更新日:2024/08/07
この記事のまとめ
Webデザイナーは専門職であり、スキルや経験を身につければ一生ものの仕事となります。未経験からWebデザイナーを目指し、キャリアチェンジしたいという方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、20代の未経験者がWebデザイナーへ転職する際に押さえておきたいポイントを解説します。
未経験であっても、Webデザイナーへの転職は可能です。転職準備を徹底し、Webデザイナーへの転職を成功させましょう。
目次
Webデザイナーはクライアントが求めるWebサイトを作るうえで必要不可欠な存在です。スキルや知識が必要な専門職ですが、20代未経験でWebデザイナーを目指す方も大勢います。ここでは、Webデザイナー未経験の方の転職事情を紹介します。
「未経験OK、勉強しながらスキルが身につく」と求人情報に記載されている場合は、年齢に関する記述がなくても20代前半の若い方を想定しているケースがほとんどです。
未経験者を教育するのは将来性のある人材への投資といえますが、スキルレベルが低い社員をサポートしながら仕事を進めなければならないため、現場への負担となってしまいかねません。そのため、業務内容やスキルの習得が早い若い人材のほうが採用されやすい傾向にあります。未経験からWebデザイナーを目指している20代前半の方にとっては大きなチャンスといえるでしょう。
20代前半であれば柔軟性や適応力が選考時に高く評価されるため、転職を検討しているのであれば、なるべく早い段階で着手することをおすすめします。
20代後半でWebデザイナーへの転職を成功させる方も多くいます。ポイントは、計画的に転職へのステップを踏むことです。
20代と30代とでは、選考時に求められる内容が大きく異なります。20代ではポテンシャル採用を狙えるため、未経験からでもWebデザイナーへの転職を成功させることは十分可能です。しかし30代では実務経験やスキルの有無が問われることから、即戦力が求められる傾向にあります。
転職を有利に進めるうえで知識やスキルの勉強は必要ですが、そこに時間をかけすぎてしまうとチャンスを逃すことになりかねません。多少お金がかかっても、できるだけ効率よくスピーディーにスキルが身につく方法を考えましょう。転職先を探す際にも、手当たりしだいに企業へ応募するよりも、転職エージェントを使って自分に合う企業に絞ったほうが転職を成功させる確率を上げられます。
30代以上になると、未経験からWebデザイナーへの転職は難しくなるのが実情です。中途採用にあたり、「将来性」よりも「即戦力」が期待される年代のためです。
しかし、30代未経験者でもWebデザイナーへ転職するのは決して不可能ではありません。転職を成功させたいのであれば、自分でホームページを作成して実績を作ったり、単発のアルバイトなどで実務を経験したりするとよいでしょう。
一見Webデザイナーとは無関係に思える資格や経験が評価され、転職につながるケースもあります。基本的な知識やスキルは必要ですが、自分のアピールポイントを評価してくれる企業を見つけられれば、転職の可能性は高まります。
おすすめは転職エージェントの利用です。企業の求める人物像を理解したうえで転職先を探してくれるため、自分のアピールポイントを活かしやすい利点があります。
20代未経験からWebデザイナーを目指すのであれば、若さという利点を十分に活かした転職活動をしましょう。ここでは、未経験からWebデザイナーへの転職を成功させる3つのポイントを解説します。重要なのは時間を無駄にしないということです。効率的に転職準備を進めてキャリアチェンジを実現しましょう。
20代という若さは転職活動において大きな武器となるため、なるべく早くWebデザイナーに求められるスキルや知識を習得しましょう。ただし隙間時間に学習し、スキルが身についてから転職活動を始めることはおすすめできません。いつまでも転職活動に着手できない恐れがあり、また、学習に時間がかかりすぎて転職へのモチベーションが下がり、挫折してしまう可能性もあるためです。
まずは3ヵ月~6ヵ月ほどの学習期間を設定し、その期間内にスキルを習得できる学習方法を選びましょう。
未経験者の場合は実務経験をアピールできず、経験者に比べるとポートフォリオの内容も薄くなりがちです。そこでおすすめなのが、資格の取得です。Webデザイナーになるために必須の資格はありませんが、資格を取得することで実務に必要なスキルを有していることや働く意欲をアピールできます。
また、資格の取得を目指すことで学習のモチベーションが保ちやすいメリットもあります。資格の勉強をする過程において、自身に足りないスキルに気づくこともあるでしょう。未経験からWebデザイナーへの転職を目指す方におすすめの資格には、以下のものがあります。
