新卒入社した企業でミスマッチに悩む方は少なくありません。第二新卒としてIT企業への転職を検討しているものの、未経験でも採用されるのか不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、第二新卒でもIT企業への転職が可能な理由やIT企業に転職するために押さえておきたいコツを紹介します。自分が望むキャリアを実現するためにも、IT業界の特徴を理解したうえで転職活動に臨みましょう。

第二新卒でもIT企業に転職できる！理由は？

新卒で就職した企業がIT業界とはまったく関係がなかったとしても、第二新卒としてIT企業に転職することは可能です。ここでは、第二新卒がIT企業へ転職できる4つの理由を紹介します。IT企業に魅力を感じるのであれば、積極的に目指すとよいでしょう。

IT人材の不足

IT業界は技術の進歩が著しく、継続的に発展し続けています。一方で、ITエンジニアを含めてIT業界を支える人材は不足しているのが現状です。そのため、多くの企業では新たな人員の採用に積極的です。

第二新卒を含めた幅広い人材を採用することで、必要人員を充足させようと考えている企業もあります。未経験者にも門戸を開いていることから、比較的転職しやすい業界であるといえるでしょう。

IT化する企業の増加

一口にIT関連の仕事といっても、ソフトウェアの開発やハードウェアの設計、ネットワークの構築など多種多様です。いずれの分野で働くとしても、市場からの需要が高い状況であるといえるでしょう。

その理由として、多くの企業がITを活用してビジネスを推し進めていることが挙げられます。企業がIT化を進める主な理由は以下のとおりです。

• 業務効率化
• コスト削減
• 労働環境の改善
• 生産性アップの実現
• 新たなビジネスの創出

IT需要が短期間で大きく減少するとは考えにくく、将来性にも期待できる業界といえます。IT業界の発展を支えるための人材も求められており、第二新卒でも転職できるチャンスは十分にあります。

ポテンシャル採用の重視

ポテンシャル採用とは、スキルや経験よりも将来性を重視して人材を採用する手法です。新卒入社後2年～3年ほどの第二新卒にはそこまで多くの社会人経験はありませんが、若さゆえの柔軟性や将来性があります。そこでIT企業の中には自社での育成を想定し、ポテンシャルを重視して第二新卒を積極的に採用しているところが少なくありません。

採用するメリットへの期待

IT企業が第二新卒の採用に積極的なのは、以下のメリットがあるためです。

• 新しい技術・知識の習得スピードが速い人材を確保できる
• 基本的なビジネスマナー・スキルを備えている人材を確保できる
• 国の助成金制度の対象になる

新卒採用と比較して、第二新卒を採用するとビジネスマナーを教育するコストを削減できる点はIT企業にとって大きなメリットといえます。一般中途採用で入社する人材と比べてスキルレベルの面で劣る可能性が高いものの、自社で育成したときの伸びしろに期待できるところもIT企業が第二新卒を積極的に採用する理由のひとつです。

第二新卒がIT企業への転職に必要なスキル

一口にIT業界といっても、Web開発やシステム設計・プログラミングといった技術職からコンサルティングやマーケティング・アナリティクスといった専門職まで仕事の種類は多岐にわたります。

転職を成功させるには、自身が望む職種に応じて必要なスキルを磨くことが必要です。IT企業に転職を考える際に求められる主なスキルを紹介します。

パソコンやWebに関する知識

IT企業に勤めるからには、パソコンやWebに関する知識を深めておくことが大切です。特に最新の知識や技術については積極的に習得しましょう。普段からIT技術に関して学習する時間を確保し、最新の情報やトレンドに意識を向けることが大切です。

またITエンジニアの仕事に必要となる資格はありませんが、以下の資格を取得すると業務に必要な知識を体系的に習得できるほか、自身のスキルレベルを客観的に証明できるのでおすすめです。

