【派遣経験者の履歴書の書き方】複数の経験を強みに変える職歴の記入方法|求人・転職エージェント

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更新日:2025/05/22

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【派遣経験者の履歴書の書き方】複数の経験を強みに変える職歴の記入方法

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この記事のまとめ

  • 派遣経験を履歴書に書く際は、派遣元と派遣先を区別して書く、派遣特有の表現方法を使うといった書き方の決まりがある
  • 派遣経験が多い場合、1社を1行で書くなど、スマートにまとめることが大切
  • 派遣経験は「即戦力」や「適応力」という強みになるため、自己PRや志望動機で積極的にアピールしよう

転職する際、複数の派遣先で働いた経験を履歴書にどう書けばよいか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。「派遣元と派遣先、両方書いたほうがよいか」「短期の派遣経験はまとめても大丈夫か」「空白期間があると不利なのか」といった疑問を抱える方は少なくありません。派遣経験者の履歴書は一般的な正社員とは異なるルールがあります。

本記事では、複数の派遣経験をスマートにまとめ、キャリアを魅力的に見せる方法を徹底解説します。派遣から正社員へのステップアップを目指す方はぜひ参考にしてみてください。

目次

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履歴書における派遣期間の職歴の書き方

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派遣の職歴は正社員とは異なる書き方が必要で、派遣元と派遣先の書き分け、適切な表現の使用、複数の就業先の記載方法、雇用形態の変化についての理解が重要です。書き方を誤ると、採用担当者に誤解を与える恐れがあります。適切な表現と記載方法を身につけることで、派遣経験を転職活動の強みとして活かせるでしょう。ここでは、派遣経験者が履歴書作成時に押さえておきたいポイントを解説します。

派遣元と派遣先の正しい書き分け方

派遣社員の職歴を履歴書に記載する際、派遣元と派遣先を明確に区別することが重要です。まずは「派遣元」の会社名を記入し、その次の行に「派遣先」の会社名を記載します。このとき、「入社」「退職」ではなく、「登録」「就業」「派遣」「派遣期間満了につき退職」といった派遣特有の表現を使いましょう。

たとえば、「2024年8月 ○○人材派遣株式会社に登録、2024年9月 △△株式会社に事務職として派遣」という書き方が適切です。採用担当者に誤解を与えないように、派遣元と派遣先の両方を記載し、派遣としての働き方を正確に伝えることが大切です。

派遣特有の表現に注意

派遣社員の履歴書では、正社員とは異なる表現を使用しましょう。「入社」ではなく派遣会社への「登録」、実際に働き始めたときは「就業」「派遣」と記載します。また、派遣期間が終了したときは「派遣期間満了」または「契約期間満了につき退職」と表現します。自己都合で仕事を辞めた場合のみ「一身上の都合により退職」と記載するのが一般的です。

これらの表現は、採用担当者に対して「派遣社員として働いていたこと」を正確に伝えるために必要です。派遣特有の正しい表現を使うことで、職歴の透明性が高まり、採用担当者から信頼が得られます。

現在就業中の派遣社員の場合

現在就業中の派遣社員は、「現在に至る」という記載を忘れないようにしましょう。たとえば、「2023年4月 株式会社○○人材派遣株式会社に登録」「2023年4月 △△株式会社に一般事務として就業」「現在に至る」と時系列で記載します。

複数の派遣先で働いている場合、派遣元ごとに情報を整理し、その下に各派遣先と業務内容を記入すると分かりやすいでしょう。スペースが限られているなら、派遣先の企業名、業務内容、期間を1行にまとめて記述する方法も有効です。履歴書だけでは伝えきれない詳細は職務経歴書に記載し、両方の書類で一貫した情報を提供します。

派遣から直接雇用になった場合

派遣から直接雇用になった場合、履歴書では雇用形態の変化を明確に示しましょう。まず派遣元会社への登録と派遣先での就業を記載し、派遣期間満了による退職を明記します。その次の行に「株式会社〇〇に正社員(または契約社員)として入社」と記入します。これにより、同じ会社で立場が変化したことが採用担当者に正確に伝わります。

