更新日:2025/02/27
この記事のまとめ
IT業界は男性が活躍するイメージがあるかもしれませんが、女性にもおすすめできる業界です。中でもインフラエンジニアは需要が高く、将来性のある職種として注目されています。しかし、インフラエンジニアがなぜ女性に向いているか分からず、転職に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、女性がインフラエンジニアを目指すメリットやインフラエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。条件に合う転職先を見つけて、新しい環境でキャリアアップを目指しましょう。
目次
インフラエンジニアは、社会インフラを支える重要な職種です。近年は女性のインフラエンジニアも増えていますが、なぜ男性比率の高いインフラエンジニアを選ぶのでしょうか。ここでは、女性がインフラエンジニアを目指す6つのメリットを紹介します。
女性でも男性でも、需要のある職種や将来性のある職種に転職したいと考えるのは自然なことです。ビジネスだけでなく公共サービスや家庭などさまざまなシーンでITが利用される現代社会において、ITインフラの重要度はますます増大しています。そのため、インフラエンジニアの需要は高く、将来性にも期待が持てます。
長く働きたい人や安定した収入を得たい人は、インフラエンジニアへのキャリアチェンジを検討するとよいでしょう。
インフラエンジニアをはじめとするITエンジニアは「理系の職業」というイメージも持つ人もいるでしょう。しかし、実際には文系からインフラエンジニアになる人もいて、未経験からのチャレンジも可能です。
インフラエンジニアは専門的な知識や技術が必要な職種ではあるものの、業務内容は細かく分かれており、スキルレベルに合った業務を担当できます。未経験者は運用・保守といった下流工程から始め、スキルが上がるごとに構築・設計・要件定義といった上流工程を任されるようになります。「文系だから」「未経験だから」と、過度に転職をためらう必要はありません。
不安定な雇用形態や思わぬ生活環境の変化が、働き方や収入に影響を与えることがあります。そのため、安定した収入を得るべく「手に職をつけたい」と考える方は少なくありません。手に職をつければ、雇用事情や生活が変わったときにも、知識やスキルを武器に新たな働き口を見つけやすくなります。
インフラエンジニアとしてのスキルを身につければ、多くの企業で重宝されます。出産や子育て、介護などでブランクが生じた場合でも、スキルや知識を武器に再就職先が見つかるでしょう。
インフラエンジニアは需要が高いことから、ほかの職業に比べて年収が高水準です。2023年に厚生労働省が実施した委託調査では、ITSSレベル1の年収は420万円〜620万円、ITSSレベル5以上になると年収は600万円〜950万円となり、上流工程に携わるほど年収が高くなります。
女性は同年代の男性に比べて平均年収が低くなる傾向がありますが、インフラエンジニアは性別関係なく実力次第で高い収入を得られます。 年収アップのためには常に最新技術をキャッチアップし、高度な専門知識を身につける努力が必要不可欠です。
参照:システムエンジニア(基盤システム) - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
インフラエンジニアをはじめとするITエンジニアの世界では、性別よりもスキルや実績が評価されます。全般的に男性が多い職種であることは否めませんが、スキルを持つ女性も多く活躍しています。
ITインフラには常に新しい技術やサービスが導入されているため、インフラエンジニアは学習し続けることが求められる厳しい職種です。しかし、自分のスキルを磨き、知識の幅を広げれば、男女を問わず責任のある仕事を任せてもらえるでしょう。
スキルレベルを高めながら実績を積み上げれば、キャリアアップはもちろん、好条件でのキャリアチェンジも可能です。
インフラエンジニアの仕事にはクラウド上で作業できるものもあるため、要件定義や設計のような上流工程はリモートワークが可能です。転職直後からリモートワークができるわけではありませんが、育児や介護で時間や場所に制約ができる可能性を考えると、女性にとって大きなメリットとなり得ます。
リモートワークができるようになるには、ある程度の経験とスキルが必要です。働きながらキャリアを積み、将来的にリモートワークを目指すとよいでしょう。また、一部の企業ではフレックスタイム制を取り入れて、ワークライフバランスに配慮した制度設計が進んでいます。
インフラエンジニアの業務や将来性について理解が深まれば、新たなキャリアとしてのイメージも持ちやすくなるでしょう。ここでは、インフラエンジニアとはどのような職種か、業務の種類やキャリアパスについて解説します。
インフラエンジニアの「インフラ」は、英語の「インフラストラクチャー(Infrastructure)」の略です。社会や経済の基盤のことで、社会全体で共有される設備や施設、制度、サービスといったさまざまなものが含まれます。
