更新日:2023/12/15
この記事のまとめ
転職は新たなキャリアを踏み出すための第一歩ですが、求人に応募してもなかなか採用が決まらないケースは珍しくありません。転職が思うように決まらない原因は、スキルや経験不足だけでなく、選考対策が不十分であったり、応募書類の作成の仕方が間違っていたりなどさまざまです。
この記事では、転職活動が難航している方へ向けて転職先が決まらない原因と対処法を紹介します。年代別の転職活動のポイントや選考対策のノウハウについても解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
転職先が思うように決まらないと、自信をなくしてしまったり、今後の生活に不安を抱いたりしてしまうでしょう。しかし、転職先が決まらないからといって焦ってしまうと、ミスマッチにつながって転職後に後悔する可能性が高くなります。
転職先がスムーズに決まらない人は多くいるため、ある程度時間がかかっても心配する必要はありません。なぜ転職先が決まらないのか、その原因を突き詰めてきちんと対策を講じれば内定を獲得できるでしょう。
転職活動がうまくいかずに苦戦している方は、転職先が決まるまでにかかる平均期間について知っておきましょう。平均よりも転職に時間がかかっている場合は、何かしら問題が生じている場合があります。以下で紹介する、転職にかかる期間と応募数を参考にしてみてください。
一般的に転職にかかる期間の目安はおよそ「3ヵ月~6ヵ月」といわれています。働きながらの転職活動では思うように時間を確保できず、人によっては1年以上かかるケースも珍しくありません。
また、応募先企業によっては面接の回数が多かったり、選考結果が出るのに時間がかかったりすることもあります。転職にかかる平均期間はあくまでも目安とし、自分に合ったペースで焦らず転職活動を進めましょう。
転職先が決まるまでの応募数の平均は「1社〜10社」ほどです。しかし、中には30社以上に応募する人もいます。応募数が多いものの採用がもらえない場合は、応募書類が不適切だったり面接対策が不十分だったりと、選考対策に問題がある可能性が高いといえるでしょう。
応募数が少なく転職期間が長引いている場合は、複数社まとめて応募して効率的に転職活動を進めるのもひとつの方法です。
転職が決まらない理由は、大きく5つに分類できます。内定を獲得できない原因がどこにあるのかを知れば、改善できるでしょう。理由はひとつではなく、複数の要素が絡み合っていることもあります。まずは、自分の問題点がどこにあるのかを分析してみてください。
自分自身のキャリアを把握できていなければ、応募先企業に適切なアピールができません。面接をうまく進めることや、職務経歴書をきちんと書くこともできないでしょう。転職活動に入る前にキャリアの棚卸しをすることが基本ですが、なかなか転職が決まらないときは、改めて自分のキャリアについて考えてみてください。
キャリアの棚卸しができていたとしても、それを企業に伝えられなければ意味がありません。また、これまでの経験を余すことなくすべて担当者に話してしまうと、まとまりがなくなり、「結局何ができて、自社にとってどのように有益なのか」が見えづらくなってしまいます。
自己アピールするときは、それぞれの企業に合った適切な伝え方を意識する必要があります。たとえば、A、B、Cというスキルを持っている方であっても、応募先企業で求められているスキルがAとBだった場合は、A、Bについて特に詳しく、どのようなことができるのかをアピールすることが効果的です。
これは面接だけでなく、職務経歴書を書く際にも有効です。職務経歴書を使い回している方は考えを改めて、それぞれの企業に合ったアピールをしてみてください。
志望動機は、数ある企業の中から「なぜその企業に応募したのか」といった理由を記載する必要があります。しかし、企業研究が不十分だと応募先企業と他社との違いが記載できません。
志望動機は応募者の熱意を見るものであり、どの企業にも通用するような内容の場合には入社意欲が低いと思われてしまいます。選考に通過するためにも、求人に記載された情報だけでなく、企業のHPやSNS、書籍などを参考に情報収集をしましょう。企業研究は「転職先が自分に合っているか」を判断するうえでも重要です。
