職務経歴書の空白期間(離職期間)はどう記載する?伝え方のポイントと例文|求人・転職エージェント

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更新日:2024/05/28

職務経歴書

職務経歴書の空白期間(離職期間)はどう記載する?伝え方のポイントと例文

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この記事のまとめ

  • 過去のキャリアに半年以上の空白期間がある場合は、その期間をどのように過ごしていたのかを職務経歴書に記載することが大切。
  • 長い空白期間があると、採用担当者は応募者に対して「働く意欲があるのか」「健康面に問題があるのでは」と懸念しやすい。
  • 空白期間について記載する際に、ネガティブな内容をそのまま記載したり、経歴をごまかしたりするのはNG。

転職活動がうまくいかなかったり、親の介護をしていたりと退職してから空白期間が生まれるケースがあるでしょう。空白期間が長い場合には、その時間をどのように過ごしていたのかを職務経歴書に記載する必要があります。

とはいえ、「どのように記載するのが正しいのか」「マイナスな印象を与えたくない」などと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、職務経歴書への空白期間の記載方法を紹介します。書類選考の通過率を上げたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

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職務経歴書に空白期間(離職期間)は記載したほうがよい?

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職務経歴書に空白期間を記載したほうがよいかどうかはケースバイケースです。ここでは、職務経歴書に空白期間を記載したほうがよい場合の期間の目安とその理由について解説します。何らかの事情によって職を離れている期間が生じている方は、事前に確認しておきましょう。

空白期間が1ヵ月〜3ヵ月程度なら記載する必要はない

一般的に、転職にかかる期間の目安は3ヵ月程度といわれています。そのため、空白期間が1ヵ月〜3ヵ月程度であれば特に記載する必要はありません。採用担当者も応募者に対してマイナスの印象を持つことは少ないといえます。

面接で空白期間について聞かれた場合には、「転職活動をしていた」「心身を整えるために休息していた」など正直に答えても問題ありません。

空白期間が「半年以上」の場合は記載しよう

空白期間が半年以上の場合、採用担当者は応募者に対して「働く意欲があるのか」「健康面や人間性に問題があるのではないか」などと懸念する可能性があります。転職活動期間としても比較的長いため、空白期間をどのように過ごしていたのか、理由をきちんと説明することが大切です。

採用担当者が空白期間に対して懸念すること

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空白期間が長い場合、採用担当者が応募者に対してどのような印象を受けるのか知っておくことが大切です。採用担当者が懸念する点を知っておけば、先回りして解消できる可能性があります。ここでは、空白期間が長い応募者に対して採用担当者が懸念することを2つ紹介します。

働く意欲があるのか

空白期間があまりにも長いと、「またすぐに辞めるのではないか」と入社意欲や長期的に働く意欲を疑われる可能性があります。採用には多くのコストがかかるため、企業側としては長期的に活躍してくれる人材を採用したいと考えるのが一般的です。

健康面や人間性に問題がないか

空白期間が長いと、「応募者の健康面や人間性に問題があり、転職先が決まらないのではないか」と懸念される可能性があります。企業側は自社に利益をもたらす人材を求めているため、「健康面や人間性に問題があって戦力として期待できそうにない」と判断されれば採用を得るのは難しいでしょう。

【理由別】職務経歴書の空白期間の伝え方と例文

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空白期間に何をして過ごしていたかは、伝え方によって印象が大きく変わります。しかし、職務経歴書の空白期間をどのように伝えるのが適切なのかが分からない方も多いのではないでしょうか。ここでは、自己PRや志望動機で空白期間について記載する場合の伝え方と例文を紹介します。同じ理由に当てはまる場合は、ぜひ参考にしてみてください。

転職活動が長引いた

【例文】
3月に退職してから半年ほど空白期間がありますが、その期間は休息と自分に合う企業探しに時間を費やしていました。転職を機にキャリアプランを再構築し、「自分がやりたいこと」「向いていることは何か」を追求しました。


ただ「転職活動が長引いた」と伝えてしまうと、「採用がもらえない理由があるのではないか」とマイナスな印象を与えてしまいかねません。しかし、「自分に合う企業を探していた」「キャリアプランを立てていた」といった表現にすると積極的なイメージを与えられます。空白期間の過ごし方をうまく志望動機につなげられれば、「時間をかけて企業を選んだ」という入社意欲も伝えられるでしょう。

何もしていなかった(無職)

【例文】
前職は心身ともにハードな仕事で休みも少なかったことから、1月に退職してからこれまで、しっかりと休養を取っていました。また以前から興味のあったブログも始めてみたところ、文章を書くのが好きなことを実感し、ライター業を目指す決意をしました。


上記は、空白期間中に趣味や興味があったことをはじめ、それが次の仕事を目指すきっかけになった例文です。空白期間に何もしていなかった場合は、次の仕事に関連する趣味の内容を記載するのもひとつの方法です。また、「しっかりと休息を取っていた」「自己分析に時間をかけていた」といった内容もマイナスイメージを与えにくいでしょう。

アルバイトをしていた

【例文】
2月に退職してから現在まで、複数のアルバイトをしていました。それは、自分が本当にやりたい仕事は何かを探すためです。さまざまなアルバイトをしてみることで、自分の適性が分かりました。そして、持ち前のコミュニケーションスキルが活かせる営業職を目指すことに決めました。保険商品を扱うコールセンターでアルバイトした経験は、貴社の保険営業でも十分活かせると考えております。