【Webデザイナー関連資格】
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求人には、求人サイトに載っている公開求人と、転職エージェントにだけ知らされている非公開求人とがあります。非公開求人を多く扱っている転職エージェントを利用すれば転職先の選択肢を広げられ、より転職の成功率を高められるでしょう。
転職エージェントは企業の内情や求める人物像なども把握しているため、応募者のスキルや希望する働き方などと合致した企業を紹介してくれます。Webデザイン以外の能力や経験、人となりなどから、応募先企業へ効果的にアピールできるポイントをアドバイスしてもらえる点もメリットです。履歴書の添削や模擬面接なども行ってくれるため、未経験からWebデザイナーを目指す方にとっては心強い味方となるでしょう。
Webデザイナーへの転職を成功させたいのであれば、仕事内容や働き方への理解も必要です。専門職であるWebデザイナーには、働くうえで必要なスキルもあります。転職の事前準備として、Webデザイナーという仕事への理解を深めましょう。ここでは、Webデザイナーの仕事や必要なスキル、雇用形態について解説します。
Webデザイナーの主な仕事は、クライアントの要望に合わせてWebサイトをデザインすることです。ページデザインだけでなく、使いやすさや見た目のよさを考慮したバナーやロゴも作成します。
クライアントがWebサイトで何をしたいかをくみ取ってコンセプトを引き出すのもWebデザイナーの仕事のひとつです。企業によってはWebサイトのコーディングもするため、業務内容は多岐にわたります。
Webデザイナーに求められる主なスキルや知識は以下のとおりです。
色彩に関する代表的な資格には、カラーコーディネーターや色彩検定があります。色彩もデザインのひとつであるため、資格を取得すれば業務に役立てられるでしょう。また、Webデザイナーはデザイン以外の業務を兼任することがあります。その際に活かせるスキルが文章力やコピーライティングスキルです。
企業によってはブラウザの不具合修正もWebデザイナーが担当するため、HTML・CSS・JavaScriptといったコーディングスキルも求められます。
Webデザイナーへ転職する際は、正社員・派遣・アルバイトといった雇用形態についても考える必要があります。正社員になる利点のひとつは、安定した雇用と充実した福利厚生があることです。学びながら成長できる環境も比較的整っています。じっくりと仕事に向き合いたい方や長期間勤めたい方におすすめの選択肢です。
Webデザイナーは派遣やアルバイトでも働けます。契約で定められた範囲で仕事をするため、デザインに専念できるのがメリットです。また、時短勤務が可能であるため、時間に制限がある方も勤務できます。
一方、業務を提供している企業に対して昇給やキャリアアップを求めることはできません。スキルに応じたキャリアアップを視野に入れるのであれば、正社員を目指しましょう。
フリーランスは企業に属さない個人事業主です。仕事を自分で探す必要があるため、ある程度の実績と積極的な営業活動が必要です。複数の案件を受け持つこともあるうえに、事務処理も業務として追加されるため、全作業を含めたスケジュール調整をしなければならない点はデメリットといえます。
一方、「自分で仕事を選べる」「作業ペースを調整できる」「人間関係のストレスを抱えずに済む」といった会社勤めにはないメリットもあります。
Webデザインには知識だけでなくツールも必要です。Webデザイナーにとって主に必要なツールは、パソコン、グラフィックソフト、テキストエディタの3点です。ここでは、作業環境を整えるためにそろえておきたい3つのツールを紹介します。
動画や画像といった重いデータを処理するため、CPU、メモリ、ストレージはある程度のスペックが求められます。
CPUはデータを処理する部品で、インテル Core i5以上がおすすめです。メモリは一時的にデータを記録する部品で、16GB以上が推奨されています。動画や写真を素材として扱うには、ストレージの確保も必要です。256GB以上のSSDを探すとよいでしょう。
Webデザイナーは、グラフィック作成のために「Adobe Photoshop」や「Adobe Illustrator」といったグラフィックソフトを使用します。
Adobe Photoshopは、質感調整のような画像編集や合成に用いられるソフトです。Adobe Illustratorは、イラストを描いたり文字をレイアウトしたりロゴを作成したりと、さまざまな場面で活用します。Webデザイナーへ転職する際は、どちらも扱えるように準備しておきましょう。作業効率を上げるため、ショートカットを覚えることも大切です。
