第二新卒必見!履歴書・職務経歴書の書き方のポイント|求人・転職エージェント

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更新日:2021/09/10

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第二新卒必見!履歴書・職務経歴書の書き方のポイント

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第二新卒の履歴書において、面接官(採用担当者)が重視するポイントは新卒採用時とは少し違っています。第二新卒に企業が期待するポイントを踏まえて、特徴ある履歴書を作成することが重要になります。

履歴書は第一印象を左右する大事な書類です。第二新卒のアピールポイントに注目しつつ、履歴書を書く際に気を付けるべきポイントをご紹介します。

目次

1. そもそも第二新卒とは?

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第二新卒とは、概ね「学校を卒業してから一度就職したが、離職し(または離職しようと思っており)、3年以内に新たに転職活動を始めた若手求職者」を指しています。

現状、「第二新卒」には明確な定義がありません。そのため、この条件を満たせば、新卒での就職から3ヵ月未満で退社した場合も第二新卒となりますし、2年間在籍して退職した場合も第二新卒として見なしてもらえることが多いです。

厚生労働省が発表している「離職率統計」によると、大学新卒者の約30%が就職後3年以内に辞める状況が続いています。その背景には、「第二新卒枠」で、新卒で就職できなかった企業に再チャレンジするケースが増えていることもあるようです。

2. 第二新卒のアピールポイント

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第二新卒が好まれる理由として、次の3点がポイントになっているようです。

  • 基本的なビジネスマナーが身に着いていること
  • 仕事に対する意欲ややる気があること
  • 社会人としての経験が浅いので社風になじみやすいこと

第二新卒の履歴書においては、これらの点が求められています。履歴書・職務履歴書を書く際にはこういった要素を盛り込むようにしましょう。

それぞれ、ポイント毎に詳しく解説していきます。

ポイント1. 基本的なビジネスマナーが身に付いている

新卒に比べてビジネスマナーが身に付いている点は、企業が第二新卒を積極的に採用したいとする大きな理由のひとつです。

通常、企業が新卒を採用した場合は、挨拶からお辞儀の仕方、名刺の差し出し方に至るまで、一から自社で教育する必要があります。

しかし、第二新卒なら「そうした基本的なマナーはすでに身に付いている」ということが期待できるので、すぐに実践的な教育に移ることができ、企業にとっては育成の手間や費用の軽減に繋がります。

ポイント2. 仕事に対する「意欲」や「やる気」がある

第二新卒は、言い換えれば「いったん就職したものの、何らかの不満や不都合があって転職を決意した人」です。つまり「転職を決意するまでに何か大きな事情があったに違いない」と考える企業が多いのです。

大変な思いをしてまで転職したいと思うことに対して、求人側の企業が、仕事に対する熱意や意欲がある人だと考える傾向があります。

ポイント3.社会人としての経験が浅い分、考え方が柔軟で社風になじみやすい

企業の採用担当者が人材を選ぶにあたり、重視する項目のひとつが「社風に合う人材かどうか」です。

企業にはそれぞれ独自の文化があり、特に既卒の求人の場合は、どんなに優秀な人であったとしても「社風になじめそうもない」という理由で採用見送りになる場合もあります。

しかし、まだ社会人経験が浅い第二新卒の場合は、「これから社風になじんでくれるだろう」という期待もあって採用される傾向があり、いわゆる中途採用者に比べると採用されるかどうかのハードルは低くなる傾向にあります。

3. 採用担当者は履歴書のどこを見ているの?

