更新日:2022/05/26
この記事のまとめ
一般的に、どの分野の就職面接においても志望動機が尋ねられます。実力重視の傾向があるプログラマーも例外ではありません。面接官と対話するときだけでなく、エントリーシートを記載する際も、表現の仕方を工夫することで与える印象が変わります。
志望動機が面接官にきちんと伝わるようにするためには、どのようなポイントを押さえればよいのでしょうか。この記事では、プログラマー経験者と未経験者に分け、押さえておきたいポイントを紹介します。
目次
近年需要が高まっているプログラマーですが、学歴に関係なく未経験者であっても採用される職種として注目されています。面接を受ける際には、志望動機を適切かつ魅力的に伝えることを意識しましょう。
経験の有無にかかわらず、プログラマーという職種を選択した理由や、将来のビジョン・目標を論理的に伝えることが大切です。転職支援サイトでは志望動機の良い例などが掲載されているものの、定型例文は参考程度にとどめておき、自分の言葉で伝えることを心掛けましょう。
まず、プログラマー経験者が志望動機を伝える際に押さえておきたいポイントを紹介します。
これまでにプログラマーの経験があるのであれば、その経験をどのように生かせるのか、将来どのような目標を持っているのかを明確に伝えましょう。プログラマーと一言でいっても、その需要は多岐にわたっています。どの分野のプログラマーとして働くことを希望しているかをきちんと説明することが大切です。
面接か書類選考かにかかわらず、志望動機を見聞きした面接官に「数ある企業の中からなぜここを選択したのか」、はっきりとした理由を伝えることが重要です。
幅広い分野を手掛けている企業とニッチな分野で活躍している企業とでは、特徴や企業理念が異なります。応募した企業の開発製品や社風など、魅力に感じる点を素直に、かつ明確に伝えましょう。
希望する企業のWebサイトなどを調査し、企業が求める人材を把握しておくことは大切です。予備知識があれば、これまでの自分の経験がどのように役立てられるかを適切にアピールできます。
たとえば、これまで携わったシステムの種類・規模を紹介しましょう。実体験に基づくエピソードを志望動機に盛り込むことにより、企業のどのようなところを補えるかを上手に伝えられます。
実体験に基づく経験を伝えることに加えて、この先どのように成長していきたいと思っているかを伝えることも大切です。どのようなプログラマーになりたいのか、どの分野でのスキル向上を目指しているのかなどを明確に伝えます。
そのためには、事前に自分の目標について把握しておくことが必要です。描いているビジョンと志望企業において成し遂げられることに差がないかどうかも確認しておきましょう。
転職では退職理由を聞かれることが一般的です。その際は、正直かつポジティブな理由を述べるようにしましょう。
たとえば、長期的に見たキャリアアップを目指していること、志望企業のプロジェクトやスキルアップ支援に魅力を感じていることなどを伝えます。入社後の意欲的な姿勢が想像できるような、ポジティブな表現を使うようにしましょう。
プログラマーとして多くの経験を積んでいる場合、気づかないうちにマイナスなイメージを与えてしまう「落とし穴」に注意が必要です。プログラマーとしての経験は大きな武器となるため、マイナスイメージを与えないよう意識しましょう。注意しておきたいポイントを2点ご紹介します。
よく見聞きする志望動機に「新しいものに挑戦したい」「学びたい」という表現があります。前向きな表現ではあるものの具体性に欠けており、抽象的な内容だと受取られかねません。
自分の経験に基づいた強みをアピールし、どのような形で貢献したいと思っているのかを具体的に伝えることが重要です。志望企業が行っている特定の分野におけるスキルアップを図りたいなど、面接官に納得してもらえる志望動機を考えましょう。
現職での収入・待遇条件などへの不満から、転職を考えるケースがあります。それ自体は間違ったことではありません。しかし、好条件を期待するあまり、志望動機や面接態度に表れてしまうのであれば注意が必要です。
プログラマーとしての経験が長いほど、無意識的にそのような雰囲気が出やすくなる傾向があるため注意しましょう。好条件を気にしていることが本音であるとしても、ポジティブな表現に置き換える工夫が必要です。
以前と比べ、プログラマー求人案件において「未経験者可」の表示を多く目にするようになりました。未経験者の場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
経験者とは異なり、技術面での経験はアピールできません。一方、未経験でも努力により貢献できることはアピール可能です。志望動機を伝える際に押さえておきたいポイントを2つ紹介します。
転職理由をきちんと説明することは大切です。なぜ、いままでと異なる業種であるプログラマーを選んだのか、それに伴いどのような努力をしているかをアピールしましょう。面接官に成長意欲を感じてもらえることがポイントです。
志望企業の特徴を事前に調べておき、どのようなプログラマーを目指しているかを伝えます。できるだけ具体的に「このようなことができるようになりたい」と説明できればベストです。
