更新日:2023/11/14
この記事のまとめ
成長を続けるIT業界は、転職先として人気が高まっています。中でも、Webマーケティングは注目されている職種のひとつです。Webマーケティングへの転職を目指す際に、どのような志望動機を準備すればよいか、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、Webマーケティングへの転職を目指す際に押さえておきたい志望動機作成のポイントを3つ解説します。ポイントを押さえたうえで志望動機を作成すれば、将来性のある人材と期待され、採用への道も開けるでしょう。
目次
一般的に履歴書には志望動機を書く欄が設けられています。志望動機は企業側が応募者の入社意欲や人間性を確認する部分であるため、丁寧に作り込むことが大切です。ここでは、Webマーケティングの仕事内容や志望動機の重要性について解説します。
Webマーケティングとは、Webサイトやインターネット上で商品やサービスの集客、販売促進をする仕事です。Webマーケティングに関わる方をWebマーケターと呼びます。概要は以下のとおりです。
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企業側は志望動機を通じて応募者の入社意欲や人間性、自社とのマッチ度を見ています。「長く働いてくれる」「やる気がある」といった部分は、スキルや実績と同じくらい重要です。
特に未経験者はアピールできる実績や経験が少ないため、志望動機でいかに熱意を伝えられるかが肝となるでしょう。どの企業でも通用するような「ありきたりな志望動機」ではなく、応募先企業でなくてはいけない確固たる信念が伝わる志望動機を作成しましょう。
志望動機のテンプレートや例文はインターネット上に多く存在しますが、そのまま使用するのは避けましょう。人事担当者を納得させるには、自分の経験や考えに基づくオリジナルの内容に仕上げることが大事です。志望動機を作成する際のポイントは、以下の3つです。
上記のポイントについて、次項から詳しく解説します。
志望動機において、人事担当者は応募者が「受け身ではなく能動的な人間か」「強い思いや意欲があるか」を判断します。なぜWebマーケティングという仕事を選んだのか、自分が培ってきたスキルや経験がWebマーケティングの仕事にどのように活かせるのかを伝えましょう。ここでは、志望動機でアピールポイントを効果的に伝える方法について解説します。
Webマーケティングという分野で働きたい理由を明確にし、マーケティングの重要性を感じたエピソードやWeb関係の仕事に携わりたいと思うようになったきっかけを伝えます。前職が異業種でも、顧客を増やすために状況を分析し、サービスや商品の改善につなげたマーケティングの経験がある場合は実体験を交えつつ、Web業界の現状や客観的な情報を書くとよいでしょう。
【例文】
これまで営業職に就いており、顧客データを用いてアプローチの方法を改善してきました。マーケティングの重要性を強く実感し、調べるうちにWebマーケティングツールの活用に強い関心を持つようになりました。
データ収集・分析といったマーケティング知識、SEOやWebデザインのようなWeb関連知識、高いコミュニケーションスキルはWebマーケティングの仕事に直結します。経験者は業務経験や実績、Webマーケティングに関連する知識やスキルを伝えましょう。未経験であれば、過去の職歴を振り返り、Webマーケティングにつながりそうな業務内容や役割、実績をアピールします。
【例文(経験者)】
現在は自社サイトの運用とマーケティングを任されています。ランディングページのABテストを繰り返し、1年でCVR〇〇%アップに貢献しました。
【例文(未経験者)】
キャリアチェンジの準備としてWordPressを用いて個人サイトを開設し、Googleアナリティクスによるアクセス解析を行いながらCVRの向上に努めています。
Webマーケティングの面接では、応募先企業ならではの志望動機を伝えるのが効果的です。どの企業にも当てはまる内容だと、「条件がよい企業にすぐに転職するのでは」と疑念を抱かれてしまいかねません。志望動機が社風や事業内容にマッチすれば、働く姿をイメージしてもらえるでしょう。ここでは、応募先企業を選んだ理由を考えるにあたって押さえておきたいポイントを2つ紹介します。
応募先企業が扱うコンテンツの内容・事業内容・事業規模・仕事内容・社風といったほかの企業と差別化できる点を事前に明確にして企業研究すると、強調するポイントがクリアになります。ネガティブな理由は避けたほうがよいものの、事実と異なることを書くと深入りした質問をされた際に答えにくくなるため、注意しましょう。
