更新日:2023/04/10
この記事のまとめ
未経験からIT業界への転職を目指す場合、プログラマーからエンジニアとしてのキャリアをスタートさせるのが一般的です。しかし、これからプログラマーに転職しようと考えているものの、自分に向いているのかが判断できずに不安を覚えている人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、プログラマーに向いている人・向いていない人の特徴を詳しく紹介します。転職活動に取り組む前に、自分に適性があるかどうかを確認しておきましょう。
目次
まずは、プログラマーとしての適性がある人に共通する8つの特徴を詳しく見ていきましょう。これから必要なスキル・知識を学んでプログラマーに転職したいと考えている人は、ここで紹介するポイントに自分が当てはまるかどうかを確認しながら読み進めていくことをおすすめします。適性の有無を把握したうえで転職することで、転職後のミスマッチに悩むリスクを減らせるでしょう。
IT業界は進歩が早い分野であり、新しい技術の登場によってトレンドが変化しやすい特徴があります。そのため、最新技術や新しいものへの興味・関心が高く、率先して情報収集できる人に向いています。最新技術を追い掛けるのが好きな人や、普段から新しいものを積極的に試している人には適性があるといえるでしょう。
プログラマーの仕事には、ロジカルシンキング(論理的思考法)が求められます。ロジカルシンキングとは複雑な物事を要素ごとに分解し、論理的な関係性を考えながら組み立てる思考パターンです。
プログラミングでは何らかの目的を達成するために最適なアプローチ方法を考え、それを構築するにはどうしたらよいのかを考える必要があります。分析と手順の構築といった基本的な考え方はプログラミングにも活かせるでしょう。
プログラマーとして開発現場の最前線で活躍し続けるには、継続的な学習を通じて技術面のスキルアップに励むことが欠かせません。
プログラマーになるまでにもプログラミング言語の習得などが求められますが、実際に職に就いてからも新たな技術を学び続ける意識が重要です。学習が好きで自発的に学べる人に向いている職種といえるでしょう。
プログラマーとして働いていると、時間の経過とともに開発トレンドが変化したり新しい技術が登場したりします。状況に合わせて適切に対処する必要があるため、柔軟性が求められるでしょう。
開発プロジェクトが進行している途中でも、予想外のトラブルが発生したりバグに翻弄されたりするケースがあります。そのようなときにも冷静に対応できる能力を持った人材は、プログラマーに向いているといえます。
作業効率を高めるには、日常の業務における生産性を上げる必要があります。開発のスピードアップに役立つツールの導入や繰り返し実施する作業の自動化など、人間の作業量を減らして生産性を高める工夫が欠かせません。
「2回以上実施しなければならない作業は自動化する」など、どのようにしたら生産性を向上できるかを考えて実行に移す力が求められます。
開発中に致命的なバグが発生して修正作業に追われたり、デバッグ中に未知のバグが見つかって緊急で対応しなければならなかったりするときもあります。思ったように修正できず、トライ&エラーを繰り返すこともあるでしょう。普段の開発でも想定どおりにプログラムが動作せず、調整を繰り返すことも少なくありません。
さまざまな場面でトライ&エラーに取り組むことが求められるため、これを楽しめる人であればプログラマーに向いているといえるでしょう。
開発業務において、プログラマーは長時間コーディングし続けます。単純なミスによるバグの発生を防ぐためにも、集中して仕事に臨む姿勢が欠かせません。同じ作業を長時間行っても集中力が途切れない方は、プログラマーに向いています。
プログラマーはさまざまなプログラミング言語を駆使し、ITシステムを具現化する職種です。ものづくりに携わることから、創作や創造といった何かを生み出すことが好きな人に向いています。「自分のアイデアを具現化したい」「いままでになかったICTシステムを作りたい」と考えているのであれば、プログラマーを目指すのも選択肢のひとつです。
ここからは、プログラマーとしての適性が低い人に見られる4つの特徴を解説します。プログラマーが自分に適した職種なのかどうかをより正確に判断するためにも、プログラマーに向いていない人の特徴についても事前に確認しておきましょう。
IT技術やプログラミング自体に興味がなければ、プログラマーとして働くのは難しいといえます。ある程度興味がある人でも、深く極めようと思っていなければ長期間活躍するのは厳しいでしょう。
興味が薄い分野について継続的に学習し、スキルアップに励むのは精神的に苦しいものです。そのため、まずは自分がITやプログラミングにどの程度の興味・関心があるのかを明確にすることが大切です。
勉強が嫌いで自発的な学習が難しいと感じている人にとっても、プログラマーは茨の道です。努力してプログラマーに必要なスキルを習得したとしても、転職後の学習をおろそかにすれば、すぐに最新技術についていけなくなります。プログラマーとして活躍するには継続的な学習が必須です。勉強が嫌いな人は別の道を考えたほうがよいでしょう。
プログラミングは主目的を達成するために試行錯誤しながら行うものです。そのため、どのようにすればよいかを自分で考え、実装していきます。
上記のプロセスにおいては、自ら進んで考えて制作するスキルが欠かせません。自分でさまざまなことを考えるのが苦手だと感じている人には難しい職といえるでしょう。
プログラマーを含めたITエンジニアは、専門知識や最新技術を活用して最前線で開発に携わる職です。トレンドの技法を取り入れたり新しい技術を積極的に試したりすることも多いため、探究心が求められます。
探究心や積極性が低い場合、技術に関する深い知識を学んだり新技術を活用したりするのが難しくなり、プログラマーとして活躍しにくくなるでしょう。
ここまでプログラマーに向いている人と向いていない人の特徴について解説してきましたが、自分には適性があるのかどうかが分からないと感じている方もいるでしょう。
