更新日:2025/09/04
この記事のまとめ
Webエンジニアへの転職を考えているものの、本当に自分に向いているのかが分からず不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、Webエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴、自分に適性があるかを判断するための自己分析のポイントについて解説します。後悔のない転職を実現するためにも、事前に適性があるのかどうかを確認しておきましょう。
目次
自分がWebエンジニアに向いているのか分からず悩んでいるなら、ここで紹介する7つの特徴に合致しているか考えてみることをおすすめします。該当する特徴が多いほど、Webエンジニアへの適性が高いと判断できるでしょう。それぞれの特徴を、Webエンジニアの仕事とどのように関係するのかを含めて解説します。
Web業界は、Webサイトの制作やWebメディアの運営など、インターネットを介したサービスを提供する業界です。IT業界の中でも特にWeb業界への興味・関心が強い人は、Webエンジニアへの適性が高いと考えられます。
一方でWeb以外のIT分野に興味がある場合、その分野でエンジニアを目指したほうがよいといえます。ミスマッチに悩まないためにも、本当に自分がWeb業界に携わりたいと思っているかを確認しておきましょう。
Webエンジニアを含めたITエンジニアの仕事は専門性が高く、多様なスキルが求められる職です。そのため、すでにWebエンジニアに必要なスキルを有している人は適性があり、早期に活躍できるでしょう。
Webエンジニアとして働く場合は、コーディングスキルやデータベースを扱うスキル、サイバーセキュリティ関連のスキルなどが必要です。まずはWebエンジニアに求められるスキルセットをチェックし、自分が必要なスキルを習得しているか確認してみましょう。
別分野のITエンジニアから転職したいと考えている人でも、Web業界で発揮できるスキルを有しているなら無理なく目指せます。
一般的にWeb開発の業務は、ディレクターやデザイナーなどほかのメンバーと協力してプロジェクトを進めていきます。そのため、チームで協力しながら業務を進められるコミュニケーション能力を持った人はWebエンジニアに向いています。
一方でWeb開発は業務ごとの分業化が進んでいるため、自分の担当分野に集中して取り組むことも必要です。チームワークを意識しつつ、やらなければならないことをきちんとこなせる人に向いている環境であるともいえます。ひとりで集中して業務に取り組めるとは限らない点に注意しましょう。
より短い期間でクオリティが高いWebサイトやWebアプリケーションを開発する目的で、業務効率や生産性の向上を求められるのもWebエンジニアの特徴です。具体的には定型業務をシステム化したり、AIを活用したりして生産性を高めます。
したがって、日頃から「さらに効率化できることはないか」「システム化して生産性を高めるには何をすればよいか」など、自ら進んで業務の効率化に取り組める人に向いている環境です。
Web業界を含めたIT業界は技術の進歩スピードが速く、頻繁に新しい技術が登場したり既存の技術が改良されたりします。習得したスキルが陳腐化しやすく、活躍し続けるには常に学習して最新技術を学ばなければいけない環境です。
そのため、勉強が好きで技術に関心があり、自ら進んで学べる人に向いています。勉強が苦手な人にとっては厳しい環境であるため、自分が継続的に学ぶことに対してどのように感じるかを考えてみましょう。
設計やコーディングをはじめとしたWebエンジニアの仕事をこなすには、高い集中力が求められます。そのため、Webエンジニアは長時間集中力を維持できる人に向いている職種といえます。集中力が欠けるとミスが発生し、システムに不具合が生じる原因になりかねません。
これからWebエンジニアへの転職を考えている人は、まず自分が長時間細かい作業に集中できるかを考えてみましょう。ひとつのことに集中して取り組める人は、Webエンジニアへの適性が高いといえます。
Webエンジニアとして働いていると、必要な機能を適切な形で実装したり発生した不具合に対処したりするために試行錯誤しなければいけないことがあります。場合によっては予想外のトラブルに直面し、柔軟な対処を求められることもあるでしょう。
そのため、「開発しているプロダクトをよりよくするにはどのようにすればよいか」と常に考えられる人に向いています。試行錯誤するのが好きな人にとっては、やりがいを感じられる環境です。
Webエンジニアに向いていない人の特徴についても見ていきましょう。ここで紹介する4つの条件に当てはまる人は、ミスマッチに陥りやすいため注意が必要です。
もし当てはまる部分が多いと感じるのであれば、本当にWebエンジニアを目指して後悔しないか考え直してみることをおすすめします。
ITやWeb業界、関連する技術に興味を持てないのであれば、Webエンジニアとして働き続けるのは難しい可能性があります。これらに興味がある人のほうが積極的に新しい技術を学ぶことができ、実務で発揮しやすいためです。
