仕事にブランクがあっても転職はできる?見られているポイントや対策について解説|求人・転職エージェント

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更新日:2024/11/07

転職全般

仕事にブランクがあっても転職はできる?見られているポイントや対策について解説

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この記事のまとめ

  • ブランクの有無は採用の決め手とならないが、少なからず影響する。
  • 採用者に、なぜブランクがあるのかを明確に説明するのが大切。
  • ブランクをポジティブに捉えてもらうために、ポイントを押さえたアピールをしよう。

転職活動におけるブランクとは、「離職期間」のことをいいます。転職活動の長期化により離職期間が長引くこともあれば、「思わぬケガや病気の治療」「出産や子育て」「資格取得や留学」など、さまざまな事情でブランクは生まれます。

転職の際にブランクがあると「仕事の勘が鈍っているのではないか」「業界の最新の情報についていけないのでは?」など、マイナス評価につながるのではないかと不安に思う方も多いようです。

ここでは、ブランクがある場合の転職について、その実情と転職活動のポイントをご紹介します。

目次

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不利になる?ブランクが転職に与える影響

common_24_1.jpgブランクが長ければ長いほど、「採用してもらえないのでは?」と応募するのに躊躇してしまうでしょう。しかし、ブランクが必ずしもマイナスになるとは限りません。人それぞれ転職事情があることは企業側も理解しています。

しかし、ブランクが長ければ企業側も「なぜブランクがあるのか」「その空白期間に何をしていたのか」と気になるものです。ここでは、ブランクが転職にどのように影響するのか解説します。

ブランクがある人に対して企業が懸念すること

ブランクが長ければ、企業側は「働く意欲が低いのでは?」「計画性がないのでは?」「職場に馴染めないのでは?」と不安に思うこともあるでしょう。採用面接においても、指摘されやすいポイントです。

また応募者の履歴書を見てブランクが平均的な期間より長ければ、書類選考に影響するかもしれません。採用側が納得する理由を説明できれば問題ありませんが、ネガティブな理由であれば、ブランクのない方よりも採用は難しくなる場合があります。

平均的な転職の期間は3ヶ月~6ヶ月程度

転職にかかる平均的な期間は3~6ヶ月程度が目安といわれています。退職後の転職活動でも、平均的な期間内であればマイナスな印象は持たれにくいでしょう。期間の目安として、退職してから次の転職先で内定をもらうまで、以下のように想定しました。

  • 自分のキャリアやスキルを分析するのに「約1~2週間」
  • 希望する業界の情報収集や求人をチェックするのに「約1~2週間」
  • 希望の転職先をリストアップし、応募や面接までに「約1~2週間」
  • 面接から内定までの期間に「約1~2週間」

上記のように、退職してからの転職は早くても約1~2ヶ月程度はかかります。すぐ合格するとは限りませんし、何社も受ければその分時間はかかります。企業側もその点は理解しているため、平均的な期間内であれば深く追及しないでしょう。

ブランクがあってもマイナスになるとは限らない

多くの場合、ブランクができたからといって転職が難しくなるわけではありません。なぜなら、転職する人がさまざまな事情を抱えているのは、企業側も理解しているためです。

ほとんどの企業は、ブランクよりも「その人が会社に入って何をしてくれるのか?」「どのようなスキルを持っていて何ができる人なのか?」を重視しています。そのため、書類の自己PR欄や面接で、ブランクがある理由をきちんと説明すれば、マイナスな評価は生まれません。

ブランクがある志望者に対して採用担当者が見ているポイント

common_24_2.jpg転職成功のポイントは、長いブランクがある方に対して、採用者がどのような印象を抱くかを知ることです。あらかじめ採用担当者が気にするポイントを知っておけば、転職活動で対策が立てられます。