【例文】
開発から企画・販売・導入・活用に関するコンサルティングまでトータルで行う貴社の業務体制に魅力を感じました。
【例文】
貴社はSEOに特化したコンサルティング企業として、多くのブランドに貢献しておられます。ファッションや美容系サイトに特化した販促・広告を多く手掛けている点に魅力を感じています。
希望する企業の特徴を正しくつかみ、自分自身の価値観や保有スキル、目指すキャリアの方向性と照らし合わせることが大切です。転職理由が妥当で、選んだ必然性が感じられる内容であれば、熱意や意欲が伝わりやすいでしょう。
【例文】
貴社はファンマーケティングのパイオニア企業であり、今回はSNSに強い人材を求めているとのことでした。現在取り組んでいるSNSの知識を活かしながら、より専門領域に踏み込んだ人材になりたいという私の希望に沿うと感じ、貴社で働きたいと思うようになりました。
中途採用では、現時点で保有しているスキルが重視されます。ただし、将来性の高さも大きな評価ポイントになるため、自身がやりたいこと、やれることをしっかりとアピールしましょう。ここでは、志望動機に将来性のアピールを盛り込むポイントについて解説します。
Webマーケティングの仕事は、Webコンテンツの作成やサイト運用、広告管理が含まれ、集客施策の実行、データの分析・検証、PDCAサイクルを回すといったさまざまな業務があります。興味のある分野に絞って将来性をアピールするとよいでしょう。
「Webマーケティングがしたい」ではなく、「Webマーケティング業務の何をしたい」と具体的に伝えれば、仕事に対する理解度と強い意思を伝えられます。
企業に採用するメリットを感じてもらうには、企業に対して貢献できることをアピールする必要があります。「今後どのように成長していきたいか」といった将来のビジョンも伝えられるでしょう。特に未経験の場合、人事担当者は「どうして業種を変える必要があるのか」という疑問を抱きながら面接します。自分の将来性をアピールし、企業にとって役立つ人材になり得ることを積極的に伝えなければ納得してもらえません。
志望動機の作成において、注意したい点がいくつかあります。注意点を知らないまま作成すると、人事担当者が読みにくいと感じたり、アピールにつながらなかったりします。ここで紹介する3つの注意点を押さえたうえで、志望動機を作成しましょう。
転職先選びにおいて、給与や福利厚生などの条件は重要です。しかし、志望動機でそれを前面に押し出すと、「自社で働く意欲が感じられない」「給料が高い会社があればすぐに転職するのでは」と思われてしまうでしょう。
志望動機は、事業内容や仕事内容、社風などを中心に盛り込んで作成することがポイントです。そうすれば入念に企業研究していることが伝わり、入社意欲をアピールできるでしょう。
未経験者の志望動機で多いNG例が、「入社後に貴社で学びたい」と書くことです。一見、成長意欲や熱意が伝わるように感じられますが、「自分で学ぶ気持ちがない」と受け身な印象を与えてしまうため控えましょう。会社は学校ではありません。
未経験であっても「入社後にどのように貢献できるか」「自ら何を学んでいくか」を記載することが大事です。教育制度についても、「教育制度が充実している」と触れること自体は問題ありませんが、教育制度を当てにした志望動機は受け身な印象を与えてしまうため注意しましょう。
入社意欲や自分の強みを伝えたい気持ちのあまり、文章が長くなり過ぎるのはNGです。長い文章は読みにくくなるうえに、一番アピールしたい部分が伝わらなくなる可能性があります。
志望動機で最適な文字数は200文字〜300文字程度です。ただし、用紙のサイズによっては適した文字数が異なる場合があります。その際は、志望動機を書く欄が8割程度埋まるように意識するとよいでしょう。また、文字数の指定がある場合にはそれに従います。
志望動機の書き方やポイントが分かっても、いざ作成するとなると筆が止まってしまう方も多いでしょう。そういった方は、例文をテンプレートとして活用し、自分のオリジナル要素を加えて編集するのがおすすめです。ここでは、Webマーケティングの志望動機の例文を、未経験者と経験者の場合に分けて紹介します。
【例文】
現在はプログラマーとして働いており、ITの基本スキルは身についていると自負しております。数年前から趣味でSNS運用を始めたのですが、SEOなどWebマーケティングの勉強をしながら取り組むうちに、これを仕事にしたいと思うようになりました。