ITに興味・関心を持てないのであれば、IT業界以外で働くことを検討するとよいでしょう。ITへの興味・関心はあるもののWeb業界以外のほうが魅力的に感じるのであれば、その業界のエンジニアを目指すのがおすすめです。
新しい技術が登場したときやトレンドの技術が変化した際に、素早くついていけない人は長期的に活躍するのが難しくなりがちです。Web関連の技術は進歩し続けていて、技術をアップデートしないとすぐに陳腐化します。
新しいことを積極的に取り入れるのが苦手な人や、なかなか古いやり方を変えられない人は、いったん立ち止まって考え直してみるとよいでしょう。
Web業界に限らずIT業界全般に共通する要素ですが、試行錯誤してプロジェクトを進めるのが苦手な方にとってもWebエンジニアは厳しい環境です。
開発現場では予期しないトラブルに遭遇したり、技術面の限界に直面したりすることもあります。そのような際は、よりよい方法で解決するためにどのようにしたらよいかを考えることが必要です。試行錯誤が苦手な人にとっては、ストレスを感じやすい環境かもしれません。
勉強が嫌いで自発的に学習することを苦痛であると感じる人にとっても、Webエンジニアは厳しい職業といえるでしょう。最新の技術を学んで使えるようになるには、一定の学習が欠かせないためです。
勉強しないと必要な技術を扱えなくなり、自分の市場価値が下がります。将来のキャリア形成にも影響するため、自分が勉強好きかどうか考えてみるとよいでしょう。
本当に自分がWebエンジニアに向いているのか判断しにくいと感じているのであれば、これから紹介する方法で細かく自己分析してみましょう。
これまでの経験や実績・スキル・性格などを総合的に考慮することで、自分に向いた職であるかが見えてきます。転職後のミスマッチのリスクを回避するためにも、この機会に考えてみるとよいでしょう。
まずは自分がどのようなスキルを有しているかリストアップしましょう。これまでに習得し、使えるようになったスキルを具体的に書き出します。
たとえば、プログラミングスキルであれば扱える言語とレベルを、セキュリティ関連スキルであれば扱ったことがあるサイバーセキュリティ技術をリストアップすると分かりやすいでしょう。
早い段階でスキルを書き出すことでWebエンジニアへの適性を判断できるだけでなく、転職活動におけるアピールポイントを探せるのもメリットです。
スキルのリストアップと並行して、経験や実績も可視化してみましょう。携わったプロジェクトの種類や開発したもの、その結果などをできるだけ具体的に言語化します。Web関連のプロジェクトに携わった経験など、Webエンジニアとしてのキャリアに活かせるものを中心にするとなおよいでしょう。
併せて、そのプロジェクトを担当してどのように感じたかを考えれば、Webエンジニアへの適性があるかどうかをある程度判断できます。「楽しい」「やりがいがあった」のように感じていれば、適性があると判断できるでしょう。
自分の性格や思考パターンがWebエンジニアに向いているか考えることも、適性を判断するうえで大切です。しかし、自分で自分の思考パターンを深掘りするのは難しいものです。もし、そのように感じるのであれば、マインドマップを作成してみましょう。
マインドマップはひとつのキーワードをピックアップし、関連するキーワードを連想しながらまとめることで自分の記憶や考え方を整理する手法です。考えていることを言語化できるため、自分の考えがWebエンジニアに向いているか判断しやすくなります。
転職活動に取り組む際には、転職先の企業に求める条件を明確にしておきましょう。まずは条件を書き出し、優先順位を決めます。
すべての条件を満たす転職先を探すのは現実的ではないため、状況によって妥協する条件を決めることが大切です。何を優先して何を妥協するかを明確にすることで、自分が納得できる転職先を見つけやすくなります。
Webエンジニアを目指すことを決断したら、転職を有利に進めるために必要なスキルを習得することが大切です。ここでは、Webエンジニアに求められる4つのスキルを具体的に解説します。自分にとって不足していると感じるスキルを発見したら、学習に取り組んでスキルアップに励みましょう。
WebサイトやWebアプリケーションの開発には、プログラミングスキルが欠かせません。Webエンジニアはフロントエンドとバックエンドに分けられ、それぞれの分野で求められる代表的なスキルは以下のとおりです。
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自分が目指す分野が決まったら、必要なプログラミング言語と関連するライブラリ・フレームワークを学びましょう。自分がすでに扱える言語と近いものから学ぶと効率的です。
フロントエンドエンジニアはWebサイトのマークアップを担当するため、マークアップスキルを学ぶ必要があります。マークアップはWebサイトが意図したとおりに表示されるようにコーディングする作業で、デザインやコンテンツを実装するうえで欠かせません。
コーディングにはHTMLをはじめとしたマークアップ言語や、CSSなどのスタイルシート言語を活用します。これらの言語は開発に欠かせないため、きちんと扱えるように習得しましょう。