ブランクがある志望者に対して採用担当者が気にしているのは「仕事の意欲の低下」「スキルの鈍化」「柔軟性があるか」の3つです。詳しく見ていきましょう。

仕事に取り組む意欲があるか

ブランクが長引いたことで、仕事の意欲が落ちていないか気にします。長期間の休み明けは仕事モードに切り替えるのに時間がかかる方も多いでしょう。ブランク明けも同じように、長期間になればなるほど、社会復帰に切り替えるのは大変だと考えます。

そのため採用面接では、仕事に取り組む姿勢や意欲をアピールするのが大切です。また応募している時点で、社会復帰に前向きである姿勢は評価されます。

ビジネス勘やスキルの鈍化がないか

エンジニアやIT業界など、専門的な知識を必要とする職種によっては、長引くブランクによって「技術や知識が低下しているのではないか」と採用者側は懸念します。また働き方の多様化やイノベーションが求められる世の中で、ビジネス勘が衰えていないかも懸念材料となるでしょう。

業界のトレンドや最新の情報を収集して、採用者にアピールするのが大切です。特に経験者であれば、即戦力になるのかも採用のポイントになります。ブランクの間に何を学んだのかを伝えるとよいでしょう。

柔軟性があるか

企業が提示する条件や希望に対して、柔軟に対応できるのかも採用者が見ているポイントです。前職で優秀なキャリアを持った人材が応募してくれば、採用者は空白期間に対して疑問を持ちます。

「給与や待遇といった希望条件が高いため、ブランクがあるのでは?」と思うかもしれません。応募者の条件と企業側が提示する条件をすり合わせる柔軟性、あるいは優先順位の付け方も採用側は気にしています。

ブランクについて言及する際のポイント

common_24_3.jpg企業側は志望者のブランクが長ければ長いほど、不安やマイナスな印象を抱きやすくなります。「なぜブランクが生じたのか」を明確に伝えるのが大切です。前向きな理由であれば、仕事への意欲を証明するアピール材料にもなります。

また「空白期間に何をしていたか」を伝えるのも効果的です。資格取得や勉強など、空白期間に培ったスキルで、どのように企業へ貢献できるのかを伝えましょう。

ブランクが生じた理由を印象よく明確に伝える

なぜブランクが生じたのか、マイナスな印象にならないよう明確に伝えることが大切です。たとえば、「資格の勉強をしていた」といった理由もよいでしょう。しかし、「どのような資格で、実際に取得できたのか」まで説明しなければ説得力にかけます。

大切なのはブランクが生じた理由を伝えるだけではなく、そのブランクの期間に何を考え、どのような行動をしてきたかをアピールすることです。

仕事やキャリアアップへの意欲を見せる

ブランクに対するマイナスイメージを変えるために、仕事への復帰のために行った努力をアピールすることが大切です。ブランクの間に学んだ資格やスキル、経験したことなどを伝えるのがよいでしょう。

それがブランクの理由と紐づいていれば、採用者にもよい印象を与えられます。資格やスキルが取得できない場合は、「今後どのように活動していきたいか」を明確にアピールしましょう

ブランクがある際の「応募書類」

common_24_4.jpg転職において、志望者を判断する材料となるのが、履歴書と職務経歴書です。前述したように、企業の採用担当者は「その人が会社に入って何ができるのか?」「どのようなスキルを持っているのか?」を知るために、応募書類に目をとおします。

そのため、自己PR欄や志望動機でしっかりとブランクの理由についてアピールできていれば、ブランクは企業側にとってさほど重要ではなくなるでしょう。ここでは、ブランクの理由ごとに記入のポイントを紹介します。

資格の取得・留学・就業の準備などでブランクがある場合

空白期間に何をしていたかを、具体的に書くのが大切です。またその資格や経験が、応募する企業やこれからの仕事に対して、どのように生かされるのかを書けると、そのブランクは非常に意味のあるものになります。