アルバイトをしていた場合は、その背景や理由を伝えることが大切
です。アルバイト経験が次の転職先で活かせる場合はその旨も記載するとアピールになるでしょう。

親の介護をしていた

【例文】
6月に父が重い病気を患ったため、仕事を辞めて現在まで介護に専念していました。周囲の支えもあり、現在は父の体調も回復し介護も不要になりました。前職に戻ることも考えましたが、介護をしていた中で介護サービスの重要性に触れ、私も多くの人々を支える仕事がしたいと考えるようになり、介護の仕事を目指すことにしました。


空白期間に親の介護をしていた場合は、正直に伝えて問題ありません。ただし、介護が落ち着いて働ける状況であることをしっかりと伝えるのがポイントです。

病気の療養をしていた

【例文】
5月から体調不良が続き、病院で診てもらったところ、〇〇という病気を患っていることが分かりました。休職も検討しましたが、医師と話し合った結果、治療に専念するために退職を決意しました。周りの協力もあって現在は完治しており、仕事に支障をきたすことはありません。


空白期間に病気の療養をしていた場合は、やむを得ない事情であるため正直に伝えても問題ありません。ただし前職を辞めた理由が病気の場合、「仕事に影響はないのか」と採用担当者が懸念する可能性もあります。現在は体調が回復し、仕事への支障はないことをはっきりと伝えましょう

職業訓練を受けていた

【例文】
2月に退職して現在まで、職業能力開発センターにてCADオペレーターになるための訓練を受けていました。Auto-CADやJW-CADなどのCADソフトを扱えるようになり、建築CAD検定試験3級の資格も取得しました。


空白期間に職業訓練を受けていたことは、働く意欲を示すアピールポイントになります。具体的にどのような訓練を受けたのか、何ができるようになったのかを伝え、採用担当者に自分を採用するメリットを示しましょう

資格取得を目指していた

【例文】
4月から現在までの期間は、ITエンジニアを目指すために資格取得に注力していました。この期間に、基本情報技術者試験に合格するとともに、MOS、AWS認定資格を取得しました。また、独学で「PHP」「Python」といったプログラミング言語も習得し、Webアプリケーション開発の基礎知識も身につけました。


未経験の業種や職種へ転職する場合、経験者に比べてアピールできる実績や経験がないことから資格を取得するのは有効です。「何のために資格取得を目指したのか」「どのような資格を取得したのか」を具体的に伝えましょう

語学留学をしていた

【例文】
前職では化粧品の営業をしていましたが、海外の顧客とのやりとりの中で自身の英語力の低さを痛感しました。そこでオーストラリアに1年間、語学留学することに決めました。現地の方々と積極的にコミュニケーションを取り、日常会話からスラングまで実用的な英会話力を身につけられました。TOEICのスコアも、留学前より200点アップしました。


語学学校への留学は正式な学歴とはならないため、空白期間となります。「語学留学を決意した理由」「どのくらいスキルが向上したのか」を伝え、採用担当者の懸念点を解消しつつ前向きにスキルをアピールしましょう

職務経歴書に空白期間を記載するときのポイント

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空白期間について、ネガティブな表現で伝えてしまうと採用を敬遠されてしまう恐れがあります。かといって、マイナスな印象を与えないために経歴を詐称すればトラブルにもつながりかねません。空白期間について記載する前に、以下の2つのポイントを押さえておきましょう。

空白期間は正直に伝える(経歴詐称はNG)

空白期間が長引くほど、採用担当者からは労働意欲などを懸念されやすくなります。しかし、経歴を詐称したり、事実をねじ曲げて伝えたりするのはNGです。入社できたとしても、経歴詐称が判明したら信頼関係が崩壊します。場合によっては解雇される可能性もあるため注意しましょう。

空白期間をプラスに捉える

空白期間の理由は人によってさまざまですが、プラスに捉えることが大事です。「転職活動が長引いた」といった場合、「自己分析や企業研究に時間をかけた」と捉えられます。空白期間に「何もしなかった」としても、「心身ともにリフレッシュできた」と捉えてもよいでしょう。うそはNGですが、捉え方を変えれば空白期間をポジティブに表現できます

職務経歴書の作成に悩んだらマイナビエージェントへ!

「空白期間をうまく伝えられない」「職務経歴書の作成をサポートしてほしい」といった方は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。マイナビエージェントは、職務経歴書や履歴書の添削サービスをしています。

空白期間があっても、転職のノウハウを熟知したキャリアアドバイザーがどう書けば効果的なのかのアドバイスをするため、より書類選考通過率を上げられる職務経歴書を作成できます。面接対策も行っているため、書類選考通過後のサポートも万全です。

まとめ

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自身の過去のキャリアに半年以上の空白期間がある場合は、その期間に何をして過ごしていたのか記載することが大切です。長い空白期間は採用担当者が懸念しやすいため、何をしてきたのか、働く意欲が示せるように前向きな表現で伝えましょう。

キャリアに空白期間があったり、転職活動に苦戦していたりする場合はぜひマイナビエージェントにご相談ください。求人の紹介や応募書類の作成、面接対策、内定後の条件交渉などのサポートを無料で行っております。キャリアアドバイザーとともに転職を成功させましょう。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

マイナビエージェント編集部では、IT業界・メーカー・営業職・金融業界など、様々な業界や職種の転職に役立つ情報を発信しています。マイナビエージェントとは、業界に精通したキャリアアドバイザーが専任チームで、あなたの転職活動をサポートします。多数の求人情報の中から最適な求人をご紹介します。

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