Webデザイン関連のスキルを学び、デザインを制作できるようになるとより有用なWebエンジニアとして活躍できます。通常はWebデザイナーが担当する分野ですが、プロジェクトによってはWebエンジニアが担当したりWebデザイナーと協力しながら制作を進めたりすることもあるためです。
ユーザーフレンドリーなUI/UXデザイン、伝わりやすく見やすいサイトデザインの作り方など、デザイン面のスキルを学びましょう。
Webエンジニアはチームで開発するケースが多いため、ヒューマンスキルを高めることも欠かせません。ヒューマンスキルは良好な人間関係を構築して維持するスキルの総称で、コミュニケーションスキルやリーダーシップ・ネゴシエーションスキルなどが含まれます。
Webエンジニアへの転職を成功させるには日頃から伝わりやすいコミュニケーションを意識したり、説得力があるプレゼンテーションのやり方を学んだりするなど、ヒューマンスキルを高める努力をすることが大切です。
Webエンジニアに転職することを決断したら、望むキャリアを実現するためにやっておきたいことがいくつかあります。ここでは、転職を成功させるためにできる3つのポイントを見ていきましょう。本当に自分に合った転職先を探すためにも、この機会にひとつずつ取り組んでみることをおすすめします。
Webエンジニアの仕事には一定のスキルが求められるため、即戦力として活躍するには十分なレベルのスキルを習得する必要があります。そのため、転職前から時間を取ってスキルアップに励みましょう。
学習には書籍やプログラミング学習サービスを活用できます。事前にスキルアップしておくことで自分の市場価値を高められ、より有利な条件で転職しやすくなるでしょう。
長期的なキャリアを構築するためにも、Webエンジニアのキャリアパスについても調べておきましょう。Webエンジニアのキャリアパスは大きく分けて、開発のスペシャリストを目指すルートとプロジェクトの管理を担当するマネージャーを目指すルートがあります。
どちらのルートが適しているかは一人ひとり異なり、求められるスキルにも差があります。自分に適したルートに進むためにも、できるだけ早い段階でキャリアの方向性を定めましょう。
転職先を選ぶときは、企業研究を徹底することが大切です。企業研究するときは、企業風土やビジョン、メインとなっているプロジェクトが自分に合っているか確認します。併せて、自分が望んでいるキャリアプランを実現できるルートが用意されているかもチェックしましょう。
さらに、具体的な勤務体制や通勤の負担・ワークライフバランスなどを総合的に考えることで、ミスマッチのリスクを低減できます。
注意深く検討した結果、Webエンジニアに向いていないと判断した人はどのような職を検討するとよいのでしょうか。ここでは、Webエンジニア以外を検討する人におすすめのIT業界内の職種を3つ紹介します。
職種によって担当する業務の詳しい内容や求められるスキルが異なるため、事前に方向性を決めてスキルアップに励みましょう。
Web業界で働きたいと考えているのであれば、Webデザイナーを目指すのもひとつのルートです。WebデザイナーはWebサイトやWebアプリケーションの表示内容やUI/UXの設計などを担当します。実務ではWebデザイナーが設計したものを、Webエンジニアが実装する流れです。
WebエンジニアよりWebデザイナーのほうが向いていると感じる人は、Webデザイナーへの転職を検討しましょう。Webデザイナーへの転職では、Webデザインに関連するスキルや使いやすいUI/UXを設計するスキルが求められます。
エンジニアへの適性はあるもののWeb業界に魅力を感じないのであれば、別分野のエンジニアを目指せます。IT業界内で活躍する技術職は、インフラエンジニアやソフトウェアエンジニア、ゲームエンジニアなど多種多様です。
そのため、自分がやりたいと思う分野のエンジニアを目指すとよいでしょう。興味・関心がある分野で働くことで技術への関心がさらに高まり、意欲的に働けるようになります。
ヒューマンスキルやマネジメントスキルが高い人であれば、Webディレクター職を目指せます。特にエンジニア経験がある人であれば、これまでに培ったエンジニアリングスキルをWebディレクターとしての仕事に活かせるでしょう。具体的には、仕様や使われている技術、技術上の限界を正しく把握したり、チームで働くWebエンジニアと折衝したりする際にスキルを発揮できます。
エンジニアよりマネジメントが向いていると考えるなら、Webディレクターへの道を検討するとよいでしょう。
WebエンジニアはWebサイトやWebアプリケーションの開発を担当する職で、チームワークを意識できて学習意欲が高い人に向いています。Webエンジニアに転職しようと考えている人は、本当に向いている職なのかを正しく判断するためにも、転職活動を始める前に時間を取って自己分析してみましょう。
自分ひとりで自己分析したり適性を判断したりするのが難しいと感じるのであれば、ぜひマイナビITエージェントにご相談ください。マイナビITエージェントにはWeb業界に詳しいキャリアアドバイザーが在籍しており、最新のトレンドを意識したうえで転職成功に必要なサポートを提供します。
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