これまでの業種・経験がプログラマーとはまったく異なっているとしても、アピールできる自分の強みを考えてみましょう。
プログラマーにはプログラミングスキルのみならず、コミュニケーションスキルやスケジューリングスキルが必要といわれています。志望企業が求める人物像が分かれば、そのような分野における自分の適正・スキルをアピールしてみましょう。
また、使用しているシステムやアプリなどが企業に関係したものであれば、感想を述べることで意欲や熱意を伝えられるでしょう。
採用してもらいたいあまり、伝えたいことを思いの向くまま書き連ねたり述べたりしていると、かえってマイナスになる可能性があります。伝え方を工夫し、どのような表現をすれば企業側が「採用したい」と思うかを考えましょう。
応募する企業の理念を前もって把握しておくことは重要です。しかし、志望動機が企業理念に賛同するだけでは、本心を理解できないと判断されてしまうかもしれません。
そうならないためにも、自分の経験と企業理念を結びつけることが大切です。「自分の経験を生かせる環境がこの企業にはある」など、企業理念から何を見出したかを具体的に説明できるようにしましょう。
「プログラマーになりたい」「ぜひこの仕事を行いたい」という熱意や意欲は大切です。しかし、熱意に加えて現時点での貢献度を同時に伝える必要もあります。
プログラマーとしては未経験であるものの、これまでの経験で得た知識・スキルを生かし、実践できる環境に身を置きたいことを具体的にアピールしましょう。
普段から技術ブログなどを見ているなど、何らかの行動を起こして努力していることが伝われば、「この先貴重な人材になる」と判断してもらえる可能性が上がります。
転職理由を聞かれた際には、たとえ本音であってもネガティブな印象を持たれないよう注意しましょう。
面接官は他人や環境のせいにしてしまうネガティブ思考に敏感なので、数年後に同じような理由で辞める可能性を心配するかもしれません。「前職でやりたいことができなかった」「環境が悪かった」などでは、好感度は低いでしょう。
自分の思い描いているビジョンや、入社後すぐに取り組みたいことなどを前向きに話すことが大切です。
文部科学省は、2020年度以降順次、各学校においてプログラミング教育を必修科目としました。できるだけ早い段階からコンピューターに慣れ、プログラミング的思考を育成する目的とされています。
プログラマーは今後も需要が増える業種のひとつです。企業に加え、各自治体などの公的機関においてもプログラマーが重宝されています。この機会に、プログラマーへの理解を深めておきましょう。
プログラマーの主な仕事内容はシステム開発です。PHPやJavaなど目的に合ったプログラミング言語を用いて、仕様・設計どおりにプログラミングします。デバッグと呼ばれる作動テストも仕事のうちです。
プログラマーと混同されることが多い業種は、システムエンジニアです。この2業種では業務内容・範囲が異なります。
基本的に、要件定義や設計を請け負うのがシステムエンジニア、その仕様・設計に基づきプログラミングするのがプログラマーです。ただし、企業やプロジェクトにより、役割や呼称が異なることもあります。
プログラマーには、論理的思考やタスク管理能力が求められます。利益を上げる必要がある企業にとって、締め切りに合わせてタスクを完了できない人は歓迎されません。
また、用途に合わせて複数種のプログラミング言語を使用するため、高い学習意欲や知的好奇心も必要です。効率的で、より良いプログラムを作成しようと努力する姿勢が求められます。常にスキルアップを目指しているような、向上心旺盛な方は向いているでしょう。
プログラム言語はさまざまな種類があるため、基本的な知識が身についている方は転職の際に有利です。何らかの資格が必ずしも必要なわけではありませんが、プログラマーを目指す際に有利に働く資格もあります。
たとえば、ITパスポート、Java SE 11認定資格(Oracle Certified Java Programmer)、C言語プログラミング能力認定試験、Ruby技術者認定試験などです。
これらの資格試験に合格していることは、高度なシステム開発に対応できる知識や能力があることの証明となり得ます。実務経験がなくても受けられるため、在職中の方でも合格を目指して学習してはいかがでしょうか。
経済産業省の試算によると、プログラマーを含むIT人材の需要が今後も高まると予想されています。日本国内において、プログラマーが不足しているというのが現状です。幅広い知識が求められる専門職のため、実務経験がある方が重宝されています。
一方、将来の需要を見据えて、未経験者を積極的に受け入れている企業があるためチェックしてみましょう。未経験者であっても諦める必要はありません。学習意欲やコミュニケーションスキルなど、生かせる能力を探してみましょう。
近年、生活上のさまざまな分野でAIが活躍しています。今後もプログラミングを利用した商品やサービスが数多く開発されるでしょう。それに伴い、多くのプログラマーが求められています。
各企業は、独自の特徴を活かすため努力しています。働く場所を選ぶ際には、その企業への志望動機を明確にしましょう。
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