証券業界とは?会社の種類・職種、求められるスキル|求人・転職エージェント

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更新日:2023/08/10

金融業界

証券業界とは?会社の種類・職種、求められるスキル

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証券業界は転職先として人気の業界ですが、身近な銀行とは異なり、実際どのような業界であるのかわからない方もいるのではないでしょうか。証券業界を目指すのであれば、仕事内容や会社の種類、職種による業務の違いなど、基礎知識を押さえておくことが大切です。

ここでは、証券業界の仕事内容や証券会社の種類、職種のほか、転職時に求められるスキルなどを解説します。

目次

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証券業界のビジネスモデルと仕事内容

証券業界の主なビジネスモデルは、投資家が株式や投資信託といった金融商品を購入する際の仲介を行うことで仲介手数料を得たり、株式の運用を行うことで利益を上げたりすることです。

証券業界に属する企業、すなわち証券会社の代表的な仕事としては、「リテール」「リサーチ」「インベストメントバンキング」の3つが挙げられます。まずは、それぞれの仕事内容について見ていきましょう。

リテール

証券会社のリテールとは、個人投資家や中小企業などの顧客を対象に、自社の口座を開設してもらうよう営業する仕事のことです。証券会社のリテール部門の担当者は、今後、値上がりしそうな株の銘柄を提案するなど、顧客の資産運用の指導やアドバイスも行います。

リサーチ

証券会社のリサーチとは、株の銘柄や値上がりについて情報収集と予測を行い、社内外へ伝達する仕事です。証券会社が発信する情報は、経済に影響を及ぼすこともあります。

インベストメントバンキング

証券会社のインベストメントバンキングとは、顧客企業の成長をサポートする仕事です。資金調達やM&A、IPOなど、顧客企業が属する業界の分析を行いアドバイスします。

証券会社の種類

証券会社には様々な種類があり、取り扱う商品やサービスの形態が異なります。

続いては、代表的な証券会社の種類と、それぞれのビジネスモデルを見ていきましょう。

大手独立系

大手独立系の証券会社とは、他社と資本関係を結ばない、国内最大規模の証券会社のことです。個人投資家を対象とするリテール業務をはじめ、海外を拠点とした業務など、様々な業務を取り扱います。

銀行系

銀行系証券会社とは、みずほ証券など、メガバンクのフィナンシャルグループに属する証券会社のことです。銀行系の証券会社は、銀行との連携を強めることで、大手独立系に次ぐ大規模な事業を展開しているのが特徴です。

準大手

国内証券会社のうち、国内大手独立系、銀行系に次ぐ規模で事業を展開するのが準大手の証券会社です。地域の顧客基盤を活かす、地域密着型のリテール業務に力を注ぐ会社が多い点が特徴といえるでしょう。

外資系

外資系証券会社とは、外国法人または外国人が一定以上の割合で出資を行っている証券会社のことを指します。外資系証券会社の中には、大企業や機関投資家、公共機関などの顧客を対象としたホールセール業務など、収益性の高い業務に力を注ぐ会社もあります。

ネット証券会社

対面式の営業店を設置せず、インターネット上で金融商品の仲介を行うのがネット証券会社です。一般的にネット証券会社では、営業職ではなく、カスタマーサポートやIT系の職種をメインに採用活動が行われます。

証券会社の仕事

証券会社における仕事は、大きく下記の4つに分類できます。

なお、これら4つの業務全てを行っている証券会社は、「総合証券会社」と呼ばれます。

ブローカー業務

証券会社のブローカー業務とは、株の売買に関する注文を受けて、それを証券取引所に取り次ぐことです。

ディーリング業務

ディーリング業務とは、証券会社が自社の資金を使って、株などの有価証券を売買することです。

アンダーライター業務

証券会社のアンダーライター業務とは、新規の株式や債券などの有価証券を買い取り、販売することです。

セリング業務

セリング業務とは、証券会社が企業からの委託を受けて、株などの有価証券を一般投資家へ販売することです。

証券業界の職種

証券会社にも様々な職種があり、それぞれ担当する業務は異なります。続いては、証券会社の代表的な職種と仕事内容について見ていきましょう。

なお、職種と仕事内容は証券会社によって異なりますので、詳細は求人情報や応募企業のウェブサイトを確認するようにしてください。

営業職

証券会社の営業職は、顧客に投資商品を提案したり、新規顧客を開拓したりするのが主な仕事です。

顧客それぞれのニーズを把握し、より効果的な資産運用ができるよう、専門知識を活かしてアドバイスを行います。

事務職

証券会社の事務職は、営業やトレーダー・ディーラー・証券アナリストのアシスタント業務が主な仕事です。金融商品の販売促進や店頭サービス、オペレーション、顧客情報の管理といった事務仕事を担当します。