貴社はツールの販売から運用サポートまでトータルで展開しておられます。プログラマーとして培ったスキルを活かしながら、Webマーケティングの知識を深めることで、幅広い業務に対応できる人材になれればと考えております。
【例文】
私は約10年間、Webマーケターとして勤務してきました。今回貴社に応募したのは、貴社は広告業界のリーディングカンパニーであり、その強力なオンラインプレゼンスに魅了されたためです。また、貴社は市場での競争力を維持し、成長を続けている企業であり、その成功の裏には緻密なデジタル戦略と巧みなマーケティング手法があると認識しています。
私はデジタル広告やソーシャルメディアキャンペーンの企画・運営経験を持ち、効果測定や改善にも注力してきました。貴社のチームで活躍することで、新たな挑戦をしながら、貴社の成長と成功に貢献したいと思っています。
インターネットの発展によってWebマーケティング職の需要は高まっていますが、人材の確保が追いついていない傾向にあります。そのため未経験者を歓迎している求人は多くあり、ポイントを押さえて転職活動を進めることで未経験でも採用を勝ち取ることは可能です。ここでは、未経験からWebマーケティングへの転職を成功させる方法を6つ紹介します。
Webマーケティングに必要な資格はありません。ただし、自分の向き・不向きを確認するうえで、必要な素質を知っていると役立ちます。具体的な素質は以下のとおりです。
デザイナーやエンジニアといったさまざまな職種の方と意思疎通しながら業務を進めるには、うまくコミュニケーションを取る能力が必要です。
アクセス数やコンバージョン率のような数字を分析し、改善へと導く解決策を見いだす能力が必要です。
Webマーケティングには正解も終わりもないため、常に新しい情報を取り入れ、トライ&エラーにより前進する意欲が求められます。
Webマーケティングに転職するために資格は必須ではありませんが、資格を取得することで専門性を高められるほか、一定のスキル・知識があることを客観的に証明できるメリットがあります。また、勉強中の資格も履歴書に書けるため、やる気や熱意をアピールするうえでも効果的です。Webマーケティングで活かせる資格には以下が挙げられます。
Webマーケティングに必要なスキルは独学でも習得可能です。しかし、スクールに通うことで以下のようなメリットがあります。
しかし費用がかかってしまうため、まずは独学してみるのもおすすめです。独学で挫折しそうであれば、スクールに通うとよいでしょう。
ブログやX(旧Twitter)、Facebook、InstagramといったSNSを実際に運用し、個人でできるWebマーケティングに取り組むのもよい方法です。初期投資ゼロから始められるものもあり、ノウハウはYouTubeやセミナーで吸収できます。
個人でWebマーケティングに取り組む姿勢は評価が高く、面接でも深く掘り下げた会話につながるでしょう。ほかの未経験者よりも成長が期待できるという印象を与えられます。
インターネット広告代理店のアカウントプランナーは、インターネット上のバナーや動画といった広告枠を販売する営業職です。広告のプランニングから配信まで関わる仕事ですが、営業経験があればマーケティングの知識がなくても採用される場合があります。
まずはアカウントプランナーを目指すのもひとつの方法です。仕事をしながら少しずつマーケティング関連の知識を覚えられ、市場の動向に敏感になり、トレンドをキャッチする力も身につくでしょう。アカウントプランナーとして経験を積んだ後にWebマーケティングへ転職すればスムーズです。
転職活動はひとりで進めることが可能ですが、転職エージェントのサポートを受けることで効率的かつ、成功確率を大幅に上げられます。転職エージェントでは求人の紹介や応募書類の添削、面接対策など幅広くサポートしているため、転職経験の少ない方は特におすすめです。
志望動機作成においても、業界に精通したキャリアアドバイザーが訴求力の高い文章となるように添削してくれます。志望動機をうまく作成できずに悩んでいる方はぜひ利用してはいかがでしょうか。
Webマーケティングへの転職は、IT業界からのキャリアアップだけでなく、未経験からのキャリアチェンジも可能です。志望動機では、希望する企業の特徴をしっかり調査・分析したうえで、自分の能力やスキル、将来性をアピールするとよいでしょう。
Webマーケティングへの転職には、非公開求人を取り扱うマイナビITエージェントをぜひご利用ください。志望動機の作成はもちろん、あなたの強みを活かした転職をサポートします。
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