更新日:2024/11/22
この記事のまとめ
転職活動の長期化を防ぐには、転職希望日から逆算してスケジュールを立てることが大事です。しかし転職活動の経験が少ない方の場合、どのようにスケジュールを立てればよいのか悩むことがあるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、転職活動に必要な期間の目安やスケジュール例、スムーズに転職先を決めるポイントを紹介します。退職手続きや円満退社の方法についても解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
株式会社マイナビの「転職動向調査2024年版(2023年実績)」(2023年12月調査)によると、転職を考え始めてから現在の勤務先に応募するまでの期間が「2ヵ月未満」だった方は6割強、現在の勤務先に応募してから内定通知を受けるまでの期間が「2週間~2ヵ月未満」だった方は5割弱でした。一般的にも、転職活動にかかる期間の目安は3ヵ月〜6ヵ月程度といわれています。
しかし、在職中と退職後のどちらのタイミングで転職活動を始めるのかによっても、転職活動にかかる期間は変わってきます。たとえば、退職後であれば転職活動に集中できるため、早期に転職先が見つかる可能性が高いといえるでしょう。一方で、在職中の場合は休日を使っての転職活動となるため、時間がかかる可能性があります。
参照:「転職動向調査2024年版(2023年実績)」(2023年12月調査)|株式会社マイナビ
転職活動をスムーズに進めるためには、きちんとスケジュールを立てることが大事です。なお、転職スケジュールはゴール(いつまでに転職したいか)から逆算し、無理なく実現できるように計画するとよいでしょう。ここでは、転職活動のスケジュール例を紹介します。
転職活動を成功させるためには、気になる企業が見つかったら即応募するのではなく、きちんと事前準備をすることが重要です。事前準備として入念に自己分析や業界研究をしておけば、その後の応募先企業選びや応募書類作成もスムーズに進められるでしょう。
転職を決意してすぐに行動するのはNGです。実際に動き出す前に、「自分はなぜ転職したいのか」「次の会社や仕事に何を求めているのか」といった自己分析をしましょう。分析した内容はノートやメモ帳などに書き出しておくと、転職先選びの際に活かせます。
また転職活動の際には、履歴書のほかに職務経歴書の提出を求められるケースがほとんどです。いままでの実績やスキル、取得した資格など、まとめて書き出しておくとよいでしょう。
転職先に求める要素が決まった後は、興味のある求人をできるだけ多くリストアップし、それぞれの企業ごとに応募書類を作成しましょう。応募は1社ずつではなく、複数社まとめて行ったほうが効率的です。転職市場は変化が激しく、先週まで求人を出していた企業が今週には採用をストップすることもよくあります。
一次面接から最終面接まで1ヵ月程度はかかると想定し、スケジュールを立てるとよいでしょう。
複数企業に応募している場合、面接時期が重なることは珍しくありません。在職中の転職活動では、面接日の調整が難しいこともあるでしょう。
面接を複数回実施する企業も多いため、たとえば、3社に応募する場合、3回~10回程度は面接のためのスケジュール調整を求められる可能性があります。いまの仕事との折り合いをつけつつ、応募先企業に迷惑をかけることのないよう、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
無事に内定をもらえたら、入社意思を回答し、条件交渉や入社日の調整をします。
転職活動を始めるタイミングは、「在職中」「退職後」の大きく分けて2つあります。それぞれメリット・デメリットがあり、一概にどちらがよいとはいえません。しかし、可能であれば在職中の転職活動がおすすめです。
ここでは、転職活動を始めるタイミングについて「在職中」「退職後」のそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
在職中に転職活動を始める主なメリットは、経済的な安心感があること、ブランク(離職期間)が生まれないことの2つが挙げられます。一方で、仕事終わりや休日を割いての転職活動となることから、人によって体力的に「きつい」と感じる点がデメリットです。体力的に問題がなく、現職を続けるのも苦でない場合は、在職中に転職活動を進めたほうが安心です。
退職後に転職活動を始めるメリットは、心身ともにリフレッシュでき、集中して転職活動に臨めることです。デメリットは、収入が途切れること、ブランク(離職期間)が生まれることが挙げられます。長期間のブランクが生まれてしまうと、面接官に働く意欲を懸念される可能性があるため注意が必要です。体力的・精神的に現職を続けるのが困難な場合は、退職して体を十分に休めてから転職活動に臨むとよいでしょう。
転職活動は自分のペースで自由に進められます。そのため、特に計画を立てずにマイペースに進めると、「いつまでも転職先が決まらない」といった事態に陥りかねません。転職活動が長期化すると心身に負担もかかりやすいため、メリハリをつけて進めましょう。ここでは、転職活動を早期に終わらせるための方法やポイントについて解説します。
希望条件をすべて満たす転職先を見つけるのは困難です。スムーズに転職先を見つけるためにも、まずは希望する条件の優先順位を決めたり、妥協できる条件を決めたりするとよいでしょう。たとえば、「リモートワーク可能であれば、土日勤務でもかまわない」「時間外労働が月に10時間以内であれば、通勤時間が30分を超えても問題ない」などです。
複数の企業にまとめて応募し、同時に選考を進めると効率的です。1社ずつ応募・選考を進める場合、書類選考や面接などの結果がもらえるまでに数週間程度かかる場合があります。1社で決まれば問題ありませんが、何社も選考で落とされると、転職先が決まるまでに多くの期間を要するでしょう。
とはいえ、複数応募にも注意点があります。それは「面接の日程が被らないようにすること」です。特に在職中に転職活動を始める場合、休日に複数社の面接を入れてしまうと、「A社の面接が長引いてB社の面接に間に合わない」といった事態に陥りかねません。複数社へまとめて応募する場合は、スケジュールを管理できる数にとどめましょう。