代表的なテキストエディタは次のとおりです。
HTML、CSS、JavaScriptのコーディングなど、テキストエディタの活用機会は多岐にわたります。コーディングの際、タグやプロパティの色分け、タブの複数展開と作業を効率化できるため、Webデザイナーには必須ツールです。
Webデザイナーは未経験でもチャレンジできますが、事前に知識やスキルを身につけることで転職時にアピールできます。主な勉強法として挙げられるのは、独学、インターンシップ、スクールの3つです。ここでは、それぞれがどのような勉強法なのか解説します。
独学は周りに頼らず自分の力で学ぶ方法です。書籍やインターネットを活用して、知識やスキルを得られます。自分で自由に勉強のスケジュールを組める点は、独学の最大のメリットといえるでしょう。
ただし、スクールのように講師がいるわけではないため、分からない点の解決には時間がかかります。間違った知識を覚えてしまうケースもあるため、正しい知識を得るには資格取得を目指すのもひとつの方法です。
インターンシップでは、実際に企業で業務を見学しながら実務を経験できるため、実践的な技術を習得できます。「未経験」からの脱出に最も近い勉強法です。
Webデザイナーの仕事を把握できるだけでなく、職場の雰囲気も感じ取れるため、自分がやりたい仕事かどうかすり合わせできるでしょう。優秀なデザイナーの仕事を見学できれば、学びはさらに大きいものとなります。
スクールの魅力は、講師がいる点です。分からないことがあればすぐに質問できるため、解決スピードは独学よりも早く、正しい知識やスキルが身につきやすい勉強法です。
スクールに仲間がいることでモチベーションの低下を防げるのもメリットのひとつです。最新のソフトを活用して学べるため、スクールに通ったことは転職時のアピールポイントになります。
未経験からWebデザイナーを目指すには、ポートフォリオや面接のための企業研究が必要不可欠です。ここでは、面接までにできる対策について解説します。事前準備をしっかりとしてから転職活動に臨むことで、転職を成功させられる確率を上げられるでしょう。
ポートフォリオとは、自分の作品をまとめたものです。Webデザイナーを志望する際は、作品をWebで閲覧できるポートフォリオサイトを作るとよいでしょう。
Webデザイナーを目指す以上、内容だけでなくデザイン性も求められます。制作物の目的や工夫点、用途を論理的に伝えることで熱意や実力を証明できるため、丁寧に制作することを心掛けましょう。
企業の特徴は次のような点からピックアップできます。
また、業界の位置づけを知りたいときは次のような点を調べましょう。
これらを調べることで、企業への理解が深まるだけでなく、自分と企業の相性もチェックできます。選考突破を目指して、企業への疑問を深掘りしましょう。
企業は、志望者が企業にとって必要な人物かどうかを見定めるために志望動機を尋ねます。一例として挙げられるのが、志望者の持っている「熱意」です。どのようなことに興味を持ち、その好奇心からどのような行動を取ったのかを論理的にまとめましょう。
その過程で得たWebデザインの知識は、自己アピールの材料です。自らの知識や経験が企業貢献につながることをしっかりと伝えましょう。
Webデザイナーとして働ける転職先はさまざまです。たとえばWeb制作会社では、主にモックアップ作成、Webサイト制作、Webサービスデザインに携わります。デザイン会社では、Webではなくフライヤーのような印刷物をデザインするケースもあるでしょう。
企業ごとに業務は大きく異なるため、求められるスキルを理解する必要があります。応募先企業がどのようなスキルを求めているのかを把握したうえで、自らが身につけなくてはならないスキルや役立つスキルを習得しましょう。
企業はエントリーシートに書かれた学歴、資格、実績といった内容から志望者の能力を見定めます。情報を的確に伝える文章力も求められるため、次のような点を意識して作成しましょう。
エピソードがいくつかある場合、内容を絞ります。また、「5W2H」を意識することが分かりやすく伝えるポイントです。自分の強みを見直して「どのように活かせるのか」「企業にどう貢献できるか」を明確に伝えましょう。
未経験からWebデザイナーを目指すのであれば、20代が有利です。Webデザイナーに必要なスキルや知識の勉強に時間をかけすぎるのではなく、期限を決めて学び、早めに転職活動に取り掛かりましょう。転職エージェントなどを活用して、自分に合った転職先に絞ると効率的です。
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