インフラエンジニアが扱う「インフラ」はITインフラです。ITインフラにはパソコンやサーバー、ネットワークといったハードウェアと、OSやミドルウェアのようなソフトウェアがあります。このようなIT基盤の構築や運用を取り扱う技術者がインフラエンジニアです。
インフラエンジニアは担当する業務範囲により以下の4つに分類されます。
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インフラエンジニアは、知識やスキルに経験を積み重ねることによりキャリアアップやキャリアチェンジに挑戦でき、年収アップも狙えます。
インフラエンジニアとしてキャリアアップを目指すのであれば、プロジェクトマネージャー(PM)やプロジェクトリーダーといったマネジメント職、特定領域の専門家であるITスペシャリストをキャリアパスに見据えるとよいでしょう。ITコンサルタントや社内SEなど、そのほかのIT職種へのキャリアチェンジも可能です。
インフラエンジニアをはじめとするIT職種は、資格よりもスキルや実績が物を言います。しかし、未経験からインフラエンジニアを目指す場合には、スキルや能力を証明するものがありません。
そこで活用したいのが資格です。資格を取得すると、自分のスキルレベルを客観的にアピールできます。インフラエンジニアになってからも資格取得を目標に学習を続ければ、自分の市場価値を上げられるでしょう。
未経験者におすすめの資格を以下にまとめました。
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インフラエンジニアは女性も活躍できる職種ですが、ほかの職種と同じように向いている人とそうでない人がいます。仕事にやりがいを持ってキャリアアップに励めるように、どのような人がインフラエンジニアに向いているか確認しましょう。ここでは、インフラエンジニアに向いている女性の特徴を4つ紹介します。
コミュニケーション能力がある女性は、インフラエンジニアに向いています。インフラエンジニアは「人」ではなく「モノ」を取り扱うため、黙々と作業するイメージを持つ人もいるでしょう。しかし、コミュニケーション能力が必要とされるシーンも数多くあります。
ひとつのプロジェクトにチームで取り組む場合には、進行状況や報告事項をきちんと伝え合わなくてはなりません。経験が少ないうちは、先輩や上司に相談しながら作業することがいっそう増えるでしょう。コミュニケーション能力は、業務を円滑に進めるうえで必要不可欠です。
システムの設計や構築、トラブルシューティングなど論理的思考力が必要となる場面が多いことから、物事を論理的に捉えられる女性はインフラエンジニアに向いています。論理的に考え抜き、問題解決に導いた経験があるなら、転職時のアピールポイントとなるでしょう。
論理的思考力は働きながら鍛えられるため、自信がなくても問題ありません。しかし、インフラエンジニアの仕事は物事を理論立てて考える作業が多いことは理解しましょう。
ITインフラの設計や構築においては、ミスのない丁寧な仕事が安定したシステム稼働を実現します。小さなミスひとつがシステムやサービスを止めて、大きな損害をもたらすことにもなりかねません。
インフラエンジニアとして働くには、ひとつひとつの作業を丁寧に行い、細かい部分まで手を抜かない姿勢が重要です。そのため、細かな作業が好きで得意という女性はインフラエンジニアに向いているといえるでしょう。
IT技術は日々進歩しており、ITインフラの分野においても常に新しい技術やサービスが生まれています。クラウドインフラの拡大はそのひとつです。オンプレミスからクラウドへサービスを移行させるケースはますます増大しており、オンプレミスの知識やスキルだけでなく、クラウドの知識を身につけることは必然といえるでしょう。
インフラスキルに加えて、マネジメントスキルやプログラミングスキルといったプラスαの要素を身につければ、自分の市場価値を上げられます。新しいことに興味を持って取り組める女性や学ぶことを楽しめる女性はインフラエンジニアとして活躍できるでしょう。
インフラエンジニアを目指すにあたり、自分に向いているのか不安に感じることもあるでしょう。インフラエンジニアへのキャリアチェンジを考えているのであれば、メリットとデメリットを理解したうえで慎重に判断することが大切です。ここでは、インフラエンジニアを目指す女性が不安に感じやすい4つの要素を解説します。
インフラエンジニアとして活躍する女性の割合は徐々に増えてはいるものの、男性のほうが多いのは事実です。
女性が多い職場を希望するのであれば、転職エージェントを利用しましょう。転職エージェントは企業の内情をしっかりと把握しており、女性社員の割合や管理職登用に関する情報も持っています。転職エージェントに相談すれば、不安点を解消したうえで満足のいく転職を実現できるでしょう。
インフラエンジニアは、クライアントのオフィスに出社して業務を行う「常駐」という勤務形態を取ることも少なくありません。常駐先でのプロジェクトが終わると次の常駐先へと職場が変わり、そのたびに新たな業務を覚え直します。人間関係の構築も一からやり直しとなるため、そこにストレスを感じる人もいるでしょう。
一方で、たくさんの出会いがある、スキルの幅が広がるとポジティブに捉える人もいます。自分にとってストレスになるのかメリットになるのか、慎重に判断しましょう。
