IT営業への転職知識

日進月歩の勢いで成長を続けているIT業界では、優秀な人材を多く求めています。IT営業への転職を目指すのであれは、これら IT営業特有の特徴や採用の動向を踏まえたうえでアピールポイントをまとめ、転職の準備をすることが大切です。

Section01 IT営業の仕事内容

IT営業は、IT企業に在籍し、顧客に対して自社の商品やサービスを提案する営業職のことを指します。

IT企業は、サーバやネットワークの構築やシステム開発、パッケージソフトの開発、Webアプリケーションの開発などを手掛けており、これら自社のサービスを通じて、顧客が抱えている課題の解決に貢献しています。扱う商品やサービスが多岐にわたるため、商品やサービスによって仕事の進め方が多少、異なります。

例えばパッケージソフトの営業を担当する場合、すでに開発したパッケージソフトを導入していただくことが目的になります。お客様によってニーズが異なるため、導入時に機能追加などを必要とするケースがほとんどで、このようなニーズをキャッチして、開発担当のエンジニアにつなげていきます。

一方、サーバやネットワークの構築やシステム開発など、お客さまのニーズに応じて一から開発するものもあります。この場合、営業職は「システムを導入することで、お客さまの課題をどのように解決できるか」をわかりやすく提案していく力が求められます。システム開発中はお客さまの問い合わせに対応するほか、企業によっては運用期間中も窓口を務めるケースがあります。

なお、Webアプリケーションは、ウェブメールサービスやインターネット電話サービスのように既存のWebアプリケーションを提案するケースもあれば、お客さまのニーズに応じて一から開発するケースもあります。

Section02 IT営業への転職理由・志望動機

IT業界は技術革新が目覚ましく、近年もAIやビッグデータを活用したシステムやサービスが月々と生まれています。将来性の高い業界であることから、IT営業を目指す求職者がたくさんいます。

IT営業への転職で志望動機を書く際には、以下の二つの視点からまとめることをオススメします。

1.なぜ、IT営業なのか。

まずは、「なぜ、 IT営業なのか」という視点から、転職の理由について考えてみましょう。 IT営業としての経験を活かして、同業他社に転職したいのか。それとも、未経験だけれど、 IT営業の仕事に興味があるのか。具体的な理由を提示すると、より説得力のある内容にできるでしょう。

2.なぜ、その企業で働きたいのか。

IT営業の仕事に就きたい理由が明確になったら、次は「なぜ、その企業に転職したいのか」を考えてみましょう。「前職では実現できなかったことを実現したい」「より大規模な案件に携わって、専門性を高めたい」など、「その企業に転職したい根拠」をわかりやすくまとめていきましょう。

3.これまでの経験を、どう活かせるのか。

そして、「これまでの経験で得た知識やスキルを、志望する企業でどのように活かしていけるのか」をアピールしましょう。

採用担当者は、数多くの求職者の志望理由書をチェックしています。採用担当者が「採用したい」と思えるような志望理由にするためにも、飾らず、自分の言葉で表現することが大切です。

Section03 IT営業は未経験でも転職可能？

成長著しいIT業界では、常に多くの企業が優秀な人材を求めています。未経験者採用も多く、IT営業未経験の方が転職することは十分に可能です。

異業種での営業経験があると転職しやすい傾向にありますが、営業未経験の方も、IT営業に求められるスキルがあるとアピールすることで採用の可能性が高まります。例えば販売職の経験がある方が、お客さまのニーズに合わせた提案を行ってきたのであれば、「提案力」がアピール要素になります。

未経験でIT営業への転職を目指している方は、キャリアの棚卸をして、IT営業の仕事に活かせるスキルを整理することから始めてみましょう。

なお、未経験者の方も、経験者の方もIT関連の知識を身につけておくことをオススメします。特に未経験の方は、関連知識を身につけておけば「転職への意欲が高い」として評価してもらえることでしょう。

Section04 IT営業への転職で、
持っていると有利なスキル・資格

IT営業の仕事に就くために必ず必要となる資格はありませんが、以下の資格を持っていると、就職に有利に働きます。これらはIT初心者向けの資格ですが、「IT関連の知識が備わっている」ことの証明になります。

求められるスキルとしては、以下のものがあります。

ヒアリング力や提案力は異業種の営業職でも身につくスキルです。異業種の営業経験がある方は、大いにアピールしましょう。

また、IT営業はお客さまの課題と向き合い、その課題を解決するためのソリューションを提案していきます。ヒアリングした内容から課題を整理したり、システムやソリューション提案につなげていくため、論理的思考力も求められます。