たとえば、「2023年4月 株式会社〇〇人材に登録、株式会社△△に経理事務として派遣」「2024年3月 派遣期間満了につき退職」「2024年4月 株式会社△△に正社員として入社」「現在に至る」という記載方法が適切です。労働者派遣法改正に伴う直接雇用の事例も増えているため、履歴書では雇用形態の変化を分かりやすく伝えることが大切です。

複数の派遣経験をスマートにまとめるテクニック

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派遣社員の経験が長い方の中には、複数の会社で働いている方もいるでしょう。原則、すべての職歴を記載するのが望ましいですが、履歴書のスペースには限りがあるため、工夫が必要です。ここでは、複数の派遣経験を履歴書にまとめる方法を紹介します。

複数の派遣先のまとめ方

複数の派遣先で就業経験がある場合、派遣元ごとに情報を整理し、その下に派遣先企業と業務内容を記載するのがおすすめです。たとえば、「○○人材株式会社」の下に「△△株式会社:一般事務(2022年4月~2023年3月)」というように記載します。

派遣元が1つで派遣先が複数ある場合、派遣元の会社名を1行目に記入し、2行目以降に各派遣先と職種を記載するとよいでしょう。派遣元も派遣先も複数あるなら、派遣元ごとにブロック分けして情報を整理すると分かりやすくなります。短期・単発の派遣経験が多い方は、「短期・単発の○○業務を複数経験」とまとめると効率的です。

派遣先が多過ぎて書ききれない場合の対処法

派遣先が多過ぎて履歴書に書ききれない場合、職歴欄が多い履歴書テンプレートを選択する方法が有効です。それでも足りないなら、派遣元会社と期間を簡潔に記載し、「詳細は職務経歴書をご参照ください」と添えるとよいでしょう。職務経歴書には、各派遣先の詳細な情報や獲得したスキルを記載します。

また、複数の派遣先をまとめて「〇〇会社に派遣社員として登録、複数企業で事務職として勤務」と記載することも可能です。原則として職歴はすべて記載することが望ましいですが、正社員経験がある場合、そちらを優先的に記載しましょう。

派遣経験を正社員採用につなげる履歴書作成術

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派遣社員としての経験は、適切な記載方法によって大きな強みとなります。ここでは、派遣経験をポジティブに伝えるテクニックや派遣と正社員の働き方の違いを踏まえた説得力のある志望動機の書き方、空白期間がある場合の効果的な対処法を見てみましょう。これらの知識を身につければ、派遣の多様な経験を履歴書で的確にアピールし、正社員採用への道を切り開けます。

派遣経験をポジティブに伝える履歴書の書き方

派遣経験を履歴書の強みに変えるには、適切な記載方法が重要です。派遣元と派遣先の企業名を明確に区別して記載するのはもちろん、「登録」「就業」「派遣期間満了」といった派遣特有の表現を使用し、経験したスキルや業務内容を具体的に伝えることがポイントです。

また、複数の職場で培った適応力や多様な業務経験をアピールし、その経験が応募先でどう活かせるかを明確に示しましょう。派遣社員としてさまざまな環境で成果を上げた実績や短期間で業務を習得した能力は大きな強みです。正社員経験を優先的に記載し、派遣経験はそれを補完する形で記述すると、バランスの取れた履歴書になります。

派遣と正社員の働き方の違いを踏まえた志望動機の書き方

派遣から正社員を目指す際、採用担当者が応募者の意欲と適性を判断する重要な材料となるのが志望動機です。派遣と正社員の働き方の大きな違いは、業務範囲と責任の重さにあります。派遣社員は限られた業務を担当するケースが多いのに対し、正社員はより広範な業務と責任が求められます。この違いを踏まえた志望動機を作成することが重要です。

「安定を求めて」といった理由だけでは不十分で、「派遣社員として培った業務効率化の知識を活かし、より幅広い視点で会社に貢献したい」「専門性を深めるために長期的なキャリア形成を望んでいる」といった表現が効果的です。