出産や子育てのために休暇を取得した後に、職場に復帰したいと考える方は少なくありません。インフラエンジニアへ転職するにあたって産前産後休業や育児休業を取得できるのか、その後復帰できるのかは男女共に気になるポイントでしょう。
職種という観点からいえば、出産・子育て後の業務復帰は可能です。インフラエンジニアの需要は常に高いため、出産や子育てによるブランクがあったとしてもスキルや知識を必要とする企業は多くあります。
今後の生活設計において一時的なブランクが想定されるのであれば、転職先を選ぶ段階で企業の体制を確認しましょう。
24時間365日稼働するITインフラの運用・管理では、夜勤や急な残業も珍しくありません。トラブルが発生すれば、休日であっても復旧対応を求められるでしょう。しかし、働き方改革の影響もあり、夜勤を少なくしたり福利厚生でカバーしたりといった取り組みもされています。
クライアントの種類や業務形態によっても異なるため、労働条件に不安がある場合には事前に確認しておくことが大切です。
インフラエンジニアを目指すうえで大切なのは、企業選びといった転職に関する準備です。インフラエンジニアは企業ごとに労働環境が異なり、スキルによって給与も変わるため、将来を見据えて転職活動を進めましょう。ここでは、インフラエンジニア目指す女性が押さえておきたい5つのポイントを紹介します。
未経験からインフラエンジニアへのキャリアチェンジを目指すのであれば、未経験者を受け入れている企業を選びましょう。未経験者を受け入れてはいるものの、簡単な教育のみで常駐先に行かなくてはならないケースもあるため、転職先は慎重に選択する必要があります。
しかし、求人情報だけで企業の内情を見抜くのは困難です。そのような場合、転職エージェントに相談しましょう。転職エージェントは企業の内情を把握していることから、研修制度はあるか、どのような教育体制を取っているかなどを教えてくれます。そのうえであなたのスキルに合った企業を紹介してくれるため、転職後のミスマッチに悩まずに済むでしょう。
女性の従業員数だけでなく、女性に理解のある企業かどうかも転職先選びの重要なポイントです。女性管理職が多い企業であれば、性別関係なく評価する企業であることが分かります。フレックスタイム制度や時短勤務、在宅勤務を導入していれば、子育てや介護と両立できるでしょう。
女性のキャリア形成を目的とした特別プログラムの開設や男性の育児休業取得促進、マタニティ休暇、育児中の費用補助といった取り組みについても転職エージェント経由で入手できます。
インフラエンジニアとして快適に働くためには、詳しい業務内容や労働形態に加え、労働環境や職場の雰囲気まで知ることが大切です。業務自体は好きで長く続けたいと思っていても、職場の雰囲気が合わずに辞めざるを得ないケースもあります。スキルや経験を習得できずに再び転職となると、条件が厳しくなるかもしれません。
応募先企業の労働環境や職場の雰囲気を事前に把握したいのであれば、転職エージェントに相談しましょう。転職エージェントは各企業の担当者と密に連絡を取っており、転職成功者からのフィードバックもあるため、企業の内情に通じています。企業の風土や現場の雰囲気も教えてもらえるため、ミスマッチが起こりにくいのもメリットです。
インフラエンジニアへの転職はゴールではありません。インフラエンジニアとしてやりがいを感じながら仕事を続けたいのであれば、キャリアパスを見据えることが重要です。インフラエンジニアにはサーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、セキュリティエンジニアといった種類があるため、どの方向に進むのかを決めてからスキルや資格の学習を始めるとよいでしょう。
方向性が定まれば、転職エージェントからより自分に合った企業を紹介してもらいやすくなります。学習方法やアピールできる「強み」など具体的なアドバイスを受ければ、転職活動をスムーズに進められるでしょう。
労働環境や職場の雰囲気は、転職サイトやハローワークの求人情報だけでは分かりません。転職先をリアルな情報から比較・検討したい方は、転職エージェントを活用しましょう。転職エージェントは、専任のキャリアアドバイザーが希望やスキルに合わせて最適な求人を紹介してくれるサービスです。
未経験からチャレンジする場合、自力で求人を探すのは大変ですが、転職エージェントを頼れば効率的に転職活動を進められます。 書類作成や面接対策、条件交渉など、転職活動を手厚くサポートしてくれるため、転職が初めての方にもおすすめです。
インフラエンジニアは年収が高くキャリアアップも望めるため、目指す女性が増えています。上流工程に携われるようになればリモートワークも可能となり、産休・育休制度を整える企業も少なくありません。
未経験者でも挑戦できますが、ITパスポートやCCNAといった資格を事前に取得しておくと、企業に好印象を与えられるでしょう。自分に合った転職先を効率よく見つけたい方や転職活動をサポートして欲しい方は、マイナビITエージェントにご相談ください。
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