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第二新卒の履歴書作成では、採用担当者が特にチェックする点を踏まえておくことが重要です。

以下のポイントを押さえて履歴書・職務経歴書づくりをすることで、第二新卒ならではのアピールができます。

3.1. 労働条件や人柄が自社にマッチするか

労働条件について必要以上に書きすぎると、前の会社で労働条件に不満をもっていたことをうかがわせてしまう可能性があります。

転職の根拠になり得るものであれば問題はありませんが、あまりにも詳細な条件を提示しすぎると「また労働条件に不満を持つのではないか」と採用担当者の方によくない印象を与えるおそれがあります。

また、会社に馴染めるか、すぐに辞めてしまう可能性がないかどうかを見るために「社風とマッチしているか」というポイントもチェックされます。

そのため、志望動機や自分のアピールポイントを書く際には、企業理念や会社の方針に合うように書くといいでしょう。

3.2. 企業が求めるスキルを持っているか

第二新卒の場合は、将来性があるかどうかに加えてビジネスマナーや仕事の基本がどれだけ身に付いているかも評価されます。前職での経験を踏まえたうえで、どのような貢献ができるかをアピールしましょう。

3.3. 志望動機から伝わる意欲と転職理由

第二新卒では、スキルやキャリアを十分にアピールできない分、志望動機や転職理由が重要なチェックポイントとなります。志望動機は、改めて社会人として将来の人生設計を考えた結果であることを示すのがいいでしょう。

また、転職の理由について伝えるときには注意が必要です。本当の転職理由が今の会社への不満だったとしても、それをそのまま伝えるのではなく、前向きな理由に変えてアピールをしましょう。

3.4. 丁寧に書かれた履歴書であるか

たとえ字が上手でなくても、丁寧に書かれているかどうか、読みやすいかどうかが重要です。あわてて書いたような雑な文字だと、採用担当者に「本気で転職する気があるのだろうか?」という印象を与えかねません。

履歴書を手書きで提出する場合は、ゆっくり丁寧に書くようにしましょう。

3.5. 顔写真の雰囲気や身だしなみ

履歴書で最初に目に入る写真は、あなたの第一印象を大きく左右します。

書類の内容が非常によいものであっても、写真の印象が悪いために不合格になる可能性もあります。好印象を与える表情、清潔感のある服装で写るように気を配りましょう。

4. 第二新卒が履歴書を作成する際のコツ

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第二新卒の履歴書作成は、企業が応募者に期待する資質を踏まえて作ることが非常に重要です。

具体的には、以下の4点が特に重要なポイントで、これらを盛り込むことにより、新卒や中途採用者とは異なる第二新卒ならではの特徴ある履歴書になります。

コツ1. 社会人としてのマナーが身に付いていることを印象付ける

第二新卒に期待されているのは、「新卒には望めない、社会人としてのマナーが身に付いていること」です。

履歴書の書き方ひとつ見ても、社会人としてのマナーや配慮は表れます。読む人にとって見やすく、わかりやすい履歴書づくりを心掛けましょう。

コツ2. これまでの経験を盛り込んだ説得力のある志望動機で意欲をアピールする

第二新卒と新卒との違いは、「社会人経験があるかどうか」です。

前職で感じたこと、退職した(又はしたい)理由、今回応募した理由をうまく説明できれば、新卒にはできない方法で、採用担当者に自分をアピールすることができます。

コツ3. 職歴には事業内容や経験、身に付いたスキルを書き添えてもOK

第二新卒の場合、社会人としての経験が浅い分、職歴はそれほど多くないはずです。

そのため、単に担当した業務を書くだけでなく、具体的な事業内容や経験、身に付いたスキルなどを書き添えるといいでしょう。そうすることで、新卒にはないビジネスの基礎力をアピールをすることができます。

コツ4. 志望動機には「企業への熱意」と「採用におけるメリット」を

企業は「この企業で働きたい!」という強い熱意がある人を採用したいと考えるものですから、志望動機は応募先企業に対する志望度の高さが伝わる内容にするといいでしょう。さらに、「自分を採用してもらえれば、こういった貢献をすることができる」というメリットも盛り込むことで、アピール度が高まります。