重要なのは、派遣で培った経験やスキルを具体的に示し、それをどのように正社員として活かせるかを明確に伝えることです。「派遣社員として多様な環境で培った適応力を御社の業務改善に活かしたい」といった形で、企業貢献につながる志望動機を心がけましょう。

空白期間がある場合の職歴の書き方

派遣の合間に空白期間がある場合、履歴書にはその理由を正直に記載することが大切です。「2023年6月 出産のため退職」「2022年4月〜2023年3月 資格取得のための勉強期間」など、具体的な理由を明記しましょう。この期間に何をしていたかを明確に伝えることで、採用担当者に納得感を与えられます。

空白期間の活動内容は、できるだけポジティブな表現で伝え、その経験から得た学びやスキルを応募先でどう活かせるかに結びつけると効果的です。正直に記載し、前向きな姿勢を示すことで、自己PRの材料として活用できます。

派遣経験者の履歴書が書類選考を通過するためのテクニック

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派遣経験者が書類選考を突破するには、履歴書での効果的なアピールが鍵です。ここでは、派遣での多様な経験を採用担当者に評価してもらうための具体的なテクニックを解説します。派遣で培った適応力や即戦力性は、適切に表現することで大きな強みになります。履歴書作成から面接対策まで、書類選考を通過するための戦略を身につけましょう。

派遣経験を活かした自己PRの書き方

派遣社員から正社員への転職を目指す際、自己PRは重要なアピールポイントになります。派遣経験を通じて培った「適応力」「即戦力性」「多様な職場環境への対応力」といった強みを具体的に記載しましょう。たとえば、「異なる企業での勤務経験から、短期間で業務に適応する能力を磨きました」「さまざまな業界での経験を通じて、柔軟な対応力を身につけました」など、具体的な事例と共に説明します。

また、派遣で身につけたスキルが応募企業でどう活かせるかを明確に示すと効果的です。「御社の〇〇という業務に、私が△△で培った経験が直接活かせる」という関連性を示すことで、採用担当者に即戦力としての価値をアピールできます。ただし、過大な表現は禁物です。実績に基づいた誠実な自己PRを心がけましょう。

履歴書に記載した派遣経験を面接で説明するコツ

面接では履歴書に記載した派遣経験を効果的にアピールすることが重要です。応募企業が求める人材要件に合致するスキルや経験を中心に説明し、それ以外は簡潔にまとめましょう。正社員登用された経験や派遣期間が延長された実績は、信頼性の証明として積極的に伝えたいポイントのひとつです。

また、特定の業務を任されていた経験も高く評価されます。秘書検定やTOEICのような資格も、応募企業に関連性の高いものを優先して話題にすると、より説得力が増すでしょう。面接前に、自分の派遣経験から得たスキルと応募企業のニーズとの接点を整理することが成功の鍵です。

派遣経験者が転職エージェントを効果的に活用する方法

転職エージェントを活用すれば、派遣経験を正社員転職の強みに変えられます。複数の転職エージェントに登録することで、幅広い求人にアクセスできます。担当者との面談では、派遣で培った経験やスキルを具体的に伝え、希望条件を明確にしましょう。

専門のキャリアアドバイザーによる履歴書添削や面接対策を積極的に活用すれば、派遣特有の職歴の書き方に関するアドバイスを受けられます。また、条件面の交渉も代行してもらえるため、自分では言いづらい年収交渉も安心です。担当者とは定期的に連絡を取り、相性が合わないと感じたら担当変更を申し出ることも可能です。

まとめ

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派遣社員として働いた経験を履歴書に記載する際は、派遣元と派遣先の両方を明記し、「登録・就業・派遣期間満了」といった適切な表現を使用することが重要です。複数の派遣先がある場合は状況に応じて個別記載、またはまとめる方法を選択し、スペースが足りない場合は正社員経験を優先しましょう。

派遣経験は適応力や即戦力などの強みをアピールする機会です。自己PRや面接で伝えることで、正社員採用への道が開けるでしょう。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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