転職がうまくいかないと、つい落ち込みがちになったり、後ろ向きな思考に陥ってしまったりすることもあるでしょう。しかし、こうしたネガティブな感情は転職にマイナスの影響しか与えません。選考のための書類を用意しているときや、面接に際して「どうせまた駄目だろう」「自分なんか」という考え方が出てしまっては、採用担当者の印象も悪くなってしまいます。
反対に、あまりにも自分に自信がありすぎる場合も問題です。転職では、企業が求めることを理解して、その風土になじんでいく必要があります。自己愛や自己主張が強すぎて、「自分が正しい」というアピールをしすぎると、「扱いづらい人材」と受け止められる可能性もあるでしょう。
また、好き嫌いや感情の起伏が激しすぎるタイプも注意が必要です。冷静に、大人の受け答えをするように心掛けてください。
新卒採用ではなく中途採用の場合は、最低限のビジネスマナーを身につけていることが採用の前提条件です。どのような職種に就くにしても、ある程度社会人としての基礎ができていなければ業務に従事できません。
部屋に入室する際のマナーや、面接での受け答え、名刺の受け取り方、身だしなみなど、社会人としての素養に欠けると判断される点がないかどうかチェックしてみてください。
転職先が思うように決まらなくても、焦らず冷静になることがポイントです。転職活動は精神的な負担も多くかかるため、まずはメンタル面をケアしましょう。そして第三者の意見を聞くか、希望する条件を緩めるなどの対策を講じることが大切です。ここでは、転職先が決まらないときの対処法について詳しく解説します。
転職活動が長引くと、メンタル面での問題も生じてきます。友人に悩みを聞いてもらったり、ストレスを発散したりして、前向きに転職活動を続ける努力をしましょう。転職活動に疲れてしまったときは、思い切って一度休んでみることもおすすめです。自信をなくしたまま転職活動を続けると、面接に悪影響をおよぼす恐れがあります。
転職がうまくいかない理由を自己分析してみても、自己理解に間違いがあっては意味がありません。転職エージェントに登録して模擬面接を受けたり、応募書類を客観的にチェックしてもらったりして意見を聞くとよいでしょう。また、自治体の就労窓口で相談するのもおすすめです。
転職が長引くとストレスがたまりやすく、会社を辞めている場合には生活費が底をつく恐れもあります。こうした問題を解決する方法として、転職先に求める条件を再度検討して応募先企業の枠を広げるのが有効です。優先度の低い条件は見直してみましょう。
ただし、あまりにも妥協してしまうとミスマッチが発生して早期離職につながるリスクもあります。譲れない条件を無理に曲げる必要はありません。
転職が決まらない理由の分析を行った後は、その理由を解消する努力をしましょう。自分なりに問題点を洗い出し、解決するための方法を模索してみてください。ひたすら企業に応募し続けるのではなく、自分を見つめ直し、問題点を改善していくことも転職活動の成功には欠かせません。
転職活動がうまくいかなかったときには、その原因を探ったり、振り返ったりする作業が大切です。応募書類はコピーを取っておき、書類選考で落ちた場合は何が悪かったのか時間を置いて見直してみてください。面接についても、直後の振り返りと結果を受けての分析を行いましょう。
転職では、年代によって企業が求める人物像が変わってくる場合があります。そのため、40代が20代と同じマインドを持って選考対策をしても、転職活動はうまくいかないでしょう。転職を成功させるためには、それぞれの年代に合わせた選考対策を講じることが重要です。ここでは、年代別にアピールしたいポイントを解説します。
20代は社会人経験が浅く、専門的なスキルも30代や40代と比べると劣るケースがほとんどです。しかし、20代には若さゆえの将来性という強みがあり、高いスキルや経験はそれほど重視されない傾向にあります。
仕事への姿勢や向上心をアピールすれば、未経験の業種であってもポテンシャル採用を狙えるでしょう。ただし、未経験だからといって企業研究を怠れば、入社意欲が低いと思われてしまいます。20代はキャリアを築く重要な時期であるため、転職先は慎重に選びましょう。
30代の転職では即戦力であるかどうかが重視されることから、ポテンシャル採用には期待できません。自分の強みや経験が活かせる転職先を選ぶことが重要です。また、結婚や出産といったライフステージの変化も多い年代であるため、キャリアプランを練って今後の働き方を見据えた転職先選びをしましょう。
