更新日:2022/05/27
この記事のまとめ
IT営業とはソフトウェアやシステム開発といった製品やサービスの営業を担う仕事です。営業力はもちろん、IT関連の専門知識や経験が求められます。IT業界で企業とクライアントを結ぶ大切な役割です。
専門性とスキルが求められるIT営業は、未経験者でも転職は可能でしょうか。この記事では、IT営業の仕事内容や向いている人、転職に有利なスキルや資格を紹介します。
目次
IT営業は、コミュニケーション能力がある人や相手の話を真摯に聞く力がある人に向いています。IT関連の技術がなくても、最低限の知識があれば未経験者でも転職が可能です。ここでは、IT営業の適性をピックアップして紹介します。
IT営業は、クライアントだけでなく社内の関係者ともコミュニケーションを取る機会が多い職種です。製品を売って終わりではなく、その後のサポートも重要で、次の提案へとつなげなくてはなりません。
そのため、クライアントや社内関係者の要望を取り入れ、適切に提案する力が必要です。人と話すことや関わりを持つことが好きで、コミュニケーション能力が高い人に向いています。
IT営業は、人の話を聞く力を持っていることが重要です。相手の話を聞く力が高い人は、クライアントが「どのような問題に直面しているか」「どのような解決策を求めているのか」といった重要な情報を得られます。
クライアントの要望を聞いた上で内容を整理し、問題改善につながるよう理解しなくてはなりません。クライアントがはっきりとした問題点に気づいていない場合でも、相手の話を真摯に聞くことで新たな問題点に気づけるでしょう。
IT営業は「自社商品がどのように優れている商品なのか」「導入することでクライアントにどのような利益があるのか」といった魅力をアピールしなくてはなりません。
分かりやすい説明で、説得力のあるプレゼンができる人に向いています。プレゼン能力が高ければ、商品の魅力を十分にアピールでき、結果につながりやすいでしょう。
IT営業は、トラブルの際に迅速かつ冷静に対処できる能力がある人に向いています。たとえば、システム機能の不具合をクライアントから指摘された際には原因を速やかに見つけて分析し、どのように対処すれば解決できるのかを判断しなくてはなりません。コミュニケーション能力も生かしつつ、慌てずトラブルに対処する必要があります。
IT営業は、主にシステムやソフトウェアをクライアントへ売り込み、販売します。常に最新の専門知識が必要で、クライアントと社内関係者との橋渡しの役割が強い仕事です。ここでは、IT営業がどのような仕事なのか紹介します。
情報システム開発やソフトウェアの導入を売り込むIT営業は、営業職の中でも専門性を必要とする営業職です。
営業スキルや自社で取り扱う製品の知識に加えて、常に最新の専門知識が求められます。クライアントと社内関係者のコミュニケーションや案件管理といった業務が多く、両者と信頼関係を築かなくてはなりません。いままでに得た知識・経験をもとに、適切な営業力を発揮することが大切です。
IT営業の職種にはさまざまなものがあります。システムエンジニアリングサービス(SES)は、エンジニアの能力を商品として売り込む仕事です。クライアントが求めるスケジュールで業務を遂行できるエンジニアを派遣します。
システムインテグレーション(SI)は企画・提案営業とも呼ばれており、クライアントが抱える問題を解決に導くシステムやソフトウェアを売り込む職種です。
パッケージ・サービス販売営業は、企業や個人向けにパッケージやサービスの告知・販売をします。IT技術の知識がある程度あればできるため、未経験者でもチャレンジしやすい職種です。
IT営業の魅力は、クライアントと開発スタッフと共に商品をつくり上げる点です。直接開発に関わることはありませんが、クライアントの要望を取り入れるために設計やテスト段階で意見を求められることもあります。
また、結果を数字で把握できるため、目標を成し遂げた際に達成感が得られます。IT営業は難しい分、クライアントからの感謝の言葉や達成感が大きくやりがいのある仕事です。
IT営業は、一生懸命営業活動をしても契約につながらないこともあり、報われない厳しい一面もあります。マイナスの感情を引きずらずに、失敗を次につなげる気持ちの切り替えが必要です。