もし直接仕事につながらないとしても、何かを学ぼうとする姿勢は評価に値すると考えてもらえるでしょう。

転職活動の長期化/ケガ・病気の治療などでブランクがある場合

転職活動が長期化したことによる離職期間、ケガ・病気の治療などの空白期間など、ブランクを価値のあるものとしてアピールするのが難しい場合もあります。そういった場合は、理由付けなどはせず「一身上の都合」としましょう。ブランクを気にせずに、自分がどのようにして企業に貢献できるのかを、自己PR欄や志望動機でしっかりアピールしましょう。

ブランクがある際の「面接」

common_24_5.jpg転職する人にはさまざまな事情があり、その中にはブランクがある人もいるのは企業側も理解しています。しかし、ブランクの期間が長い場合、「人材としての魅力が乏しいのではないか?」「仕事へのモチベーションは維持できているのか?」などの不安を持ってしまうのも事実です。

面接では、ブランクが自分にとって必要な期間であったことを企業側に伝えるのが重要です。ここでは、面接の場で「前職を辞めてからかなり時間が経っていますが、何か理由があるのですか?」といった質問をされた場合の回答例を、主なブランクの理由ごとに紹介します。

資格取得や留学によるブランク

資格取得や留学によるブランクの場合、その目的やそこから得た資格・経験を仕事で生かしたいとしっかり伝えましょう。

例)「海外との交渉や取引に対応できるよう、英語力を身に付けるために留学をしておりました。」

例)「〇〇の専門的な知識を身に付けるために資格取得の勉強をしておりました。この資格を生かし、御社に貢献したいです。」

転職活動が長期化したことによるブランク

転職活動が長期化したことによるブランクの場合、ブランクが必要な期間だったと伝えましょう。

例)「自分の能力や培った経験を仕事に生かすためには、どのような会社や職種がよいのか、よく考えながら慎重に転職活動を行っていました。」

ケガや病気のためのブランク

ケガや病気の療養のためにブランクがある場合、完治しているか否か、また仕事への影響があるかを伝えましょう。

例)「ケガ(病気)の療養により転職活動がスムーズに進みませんでしたが、現在は完治しているので仕事に影響はありません。」

出産や子育てのためのブランク

出産や子育てのためのブランクの場合、子育てをしながらも社会と接点を持ち、社会復帰の際に生かせるようなスキルを磨いていたと伝えましょう。

例)「子育て期間中は、御社で生かせる資格を取得するための勉強をしていました。近く、資格試験を受ける予定です。」

リストラに遭い再就職が決まらなかったブランク

リストラに遭って再就職が決まらなかった場合は、仕事への前向きな姿勢、そして前職で培った経験やキャリアを伝えましょう。

例)「前職は会社の都合により退社しました。退職後からこれまでの期間は、前職で培った経験やキャリアを整理し、またスキルを高めるために勉強会に通っていました。」

ブランクの不安はマイナビエージェントで払拭しよう!

ブランクがあると転職活動に億劫になってしまうものです。ブランクが長引けば長引くほど仕事に対する不安も大きくなるでしょう。そのような時は転職活動のサポートを受けられる転職エージェントを利用してみてください。

マイナビエージェントでは無料で転職活動を支援しています。「ブランクがあって不安」「どのように転職活動をしたらよいか分からない」といった方でも安心してください。求人の紹介だけでなく、応募書類の添削や模擬面接といった、転職を成功させるためのサポートをいたします。

まとめ

common_24_6.jpgブランクが長引いても、採用の大きな決め手となるわけではありません。ブランクの理由を明確に説明することで、採用者にも納得してもらえます。

大切なのは、「ブランクの間に何をしていたか」です。資格の勉強や何か新しいスキルを培ったなど、仕事への意欲があることを伝えましょう。

転職活動に不安がある場合は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。経験豊富なキャリアアドバイザーが、求職者のスキルやキャリアに応じた求人を紹介します。また入職後のアフターフォローもしているため、安心して職場復帰を目指せます。

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執筆・編集

樋口 裕次郎

株式会社マイナビ所属。エージェント歴6年。西日本の製造業領域の採用支援を行っております。アドバイザーとしては、機械・電気・ソフト関連のエンジニア様の転職支援を得意としております。

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