• 基本情報技術者試験
• 応用情報技術者試験
• ITパスポート

コミュニケーション能力

顧客対応のスキルが求められるIT職種は多くあります。ITエンジニアとして活躍する場合でも、さまざまな職種の人たちとチームを組んでプロジェクトに臨むこともあるでしょう。

顧客の希望をディスカッションの中でしっかり引き出してニーズに応えるため、また社内プロジェクトをベストな結果につなげるためにはコミュニケーション能力が必要です。

論理的な思考

IT企業で活躍するには論理的思考力、つまり筋道を立てて物事を考えることが重要です。たとえば、ITについて知見のないクライアントにも分かりやすく説明するには、情報をかみ砕いて整理し、コンパクトにまとめる必要があります。

ビジネスシーンで成功するには、日頃からロジカルに考える癖をつけておくことが欠かせません。すぐに習得できるスキルではないため、長期的な努力が必要です。

英語の理解力

ITエンジニアとして働くときには、英語スキルが求められることがあります。技術関連の資料が英語でしか公開されておらず、理解できなければ十分な情報を得られないケースもあるでしょう。

ほかにも、外資系企業に就職したりオフショア開発のプロジェクトを担当したりするときには、英語スキルが必要です。TOEICのスコアを評価基準に含めていて、700～800程度取得することを要求している企業もあります。将来的にIT企業で活躍し続けるためにも、英語を意欲的に学習するとよいでしょう。

IT企業に転職する第二新卒のメリット

第二新卒はIT企業への転職がしやすいだけでなく、実際に転職することで多くのメリットを享受できます。ここでは、第二新卒としてIT企業へ転職するメリットを3つ紹介します。IT業界で自分のキャリアプランを実現できる可能性が高く、魅力的に感じているのであれば積極的に転職を検討してみてはいかがでしょうか。

収入が上がるチャンスがある

IT業界全体が人手不足に悩まされていることもあり、IT企業の中には十分なスキルを有している人材に対して高い報酬を提示するところもあります。そのため、日頃から学習に励んでスキルアップし続ければ収入アップを目指せるでしょう。

また、IT業界においては転職することで年収アップを実現しやすい傾向にあります。スキルアップしてより上位職種を目指すことを自分のキャリアプランに組み込むのもおすすめです。

IT関連のスキルを習得できる

長期的にIT業界で活躍し続けるには、プログラミングスキルをはじめとしたエンジニアリングスキルを磨く必要があります。第二新卒としてIT企業に転職すれば、社内研修・教育によって必要なスキルを習得できるのが一般的です。

そのため、未経験からでも必要なスキルを習得して活躍しやすい環境といえます。これから自分に合った転職先を探すのであれば、研修制度が充実しているIT企業を探すとよいでしょう。

自身に合う職場環境を選べる

第二新卒は短期間であるとはいえ社会人経験を有しています。これまでの経験を振り返ることでどのような職場環境が自分に合っているのかが分かるので、よりミスマッチに陥るリスクを減らせるでしょう。

「新技術の活用に積極的な企業がよい」「ワークライフバランスを重視しつつ活躍したい」「成果をきちんと評価してほしい」など、自分に合っているのはどのような企業なのかを考え、転職の軸に落とし込むことが大切です。自己分析や企業研究を徹底しましょう。

第二新卒がIT企業へ転職するために大切な6つのポイント

実際に転職するときには、さまざまな要素を考慮して自分に合った企業を選ばないと再びミスマッチに悩む結果になりかねません。そこでここからは、自分に合った企業を選ぶために意識したい6つのポイントを紹介します。

下記で紹介するポイントをひとつずつ考え、自分が転職先に何を求めているのかを明確にしましょう。

ポイント1.転職の理由を明確にする

転職を決断したら、最初の段階で「何のために転職するか」を明確にしましょう。よくある転職理由の例は以下のとおりです。

• ワークライフバランスを改善したいミスマッチに悩んでいる
• ミスマッチに悩んでいる
• 収入アップを実現したい
• 労働環境に不満がある

収入アップを実現したいのであれば、報酬水準やキャリア支援制度をチェックする必要があります。労働環境に不満がある場合は、転職先の労働環境や制度を確認することが大切です。転職の軸を明確にするためにも、転職理由を自分の言葉でまとめておくことをおすすめします。

