載しましょう。在籍期間は、フォーマットに従い年月を記入します。そして、現在の状況がわかるよう、すべての職歴を書き終えたら改行し「現在に至る」と記載しましょう。そして、最後に右下の方に「以上」と書いて締めます。
アルバイト経験の書き方を4つのパターン別にご紹介します。履歴書の職歴欄を適切に書けるよう、ポイントをおさえておきましょう。
複数のアルバイト経験がある場合、履歴書の職歴欄には入社順に記載していきます。ただし、すべてのアルバイト経験を書く必要はなく、前項でご紹介した「書いた方がよいアルバイト経験」を参考に、応募先企業にアピールできるものを選別しましょう。
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アルバイトから正社員に雇用変更となった場合、履歴書の職歴欄に経緯を記載しましょう。まずは通常どおりアルバイト入社について記載し、正社員登用となった年月を下の行に追加します。業務内容の詳細については、職務経歴書に別途記載しましょう。
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同時に複数のアルバイトを掛け持ちしていた場合は、入社した時期が早いアルバイトから順番に記載しましょう。退職に関しても、時期が早いものから記載する形です。一般的な職歴では入社・退職が交互に記載されるものですが、掛け持ちの場合は人によって順不同になります。
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離職期間中のアルバイトについては、3ヵ月以上の勤務経験がある場合に限り、履歴書の職歴欄に記載します。3ヵ月以上のアルバイト経験があるにもかかわらず記載しない場合、採用担当者からブランク期間が長い人と判断されてしまいます。
なお、1~2ヵ月程度の短いアルバイトに関しては、応募先企業に活かせる経験でなければ記載しなくても問題はありませんが、面接時に質問されてもよいように、回答の準備はしておくとよいでしょう。
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ここでは、職務経歴書や自己PR欄にアルバイト経験を書く際の記載例をご紹介します。応募先企業に活かせるアルバイト経験は積極的にアピールしていきましょう。
アルバイト経験の職務経歴は以下のように記載しましょう。
【記載例】
2017年10月~現在
●●株式会社
事業:家電製品の販売
資本金:○万円
従業員数:○人
売上高:○万円
所属:販売部 ○○店
雇用形態:アルバイト
業務内容:
・商品の実演、案内(掃除機)
・レジ対応
・問い合わせ対応
・品出し
・清掃
・在庫管理
・発注業務
実績:
・2021年度全国アルバイトスタッフ売上2位
保有資格:
家電製品アドバイザー(生活家電)資格取得
身についたスキル:
Microsoft Excel・Word 初級程度
評価されたポイント:
自分のスタイルに固執せず、目の前のお客様に合わせて接客スタイルを変えていた点について、上司から評価を受けました。先輩方のトークを聞いたり、他店で自分が接客を受けたりすることで、いろいろな接客パターンを身につけるよう努めていました。
上記のように、アルバイトの業務内容や周囲から評価を受けた点などを盛り込み、採用担当者にイメージしてもらいやすい内容に仕上げましょう。
職務経歴書の正しい書き方についての詳細は、以下の記事を参考にしてみてください。
アルバイト経験についての自己PRの例文は以下のとおりです。
【例文】
私は、人に喜んでもらうこと、人の役に立てることのために、地道な努力を積み重ねられる人間です。
前職では、家電量販店で掃除機を販売していましたが、「目の前のお客様にとってどのような提案が最善なのか」を常に考えていました。そのため、製品についてはカタログだけではなく、一定期間自分で使用してみたり、他店の販売員に接客を受けたりして、ユーザーでなければ伝えられない生の情報を届けられるよう努めました。その結果、2022年度には全国のアルバイトスタッフの中で売上第2位を獲得し、社長から表彰されました。
この経験から、誰かのため、何かのためにコツコツ努力を続けていくことが、いずれ大きな成果をもたらすことを学びました。
上記のように、アルバイト経験の自己PRでは、実際の成果や過程がわかるように具体的に記載しましょう。
未経験の仕事に応募する際の職務経歴書の書き方は、以下の記事を参考にしてみてください。
職務経歴書の職歴欄にアルバイト経験を書く際のポイントや注意点をご紹介します。履歴書の書き方一つで採用担当者からの印象は大きく左右されるため、正しい書き方を身につけましょう。
アルバイト経験の書き方でも説明しましたが、勤務期間が短いアルバイト経験の場合は、履歴書の職歴欄に書かなくても問題はありません。記載する目安は、3ヵ月以上の勤務期間です。ただし、その間は履歴書上に空白期間が生じてしまうので、面接時に採用担当者から質問を受けた際には、正直にアルバイト経験について伝えるようにしましょう。
雇用形態かかわらず、応募先企業に関連する職務経歴は積極的にアピールすべきです。アルバイト経験であっても、アピールできる業務内容やスキルは履歴書の職歴欄に必ず書くようにしましょう。
履歴書の職歴欄にアルバイト経験を書く際には、アルバイト採用であることを必ず明記しなければなりません。社名に続けて括弧書きでアルバイトと記載しましょう。
アルバイトの文言がないと、採用担当者は正社員採用だと誤解してしまいます。こちらにそのつもりがなくても、経歴詐称と捉えられてしまうリスクがあるので、正社員の経歴とアルバイトの経歴は一目でわかるように書きわけましょう。
そのほか、履歴書の基本的な書き方、ルールについては以下の記事をご確認ください。
履歴書の職歴欄や職務経歴書の書き方に悩んだときには、転職エージェントを活用しましょう。
数ある転職エージェントの中でも、マイナビエージェントは、各分野に精通したキャリアアドバイザーが数多く在籍しています。アルバイトから正社員採用に向けたサポートも手厚くおこなっていますので、いままでアルバイトとして働いてきた方や正社員経験が少ない方も安心してご相談ください。あなたの魅力が採用担当者に最大限伝わるよう、お手伝いをさせていただきます。
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いままでアルバイトとして働いてきた方、アルバイト経験が多い方でも、履歴書で経歴をアピールすることは十分可能です。特に、長く続けてきたアルバイト経験や、応募先企業の業務に活かせそうなアルバイト経験に関しては、堂々とアピールしていきましょう。
大切なのは、「この人を採用したら活躍してくれそう」という気持ちを採用担当者に抱いてもらうことです。採用後の自社の姿を具体的にイメージしてもらえるよう、アルバイトでの働きぶりや習得したスキルなどは具体的に伝えていくようにしましょう。
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