選考においては、自分の実績を具体的な数値を用いてアピールすることが成功の鍵です。そして自分に何ができるのか、企業でどのような形で戦力になれるのかを伝えましょう。
一般的に40代は管理職やリーダーが多い年代です。選考ではマネジメントスキルやリーダーシップ、高いコミュニケーションスキルをアピールする必要があります。過去に管理職をしていた経験やチームを指揮してプロジェクトを成功に導いたエピソードがあれば、具体的に伝えましょう。
また、転職は年齢を重ねるほど不利になりやすいといわれています。それは「新たな社風になじみにくい」「仕事のやり方が固まっている」と思われやすいためです。40代の経験値の高さをアピールしつつも、柔軟性や謙虚な姿勢を持っていることも示しましょう。
転職活動では、初めに書類選考を通過する必要があります。書類選考を突破できても、面接を通過できなければ採用は勝ち取れません。転職成功率を上げるためにも、選考のコツやノウハウを押さえておきましょう。ここでは、転職活動を成功に導く選考対策のノウハウを紹介します。
一般的に履歴書には志望動機を記載する欄があります。志望動機は「なぜその企業を選んだのか」「自分の強みや経験がどのように活かせるのか」「入社後のビジョンをどのように考えているか」の3つを軸にして作成しましょう。
また趣味を記載する欄には、自分の人柄が伝わるものや仕事で活かせそうなものを記載します。「特になし」と記載するのはNGです。履歴書にはなるべく空欄を作らないようにしましょう。
職務経歴書は職歴と実績、仕事で培ったスキルなどを応募先企業へ伝える書類です。職務経歴書は履歴書と違って明確なフォーマットがなく、自由度が高いことから書き方に人間性が現れます。
職歴をただ時系列で記載するのではなく、何を意識して働いたか、どのようにプロジェクトを成功に導いたかなど、詳細なエピソードも記載しましょう。また、実績は数字を用いて具体的に記載するのもポイントです。レイアウトにもこだわり、採用担当者が見やすい職務経歴書を意識してみてください。
自己PRは自分の強みや得意分野、専門性をアピールするためのものです。自分の過去を振り返り、仕事で身につけたスキルや経験などを洗い出して強みを明確にしましょう。
大事なのは、企業の求める人物像に合った強みをアピールすることです。業務に関連性のない強みをアピールしても企業には響きません。また強みは複数伝えるのではなく、ひとつに絞って簡潔に伝えるようにしましょう。強みをいくつもアピールすると、一番強調したい内容が伝わりにくくなってしまいます。
転職における採用面接では、いくつか定番の質問があります。たとえば、「あなたの強みは何ですか」「どのように会社に貢献できますか」などです。こういった定番の質問には回答を用意し、スムーズに答えられるよう何度も練習するとよいでしょう。
採用担当者はビジネスマナーも厳しく見ていることから、基本的な入・退室の仕方や受け答えの方法なども押さえておくことが大切です。
また、面接では「何か質問がありますか」と逆質問をされるのが一般的ですが、そこで「特にありません」と答えるのはNGです。逆質問では応募者が応募先企業に対してどのくらい興味を持っているかを見ているため、何を質問するのか事前に考えておきましょう。
転職先が思うように決まらない方は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントには転職のノウハウに熟知したキャリアアドバイザーが在籍しており、あなたの転職をスムーズに成功させるためのサポートをいたします。
転職活動をひとりで進めていると、「なぜうまくいかないのか」という問題が見えにくくなることも少なくありません。第三者かつ転職のプロによるアドバイスを受けることで、転職活動が長期化している原因を正しく把握でき、適切な対処法を立てられます。
あなたの強みを活かした応募書類の作成や面接対策のアドバイスなども行っているため、ぜひご利用ください。
転職がなかなか決まらないときは、やみくもに応募を続けるだけでなく、いったい何が悪いのか、自己分析をすることが大切です。自分自身では気づけない要因がある場合も少なくないため、第三者に相談をしながら進めるとよいでしょう。
マイナビエージェントでは、業界に詳しいキャリアアドバイザーが転職活動をしっかりとフォローします。転職活動に行き詰まったときは、いつでもご相談ください。
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