5. 項目別に見る第二新卒の履歴書の書き方

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ここでは、履歴書の項目別に注意しておきたいポイントや、好印象を与えるための書き方のコツなどをご紹介します。お手元の履歴書を照らし合わせながらご覧ください。

5.1. 写真

履歴書の顔写真は応募者の人物像をイメージするだけでなく、本人確認にも使われるなど、大きな意味を持ちます。

20代の若者らしく、好印象を与える表情、服装に気を配りましょう。髪型を整え、スーツを着用するのが原則です。

必須ではありませんが、証明写真機などのスピード写真ではなく、写真スタジオで撮影したほうが見栄えのよい写真になるので、印象がよくなるでしょう。

5.2. 日付

履歴書を記入した日ではなく、提出した日(郵送した日、メール送信した日)の日付を書きます。

5.3. 年齢

年齢記入欄に「満○歳」とある場合は、履歴書送付日時点での自分の満年齢を記入してください。

5.4. 住所

都道府県名から書き、アパート・マンション名なども省略せずに正しく書きます。ふりがなについては、市区町村まで記載すれば問題ありません。


5.5. 電話番号

日中、連絡が取りやすい番号を記載します。最近では、自宅に固定電話がない場合も少なくないようですが、その場合は携帯電話のみでも問題ありません。

5.6. 学歴

一般的に、義務教育後の学歴を記入します。年号は和暦・西暦どちらでもかまいませんが、他の欄や職務経歴書と統一しましょう。

5.7. 職歴

初めての就職から、現在までに至る流れを簡潔に記載します。会社名は省略せず「○○株式会社」や「株式会社○○」と正式名称を記入します。

担当していた職務や業務の詳しい内容は職務経歴書で説明すると割り切って、履歴書は「いつ、何という会社に入社し、いつ退職したか」という事実を伝えることを第一としましょう。

1ヵ月未満で退社したような場合でも省略せずに、全て記入します。

5.8. 志望理由

「同業他社が数多くある中で、なぜこの会社を選んだのか」「入社後にどんな貢献ができるのか、またはどんな貢献をしたいと思っているのか」の2点を盛り込み、簡潔な表現を心掛けましょう。

転職(又は退職)理由は必ず聞かれる点なので、全てを書かないまでも、面接ではきちんと話せるように、準備しておくことがおすすめです。

5.9. 資格と免許、特技と趣味

資格や免許、特技・趣味などは、必ずしも持っているもの全てを書く必要はなく、仕事に関係あると思えるものや面接の際に話題になりそうなものを記載するのが基本です。

たとえば、TOEICや中国語検定などの語学系の資格は書いたほうがいいですし、「普通自動車第一種運転免許」のように、汎用性が高いものは業務に直接関係なさそうでも書いておく価値はあります。

一方、「アマチュア無線技士」や「日本ビール検定」などは、応募先の企業にもよりますが直接関係ないと思えば書かなくてもかまいません。

ただし、ユニークな資格や特技などを書いておくと、そこから面接の話題が広がることもあります。 趣味や特技の欄に書いてもよいかもしれませんね。

5.10. 本人希望欄

特に希望がなければ「御社規定に従います」と書くのが一般的ですが、たとえば小さな子供がいて勤務時間に配慮を求めたい場合などはここに記入します。

実際の報酬や勤務時間などは、採用プロセス後の事前面接で決まることが多いですが、勤務地など「どうしても譲れない条件」があれば先に書いておきましょう。

6. 履歴書作成に関するその他の注意事項

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履歴書の記載内容以外の注意事項として、以下のような規格、作成の方法などについても押さえておきましょう。

注意事項1. JIS規格とは?履歴書の種類と規格を確認する

JIS規格とは、「日本工業規格(Japan Industrial Standards)」のことです。このJIS規格による履歴書が、標準的な履歴書として用いられています。

学歴・職歴欄が多く、特技や自己PR欄が比較的少ないのが特徴です。他の規格の履歴書を用いてもかまいませんが、企業によってはJIS規格の履歴書を指定していることもあるので、確認を忘れないようしましょう。