自分だけで向き不向きを判断するのが難しいと感じたときは、Web上にある適性診断を活用するのもおすすめです。簡易的な適性診断を受ければ、自分がプログラマーに向いているのかを客観的に判断できます。
また、IT業界に強い転職エージェントを活用してキャリアアドバイザーに相談するのも効果的です。転職のプロとしての立場からプログラマーとしての適性があるかどうかを診断したうえで適切なキャリアパスを提示してくれるので、転職活動において大きな力となるでしょう。
プログラマーへ転職したいと考えているのであれば、業務に不可欠な実践的なスキルを身につけておく必要があります。ここでは、プログラマーを目指す人が習得しておきたい4つのスキルを紹介します。転職を成功させるためにも、ひとつずつ習得に励みましょう。
プログラマーとして働くには、プログラミング言語を自在に扱うスキルが欠かせません。プログラミングスキルの習得には時間がかかるため、早めに学習をスタートしましょう。
世の中にはさまざまなプログラミング言語がありますが、自分が目指す分野でよく使われている言語を習得するのがおすすめです。すでに何らかのプログラミング言語を習得しているのであれば、別の言語を学習して担当できるプロジェクトの幅を広げるとよいでしょう。
ITシステムに携わるうえで、ハードウェアやソフトウェアに関する知識やスキルは欠かせません。どのようなITシステムにもそれを動かすためのハードウェアやソフトウェアがあり、特性や処理性能などを意識して設計する必要があります。
さらに、ネットワークやセキュリティなどのITインフラに関する知識・スキルも求められるでしょう。これらの分野を専門としているエンジニアは存在しますが、プログラマーを目指す人も基本的な知識・スキルを学ぶことをおすすめします。
携わる分野によっては、数学や物理学の知識が必要です。データマイニング用のプログラムを制作するのであれば、数学や統計解析に関する知識が求められます。ゲームプログラミングに携わるときは、数学に加えて力学をはじめとした物理学の知識が必要です。
特定の分野で必要とされる数学・物理学をまとめた学習用の書籍やWebサイトも存在しており、それらを活用して学習するとよいでしょう。データ分析やAIの開発が活性化していることを考えると、数学や物理学の重要性はますます高まるといえます。
プログラマーとして必要なエンジニアリングスキルを習得することに加えて、語学スキルを高めるのも有用です。技術文書は外国語で書かれたものが多く、中には日本語に翻訳されていないものもあります。語学スキルがなければ、外国語で書かれた資料を通じて最新の技術を習得できません。
語学スキルがなくてもプログラマーとして働くことは可能ですが、将来的にキャリアアップするためにも英語や中国語などの主要言語を学ぶとよいでしょう。
新たにプログラミング言語を習得する場合、需要が高いものをマスターすることで担当できる案件の幅が広がります。2023年時点では、以下のプログラミング言語の需要が高い傾向にあるため、参考にしてみてもよいでしょう。
分野によって必要とされるプログラミング言語は異なるため、自分が目指す分野に応じた言語を学ぶことが大切です。Web業界のフロントエンドエンジニアを目指すのであればJavaScript、AIエンジニアを目指すのであればPythonやRを学ぶとよいでしょう。
実際にプログラマーへ転職するには、必要なスキルを習得するだけではなくコツを押さえて転職活動を進めることが大切です。ここでは、プログラマーを目指す人が転職を成功させるコツを3つ紹介します。これから転職活動に取り組もうと考えているのであれば、自分が達成したいキャリアパスを実現するためにも事前にチェックしておくとよいでしょう。
自分が目指す分野が明確になったら、求められるスキルを習得しましょう。分野によってはマークアップスキルやデザインスキルなど、プログラミング以外のスキルが必要とされるケースがあります。
たとえ自分が高いスキルレベルに達していたとしても、目指す分野で求められるスキルとずれがあると転職は難しくなるでしょう。学習するプログラミング言語を選択するときや付加的なスキルを習得するときは、何が求められているのかをリサーチして優先順位を定めることが大切です。
転職先を探すときには、スキルを活かせる分野を選びましょう。習得しているプログラミング言語を求めている業界の中から、これまでの経験を高く評価してくれる企業を選ぶのがおすすめです。
特にプログラミング言語は多数存在するため、自分が習得していないものを求めている企業もあるでしょう。応募を予定している企業が手掛けている分野をチェックしたり、求人情報に記載されている内容をよく確認したりして自分のスキルとミスマッチがないかを確認することが大切です。
転職経験が浅いと転職先の見極め方が分からず、転職後に後悔するリスクがあります。転職後のミスマッチを防ぐためにも、IT業界に精通している経験豊富なキャリアアドバイザーに相談しましょう。
信頼できるキャリアアドバイザーに相談すれば、スキルや経験を発揮できる適切な転職先を提示してくれます。転職活動のコツや応募書類の添削も受けられるため、ひとりで転職活動を進めるよりも効率的です。
プログラマーはその名のとおりプログラミングを担当する職種です。適性がはっきりと分かれる職でもあるため、転職を検討している人は自分がプログラマーに向いているのかを正しく判断する必要があります。
自分がプログラマーに向いているのか判断できない人や、向いていることが分かっていてもどのように転職活動を進めればよいのかが分からずに困っている人は、IT業界に精通した信頼できるキャリアアドバイザーに相談するのがおすすめです。
マイナビITエージェントでは、経験豊富なキャリアアドバイザーが転職をサポートいたします。一人ひとりの適性やスキルレベルを考慮して最適な転職先をご提案しますので、ぜひこの機会に一度ご相談ください。
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