なお、開発期間中、何らかのトラブルが生じた際には、システムエンジニアと連携していち早く対応していく姿勢が求められます。そのため、マネジメント力や課題解決力も評価の対象となります。

Section05 IT営業の年収

マイナビエージェントの調べによると、 IT営業の平均年収は472万円となっています。これを年代別に見ていくと、20代で410万円、30代で585万円となっています。男女別では、20代男性が412万円、20代女性が406万円、30代男性が587万円、30代女性が572万円となります。

以上の数字からもわかるように、IT営業は年代によって得られる年収に大きな差があります。例えば男性の平均年収を20代と30代で比較すると、175万円ほどアップしています。マイナビエージェントの調査では、78％の方が「転職により年収がアップした」と答えています。転職によって好待遇を得ることも十分に期待できるでしょう。

Section06 IT営業への転職・求人情報

Section07 IT営業への転職成功事例

Section08 IT営業への転職に関するその他お役立ち情報

IT営業から異職種への
転職知識

IT営業の経験を活かして異職種に転職するのであれば、これまでの経験で得た知識やスキルを志望する職種でも活かせることをアピールすることが大切です。
ここでは、IT営業からの転職先や、異職種への転職で活かせるスキル・資格などを紹介します。

Section01 IT営業からの転職先

IT営業として経験を積んだその先のキャリアとして、転職を考える方もいらっしゃいます。例えば、開発への興味・関心が高まり、営業ではなく開発職への転職を検討するケース。また、お客さまとエンジニアの間に立ってサポート役を果たすことから、「自分自身のスキルを活かして、お客様に貢献したい」と考える方もいるようです。

そこで、IT営業からの転職先として、以下の職種をお勧めします。

IT業界の開発職

システムエンジニアやプログラマー、インフラエンジニアなどの開発職は、IT営業として培ってきた専門知識を活かせる職種です。しかし、開発未経験の方の場合、一から開発のスキルを身につけていくことになります。そのため、ほとんどの企業が求職者のポテンシャルを評価しています。開発未経験で開発職を目指すのであれば、20代のうちにチャレンジすることをオススメします。

社内SE

自社のIT環境を整備したり、社内で必要な基幹システムや業務システムを構築する社内SEも、IT営業からの転職先として人気が高い職種です。しかし、求人数は決して多くなく、第二新卒などに限定した求人がほとんどです。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、IT営業の経験を最も活かせる職種と言えるでしょう。ただし、ITコンサルタントはIT営業よりもさらに高度な専門知識が求められます。まずはシステムエンジニアやプログラマーに転職し、開発経験を積んだうえでITコンサルタントに転職するなどの戦略が必要になってくるでしょう。

マイナビ営業エージェントでは、異職種への転職を志望されている求職者様に、金融業界・製造業界・流通業界などをご紹介した事例が数多くあります。異職種への転職を考えているのであれば、お気軽にマイナビ営業エージェントにご相談ください。

Section02 IT営業から異職種への転職理由・志望動機

IT営業から異職種への転職を成功させたいのであれば、志望動機のまとめ方も一工夫したいところです。以下のポイントに沿って、志望動機をまとめていきましょう。

まずは、皆さんがこれまでどのような仕事に就き、どのような経験をしてきたのか、振り返ってみましょう。すると、身についた知識やスキル、強みなどが見えてきます。そのうえで、志望する職種について調べます。

なぜ異職種に転職したいのか、なぜ志望する会社に転職したいのかという視点で調べていくことがポイントになります。最後に、これまでの経験で得た知識やスキルを、志望する業種や転職先でどのように活かせるかイメージし、志望動機にまとめていきましょう。

Section03 IT営業が異職種に転職する際に活かせるスキル・資格

IT営業は常に顧客と向き合い、顧客の課題解決につながる提案を行っていきます。ITを用いたシステムやソリューション提案を行うため、ヒアリングや提案の経験を通じて「論理的思考力」が備わっています。加えて、開発期間中にシステムエンジニアなどプロジェクトのメンバーと連携を図っていく「マネージメント力」「プロジェクト管理能力」も身につけています。

これらのスキルは、「IT営業の経験を通して身についたスキル」として、求職先の企業にアピールすることができるでしょう。

特に提案においては、さまざまなデータを提示しながらお客さまにわかりやすい言葉で説明し、アピールしていく「プレゼンテーション力」も発揮しています。専門的な用語をかみ砕いて説明するなど、「高度なコミュニケーション力」が備わっているので、異職種への転職を考えている方は、これらの点も大いにアピールしていきましょう。

Section04 IT営業からの転職・求人情報

Section05 IT営業から異職種への転職成功事例