ポイント2.転職先の下調べをしっかりする

魅力に感じる企業が見つかったら、その企業についてさらに詳しく調べましょう。実際にどのような仕事に従事するのか、IT企業の中でも情報処理業界なのか、Web業界なのか、またはハードウェア業界なのかを確認します。

さらに、自分が将来的にどのような仕事がしたいのかをしっかり考えたうえで転職活動に移りましょう。転職の軸をきちんと定めていないと、転職活動中に重視しなければならないポイントを見失って失敗につながる可能性もあります。

もし、近しい人にIT関係の人がいれば一度相談してもよいでしょう。そのような人がいなければ企業が開催している説明会などに出向くのもひとつの方法です。

ポイント3.第二新卒という強みを活かす

新卒ではなく、第二新卒であるという強みをしっかりと活かしましょう。何もかもが真っ白な状態の新卒に比べて、第二新卒は社会人経験があります。企業も第二新卒を採用することで、ビジネスマナーなどを教育する期間やコストが省けます。

選考では社会人としてのマナーが備わっているかどうかをチェックされるため、社会人経験があるという強みを発揮できるように準備しておきましょう。基本的なビジネスマナーやコミュニケーション方法を復習しておくのがおすすめです。

ポイント4.新たな仕事に挑戦したいという強い意思表示をする

第二新卒は、「新卒入社後、短期間で仕事を辞めてしまった人」ともいえます。このイメージが面接のときに前面に出てしまうのはよくありません。

「なぜIT企業へ転職したいのか」「転職先ではどのように働きたいと思っているのか」という部分を、志望動機や自己PRを通じてしっかり説明できるようにしておきましょう。

転職理由が「前職を辞めた理由」にならないように注意することが大切です。「○○がしたいから転職を希望している」「入社後は○○という形で活躍したい」と、ポジティブに伝えることを意識しましょう。

ポイント5.転職の時期を見極める

一般的に、第二新卒として転職するのにおすすめの時期は「2月～3月」と「9月～10月」とされています。その理由は、上記の時期に人事異動を実施しつつ不足している人員を補充しようと考える企業が多いためです。

ただし、上記以外の時期が転職に向いていないわけではありません。通年採用に積極的な企業も多いため、転職を考えているのであれば普段から求人情報をチェックすることが大切です。

ポイント6.第二新卒の転職に強いエージェントを活用する

ひとりで転職活動に取り組んでいても、どのように進めるのが効果的なのか分からないこともあるのではないでしょうか。特に以下のような悩みを抱えがちです。

• 応募先企業の情報が少なく、自分に合っているのか判断できない
• 応募書類が効果的なものに仕上がっているか判断できない
• 面接のコツやよくある質問に対する答え方が分からない

転職活動に際して何らかの悩みを抱えているのであれば、早めに転職エージェントに相談するとよいでしょう。第二新卒の転職に強い転職エージェントに相談すれば、第二新卒ならではの状況・特性を熟知したキャリアアドバイザーのサポートを受けられ、転職成功率を上げられます。

第二新卒の転職をマイナビエージェントがサポート！

転職エージェントのサポートを受けつつ転職活動を進めたいと考えているのであれば、マイナビエージェントにぜひご相談ください。

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まとめ

IT企業の中には人員不足の解消を目的とし、第二新卒を含めた未経験者にも採用の門戸を広く開いているところがあります。第二新卒は社会人経験がある点が新卒より有利とされているため、現在働いている企業でミスマッチに悩んでいるのであれば、その強みを活かして転職するのもおすすめです。

第二新卒としての転職を成功させるには、選考対策を念入りにすることも大切です。マイナビエージェントでは経験豊富なキャリアアドバイザーが転職活動を全面的にサポートしているため、ぜひご活用ください。IT業界に特化したサービスも提供しています。