求人が多い時期に転職活動を始めることで、自分の希望に合った条件の職場が見つかる可能性が高まります。一般的に、求人が多い時期は3月、6月、10月です。これらの時期は、人事異動に伴う体制の見直しや欠員補充などが理由で求人が増える傾向にあります。
注意したいのは、求人が多い時期はライバルも増える点です。応募・選考においては、多くの応募者の中に埋もれてしまわないよう、自身の強みをアピールする必要があります。
求人に応募する数が多くても、選考対策が不十分であればいつまでも内定はもらえず、転職活動が長期化します。言い換えれば、選考対策が万全であれば、少ない応募数でも採用されます。選考対策として、履歴書や職務経歴書は丁寧に作り込み、面接の練習も数多くこなしましょう。
転職エージェントとは、人材を採用したい企業と求職者をマッチングさせるサービスのことです。転職エージェントに登録すると、求人の紹介や応募書類の添削、面接対策のアドバイス、条件交渉の代行など、転職に関するさまざまなサポートを受けられます。なお、求職者は無料で利用できます。仕事が忙しい方でも、転職エージェントのサポートを受けることで効率的かつ安心感を持って転職活動を進めることが可能です。
初めて転職する方や、転職活動の経験が少ない方の場合、どのように選考対策をすればよいのか悩むのではないでしょうか。ここでは、応募書類の作成や面接における大事なポイントを紹介します。下記を押さえ、選考対策を徹底してから求人に応募しましょう。
履歴書で重要な項目は、「志望動機・自己PR欄」です。面接官はこの項目から、応募者の入社意欲や即戦力となり得る人材かどうかをチェックします。志望動機を作成する際は、数ある求人の中から志望先企業を選んだ理由を盛り込みましょう。志望先企業が持つ他社にはない強みを踏まえて記載するのがポイントです。
自己PRは、単に自分のスキルや経験をアピールするのではなく、志望先企業で役に立つ強みを厳選して記載しましょう。極端な例ですが、営業職の求人に介護のスキルをアピールしても意味がありません。志望先企業ではどのような人物が求められるのか、分析してみてください。
職務経歴書は履歴書と違い、フォーマットや書き方に明確な決まりはありません。そのため、ほかの応募者と差別化するチャンスでもあります。見やすい職務経歴書になるよう、レイアウトを工夫したり、箇条書きを用いたりするのがポイントです。
また、実績や経験などは数字を用いて具体的に伝えることも大切です。たとえば、「営業経験が豊富です」よりも「営業経験が10年あります」と伝えたほうが、採用後に活躍している姿をよりイメージしてもらいやすくなります。
面接のポイントとして、まず押さえておきたいのが以下の3つです。
面接の最後に面接官から「何か質問はありますか」と逆質問された際に、「何もありません」と答えるのはNGです。面接官は逆質問を通じて応募者の入社意欲を見ています。入念に企業研究をして、逆質問を複数用意しておきましょう。
内定をもらって転職が決まると、現職の企業と退職交渉をせずに退職してしまう方もいますが、円満退社のためには避けましょう。一方的に退職してしまうと、会社側に「懲戒解雇」と見なされる可能性があるためです。離職票には「重責解雇」と記入されます。
転職先に離職票を求められた際、このことについて説明しなくてはならないケースもあるでしょう。懲戒解雇を隠して応募したと判断されれば、最悪の場合は内定が取り消されてしまいかねません。このような事態を避けるため、下記で紹介する退職準備の進め方や円満退社のポイントを押さえておきましょう。
多くの会社では、退職届の提出や申し出について就業規則が設けられています。就業規則を確認しつつ、最低でも1ヵ月前までには上司に退職の意思を伝えるとよいでしょう。業務の引き継ぎに要する期間も考慮して退職日を決めることが重要です。ここで手間取ってしまうと、転職先への入社日に影響が出てしまう可能性があります。
退職が決定したら、業務の引き継ぎをします。取引先の担当者や連絡先、データの保管場所、業務のタイムスケジュールなどをまとめ、後任者に引き継ぎましょう。また、社内・社外の仕事関係者へのあいさつや後任の紹介も忘れないようにしましょう。
退職する10日前までを目安に、年金保険や税金などの公的手続きを確認しておくことをおすすめします。以下は、公的手続きのために会社から受け取る物、返還する物の一覧です。
【会社から受け取る物】
【会社に返還する物】
会社から貸与された物や社費で購入した物は、退職日までに返却しましょう。以下は、会社に返却する物の例です。
退職日までに返却できなかった場合は、後日会社へ直接届けるか、郵送しましょう。
有給休暇は、労働者のリフレッシュや休養のために与えられた権利です。引き継ぎのスケジュールを考慮しつつ、有給休暇の消化を検討してみてください。有給休暇は、業務の円滑な進行に支障をきたさなければ、基本的に好きなタイミングで取得できます。円満退社のためにも、上司と相談しつつ有給休暇の日程を決めるとよいでしょう。
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また、あなたの勤務状況や転職希望日に合わせて適切な転職活動のスケジュールを提案し、最後まで親身に寄り添ってサポートします。相談のみの利用も無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
転職活動をスムーズに進めるためには、ゴールから逆算してスケジュールを立てることが大切です。一般的な転職活動にかかる期間の「3ヵ月〜6ヵ月程度」を目安に、自己分析や面接などのスケジュールを練ってみてください。また、転職活動を効率的に進めたい場合は、転職エージェントの利用もおすすめです。
マイナビエージェントでは、求人の紹介から応募書類の添削、面接対策のアドバイス、条件交渉の代行など、転職活動を幅広くサポートしています。お気軽にご相談ください。
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