注意事項2. 手書きかPC作成か

一般的に「履歴書は手書き、職務経歴書はパソコン(PC)作成」といわれますが、企業によっては履歴書もパソコンで作成するのが前提というところもあります。

全ての企業にあてはまるわけではありませんが、概ね外資系やIT関連の企業はパソコンが普通、老舗企業や紙媒体で求人を出している企業は手書きの履歴書が好まれると考えればいいでしょう。

注意事項3. 写真のマナー

履歴書に貼る写真も、応募者の印象を左右する大きな要素となります。

必ず3ヵ月以内に撮った写真を使用する、万が一剥がれたときに備えて裏に氏名を書いておくなどの基本的ルールに加えて、「やわらかい表情を心掛ける」「きちんとした服装(スーツなど)で撮った物を使用する」など、好印象を持ってもらうことを意識してください。

注意事項4. 学歴はいつから書く?

社会人の転職活動の場合、履歴書の学歴欄は、義務教育後から書くのが一般的です。中学卒業後から書き始めましょう。学部や学科、コース名のほか、応募している職種で活かせる専攻や研究テーマについて詳しく書き添えるとアピールになります。

7. 職務経歴書の文例・サンプル・フォーマット

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職務経歴書は、これまでの職務経歴をアピールする大切な書類です。

しかし、第二新卒はキャリアが浅いため、どういった内容を書けばいいか迷うのではないでしょうか。

まず、職務経歴書を書く前に就職してからの経験を棚卸ししましょう。

その中から、研修やOJTを通じて学んだこと、業務を通じて成長できた点などをピックアップしてまとめていきます。

職務経歴書は、オンライン上にあるテンプレートなどをダウンロードし、それを参考にして作成していくと効率的です。さまざまなテンプレートがあるので、自分が書きたい項目や内容が最も表現できるフォーマットを選びましょう。職務経歴書には以下のような内容を記入します。

  • 職務要約
  • 職務経歴
  • 経験、知識、能力
  • 自己PR
  • 志望動機

下記のページでは、職務経歴書のフォーマットの探し方・使い方、記載内容のポイントなどを紹介しています。自分で一から職務経歴書を書くという方は、ぜひ参考にしてください。


また、職務経歴書を作成する際に、どのように書けば良いのか迷ったときに、頼りになるのが職務経歴書のサンプルです。Webで検索すれば多くのサンプルが用意されています。

サンプルは自分の魅力を表現する際の手本になるので、自分の経歴やスキルをなかなかまとめられない方や職務経歴書の作成に時間がかかっている方などは、使い勝手の良さを実感できるはずです。

ただし、サンプルの内容をそのまま使用したり、サンプルに書かれた内容を消し忘れたりしないように注意しましょう。

下記のページでは、職種別の職務経歴書の書き方、職務経歴書のサンプルを紹介しています。ぜひ職務経歴書作成の参考にしてください。

8. 履歴書は、自分に興味を持ってもらうための重要なツール

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履歴書は、それだけで採用を判断する資料ではありませんが、第一印象に大きな影響を及ぼす書類です。

応募する企業の分だけ作成するのは大変ですが、丁寧さと正確さが非常に重要です。一枚一枚手を抜かず、時間をかけて書くように心がけましょう。

また、履歴書・職務経歴書は、自分ではしっかりと書けたつもりでも、意外に見落としていることもあるものです。

友人にチェックしてもらったり、転職エージェントの添削サービスを利用したりして、万全の状態で応募できるようにしましょう。

執筆・編集

久保 有也

株式会社マイナビ所属。キャリアアドバイザー歴4年。大手芸能事務所での女優、タレントマネジメント経験を持ち、プロデュース業で培った強みを引き出す能力を武器に新たなキャリアデザインを得意として、年間120名以上の転職サポートの実績あり。

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