人事

証券会社の人事は、採用活動や人材育成を行うのが主な仕事です。人事制度や人事評価制度を立案して実施します。

オペレーター

証券会社のオペレーターは、オンライントレードの操作に関する問い合わせ対応や株価照会、株の受発注など、顧客の電話対応を行うのが仕事です。

金融商品開発

証券会社の専門職である金融商品開発は、株式や債券、企業の財務状態など市場調査と分析を行い、新商品の開発を行うのが仕事です。

あらかじめ期日を指定して売買が行われる先物取引で利益を上げるため、顧客ニーズの分析や将来の株価の変動要因、様々なリスクを想定したシミュレーションを繰り返し行います。

経営企画

証券会社の経営企画は、事業戦略の企画立案や業務計画の策定、案件の進捗管理などを行うのが仕事です。経営資源の配分や、企業のマネジメントの仕組みを構築する「PMI」の推進なども行います。

経理財務

証券会社の経理財務は、経理・精算業務や資金調達、財務局への報告といった業務を担当します。証券会社によっては、経理財務と経営企画が連携して仕事を進めることがあります。

証券会社に転職するには?

証券会社は求職者からの人気が高く倍率が高いため、狭き門といわれますが、証券業界の転職市場を把握して事前に対策をすれば、転職を有利に進めることが可能です。

続いては、証券会社の採用活動や、証券会社に転職するためのポイントをご紹介します。

証券会社は中途採用も行っている

証券業界は新卒採用だけでなく、中途採用も行っています。銀行業界の出身者をはじめ、金融業界経験者が中途入社するケースが多いですが、証券会社に転職した方の中には、金融とは全く関係ない業界の出身者もいます。

外務員資格があると転職も有利に

証券会社に転職するにあたって、必須の資格は特にありません。しかし、有価証券を販売できる「外務員資格」を持っていると、転職を有利に進められるでしょう。

外務員資格には、「一種外務員資格」と「二種外務員資格」があります。一種外務員資格を取得すれば、職務において、有価証券の他、リスクが高いといわれるデリバティブ取引や信用取引の対象商品といった全ての金融商品を取り扱うことが可能です。

一方、二種外務員資格を取得した場合、取り扱うことができるのは有価証券のみとなり、デリバティブ取引や信用取引の対象商品は取り扱うことができません。

しかし、二種外務員は一種外務員と比べ資格取得の難度が高くないので、転職活動中に取得してアピールポイントにするのもおすすめです。

外資系証券会社では英語力も必要?

外資系証券会社の場合は特に、高い英語力が求められるというイメージが強い方も多いのではないでしょうか。確かに英語スキルが高い人材は重宝されますが、どの部門でも英語力が必須かというと、そうとは言い切れません。

たとえば、外資系証券会社の経理財務は、本社や海外オフィスとのやりとりも多いため、それなりの英語スキルが求められます。一方、営業職など日本人の顧客とのやりとりがメインとなる仕事については、ほとんど英語を使わないということもあります。

証券会社や職種によって求められる英語力は異なりますので、あらかじめ応募企業の求人情報やウェブサイトで、業務内容を確認するようにしてください。

証券業界で求められるスキル・資質

証券会社で働く際、特に必要な資格はありませんが、アピールポイントとなるスキルがあります。続いては、証券会社への転職が有利になるスキルや資質をご紹介します。

コミュニケーション能力

特に、顧客の資産運用などの相談役も務める証券会社のリテール業務においては、顧客と信頼関係を築くことが大切です。顧客の話をよく聞いて、ニーズに合った金融商品を提案できるコミュニケーション能力が必要になります。

分析力と判断力

証券会社で働く上では、経済や金融の状況を把握して、株価の動向を正しく分析できる能力が必要です。また、特にディーリング業務においては、株価の値動きを予測して買い時・売り時を逃さないようにする判断力も求められます。

金融知識

証券会社を目指すのであれば、証券投資や資産運用など、幅広い金融知識を備えておくべきです。転職活動中は、現物取引など自分が興味のある金融商品に対する理解を深め、入社後に様々な商品に対する知識を深めていくのもおすすめです。

忍耐力

証券会社で取り扱う商品は、市況や経済情勢の変化によって価格が変動します。徹底的な分析を行っているのに成果に結び付かないという状況であっても、粘り強く業務を継続する忍耐力が必要になります。

まとめ

証券業界の会社や職種は多岐にわたるため、転職先を選ぶ際には自分の経験・スキルを棚卸して、慎重に検討することが大切です。

証券会社に転職したいけれど、自分のどのような強みをアピールできるのかわからないという方は、マイナビエージェントにご相談ください。

証券業界を含めて、各業界に精通したキャリアアドバイザーが、求職者の皆様の転職活動を全面的にサポートさせていただきます。求職者の方の経験やスキルを踏まえた上で、最適な転職先をご紹介いたします。

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