また、社内関係者とのコミュニケーションや開発の進捗管理にも気を配らなくてはなりません。仕事をスムーズに進めるには、細やかで正確なコミュニケーションと管理能力が求められます。
IT営業が未経験でも前職で経験して得たスキルや資格は生かせます。また、これから資格を取得する人は、どのような資格やスキルがあると未経験からの転職に有利なのか知っておくとよいでしょう。ここでは、転職が有利になる資格やスキルを紹介します。
IT関連の幅広い知識があることは大切です。しかし、信頼を築くためのコミュニケーション能力やタスク管理ができるマネジメント能力、クライアントに提案できる提案能力も、IT営業においては重宝されます。
IT営業は未経験でも、このようなスキルを磨ける業務に携わっていた人は、身につけたスキルを生かせるでしょう。
エンジニア向けの資格を保有していると、未経験でも転職が有利になる場合があります。たとえば、「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」といった資格を持っていれば、基礎的なIT知識があることをアピールできるでしょう。
また、営業向けの「セールススキル検定」も転職で生かせる資格です。IT営業が未経験でも、自身のセールス力を証明できます。
IT営業からエンジニアへの転職も可能です。実際に、エンジニアへの転職を希望する人もいます。IT関連の知識を営業で身につけておくと、見せ方やコスト感が養われ、転職の際に有利でしょう。
営業と異なり、エンジニアはクライアントと直接話す機会が少なくなります。ただし、システム仕様の会議でやり取りすることはあるため、営業で培ったコミュニケーション能力を発揮できるでしょう。
IT業界は現在も発展し続けています。専門知識がある営業担当を探している企業は多く、今後も需要は増加傾向にあると予測されます。ここでは、IT営業の平均年収やIT業界の将来性について解説します。
IT業界の年収はどのくらい?
以下は、職種別IT業界の平均年収です。IT営業の平均年収は、業界の中では中堅クラスといえるでしょう。
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IT営業の平均年収は約472万円ですが、成果が上がるほど報酬も増えるため、実際は平均よりも年収が高い人が多いといわれています。能力次第では、20代でも高収入を目指せるでしょう。
また、営業職はキャリアを積むほど営業の質も上がるため、年代によって平均年収に差が生じるのが特徴です。IT営業の場合、20代の平均年収は410万円ですが、30代になると585万円と大幅に増えています。
IT営業の中でも、外資系企業は給与水準が高いことが魅力です。ただし、外資系のIT企業は知識が豊富で即戦力となる人材を採用する傾向があります。
研修制度を充実させて育成に力を入れる日本企業に対し、外資系は実力重視です。外資系は未経験者にとってハードルが高いといえるでしょう。できるだけ前職との共通点がある企業を狙うのがおすすめです。
いまもなお発展を続けるIT業界は、AIやloTといった技術の導入・活用が進んでいます。技術の進歩に伴い商品やサービスも多様化しているため、これからのIT営業には幅広い専門知識や能力が必要とされるでしょう。
自社の商品やサービスをさまざまな企業に分かりやすく説明し、販売できるIT営業担当者を求める企業は増加傾向です。今後も新しい技術やサービスが開発され、需要は高まると予想されます。
IT営業へ未経験で応募する際は、職務経歴書で志望動機や強みをアピールすることが大切です。未経験の場合、営業スキルの有無や前職までの営業経験を見られるため、応募する企業で生かせる経験やスキルは積極的にアピールしましょう。
どのような業界で何を扱っていたのか、これまでの営業実績について具体的な例を挙げるのがおすすめです。また、クライアントや社内関係者と連携できるコミュニケーション能力があるというアピールも忘れないようにしましょう。
IT営業は、主にシステム製品を販売し、クライアントと社内関係者との橋渡しをする仕事です。近年、技術の発展は著しく、それに伴いIT営業担当者の需要は増加傾向にあります。応募の際は前職で培ったコミュニケーション能力やIT関連の知識を積極的にアピールするとよいでしょう。
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